⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月16日時点。
今回は、日用品卸のあらた(2733)を紹介するよ!配当に加えて、QUOカードの株主優待が年2回ある銘柄なんだ!
2027年3月期は、コスト増や業界再編の影響で減益を見込んでいる。その中身も確かめていくよ!
東証プライム | コード 2733 | 卸売業 | 決算月:3月
あらた
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/10/16 終値)
2,576円前日比+30 (↑1.18%)
時価総額 約929億円
配当利回り(予)
4.35%
112円(2027/3期予想)
PER(予)
12.33倍
過去レンジ 約6.9〜14.9倍
PBR(実)
0.70倍
過去レンジ 約0.6〜1.4倍
配当性向(予)
53.6%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
※データ取得日:2026/10/16
🎁 あらたの株主優待制度
100株以上保有で、1,000円相当のQUOカードを年2回(合計2,000円相当)贈呈。
| 権利確定(年2回) |
100株以上 |
| 3月末日 |
QUOカード 1,000円相当 |
| 9月末日 |
QUOカード 1,000円相当 |
株主優待配当利回り(予)
5.12%
100株
(年配当11,200円+優待2,000円)
÷投資額257,600円
※QUOカードは、3月末の株主へ6月下旬(定時株主総会の招集通知に同封)、9月末の株主へ11月下旬に発送予定。継続保有の条件はなし。出典:あらた公式IR(株主還元)。株主優待配当利回りは2026/10/16現在。
あらた(2733)はどんな会社?【事業内容】
日用品・化粧品・ペット用品などを、ドラッグストアやホームセンター、スーパーへ届ける卸売会社です(有価証券報告書)。会社四季報は「日用品卸最大手級」「独立系」と記しています。2002年4月にダイカ・伊藤伊・サンビックの3社が共同で設立し、同月に上場。子会社では、メーカーと共同で企画した広告を売り場づくりと連動させる事業も手がけます。商品別の売上はヘルス&ビューティー31%、紙製品19%、ペット19%など(2026年3月期)。主な販売先はツルハグループです。
📈 株価・PER・配当10年チャート
2733 あらた|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。2022年3月期の1株配当は20周年記念配当(分割調整後2.5円)を含みます。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。表の最終行(2026/10)は当月時点の値で、株価は2026年10月16日時点、1株配当とPERは今期の会社予想に基づく値です。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価 (円) | 1株配当 (円) | PER (倍) |
|---|
| 2017/03 | 1515 | 32.5 | 9.16 |
| 2018/03 | 2980 | 37.5 | 14.93 |
| 2019/03 | 1908 | 40 | 9.60 |
| 2020/03 | 2313 | 42.5 | 11.20 |
| 2021/03 | 2453 | 47.5 | 10.21 |
| 2022/03 | 1823 | 60.5 | 6.91 |
| 2023/03 | 2028 | 68 | 8.42 |
| 2024/03 | 3300 | 92.5 | 10.89 |
| 2025/03 | 3135 | 102 | 10.13 |
| 2026/03 | 2966 | 112 | 9.80 |
| 2026/10 | 2576 | 112(予) | 12.33(予) |
チャートの配当の棒、右肩上がりだね!この先も伸びるの?
会社予想では、次は増配じゃなくて据え置きなんだ。
2026年3月期まで11期続いた増配は、会社予想どおりなら、ここで止まることになるよ。
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
2733 あらた|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り (%) | 配当性向 (%) |
|---|
| 2017/03 | 2.15 | 19.6 |
| 2018/03 | 1.26 | 18.8 |
| 2019/03 | 2.10 | 20.1 |
| 2020/03 | 1.84 | 20.6 |
| 2021/03 | 1.94 | 19.8 |
| 2022/03 | 3.32 | 22.9 |
| 2023/03 | 3.35 | 28.2 |
| 2024/03 | 2.80 | 30.5 |
| 2025/03 | 3.25 | 33 |
| 2026/03 | 3.78 | 37 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
2733 あらた|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS (円) | 営業利益率 (%) | ROE (%) |
|---|
| 2017/03 | 165.46 | 1.05 | 8.16 |
| 2018/03 | 199.54 | 1.21 | 8.90 |
| 2019/03 | 198.84 | 1.18 | 8.58 |
| 2020/03 | 206.50 | 1.17 | 8.68 |
| 2021/03 | 240.27 | 1.38 | 9.01 |
| 2022/03 | 263.79 | 1.49 | 9.37 |
| 2023/03 | 240.77 | 1.44 | 8.06 |
| 2024/03 | 303.01 | 1.54 | 9.41 |
| 2025/03 | 309.52 | 1.52 | 8.89 |
| 2026/03 | 302.73 | 1.31 | 8.16 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
2733 あらた|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS (円) | 自己資本比率 (%) |
|---|
| 2017/03 | 2027.21 | 26.7 |
| 2018/03 | 2142.68 | 29.3 |
| 2019/03 | 2273.40 | 33.0 |
| 2020/03 | 2430.66 | 33.2 |
| 2021/03 | 2666.35 | 35.6 |
| 2022/03 | 2815.65 | 35.4 |
| 2023/03 | 2988.50 | 35.1 |
| 2024/03 | 3252.24 | 34.6 |
| 2025/03 | 3490.46 | 37.4 |
| 2026/03 | 3707.89 | 35.7 |
営業利益率、ずっと低いままだね…。本業でちゃんと稼げてるのかな?
稼げてはいるよ。この10年、営業赤字の年はないんだ。
あらたは売上の約9割が仕入れ代金。手元に残る粗利の中から、人件費や物流費を払っているんだ。
利益は薄くても、BPSは10年ずっと増えてるんだね!
うん、BPSは10年で約1.8倍。自己資本比率も20%台後半から30%台半ばへ上がったよ。
2026年3月期は、化粧品などを扱うMAPホールディングスの買収資金も含めて借入が増え、総資産もふくらんだ。それで比率は前の期より少し下がったんだ。
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 |
2017年3月期から毎期増収で、2026年3月期に1兆円を超えた。2027年3月期も会社予想で増収。 |
| 経常利益 |
増益基調は2025年3月期まで。2026年3月期に経常減益、2027年3月期も会社予想105億円へ減る。 |
| EPS |
1株利益は長く増加基調にあったが、2027年3月期は会社予想209.19円と、前期から約3割減る見通し。 |
| ROE |
私の目安8%に対し、10年は8〜9%台(IR BANK算出)。2027年3月期は会社予想で8%を割る(当ブログ算出)。 |
| ROA |
自己資本比率が3割前後のため、2〜3%台とROEのおよそ3分の1にとどまる。 |
| 営業利益率 |
1%台の薄い利益率は2024年3月期の1.54%を頂点に下がり、2027年3月期の会社予想では1.07%(当ブログ算出)。 |
| 売上原価率 |
2022年3月期からは90%台が続き、粗利は約1割。有報は、メーカーの販売奨励金の変更を業績リスクに挙げる。 |
| 自己資本比率 |
2017年3月期の26.7%から上がり、2025年3月期に37.4%。2026年3月期は35.7%へ低下した。 |
| 利益剰余金 |
毎年積み増され、2017年3月期末の300億円弱から870億円弱へ。増配と並行して内部にも残してきた。 |
| 有利子負債 |
500億円台から300億円台へ減らしたが、2026年3月期は489億円に増えた(MAP買収の資金調達を含む・決算短信)。 |
| BPS |
1株当たり純資産は分割調整後で毎期増え、2017年3月期末の2,027円台から3,707円台へ。 |
| 営業CF |
いずれの期もプラス。金額は50億円台から180億円台まで、年によって大きく変わる(2017年3月期以降)。 |
| 投資CF |
子会社株式の取得による支出(約63億円)が有形固定資産の取得(約56億円)を上回り、2026年3月期の流出は前期の約2倍に(決算短信)。 |
| 財務CF |
借入の収入が返済と配当を上回り、2026年3月期は流入に転じた。前期までは2015年3月期から11期続けて流出。 |
| 現金等 |
100億〜200億円台で推移してきたが、2026年3月期は調達資金も加わり、大きく積み上がった。 |
| 配当推移(10年) |
併合・分割の調整後で2016年3月期から11期連続増配。2027年3月期は会社予想で据え置き。 |
| 配当性向 |
18.8〜37.0%の幅で上がり、2027年3月期の会社予想では5割超と、会社方針の30%を大きく上回る。 |
| 自己株式の取得 |
2023年11月決議の取得枠(上限30億円)で、2024・2025年3月期に計約30億円を取得。2026年3月期は単元未満株の買取りのみ。 |
| PER推移(10年) |
10年の期末PERは、6.9倍(2022年3月期)から14.9倍(2018年3月期)の間を動いた。 |
| PBR推移(10年) |
約0.6〜1.4倍(期末)で、1倍超は2期だけ。2024年の株式分割を会社は「PBR1倍超を目指す」施策とした。 |
| 配当利回り推移 |
増配のペースが株価を上回り、期末の配当利回りは1〜2%台から、2022年3月期以降は2.8〜3.8%に上がった。 |
リーマンショック後 の配当推移 |
2007〜2009年3月期に3期連続で減配(12円から4円へ・当時の株数)。無配はなく、2010年3月期に増配へ転じた(有価証券報告書)。 |
| 株主還元方針 |
会社の方針は「配当性向30%を意識しながら安定配当・増配を図る」(有価証券報告書)。 |
| 株主優待 |
100株以上で、3月末と9月末にQUOカード1,000円相当ずつ(年2,000円相当)。継続保有の条件はない。 |
| セグメント |
単一セグメント。ヘルス&ビューティーが売上の約3割、ドラッグストア向けが約5割(2026年3月期・当ブログ算出)。 |
| 海外売上比率 |
国内のドラッグストアやスーパー向けが中心。2026年9月に中国子会社1社の撤退方針を公表し、影響は軽微と会社は説明。 |
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書・決算短信
▼ くわしくデータを見る
QUOカードの優待、コンビニでも使えるのがうれしいね!
会社は、優待の目的を長く持ってもらうためと説明しているよ。
優待の中身は、会社が見直すこともあるよ。まずは配当の112円を土台に考えてみてね!
増収なのに減益予想…。何が利益を押し下げてるんだろう?
会社が挙げる理由は、インフレによるコスト増と、小売業の再編・巨大化による影響。地政学リスクも理由の一つだよ。
🏆 あらた(2733)総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
売上高は10年で約1.4倍に伸びました。一方、2026年3月期は、会社の説明では人件費や物流費がかさみ、営業利益が1割ほど減っています。会社は2027年3月期も営業減益を見込み、第1四半期の営業利益も前年同期を2割以上下回りましたが、通期の会社予想は据え置かれています(第1四半期決算短信)。
2026年1月に、化粧品などを扱うMAPホールディングスを約67億円で買収しました。買収資金の調達も含めて借入が増え、有利子負債は489億円になっています。私が最低ラインとする40%に対し、自己資本比率は30%台半ばにとどまります。営業CFは、過去10年すべてプラスです。
割安性・PER・PBR
PBRは1倍割れが続き、期末で1倍を超えたのは10年で2018年と2024年の3月期だけです。PERは、会社予想のEPSが3割ほど減るため、過去10年の期末PER(約6.9〜14.9倍)の中では高い側です。MIX係数も当ブログの目安22.5を大きく下回ります。
あらたの配当利回りは4社で最も高く、PER・PBRはハリマ共和物産に次いで低い水準です(2026年9月28日時点)。
■ 日用品にかかわる3社との比較
| 銘柄 |
PER(予) |
PBR(実) |
配当利回り(予) |
営業利益率 |
基準日 |
| あらた(2733) |
12.33倍 |
0.70倍 |
4.35% |
1.31% |
2026/10/16 |
| ハリマ共和物産(7444) |
8.76倍 |
0.41倍 |
3.00% |
2.83% |
2026/09/28 |
| メディパルHD(7459) |
14.60倍 |
0.97倍 |
2.87% |
1.39% |
2026/09/28 |
| アース製薬(4985) |
16.69倍 |
1.28倍 |
2.75% |
4.51% |
2026/09/28 |
※2026年9月28日終値で算出(予想値・BPSはYahoo!ファイナンス、営業利益率はIR BANK・直近本決算)。ハリマ共和物産は東証スタンダード、アース製薬はメーカーで12月決算。
配当・株主還元
会社は決算説明資料で「11期連続増配」としています(2026年3月期まで・併合・分割の調整後)。1株配当は10年で約3.4倍になり、20周年の記念配当が入った2022年3月期も、普通配当だけで前期を上回りました。
2027年3月期の会社予想は112円の据え置きです。利益が減る見通しのため配当性向は5割を超え、私が一つの区切りにしている50%のラインを上回ります。
注意点・リスク
あらたは首都圏に約100億円の新物流センターを計画しています(中期経営計画2030)。有価証券報告書は、業界再編や物流の変化に合わせた投資で減価償却費などが一時的に増え、業績に響くおそれをリスクの1番目に挙げています。
買収したMAPホールディングスは、買収前の2025年8月期が営業赤字でした(株式取得の開示)。のれん(買収時に上乗せして払った分)は2026年6月末で約35億円です(第1四半期決算短信)。有価証券報告書は、のれんの収益性が下がれば減損(価値を引き下げる損失)が必要になる場合があるとしています。(出典:有価証券報告書〔2026年3月期〕・事業等のリスク)
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あらた(2733)のよくある質問
Q. あらたはどんな会社ですか?
A. 日用品・化粧品・ペット用品などを小売店へ届ける卸売会社で、売上の約半分はドラッグストア向けです。2002年に3社が共同で設立し、東証プライムに上場しています。グループの従業員は3,008人(2026年3月末)。
Q. あらたの営業利益率は、なぜ低いのですか?
A. 仕入れた商品を小売店へ届ける卸売業で、売上のほとんどが仕入れの代金だからです。2026年3月期は粗利が売上の約1割で、そこから人件費や物流費などを払うと、営業利益は売上の1.31%でした。過去10年も1.05〜1.54%の間です。
Q. あらたは減配したことがありますか?
A. あります。2007年3月期から2009年3月期まで3期続けて減配しました(無配はなし)。2010年3月期以降は減配がなく、併合・分割の調整後で2026年3月期まで11期連続増配です。
Q. あらたの配当方針は何ですか?
A. 有価証券報告書では「配当性向30%を意識しながら安定配当・増配を図る」としています。2027年3月期は前期と同じ112円を予想しており、配当性向は5割を超える見込みです。
Q. あらたに株主優待はありますか?
A. あります。100株以上を持つ株主に、3月末と9月末の年2回、1,000円相当のQUOカードが届きます。3月末分は定時株主総会の招集通知に同封され、9月末分は11月下旬の発送予定です。
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💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
私は、日用品を全国の小売店へ届ける「流通の裏方」として、あらたに面白さを感じている1社です。
派手さはありませんが、売上1兆円規模の事業を薄い利益率で着実に回し、分割調整後で11期連続の増配と株主優待まで続けている堅実さは、長くお付き合いするうえで見どころが多いと感じています。
積極的に購入を検討したい銘柄ではありますが、毎月の入金力・他銘柄で買い増し優先度の高い監視銘柄、じぶんPFのバランス調整、今期の業績進捗と株価推移等、広い視点で監視していく考えです。
これはあくまで私の一つの見方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。
執筆:TJ(個人投資家・プロフィール/記事の品質管理について)
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この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月16日時点。
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