⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。
今回は、丸井グループ(8252)を紹介するよ!マルイとエポスカードを両輪にする小売企業で、14期連続で増配を続ける高配当株なんだ!
2026年3月期の本決算データも反映させたから、最新の各財務指標を一緒に学んでいこうよ!
東証プライム | コード 8252 | 小売業 | 決算月:3月
丸井グループ
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/10/15 終値)
2,773円前日比+25 (↑0.91%)
時価総額 約5,093億円
配当利回り(予)
4.83%
134円(2027/3期予想)
PER(予)
16.82倍
過去レンジ 約18〜28倍(コロナ期除く)
PBR(実)
2.10倍
過去レンジ 約1.6〜2.5倍
配当性向(予)
81.6%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
12.08%
ROA(予)2.58%
営業利益率(前期)
18.14%
2026年3月期
自己資本比率
21.4%
フィンテック型で構造的に低め(2026/3期)
※データ取得日:2026/10/15
丸井グループ(8252)はどんな会社?【事業内容】
丸井グループは商業施設と、クレジットカードの「エポスカード」を運営。連結子会社は12社。セグメントは小売とフィンテックの2つで、利益の柱はクレジットカードのフィンテック事業。本社は東京都中野区、東証プライムの上場企業で、決算は3月末です。
📈 株価・PER・配当10年チャート
8252 丸井グループ|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。表の最終行(2026/10)は当月時点の値で、株価は2026年10月15日時点、1株配当とPERは今期の会社予想に基づく値です。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価 (円) | 1株配当 (円) | PER (倍) |
|---|
| 2017/03 | 1852 | 33 | 23.08 |
| 2018/03 | 2170 | 38 | 23.29 |
| 2019/03 | 2861 | 49 | 24.67 |
| 2020/03 | 2795 | 50 | 23.77 |
| 2021/03 | 2317 | 51 | 219.21 |
| 2022/03 | 2413 | 52 | 28.12 |
| 2023/03 | 2581 | 59 | 23.60 |
| 2024/03 | 2628 | 101 | 20.11 |
| 2025/03 | 2760 | 106 | 19.27 |
| 2026/03 | 2849 | 131 | 17.99 |
| 2026/10 | 2773 | 134(予) | 16.82(予) |
丸井の配当、すごい勢いで増えてるね!配当利回りも高いし、14期連続増配なんだ。
そう。丸井は「マルイ」の店舗と「エポスカード」を両輪にする会社なんだ。利益の柱はむしろカード事業。EPSの成長と自社株買いを重ねて配当を積み上げてきたんだよ。
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
8252 丸井グループ|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り (%) | 配当性向 (%) |
|---|
| 2017/03 | 2.18 | 41.1 |
| 2018/03 | 1.75 | 40.8 |
| 2019/03 | 2.19 | 42.2 |
| 2020/03 | 2.75 | 42.5 |
| 2021/03 | 2.45 | 482.3 |
| 2022/03 | 2.31 | 60.6 |
| 2023/03 | 2.92 | 53.9 |
| 2024/03 | 4.13 | 77.3 |
| 2025/03 | 3.93 | 74 |
| 2026/03 | 4.29 | 82.7 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
8252 丸井グループ|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS (円) | 営業利益率 (%) | ROE (%) |
|---|
| 2017/03 | 80.24 | 13.19 | 6.84 |
| 2018/03 | 93.18 | 15.12 | 7.62 |
| 2019/03 | 115.98 | 16.38 | 8.9 |
| 2020/03 | 117.57 | 16.94 | 8.76 |
| 2021/03 | 10.57 | 7.38 | 0.78 |
| 2022/03 | 85.81 | 17.57 | 6.8 |
| 2023/03 | 109.37 | 17.8 | 8.72 |
| 2024/03 | 130.7 | 17.44 | 9.74 |
| 2025/03 | 143.24 | 17.5 | 10.8 |
| 2026/03 | 158.35 | 18.14 | 11.66 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
8252 丸井グループ|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS (円) | 自己資本比率 (%) |
|---|
| 2017/03 | 1173.72 | 34 |
| 2018/03 | 1223.06 | 31.7 |
| 2019/03 | 1303.28 | 32 |
| 2020/03 | 1341.61 | 32.7 |
| 2021/03 | 1350.57 | 32.1 |
| 2022/03 | 1261.77 | 28.4 |
| 2023/03 | 1253.66 | 25.6 |
| 2024/03 | 1341.82 | 25.2 |
| 2025/03 | 1326.05 | 23.4 |
| 2026/03 | 1357.89 | 21.4 |
でもさ、丸井って自己資本比率が20%くらいしかないんだよね。これってかなり低いけど、心配じゃないの?
鋭い視点だね。カード利用者への立替金を借入で賄うから、資産も負債もふくらんで自己資本比率は構造的に低く出るんだ。普通の小売と同じ物差しでは測れないんだよ。
大事なのは比率の低さより、カード債権の質ときちんと稼げているかだね。
ビジネスモデルそのものが、普通の小売と違うんだね!
そうなんだ。だからこそ、金利が上がると借入コストが増えやすい点は頭に入れておきたい。強みと弱みの両方をセットで見ていこう。
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上収益 |
マルイ店舗とエポスカードを両輪に、売上収益は緩やかな拡大基調。コロナ禍で一時落ち込んだが回復し、近年は増収が続いている。 |
| 経常利益 |
コロナ期に一時急減したが、その後は高水準で推移。フィンテック事業が利益をしっかり下支えしている。 |
| EPS |
長期では増加基調で、直近10年でおおむね2倍の水準に。コロナ期に大きく落ち込んだ例外はあるが回復した。2027年3月期は会社予想164.85円。 |
| ROE |
コロナ期に大きく低下したが、その後は回復・改善基調が続き、足元は10%台に乗せてきた。 |
| ROA |
総資産にカード債権を多く抱えるフィンテック型のビジネスモデルのため、ROAは店舗小売単体より低めに出やすい。 |
| 営業利益率 |
フィンテック比率の高まりとともに上昇傾向で、足元は過去10年でも高い水準にある。 |
| 売上原価率 |
フィンテック中心の収益構造のため、原価率は小売業のなかでは低い水準にとどまる。 |
| 自己資本比率 |
フィンテック事業のカード債権を有利子負債で賄うため、構造的に低めの水準。長期的には緩やかな低下傾向にある。 |
| 利益剰余金 |
自己株式の取得・消却など株主還元により減少する局面もあるが、内部留保は相応に確保している。 |
| 有利子負債 |
エポスカードのカード債権をファンディングするための借入が中心で、事業構造に由来するもの。金利上昇局面では調達コスト増に注意したい。 |
| BPS |
積極的な自己株式取得もあり、BPSはおおむね横ばい圏で推移。足元のPBRは過去10年レンジの上位圏にある。 |
| 営業CF |
カード債権の積み増しでマイナスとなる年があるが、これはフィンテック事業の成長に伴う先行投資的な性格が強い。 |
| 投資CF |
店舗やシステムへの投資が中心で、おおむね年100〜150億円規模で推移している。 |
| 財務CF |
カード債権の拡大に対応した資金調達が主体となっている。 |
| 現金等 |
手元資金は一定の水準を確保している。 |
| 配当推移(10年) |
直近10年でおよそ4倍へ増配し、近年は増配ペースを上げてきた。14期連続の増配を継続している(会社公表)。2027年3月期予想は134円。 |
| 配当性向 |
コロナ期に利益が激減して跳ね上がった例外を除けば、近年は70〜80%台と高めの水準が続く。DOEを軸とした累進配当方針が背景にある。 |
| 自己株式の取得 |
毎期まとまった規模の自社株買いを継続。2031年3月期までに自己株式500億円の取得を計画している(会社公表)。 |
| PER推移(10年) |
コロナ期の異常値を除けば、年度末ベースでおおむね18〜28倍で推移。足元の予想PERは、その過去レンジのなかではむしろ低めの水準にある。 |
| PBR推移(10年) |
足元は過去10年レンジの上位圏にある。業績の安定回復とともに、評価水準は長期で切り上がってきた。 |
| 配当利回り推移 |
増配の継続とともに、年度末ベースの配当利回りは長期で切り上がってきた。足元は過去でも高い水準にある。 |
リーマンショック後 の配当推移 |
リーマンショック後は2度の最終赤字を計上し、配当を据え置く局面があった。小売に金融を組み合わせた事業は景気の影響を受けやすい点は押さえておきたい。 |
| 株主還元方針 |
配当方針を株主資本配当率(DOE)10%程度に置き、自己株式取得と組み合わせた累進的な配当を掲げる(会社公表)。総還元性向が利益を上回る年もある。 |
| 株主優待 |
かつてエポスポイント等の株主優待があったが、2022年9月の権利分をもって廃止された。現在は配当と自己株式取得に株主還元を集約している。 |
| セグメント |
「小売事業」(マルイ・モディ等の店舗)と「フィンテック事業」(エポスカード)の2本柱。利益の柱はフィンテック事業。 |
| 海外売上比率 |
国内事業が中心。海外売上は限定的で、国内の店舗とカード会員基盤を軸に事業を展開している。 |
▼ くわしくデータを見る
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・決算短信・丸井グループ公式IR
配当性向が高くて、総還元性向は100%を超える年もあるんだね。こんなに還元して大丈夫なのかな?
いいところに気づいたね。丸井は配当方針をDOEに置いていて、利益が多少振れても配当を積み上げる累進配当を掲げているんだ。
株主には手厚いけど、業績が伸び悩むと還元維持の負担は大きくなる。そこは意識しておきたいね。
🏆 丸井グループ(8252)総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
2026年3月期は売上収益2,769億円、営業利益502億円、純利益285億円でした。営業利益率は18.14%、EPSは158.35円です。セグメント利益は小売112億円に対しフィンテック470億円で、稼ぎの中心は店舗ではなくカード。10年でEPSは約2.0倍、ROEは6.84%から11.66%へ上がりました。一方で自己資本比率は34.0%から21.4%へ下がっています。営業キャッシュフローは2026年3月期が460億円のマイナスで、2期連続のマイナスでした。会員の支払いを立て替える資金が増えるほど、現金が先に出ていく形です。
割安性・PER・PBR
MIX係数22.5以下を一つの目安にすると、過去10期はすべて目安を上回りました。期末PBRも10期すべてが1.5倍超で、1倍を下回った期はありません。ただし同社の10年で見ると期末PERは2026年3月期末がいちばん低く、評価はむしろ切り下がっています。
配当・株主還元
配当は、2017年3月期の33円が2026年3月期は131円へ、およそ4.0倍になりました。会社は2026年3月期までで14期連続の増配を公表し、2027年3月期の会社予想134円は15期連続になると説明しています。株主還元方針は株主資本配当率(DOE)10%程度。
注意点・リスク
有価証券報告書が挙げるリスクは8項目。1番目は小売・フィンテック環境で、個人消費の低迷、キャッシュレス化にともなう競争の激化、景気が悪化したときの貸倒の増加が書かれています。2番目は共創投資で、投資先の方針変更などで減損損失が出る可能性、3番目は大規模災害です。ほかに気候変動、感染症、資金調達、情報セキュリティ、人材が並びます。このうち資金調達は数字と重ねて読む項目です。自己資本比率は2割台、営業キャッシュフローは2期連続のマイナスで、その分を借入でまかなっています。金利が上がれば利益を直接削ります。
▼ つづきを読む
丸井グループ(8252)のよくある質問
Q. 丸井グループの自己資本比率が2割台と低いのはなぜですか?
A. カード事業のかたちから来る数字です。会員の支払いを立て替える資金を借入で用意するため、資産と負債がそろって膨らみ、比率は低く出ます。2026年3月期は21.4%で、2017年3月期の34.0%から下がってきました。
Q. 丸井グループの株主優待は今もありますか?
A. ありません。エポスポイントなどの優待は2022年9月の権利分をもって廃止され、いまの株主還元は配当と自己株式の取得に絞られています。
Q. 丸井グループの営業利益率が小売業として高いのはなぜですか?
A. 利益の中心が店舗ではなくカードだからです。2026年3月期の営業利益502億円は、売上収益2,769億円の約18%にあたります。店舗も自ら仕入れて売る形から区画を貸す形へ切り替えており、同じ小売業でも利益の組み立てが違います。
Q. 丸井グループの有価証券報告書にはどんなリスクが並びますか?
A. 小売と金融を一体で営むことから来る項目が並びます。先頭に置かれているのは、個人消費の低迷、キャッシュレス化にともなう競争、そして景気が悪化したときの貸倒の増加です。数は8つと、絞り込まれた書き方になっています。
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💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
私は、丸井グループを「デパート屋さん」というより、エポスカードメインの金融系銘柄として見ている1社です。
店舗で集めた会員基盤をカードの利用につなげ、長く付き合うほど利益が積み上がるビジネスは、なかなか他社が真似しにくい強みだと感じます。
配当方針をDOEに据え、累進配当と大型の自社株買いで株主に手厚く報いる姿勢も、還元を重視する投資家には魅力的に映るはずです。
一方で、私が気になるのは「還元の手厚さ」と「利益の伸び」のバランスです。
利益を上回る還元は株主にうれしい半面、業績がもたついたときに見直しを迫られないか、という点は冷静に見ておきたいところ。
私がこの銘柄を検討するなら、高い還元性向がいつまで続けられるのか、フィンテックの利益成長がそれを支えられるのかを、決算ごとに確かめていくと思います。
これはあくまで私の一つの見方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。
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