スコアシート

丸井グループ(8252)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

TJ
🔰株式投資が初めての方へ — 3分でわかる、このブログの歩き方。はじめてガイド →

⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月15日時点。

TJ
TJ

今回は、丸井グループ(8252)を紹介するよ!「マルイ」の店舗と「エポスカード」のフィンテック(次世代型IT金融サービス)を両輪にする小売企業で、14期連続で増配を続ける高配当株なんだ!

2026年3月期の本決算データも反映させたから、最新の各財務指標を一緒に学んでいこうよ!

東証プライム | コード 8252 | 小売業 | 決算月:3月

丸井グループ

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)

現在株価(2026/07/15 終値)

2,993前日比+31 (↑1.05%)

時価総額 約5,600億円

配当利回り(予)
4.48%
134円(2027/3期予想)
PER(予)
18.23倍
過去レンジ 約18〜28倍(コロナ期除く)
PBR(実)
2.21倍
過去レンジ 約1.6〜2.5倍
MIX係数(PER×PBR)
40.29
22.5以下が割安の目安
配当性向(前期)
82.7%
2026年3月期
ROE(予)
12.08%
ROA(予)2.58%
営業利益率(前期)
18.14%
2026年3月期
自己資本比率
21.4%
フィンテック型で構造的に低め(2026/3期)

※データ取得日:2026/07/15

📈 株価・PER・配当10年チャート

8252 丸井グループ|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス

年度株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/0318523323.08
2018/0321703823.29
2019/0328614924.67
2020/0327955023.77
2021/03231751219.21
2022/0324135228.12
2023/0325815923.60
2024/03262810120.11
2025/03276010619.27
2026/03284913117.99
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

丸井の配当、すごい勢いで増えてるね!利回りも高いし、14期連続増配なんだ。

TJ
TJ

そう。丸井は「マルイ」の店舗と「エポスカード」を両輪にする、小売と金融が一体になった会社なんだ。利益の柱はむしろフィンテック(エポスカード)のほうで、EPSの成長と自社株買いに合わせて、配当を累進的に積み上げてきたんだよ。

ただ、なぜここまで手厚く還元できるのか、その構造も合わせて見ていこう!

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

8252 丸井グループ|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り(%)配当性向(%)
2017/032.1841.1
2018/031.7540.8
2019/032.1942.2
2020/032.7542.5
2021/032.45482.3
2022/032.3160.6
2023/032.9253.9
2024/034.1377.3
2025/033.9374
2026/034.2982.7

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

8252 丸井グループ|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/0380.2413.196.84
2018/0393.1815.127.62
2019/03115.9816.388.9
2020/03117.5716.948.76
2021/0310.577.380.78
2022/0385.8117.576.8
2023/03109.3717.88.72
2024/03130.717.449.74
2025/03143.2417.510.8
2026/03158.3518.1411.66

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

8252 丸井グループ|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS(円)自己資本比率(%)
2017/031173.7234
2018/031223.0631.7
2019/031303.2832
2020/031341.6132.7
2021/031350.5732.1
2022/031261.7728.4
2023/031253.6625.6
2024/031341.8225.2
2025/031326.0523.4
2026/031357.8921.4
しばっち
しばっち

でもさ、丸井って自己資本比率が20%くらいしかないんだよね。これってかなり低いけど、心配じゃないの?

TJ
TJ

鋭い視点だね。これはエポスカードのカード債権を大量に抱える、フィンテック型のビジネスだからなんだ。カード利用者への立替金を借入で賄うので、銀行や消費者金融に近い構造になり、自己資本比率は構造的に低く出る。普通の小売と同じ物差しでは測れないんだよ。

だから比率の絶対値の低さより、カード債権の質や、きちんと利益を稼げているかを見るのが大事。そこは安定しているよ。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

ビジネスモデルそのものが、普通の小売と違うんだね!

TJ
TJ

そうなんだ。だからこそ、金利が上がると借入コストが増えやすい点は頭に入れておきたい。強みと弱みの両方をセットで見ていこう。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上収益 マルイ店舗とエポスカードを両輪に、売上収益は緩やかな拡大基調。コロナ禍で一時落ち込んだが回復し、近年は増収が続いている。
経常利益 コロナ期に一時急減したが、その後は高水準で推移。フィンテック事業が利益をしっかり下支えしている。
EPS 長期では増加基調で、直近10年でおおむね2倍の水準に。コロナ期に大きく落ち込んだ例外はあるが回復した。2027年3月期は会社予想164.18円。
ROE コロナ期に大きく低下したが、その後は回復・改善基調が続き、足元は10%台に乗せてきた。
ROA 総資産にカード債権を多く抱えるフィンテック型のビジネスモデルのため、ROAは店舗小売単体より低めに出やすい。
営業利益率 フィンテック比率の高まりとともに上昇傾向で、足元は過去10年でも高い水準にある。
売上原価率 フィンテック中心の収益構造のため、原価率は小売業のなかでは低い水準にとどまる。
自己資本比率 フィンテック事業のカード債権を有利子負債で賄うため、構造的に低めの水準。長期的には緩やかな低下傾向にある。
利益剰余金 自己株式の取得・消却など株主還元により減少する局面もあるが、内部留保は相応に確保している。
有利子負債 エポスカードのカード債権をファンディングするための借入が中心で、事業構造に由来するもの。金利上昇局面では調達コスト増に注意したい。
BPS 積極的な自己株式取得もあり、BPSはおおむね横ばい圏で推移。足元のPBRは過去10年レンジの上位圏にある。
営業CF カード債権の積み増しでマイナスとなる年があるが、これはフィンテック事業の成長に伴う先行投資的な性格が強い。
投資CF 店舗やシステムへの投資が中心で、おおむね年100〜150億円規模で推移している。
財務CF カード債権の拡大に対応した資金調達が主体となっている。
現金等 手元資金は一定の水準を確保している。
配当推移(10年) 直近10年でおよそ4倍へ増配し、近年は増配ペースを上げてきた。14期連続の増配を継続している(会社公表)。2027年3月期予想は134円。
配当性向 コロナ期に利益が激減して跳ね上がった例外を除けば、近年は70〜80%台と高めの水準が続く。DOEを軸とした累進配当方針が背景にある。
自己株式の取得 毎期まとまった規模の自社株買いを継続。2031年3月期までに自己株式500億円の取得を計画している(会社公表)。
PER推移(10年) コロナ期の異常値を除けば、年度末ベースでおおむね18〜28倍で推移。足元の予想PERは、その過去レンジのなかではむしろ低めの水準にある。
PBR推移(10年) 足元は過去10年レンジの上位圏にある。業績の安定回復とともに、評価水準は長期で切り上がってきた。
配当利回り推移 増配の継続とともに、年度末ベースの配当利回りは長期で切り上がってきた。足元は過去でも高い水準にある。
リーマンショック後
の配当推移
リーマンショック後は2度の最終赤字を計上し、配当を据え置く局面があった。小売に金融を組み合わせた事業は景気の影響を受けやすく、ディフェンシブ一辺倒の銘柄とは言えない点は押さえておきたい。
株主還元方針 配当方針を株主資本配当率(DOE)10%程度に置き、EPSの成長と自己株式取得を組み合わせた累進的な配当を掲げる(会社公表)。総還元性向は利益を上回る年もあり、株主還元に積極的である。
株主優待 かつてエポスポイント等の株主優待があったが、2022年9月の権利分をもって廃止された。現在は配当と自己株式取得に株主還元を集約している。
セグメント 「小売事業」(マルイ・モディ等の店舗)と「フィンテック事業」(エポスカード)の2本柱。利益の柱はフィンテック事業。
海外売上比率 国内事業が中心。海外売上は限定的で、国内の店舗とカード会員基盤を軸に事業を展開している。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンス決算短信・丸井グループ公式IR

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

配当性向が高くて、総還元性向は100%を超える年もあるんだね。こんなに還元して大丈夫なのかな?

TJ
TJ

いいところに気づいたね。丸井は配当方針を「DOE(株主資本配当率)10%程度」に置いていて、利益が多少振れても安定して配当を積み上げる累進配当を掲げているんだ。自社株買いも組み合わせて、利益を上回る還元をする年もある。

株主にとっては手厚いけど、その分、業績が伸び悩むと還元維持の負担は大きくなる。そこは意識しておきたいね。

しばっち
しばっち

そういえば、丸井って昔は株主優待があったよね。今はどうなってるの?

TJ
TJ

よく覚えてるね。エポスの優待は2022年に廃止されて、今は配当と自社株買いに還元を集約しているんだ。だから優待目当てというより、増配と株主還元の手厚さで見る銘柄だね。

ただ、リーマンショックのときには2度の最終赤字も経験している。景気に敏感な一面も忘れずに、強みと弱みをセットで総合的に判断していこう!

🏆 丸井グループ(8252)総合評価

【業績・財務・キャッシュフロー】
丸井グループは「マルイ」の店舗運営と「エポスカード」のフィンテックを両輪とする、小売と金融が一体になった企業である。利益の柱はむしろフィンテック事業で、近年は増収増益を重ね、収益性は直近10年で着実に改善してきた。一方、エポスカードのカード債権の拡大に伴い有利子負債は膨らみ、自己資本比率は20%台前半まで低下している。これはカード債権を借入で賄うフィンテック型の事業構造に由来するもので、店舗小売とは財務の見方が異なる。営業キャッシュフローもカード債権の積み増しでマイナスとなる年があるが、これは事業成長に伴う先行投資的な性格が強い。厳密な数値は上のスコアシートにまとめている。

【割安性・投資タイミング】
予想PERは足元で17倍前後。コロナ期の異常値を除いた過去10年の年度末PERはおおむね18〜28倍で推移しており、現在はそのレンジのなかでむしろ低めに位置する。一般に適正とされる15倍前後はやや上回るが、割高と言えるほどではない。一方、丸井が分類される小売業の業種平均PERと比べると低い水準にある。ただし、丸井は小売業に属しながら利益の柱はフィンテック(エポスカード)であり、店舗小売中心の同業他社との単純比較には注意がいる。
PBRは過去10年レンジの上位圏にあり、純資産の面からの割安感は乏しい。総じて、明確な割安とも割高とも言いにくい「適正水準」にあり、高値づかみのリスクは限定的な局面といえる。

【配当・株主還元】
配当は直近10年でおよそ4倍へ増配し、14期連続の増配を継続している(会社公表)。配当方針を株主資本配当率(DOE)10%程度に置き、EPSの成長と自己株式取得を組み合わせた累進的な配当を掲げる。本日終値ベースの配当利回りは過去でも高い水準にあり、総還元性向は利益を上回る年もあるなど、株主還元には極めて積極的である。2031年3月期までに自己株式500億円の取得も計画する。なお、かつてのエポスの株主優待は2022年に廃止され、還元は配当と自社株買いに集約されている。

【注意点・リスク】
配当性向・総還元性向ともに高く、利益を上回る還元をする年もあるため、業績が伸び悩めば還元維持の負担が大きくなる。フィンテック事業はカード債権の貸倒関連費用や金利上昇の影響を受けやすく、自己資本比率が低く財務レバレッジは高めである。過去にはコロナ禍で純利益が大きく落ち込み、リーマンショック後には2度の最終赤字も計上した。景気後退や個人消費の冷え込みに業績が左右されやすい点には注意したい。

▼ つづきを読む

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

私は、丸井グループを「デパート屋さん」というより、エポスカードメインの金融系銘柄として見ている1社です。

店舗で集めた会員基盤をカードの利用につなげ、長く付き合うほど利益が積み上がるビジネスは、なかなか他社が真似しにくい強みだと感じます。

配当方針をDOEに据え、累進配当と大型の自社株買いで株主に手厚く報いる姿勢も、還元を重視する投資家には魅力的に映るはずです。

一方で、私が気になるのは「還元の手厚さ」と「利益の伸び」のバランスです。

利益を上回る還元は株主にうれしい半面、業績がもたついたときに見直しを迫られないか、という点は冷静に見ておきたいところ。

私がこの銘柄を検討するなら、高い還元性向がいつまで続けられるのか、フィンテックの利益成長がそれを支えられるのかを、決算ごとに確かめていくと思います。

これはあくまで私の一つの見方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。

あわせて読みたい
NTT(9432)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
NTT(9432)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
あわせて読みたい
サンドラッグ(9989)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
サンドラッグ(9989)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
あわせて読みたい
小田急電鉄(9007)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
小田急電鉄(9007)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月15日時点。

丸井グループ(8252)のコメントお待ちしています。
リポスト・引用でアナタの投稿を紹介いたします!
サイト運営者
TJ
TJ
個人投資家
株が大好き、TJです。SNS「X」では株式投資の最新トレンド、高配当株、株主優待、バリュー株、小型株など、株のことをいろいろつぶやいています。

運営者プロフィール 記事のAI活用と品質管理
記事URLをコピーしました