⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月28日時点。
今回は、美濃窯業(5356)を紹介するよ!
この会社さんをひと言で言うと、超小型バリュー株のレンガ屋さん。2026年3月期の本決算データも反映させたから、どんな銘柄なのか、みんなで一緒に学んでいこうよ!
東証スタンダード | コード 5356 |ガラス・土石製品 | 決算月:3月
美濃窯業
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/08/28)
1,329円前日比-2 (↓0.15%)
時価総額 約172億円
配当利回り(予)
3.91%
52円(2027/3期予想)
PER(予)
9.74倍
過去10年 4.2〜9.7倍
PBR(実)
0.84倍
過去レンジ 0.24〜1.08倍
配当性向(予)
38.1%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
自己資本比率
70.8%
2026年3月期(健全水準)
※データ取得日:2026/08/28
美濃窯業(5356)はどんな会社?【事業内容】
美濃窯業は、熱に耐えるれんが(耐火物)のメーカーです。また、炉そのものを設計して据え付けるプラント事業も持っています。事業内容は、耐火物セラミックス・プラント・建材及び舗装用材・不動産賃貸。2024年3月に名古屋証券取引所メイン市場から東証スタンダード市場へ鞍替え上場しています。セクターは「ガラス・土石製品」。決算月は3月。
📈 株価・PER・配当10年チャート
5356 美濃窯業|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価(円) | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|
| 2017/03 | — | 7 | 5.63 |
| 2018/03 | — | 9 | 7.55 |
| 2019/03 | — | 17 | 5.20 |
| 2020/03 | — | 15 | 4.17 |
| 2021/03 | — | 15 | 5.88 |
| 2022/03 | — | 15 | 6.01 |
| 2023/03 | — | 25 | 4.95 |
| 2024/03 | 785 | 28 | 7.63 |
| 2025/03 | 838 | 35 | 7.06 |
| 2026/03 | 1182 | 42 | 9.70 |
このグラフ、株価も配当もずっと右肩上がりだね!配当も増えてるし、PERもだいたい10倍より下で動いてる。美濃窯業って、どういうところが注目されてる会社なの?
いいところに気づいたね!美濃窯業は地味だけど安定の需要で、業績も配当も10年でしっかり伸びてるよ。
しかも、PERは概ね10倍前後と低め&株価が割安に放置されやすい「バリュー株」タイプ!
派手さより“安定して増配しているか”を見るのが高配当株えらびのコツだよ。
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
5356 美濃窯業|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り(%) | 配当性向(%) |
|---|
| 2017/03 | 2.30 | 13.0 |
| 2018/03 | 1.61 | 12.1 |
| 2019/03 | 3.35 | 17.4 |
| 2020/03 | 3.67 | 15.3 |
| 2021/03 | 3.05 | 17.9 |
| 2022/03 | 3.76 | 22.6 |
| 2023/03 | 4.83 | 23.9 |
| 2024/03 | 3.57 | 27.2 |
| 2025/03 | 4.18 | 29.5 |
| 2026/03 | 3.55 | 34.5 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
5356 美濃窯業|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS(円) | 営業利益率(%) | ROE(%) |
|---|
| 2017/03 | 53.98 | 6.99 | 7.32 |
| 2018/03 | 74.16 | 9.51 | 9.09 |
| 2019/03 | 97.70 | 11.55 | 10.63 |
| 2020/03 | 98.14 | 10.45 | 10.02 |
| 2021/03 | 83.71 | 9.77 | 7.77 |
| 2022/03 | 66.35 | 6.97 | 5.90 |
| 2023/03 | 104.59 | 9.55 | 8.60 |
| 2024/03 | 102.87 | 9.55 | 7.76 |
| 2025/03 | 118.73 | 10.47 | 8.39 |
| 2026/03 | 121.90 | 9.90 | 7.93 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
5356 美濃窯業|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|
| 2017/03 | 737.76 | 50.3 |
| 2018/03 | 803.51 | 51.1 |
| 2019/03 | 886.39 | 53.8 |
| 2020/03 | 987.33 | 58.4 |
| 2021/03 | 1077.59 | 64.2 |
| 2022/03 | 1123.97 | 63.5 |
| 2023/03 | 1215.54 | 63.0 |
| 2024/03 | 1325.58 | 66.7 |
| 2025/03 | 1414.56 | 68.0 |
| 2026/03 | 1536.83 | 70.8 |
※美濃窯業は、2024年3月18日に名古屋証券取引所メイン市場から、東京証券取引所スタンダード市場へ上場市場を変更
※2019年3月期の期末配当で、5円の記念配当を実施
自己資本比率、高いね。財務がしっかりしてるのは安心だけど、お金をためこみすぎて株主に還元してない、なんてことはない?
鋭い視点だね。たしかに財務は盤石だよ。現金や利益剰余金が厚い。
ただ、美濃窯業は配当をしっかり増やしていて、配当性向もムリのない範囲だから「ためこみすぎ」というより、「余力を残しつつ着実に還元している」状態だよ。
財務が固い会社は不況でも耐えられる力を持っているから、高配当株の長期保有とは相性がいいんだ。
EPSはデコボコした推移だけど、10年で2倍くらいに増えてる。前よりしっかり利益を出しているみたいだね。
そのとおり!EPSはここ10年で伸びていて、利益のパイそのものが大きくなっている。利益が増えれば配当を増やす余地も広がるんだ。
EPSと配当がそろって伸びている会社は、増配が“一時的”でなく“実力”である可能性が高いよ!
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 |
2017年103億→2026年162億と10年で約1.6倍に拡大。耐火物・プラント事業を軸に堅実成長。2026年3月期は売上・各利益とも過去最高を更新。 |
| 経常利益 |
経常利益は10年で約2.2倍に拡大。プラント事業の堅調な推移が業績を牽引。2027年3月期予想は20億で更なる増益を見込む。 |
| EPS |
EPSは10年で約2.3倍に成長。2022年に66.35円まで落ち込んだが、2023年以降は回復し過去最高を更新中。 |
| ROE |
ROE実績7.93%・予想8.88%。上場企業平均(8%前後)並みの水準で、おおむね8%前後を安定的に維持している。 |
| ROA |
ROA予想6.28%。上場企業平均(5%前後)を上回る健全水準。窯業・耐火物メーカーとして効率的な資産活用を実現している。 |
| 営業利益率 |
2026年3月期9.90%。製造業として高い水準を維持。耐火物・プラント事業の付加価値が利益率を支える。 |
| 売上原価率 |
原材料コスト中心のコスト構造。エネルギー・原料価格の変動を受けるが、価格転嫁と効率化で利益率を改善中。 |
| 自己資本比率 |
2026年3月期70.8%と非常に健全。窯業業界でトップクラスの財務体質で、安定配当の継続性を裏付ける。 |
| 利益剰余金 |
継続的な利益創出で利益剰余金は132億円まで積み上がる。配当原資と成長投資の余力が十分で、純資産価値の蓄積が続く。 |
| 有利子負債比率 |
低水準で堅実な財務運営。自己資本比率70.8%の高さから、金利上昇局面でも財務への影響は限定的。 |
| BPS |
増加傾向。直近10年でおよそ2倍近くに増やしてきた。 |
| 営業CF |
製造業として安定した営業CFを継続創出。設備投資と配当の原資を本業で十分賄える健全なキャッシュ創出力。 |
| 投資CF |
耐火物・プラント事業の設備更新・能力増強への安定的投資を継続。中長期の成長基盤を構築する姿勢。 |
| 財務CF |
配当支払いが中心の財務活動。健全な財務体質を維持しつつ株主還元を拡大する経営姿勢。 |
| 現金等 |
十分な手元流動性を確保。配当原資として機能し、業績変動局面でも安定還元を継続できる財務基盤。 |
| 配当推移(10年) |
2017年7円→2026年42円と9年で約6倍に拡大。2023年以降連続増配。2027年3月期は予想52円。 |
| 配当性向 |
2026年3月期34.5%とまだまだ増配余力アリ。安定配当を基本方針とし、増配を続けても無理のない余力ある水準を保つ。 |
| 自社株買い |
従来は単元未満株の買取り等の小口にとどまっていたが、2026年8月に自己株式を除く発行済株式の5.17%(上限)を取得枠とする自社株買いを決議し、510,600株・約6億5,867万円で取得完了。配当を軸にした還元から一段踏み込んだ。 |
| PER推移(10年) |
PER(予)は概ね10倍前後で、過去10年の期末レンジ(約4〜10倍)の上限近辺にある。過去最高益を背景にPER水準が切り上がる過程にある。 |
| PBR推移(10年) |
PBRは過去レンジ(約0.2〜1.1倍)の中位上。1株純資産(BPS)を下回る水準でやや割安。 |
| 配当利回り推移 |
2026年3月期末は3.55%。2023年4.83%・2025年4.18%など近年は4%前後の高水準。 |
リーマンショック後 の配当推移 |
2009年3月期は8円を維持したが、2010年3月期に8円→5円へ減配。以降は5円で据え置き、2015年3月期に6円へ増配して以降は減配なし。 |
| 株主還元方針 |
会社は決算短信の「利益配分に関する基本方針」で「株主への利益還元の充実を経営上の最重要課題の一つと位置づけております」としている。中期経営計画では2028年3月期に配当性向40%程度を目指すと明示。 |
| セグメント |
耐火物・プラント事業を中核とする窯業・土石製品メーカー。鉄鋼・セメント・廃棄物処理向けの耐火物・工業炉を製造販売。 |
| 海外売上比率 |
国内事業を中心に展開しており、内需株。国内の鉄鋼・セメント業界の設備投資動向に業績が連動する。 |
▼ くわしくデータを見る
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・株探・有価証券報告書
自己資本比率は高い、配当も増やしている、PBRは1倍割れ。なんだか優等生に見えるんだけど、そんなにいい会社なの?
たしかにバランスのいい会社だね。業績も財務も配当も10年で右肩上がり、しかもPBR1倍割れと純資産より株価が安い割安水準。
美濃窯業は超小型株で、事業的に渋い銘柄だから、あまり人気がなくて株価が急に2倍3倍にはなりにくいかもね。
けれど、過去の成績はTJ的に優秀って見ているから配当をコツコツ受け取りながら長く持つスタイルに向いているよ。
超小型株だから買いたいときに買えない・売りたいときに売れない、なんてことはないの?
そこは正直に押さえておきたいリスク。
超小型株は1日の出来高が少なく、注文が値段を動かしやすい。だからまとめ買いより少しずつ買うほうが安全だよ。
小型の高配当株は「生活に響かない金額で、長い時間をかけて育てる」のが基本。次の総合評価で、強みとリスクをまとめて整理するね。
🏆 美濃窯業(5356)総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
2026年3月期にいちばん大きな営業利益を出したのはプラント事業。耐火物セラミックスの4億2,200万円に対して、プラントは7億3,200万円です。
自己資本比率は50.3%(2017年3月期末)から70.8%(2026年3月期末)へ増加し、非常に健全な財政状態です。
営業キャッシュフローにおいては、2017年3月期以降連続で黒字を達成しており、現金も概ね増加傾向にあります。
割安性・投資タイミング
過去10年のPER推移を見ると、ほとんど10倍を下回っており割安な水準。PBRの過去10年の推移もすべて1倍を下回っており、収益性と資産面どちらからみてもバリュー株タイプです。
■ 耐火物をつくる3社の比較
| 銘柄 |
PER(予) |
PBR(実) |
配当利回り(予) |
営業利益率 |
基準日 |
| 美濃窯業(5356) |
9.74倍 |
0.84倍 |
3.91% |
9.90% |
2026/08/28 |
| ヨータイ(5357) |
12.82倍 |
0.96倍 |
4.98% |
12.15% |
2026/08/14 |
| TYK(5363) |
6.79倍 |
0.61倍 |
4.42% |
10.93% |
2026/08/28 |
※耐火物を手がける会社のごく一部との比較です。
配当・株主還元
過去20年で配当が減ったのは2010年3月期の一度だけ。リーマンショック後の2009年3月期は配当を維持しました。翌2010年3月期は利益がほとんど残らず減配しています。以降は16期連続で減配なし。2011年3月期以降、記念配当を除いた普通配当は一度も前の期を下回っていません。直近は2023年3月期から連続増配で、10年前から配当は約6倍にふえました。
配当性向は38.1%(2027年3月期予想)。会社は中期経営計画で、2028年3月期に配当性向40%程度を目指すとしています(2026年3月期決算短信)。
注意点・リスク
1つ目は、稼ぎ頭のプラント事業です。直近の決算で現実に効いている注意点でもあります。2026年3月期は売上が伸びた一方、減益でした。原因は人件費や原材料高騰など。会社全体の営業利益の半分近くをこの事業が占めるので、ここが揺れると全体に響きます。
2つ目は、需要の偏り。国内の建設業界がグループ全体の売上約4割を占めています。公共事業の方針やセメントの需要が変われば、この4割が直接ゆさぶられるということです。
3つ目は、生産設備の古さ。設備には導入から年数がたったものも少なくないと会社も公表しています。定期補修を続けるなかで、故障や想定を超える停止が起きれば業績に影響が出るおそれがあります。設備が止まれば売上も止まるので注意が必要です。
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美濃窯業(5356)のよくある質問
Q. 耐火物とは何ですか?
A. 高温の炉の内側を守るために張る、熱に強いれんがや部材のことです。美濃窯業では耐火物セラミックス事業がこれにあたります。有価証券報告書によれば、この事業はセメント市場向けが主力のため、国内のセメント需要が変動すると大きな影響を受ける可能性があると会社は説明しています。
Q. いちばん利益を出している事業はどれですか?
A. プラントです。2026年3月期の主な4事業の営業利益は、プラント7億3,200万円、耐火物セラミックス4億2,200万円、建材及び舗装用材2億1,100万円、不動産賃貸1億9,500万円でした。売上は耐火物69.9億円がプラント64.3億円を上回り、売上と利益で並び順が変わります。
Q. 記念配当が入っている期はありますか?
A. 2019年3月期の17円に記念配当5円、2024年3月期の28円に東証スタンダード上場の記念配当2円が含まれます。総額では2020年3月期に17円から15円へ減っていますが、記念配当を除くと12円から15円へ増えています。
Q. 業績はどの業界の動きに左右されますか?
A. 有価証券報告書の「特定の業界への依存に係るリスク」に、国内建設業界が最終需要者であるセメント製造設備用れんがやエンジニアリングの売上がグループ全体の約4割を占める、と記されています。会社は海外販路の拡充やプラント事業の強化を通じた事業構造の転換を目指すとしています。
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💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
私は美濃窯業を保有しています。
気に入っているのは、自己資本比率70%前後で有利子負債も少ない財務の堅さ、PBR1倍割れ・PER10倍前後という割安さ、そして近年の増配姿勢です。
鉄鋼やセメント向けという地味なBtoB製造業なので、株価が大きく跳ねにくい代わりに、配当をコツコツ受け取りながら長く付き合える小型バリュー株だと見ています。
ただし、超小型株だから、売買のしにくさ(流動性の低さ)がある点も、正直に織り込んでおきたいところです。
こういった流動性のかなり少ない超小型株は1単元以上の買い増しよりも、コツコツ単元未満株の打診買いが安全だと思います。
あくまで私の一見解ですので、最後はご自身でよく考えて判断してくださいね。
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月28日時点。
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