⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月15日時点。
今回は、17年連続で増配を続ける高配当株、アイカ工業(4206)を紹介するよ!メラミン化粧板などの建装建材と、接着剤・樹脂などの化成品を手がける会社さんで、日経連続増配株指数にも採用されているんだ!
2026年3月期の本決算データも反映させたから、各財務指標を一緒に学んでいこうよ!
東証プライム | コード 4206 | 化学 | 決算月:3月
アイカ工業
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/07/15)
3,726円前日比+6 (↑0.16%)
時価総額 約2,518億円
配当利回り(予)
3.76%
140円(2027/3期予想)
PER(予)
12.67倍
過去レンジ 9.53~25.94倍
PBR(実)
1.24倍
過去レンジ 0.84~2.45倍
MIX係数(PER×PBR)
15.71
22.5以下が割安の目安
配当性向(前期)
46.5%
2026年3月期。連結配当性向は50%目安。
営業利益率(前期)
11.58%
2026年3月期
自己資本比率
58.4%
化学業として良好水準(2026/3期)
※データ取得日:2026/07/15
📈 株価・PER・配当10年チャート
4206 アイカ工業|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価(円) | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|
| 2017/03 | 2932 | 85 | 17.30 |
| 2018/03 | 3940 | 92 | 21.44 |
| 2019/03 | 3690 | 103 | 18.09 |
| 2020/03 | 3095 | 106 | 15.87 |
| 2021/03 | 3990 | 107 | 24.21 |
| 2022/03 | 2989 | 108 | 14.88 |
| 2023/03 | 3035 | 109 | 19.30 |
| 2024/03 | 3720 | 112 | 15.72 |
| 2025/03 | 3297 | 126 | 12.38 |
| 2026/03 | 3620 | 138 | 12.21 |
業績は伸びているのに、株価はずっと3,000円台で大きく動いていないね?
いいところに気づいたね!売上も利益も10年で大きく伸びたのに株価が追いついていないから、PERはどんどん下がって、今は10年で一番割安な水準になっているんだ。10年以上連続増配の高配当株として、魅力度もアップしているよ!
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
4206 アイカ工業|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り(%) | 配当性向(%) |
|---|
| 2017/03 | 2.9 | 50.2 |
| 2018/03 | 2.34 | 50.1 |
| 2019/03 | 2.79 | 50.5 |
| 2020/03 | 3.42 | 54.4 |
| 2021/03 | 2.68 | 64.9 |
| 2022/03 | 3.61 | 53.8 |
| 2023/03 | 3.59 | 69.3 |
| 2024/03 | 3.01 | 47.3 |
| 2025/03 | 3.82 | 47.3 |
| 2026/03 | 3.81 | 46.5 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
4206 アイカ工業|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS(円) | 営業利益率(%) | ROE(%) |
|---|
| 2017/03 | 169.47 | 11.94 | 9.63 |
| 2018/03 | 183.74 | 11.66 | 9.77 |
| 2019/03 | 203.94 | 10.89 | 10.53 |
| 2020/03 | 194.99 | 10.89 | 9.78 |
| 2021/03 | 164.78 | 10.3 | 7.98 |
| 2022/03 | 200.88 | 9.49 | 9.03 |
| 2023/03 | 157.27 | 8.49 | 6.93 |
| 2024/03 | 236.6 | 10.69 | 9.35 |
| 2025/03 | 266.35 | 11.02 | 9.75 |
| 2026/03 | 296.48 | 11.58 | 9.73 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
4206 アイカ工業|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|
| 2017/03 | 1759.9 | 69.8 |
| 2018/03 | 1880.12 | 64.7 |
| 2019/03 | 1936.86 | 66.2 |
| 2020/03 | 1994.02 | 63.1 |
| 2021/03 | 2064.21 | 65 |
| 2022/03 | 2223.96 | 60.4 |
| 2023/03 | 2270.07 | 58.1 |
| 2024/03 | 2529.05 | 58.9 |
| 2025/03 | 2762.12 | 60.2 |
| 2026/03 | 3010.3 | 58.4 |
自己資本比率が昔よりだいぶ下がってきてるね。財務は大丈夫なのかな?
鋭いね!これはアイカ工業が海外企業のM&Aに積極的にお金を使ったからなんだ。借入は増えたけど、その分、海外で稼ぐ力も大きくなっているよ。手元の現金もしっかり確保しているから、過度に心配する必要はないんだ!
なるほど、海外で稼ぐ力が大きくなってるんだね。配当はこれからも続きそう?
いい質問だね。アイカ工業は「累進配当」といって、配当を減らさず維持か増配を続ける方針を掲げているんだ。実績でも17年連続で増配してきたよ。今期の会社予想も増配だから、実現すればさらに記録が伸びるね!
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 |
10年で約1.7倍に拡大し、2026年3月期は約2,518億円。化成品・建装建材の両事業の成長と海外M&Aが寄与した。2027年3月期は約2,800億円を会社予想。 |
| 経常利益 |
10年で約1.6倍に拡大し、2026年3月期は約301億円で過去最高。2021年3月期に一時減益となったが、その後は最高益の更新が続く。2027年3月期予想は約320億円。 |
| EPS |
利益成長を反映して着実に拡大しており、直近は約296円。2027年3月期予想は約294円。 |
| ROE |
過去10年は6.9~10.5%台で推移しており、化学業として標準的な水準にある。 |
| ROA |
総資産が拡大する局面でも、過去10年は5~7%台を維持している。 |
| 営業利益率 |
過去10年レンジは8.5~11.9%。2023年3月期に原材料高で低下したが、その後は回復している。 |
| 売上原価率 |
過去10年レンジは70~77%。原材料価格によって年度ごとに変動する。 |
| 自己資本比率 |
現在は6割弱で、10年前の約7割から低下したが、これはM&Aに伴う有利子負債の増加が主因。化学業として依然良好な水準。 |
| 利益剰余金 |
10年で約1.7倍に増加しており、内部留保を着実に積み上げている。 |
| 有利子負債 |
海外企業の買収資金により前期末から急増し、有利子負債比率は約2割。M&Aで負債が増えたため、金利動向には注意が必要。 |
| BPS |
1株当たり純資産(BPS)は10年で着実に拡大している。現在のPBRは1倍強の水準。 |
| 営業CF |
大型投資の年で一時的に減少したが、過去10年は概ね120~285億円のレンジで、本業の現金創出力は健全。 |
| 投資CF |
海外M&Aと設備投資により、近年は過去10年で最も大きな投資局面となっている。 |
| 財務CF |
近年は投資資金を借入で調達したため、珍しくプラスの局面となっている。 |
| 現金等 |
大型投資の後でも500億円超の手元資金を確保しており、流動性は厚い。 |
| 配当推移(10年) |
17年連続増配(実績)・28期連続減配なし。今期(2027年3月期)も会社予想は増配(140円)で、実現すれば18年連続増配となる。配当は10年で約1.6倍に増配し、リーマンショック後もコロナ禍も増配を続けている貴重な銘柄。 |
| 配当性向 |
過去10年は46~69%台で推移。アイカ工業は連結配当性向50%程度を目安としている。 |
| 自社株買い |
近年は自社株買いを積極化しており、直近では60億円規模を実施した。 |
| PER推移(10年) |
過去10年の期末PERは約12~24倍で推移し、近年は低下傾向。現在の予想PERは過去10年で最も低い水準にある。 |
| PBR推移(10年) |
現在は1倍強で、過去10年の期末レンジ(約1.2~2.1倍)をも下回る最低圏にあり、株価の評価水準は切り下がっている。 |
| 配当利回り推移 |
年度末ベースで上昇傾向が続いており、現在の予想利回りは4%前後と過去最高水準にある。 |
リーマンショック後 の配当推移 |
2008年3月期28円・2009年3月期28円・2010年3月期30円・2011年3月期32円・2012年3月期34円。リーマンショックを挟んだ時期も一度も減配せず、配当を維持・増配した(第112期有価証券報告書)。 |
| 株主還元方針 |
株主還元方針は累進配当を採用。連結配当性向50%程度を目安に安定的な配当を継続。近年は機動的な自社株買いも組み合わせ、総還元性向は高水準にある。 |
| セグメント |
「化成品」と「建装建材」の2セグメント。建装建材は営業利益率約2割と高収益の柱で、化成品は売上規模が大きい。 |
| 海外売上比率 |
海外売上比率は約5割。アジア・オセアニアと中国を中心に、グローバルに事業を展開している。 |
▼ くわしくデータを見る
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・決算短信
業績は過去最高なのに株価が安いままって、なんだか不思議だね。
そうだね。だからPERは10年で一番低い水準まで下がっていて、割安に見えるんだ。長期で見るバリュー投資の対象として、気になる場面だよ。
でも、いいことばかりじゃないよね?気をつけることは?
その通り。海外M&Aで借入が増えた点は、見ておきたいリスクだね。最後は良い面とリスクの両方を見て、自分のペースで判断していこう!
🏆 アイカ工業(4206)総合評価
【業績・財務・キャッシュフロー】
2026年3月期は売上高約2,518億円・営業利益率約12%と増収増益で、営業利益・経常利益・純利益がそろって過去最高を更新した。財務面では、自己資本比率は6割弱・利益剰余金も厚く・手元現金も潤沢と、良好な水準を保つ。一方、海外企業のM&Aや設備投資により有利子負債が増加した点には留意したい。営業キャッシュフローは大型投資の年で一時的に減少したが、本業の現金創出力は健全である。
【割安性・投資タイミング】
アイカ工業の予想PERは概ね12倍前後で、一般に適正とされる15倍前後を下回り、化学セクターの業種平均(約17倍)と比べても明確に低い。過去10年の期末PERは約12~24倍のレンジで推移してきたが、現在はこのレンジの下限圏にあり、10年で最も低い水準にある。
売上高は10年で約1.7倍に拡大し、2026年3月期は営業利益・経常利益・純利益がそろって過去最高を更新しているにもかかわらず、株価が業績の伸びに追いついていない。PBRは1倍強、PERとPBRを掛け合わせたMIX係数も割安圏で、割安の目安とされる22.5を大きく下回る。好調な業績と低いバリュエーションをあわせて見れば、現在は割高で高値づかみしやすい局面ではなく、長期のバリュー投資の対象として見ておきたい水準にあるといえる。
【配当・株主還元】
配当は10年で約1.6倍に増配を続けてきた。累進配当を掲げており、17期連続増配(実績)・28期連続減配なし。2027年3月期も会社予想は増配(140円)で、実現すれば18期連続増配となる。配当性向は5割弱で、会社は連結配当性向50%程度を目安としており、無理のない水準にある。さらに近年は自社株買いにも積極的で、配当と合わせた総還元性向も高水準にある。予想配当利回りは4%前後と過去最高水準で、リーマンショックを挟んだ2008~2012年も一度も減配していない。
【注意点・リスク】
最大の注意点は、海外M&Aに伴う財務構造の変化である。有利子負債はこの1年で大きく増加し、自己資本比率も10年前の約7割から6割弱へ低下した。返済不能なほどの水準ではないが、金利動向とあわせて推移を見ておきたい。事業面では、売上の大きい化成品セグメントの営業利益率が建装建材(約2割)に比べて低く、収益性の改善が課題である。また海外売上比率が約5割とアジアを中心に高いため、為替や現地経済の動向に業績が左右されやすい。営業キャッシュフローも年により変動が大きい点は意識しておきたい。
▼ つづきを読む
💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
私はアイカ工業を2026年6月に新規購入し、保有しています。
リーマンショックもコロナ禍も減配せず17年連続増配(実績)を続けてきた、ディフェンシブ性の高い連続増配株である点を高く評価しています。
累進配当を掲げ、株主還元の姿勢も明確です。
また、配当利回りの高さだけで選ぶというより、業績が過去最高を更新し続けているのに株価が伸び悩み、PERが10年で最も低い水準まで売られている「割安さ」にも注目しています。
買い増しの優先度も上がりますが、1銘柄はポートフォリオの5%以内に収めるのが私のルールなのでPFのバランスが崩れないよう意識しています。
これはあくまでTJの一つの考え方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月15日時点。
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