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UBE(4208)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

TJ
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この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月14日時点。

TJ
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今回は、UBE(4208)を紹介するよ!旧宇部興産の総合化学メーカーで、PBR1倍割れのバリュー株&高配当株なんだ。

2026年5月の本決算と、新中期経営計画「UBE Vision 2030」のデータを反映したから、みんなで一緒に学んでいこうよ!

東証プライム | コード 4208 | 化学 | 決算月:3月

UBE(旧宇部興産)

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)

現在株価(2026/07/14 終値)

3,216前日比+116 (↑3.74%)

時価総額 約3,313億円

配当利回り(予)
4.98%
160円(2027/3期予想・上方修正後)
PER(予)
12.75倍
過去レンジ 約9.4〜12.8倍(赤字期除く)
PBR(実)
0.72倍
過去レンジ 約0.6〜1.2倍
MIX係数(PER×PBR)
9.18
22.5以下が割安の目安
配当性向(前期)
44.8%
2026年3月期
ROE(予)
5.60%
ROA(予)2.59%
営業利益率(前期)
4.10%
2026年3月期
自己資本比率
46.2%
化学業として標準水準(2026/3期)

※データ取得日:2026/07/14

📈 株価・PER・配当10年チャート

4208 UBE|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株式併合を反映した調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス

年度株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/0329306012.82
2018/0335307511.70
2019/0335008011.21
2020/0325199011.08
2021/0325599011.28
2022/032444959.80
2023/03211895
2024/0328111059.41
2025/033098110
2026/03290211011.81
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

UBEの配当、利回りが5%を超えてるってすごいね!しかも大きく増配したんだ。

TJ
TJ

そう。UBEは旧宇部興産の総合化学メーカーで、2027年3月期に配当を160円へ大きく引き上げると発表したんだ。配当の方針も、株主資本に対するDOE(株主資本配当率)を従来の2.5%から3.5%以上へ、さらに早期に4.0%を目指すと打ち出して、還元姿勢を強めているよ。

ただ、なぜここまで利回りが高いのか、業績の中身も合わせて見ていこう!

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

4208 UBE|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式併合を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り(%)配当性向(%)
2017/032.0526.3
2018/032.1224.9
2019/032.2925.6
2020/033.5739.6
2021/033.5239.7
2022/033.8938.1
2023/034.490
2024/033.7435.2
2025/033.550
2026/033.7944.8

※2023年・2025年は赤字により配当性向非表示

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

4208 UBE|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式併合を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/03228.505.678.44
2018/03301.657.2210.05
2019/03312.366.109.86
2020/03227.335.106.91
2021/03226.794.226.39
2022/03249.316.726.64
2023/03-72.543.28
2024/03298.594.807.09
2025/03-49.603.71
2026/03245.764.105.46

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

4208 UBE|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式併合を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS(円)自己資本比率(%)
2017/032707.8040.4
2018/033002.7342.5
2019/033167.1744.5
2020/033288.7845.7
2021/033549.8546.6
2022/033756.3144.1
2023/033729.0749.4
2024/034210.6451.8
2025/034068.9945.6
2026/034500.9546.2
しばっち
しばっち

でもさ、UBEって2023年と2025年に赤字を出してるよね。配当は続けてるけど、これってちょっと心配じゃないの?

TJ
TJ

鋭いね。UBEはコモディティ化学が中心で、市況や原材料価格、為替で利益が大きく振れるんだ。実際、ここ数年で最終赤字となった期もあった。だから業績の安定性という意味では、波のある会社だと理解しておく必要があるよ。

一方で、PBRは1倍を大きく下回っていて、純資産の価値から見れば株価はかなり割安。財務基盤の自己資本比率も、化学業として標準的な水準を保っているんだ。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

業績は波があるけど、資産から見ると割安なんだね。

TJ
TJ

そう。そこをどう評価するかがポイントだね。構造改革で利益の安定度が高まっていくのか、これからも一緒に見ていこう。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 事業ポートフォリオの再編(建設資材事業の譲渡など)で売上規模は縮小したが、これは選択と集中による構造改革の結果。2027年3月期は会社予想で増収を見込む。
経常利益 構造改革の効果や為替差益で直近は大きく回復した。2027年3月期も会社予想で高水準を維持する見通しだが、化学市況の影響で年ごとの振れは大きい。
EPS 2023年3月期・2025年3月期に最終赤字を経験するなど振れが大きいが、構造改革を経て足元は正常化。2027年3月期は会社予想252.20円。
ROE 赤字期を除く過去10年はおおむね5〜10%台。足元は5%台で、構造改革後の資本効率の改善が中長期の課題となる。
ROA 化学業として標準的な水準。事業ポートフォリオの最適化による資産効率の改善余地がある。
営業利益率 過去10年はおおむね3〜7%台でやや低位の推移。コモディティ化学の利益率特性と、原材料コスト変動の影響を受けやすい。
売上原価率 おおむね8割前後で、近年はやや改善傾向。樹脂・化成品事業の構造改革で原価管理を強化している。
自己資本比率 過去10年で40%台から改善傾向にあり、化学業として標準的な財務体質を維持している。
利益剰余金 継続的に積み上げており、配当原資と成長投資の余力を確保。構造改革と増配の両立を進めている。
有利子負債比率 化学業の特性で運転資金・設備資金の借入は一定規模あるが、自己資本比率改善とともに財務レバレッジは健全化。
BPS BPSは長期で着実に積み上がってきた。足元のPBRは1倍を大きく下回り、純資産の価値から見れば株価は超割安な水準。長期的にはPBR1倍回帰の余地が大きい。
営業CF 化学業として本業のキャッシュ創出力は安定。構造改革の進捗とともに営業CFの質も改善傾向。
投資CF 事業ポートフォリオ最適化のM&A・事業譲渡・設備投資が継続。中期計画「UBE VISION 2030」に基づく成長投資を実施。
財務CF 配当支払い・借入返済・自社株買い等の還元・財務体質改善活動を継続実施。
現金等 事業構造改革で得た資金を成長投資・株主還元に再配分。手元流動性は化学業として十分な水準を維持。
配当推移(10年) 直近10年でおおむね1.8倍に増配してきた。2027年3月期は会社予想で160円へ大幅増配し、株主還元姿勢を一段と強めている。
配当性向 赤字期に跳ね上がるなど振れが大きいが、足元は適正な水準。DOEを軸とした方針への転換で、配当の予測可能性が高まっている。
自社株買い 配当中心の株主還元方針。中期計画で総還元性向の引き上げを示唆し、機動的な自社株買いも選択肢として保持。
PER推移(10年) 赤字期を除く過去10年はおおむね9〜13倍で推移。2023年・2025年は赤字でPER算出不可。足元の予想PERは標準的な水準にある。
PBR推移(10年) 足元は過去10年レンジの下位圏でPBR1倍を大きく割れている。東証が改善を求める水準で、長期的なPBR是正の余地が大きい。
配当利回り推移 2027年3月期は配当160円で利回り5%超と、過去10年でも高い水準。増配を受けて、高配当株としての注目度が高まっている。
リーマンショック後
の配当推移
リーマンショック後の2010年3月期に減配を実施した実績がある(株式併合調整後)。化学市況や景気の影響を受けやすく、ディフェンシブ一辺倒の銘柄とは言えない点は押さえておきたい。
株主還元方針 中期経営計画「UBE Vision 2030 Transformation」のもと、配当方針を株主資本配当率(DOE)2.5%から3.5%以上へ引き上げ、早期に4.0%を目指すと表明(会社公表)。総還元性向30%以上を基本に株主還元を強化している。
セグメント 化学事業(樹脂・化成品・ファインケミカル・電池材料)を主力に、機械事業の2本柱で構成。事業ポートフォリオの選択と集中を継続中。
海外売上比率 アジア・北米・欧州を中心にグローバル展開。化学製品の海外売上は約4割を占め、為替動向の影響を受けやすい構造。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンス有価証券報告書・UBE公式IR

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

この高い配当は、これからも続きそうなのかな?

TJ
TJ

いい質問だね。UBEは配当の方針をDOE(株主資本配当率)に置いていて、利益が多少振れても、株主資本に応じて配当を出す形にしている。これを2.5%から3.5%以上、さらに4.0%へと引き上げる方針だから、以前より配当の予測可能性は高まっているよ。

ただ、利益そのものは市況次第で振れるから、DOEベースでも将来ずっと安泰とは言い切れない。そこは冷静に見ておきたいね。

しばっち
しばっち

そういえば、UBEって昔のリーマンショックのときはどうだったの?

TJ
TJ

よく聞いてくれたね。UBEはリーマンショックのあとに減配した実績があるんだ。景気や市況に左右される一面があるから、ディフェンシブな銘柄とは言い切れない。高い利回りの魅力と、業績の振れやすさ、その両方をセットで見て、最後は総合的に判断していこう!

🏆 UBE(4208)総合評価

【業績・財務・キャッシュフロー】
UBEは旧宇部興産の総合化学メーカーで、樹脂・化成品やファインケミカル、電池材料などを手がける。近年は建設資材事業の譲渡など事業ポートフォリオの再編を進め、構造改革の効果で直近の利益は大きく回復した。ただしコモディティ化学が中心のため、市況や原材料価格、為替で利益が年ごとに大きく振れる点は特徴である。財務面では自己資本比率が長期的に改善し、化学業として標準的な体質を維持。本業の営業キャッシュフローも安定し、改革で生み出した資金を成長投資と株主還元に再配分している。厳密な数値は上のスコアシートにまとめている。

【割安性・投資タイミング】
予想PERは足元で12倍前後と、一般に適正とされる15倍前後を下回る。化学業の業種平均と比べても低い水準にある。UBE自身の過去10年のPERは、赤字だった期を除けばおおむね9〜13倍で推移しており、現在はそのレンジのなかにある。
PBRは1倍を大きく下回り、株価は1株当たり純資産の7割前後の水準にとどまる。PERとPBRを掛け合わせたMIX係数も、割安の目安とされる22.5を大きく下回る。業績が市況で振れる点は割り引いて見る必要があるが、純資産を大きく下回る株価と、DOEを軸にした手厚い還元方針をあわせて見れば、長期のバリュー投資では買いやすい水準といえる。

【配当・株主還元】
配当利回りは過去10年でも高い水準にある。配当は直近10年でおおむね1.8倍に増配し、2027年3月期は会社予想で160円へ大幅増配する見通し。配当方針を株主資本配当率(DOE)2.5%から3.5%以上へ引き上げ、早期に4.0%を目指すと表明しており(会社公表)、総還元性向30%以上を基本に株主還元を強化している。利益が市況で振れても株主資本に応じて配当を出すDOE方針により、配当の予測可能性は以前より高まっている。

【注意点・リスク】
最大の注意点は、コモディティ化学が中心で業績の振れが大きいことである。2023年3月期・2025年3月期には最終赤字を計上しており、市況・原材料コスト・為替の動向が利益を大きく揺らす。さらに、リーマンショック後にも減配した実績があり、景気後退局面での配当維持力には注意がいる。高い利回りは魅力だが、利益の安定度と構造改革の進捗を決算ごとに見極めたい。

▼ つづきを読む

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

私は、UBEを「PBRの低さ」と「DOEを軸にした還元強化」という2つの点で興味深く見ている1社です。

純資産の7割ほどの株価で、配当方針を一段引き上げてきた姿勢は、割安と高還元を同時に狙いたいバリュー投資家には響くものがあります。

化学という社会の土台を支える事業を、構造改革で筋肉質にしようとしている点にも、長い目で見る価値を感じます。

一方で、手放しでは見ていません。

コモディティ化学は市況の波が大きく、実際にここ数年でも赤字の期があり、リーマンショックのあとには減配もしています。

DOE方針で配当の予測可能性は高まったとはいえ、利益そのものが大きく沈めば、還元の前提も揺らぎかねません。

私がこの銘柄を見るなら、超割安なPBRという「のりしろ」を評価しつつ、構造改革で利益の振れがどこまで小さくなるのかを、決算ごとに確かめていくと思います。

これはあくまで私の一つの見方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。

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