株主優待

大和ハウス工業(1925)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

大和ハウス工業(1925)銘柄分析スコアシートのアイキャッチ画像。「Daiwa House」のロゴと「共に創る。共に生きる」の言葉を掲げ、戸建住宅の前で笑う家族を背景に、東証プライム、日経連続増配株指数の採用銘柄、16年連続増配の高配当株、配当性向35%以上と配当金の下限145円、共通優待券が贈られる株主優待制度、住宅から商業施設・ホテルまで幅広く展開という特徴が並んでいる。
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⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。

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今回は、16年連続増配を達成している高配当株の大和ハウス工業(1925)を紹介するよ!

日経連続増配株指数にも採用されていて、住宅建設では時価総額首位級の大型銘柄なんだ!前期の最新本決算も反映させたから、どんな銘柄なのかみんなで一緒に学んでいこうよ!

東証プライム | コード 1925 | 建設業 | 決算月:3月

大和ハウス工業

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)

現在株価(2026/10/15)

2,203円前日比+17.5 (↑0.80%)

時価総額 約2.9兆円

配当利回り(予)
4.04%
89円(2027/3期予想)
PER(予)
10.26倍
過去レンジ 6.2〜34.3倍
PBR(実)
0.94倍
過去レンジ 0.74〜2.06倍
MIX係数(PER×PBR)
9.64
22.5以下が割安の目安 MIX係数とは?
配当性向(予)
41.4%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
9.14%
ROA(予)3.2%
営業利益率(前期)
11.03%
2026年3月期
自己資本比率
34.4%
2026年3月期

※データ取得日:2026/10/15(株価・配当・EPS・BPSは2026年10月1日付の株式分割調整後ベース)

🎁 大和ハウス工業の株主優待制度

100株以上の保有で、1,000円利用券を年1回(3月末)贈呈。保有株数と継続年数に応じて枚数が増える。

保有株数 主な優待内容(1,000円利用券)
100株以上(3年未満) 2枚(2,000円分)
100株以上(3年以上) 4枚(4,000円分)
より多くの保有 保有株数に応じて利用券を増額
優待の特徴

グループ施設の
1,000円利用券

100株から対象
(3月末基準・年1回/3年以上で増額)

※基準日は3月末日(年1回)。ホテル・レストラン・ホームセンター・スポーツクラブやリフォーム工事代金、社会貢献活動などに使える自社グループの利用券。2026年10月1日の株式分割にあわせて贈呈基準が変わり、2027年3月末の基準日から100株以上(分割前の50株以上)が対象、600株以上で6枚(3年以上は12枚)などに改められる。優待の最新の詳細は公式IRをご確認ください。出典:大和ハウス工業「株式分割及び株主優待制度の変更に関するお知らせ」(2026年5月13日)・公式IR。

大和ハウス工業(1925)はどんな会社?【事業内容】

大和ハウス工業は、賃貸住宅・戸建住宅・商業施設・事業施設の4事業がそれぞれ売上1兆円を超える総合デベロッパー(土地を仕入れて建物を開発し、貸したり売ったりする会社)です。ここでいう事業施設とは、物流倉庫や工場、医療・介護施設など、企業が事業に使う建物のこと。住宅から出発して事業の幅を広げてきたため、特定の1事業に依存しない構成です。2026年3月期の売上高は5兆5,768億円で過去最高。稼ぎの柱は国内で、東証プライムに上場する建設業、決算月は3月です。

📈 株価・PER・配当10年チャート

1925 大和ハウス工業|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株式分割調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。表の最終行(2026/10)は当月時点の値で、株価は2026年10月15日時点、1株配当とPERは今期の会社予想に基づく値です。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス

年度株価
(円)
1株配当
(円)
PER
(倍)
2017/0315984610.51
2018/03205053.511.52
2019/031760579.85
2020/03133957.57.61
2021/0316215810.91
2022/031601639.31
2023/031557656.64
2024/03226471.59.9
2025/032469759.61
2026/03245987.58.68
2026/10220389(予)10.26(予)
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

大和ハウスの株価、2020年のコロナで下がったけど、配当金は毎年増やしているね!

TJ
TJ

そうなんだ!大和ハウスは一戸建てだけじゃなく、事業の柱が賃貸・物流などの事業施設・商業施設、ホテル事業を手掛けていて、建物を創ることには強い会社さん=総合デベロッパーなんだ!

「住宅会社」って言うより、「不動産で稼ぐ会社」として見るといいかもね!

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

1925 大和ハウス工業|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り
(%)
配当性向
(%)
2017/032.8830.2
2018/032.6130.1
2019/033.2431.9
2020/034.2932.7
2021/033.5839.0
2022/033.9436.6
2023/034.1727.7
2024/033.1631.3
2025/033.0429.2
2026/033.5630.9

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

1925 大和ハウス工業|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS
(円)
営業利益率
(%)
ROE
(%)
2017/03152.078.8315.42
2018/03177.949.1416.03
2019/03178.648.9814.88
2020/03175.928.713.53
2021/03148.598.6510.63
2022/03171.918.6311.15
2023/03234.569.4813.5
2024/03228.588.4612.25
2025/0325710.0512.43
2026/03283.2311.0313.19

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

1925 大和ハウス工業|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS
(円)
自己資本比率
(%)
2017/03985.8336.8
2018/031109.0836.5
2019/031202.1636.8
2020/031300.4137.3
2021/031402.5436.3
2022/031540.5336.6
2023/031733.4337.2
2024/031905.1137.3
2025/032113.0837.1
2026/032338.5534.4
しばっち
しばっち

自己資本比率のグラフ、ずっと37%くらいだったのに2026年は34.4%に下がってるよね。あまり気にしなくいいのかな?

TJ
TJ

いい指摘だね。自己資本比率が下がったのは、開発投資やM&Aのために有利子負債を増やしているからだよ。

開発型デベロッパーは借入を使って稼ぐから、比率だけで不安と決めつけないのが大事だね。

一方で、利益剰余金(内部留保)は増え続けているからここはいい推移だね!

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

なるほど!じゃあEPS(青い棒)が2026年に283円まで伸びているのは、ちゃんと稼げてる証拠ってこと?

TJ
TJ

そのとおり。EPSもROEも10年で大きく伸びていて、営業利益率も11%と過去最高なんだ。ただし、会社の来期予想は少し控えめだから、そこは後で注意点として見ておこうね。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 2017年3月期の3.5兆円から2026年3月期は5兆5768億円へ、2021年3月期を除き連続増収で過去最高を更新。成長トレンドは良好。
経常利益 2017年3月期の3005億円から2023年3月期4560億円へ増益基調。コロナ期に一時鈍化も高水準を維持し、収益力は堅調。
EPS 2017年3月期152円から2026年3月期283円へ上昇。ただし2027年3月期は会社予想215円(8月6日上方修正後)と減益見通しで注意。
ROE 2026年3月期実績は13.19%で上場企業平均(8%)を大きく上回り優秀。一方で会社予想ROEは9.14%と、前期実績を下回る見通し。
ROA 2026年3月期4.17%。総資産の拡大(開発投資)で近年やや低下し、上場企業平均(5%)を下回る水準。
営業利益率 2026年3月期11.03%と過去10年で最高水準。8〜11%で安定推移し、建設・開発業として高めの収益性。
売上原価率 直近は約80%で安定推移。建設・開発業として一般的な水準で、利益は規模拡大とコスト管理で確保している。
自己資本比率 2026年3月期34.4%。開発投資の拡大で30%台で推移し、合格ライン(40%)の手前だが大きな不安はない水準。
利益剰余金 2017年3月期0.73兆円から2026年3月期2.39兆円へ着実に増加。内部留保の蓄積は良好。
有利子負債比率 2017年3月期49%から2026年3月期106%へ上昇傾向。開発投資・M&Aの積極化で借入が増え、財務レバレッジは高まっている。
BPS 2017年3月期986円から2026年3月期2339円へ右肩上がり。企業価値(純資産)の向上が続く。
営業CF 本業で安定して黒字を稼ぐ。開発在庫の増減で年により変動はあるが、稼ぐ力は堅調に維持されている。
投資CF 毎期マイナス。不動産開発・M&A・設備への積極投資が継続し、2026年3月期は約7260億円の大型投資。
財務CF 成長投資の原資を借入で賄う局面が多く、プラスの年が目立つ。2026年3月期は約6310億円の資金調達。
現金等 手元流動性を確保しつつ成長投資を実行しており、現金残高は概ね増加傾向で財務の安定性は保たれている。
配当推移(10年) 2017年3月期46円から2026年3月期87.5円(創業70周年の記念配当5円を含む)へ10年で約1.9倍。2010年以降は一貫して増配。
配当性向 配当÷EPSベースで30%前後の安定推移。会社は連結純利益の35%以上を方針に掲げており、増配余力を維持している。
自社株買い 自己株式の取得は不定期・小規模にとどまり、株主還元は配当を中心とした構成となっている。
PER推移(10年) 期末PERは概ね6〜11倍台。直近の予想PERは過去レンジ(6.2〜34.3倍)の下位〜中位で、株価指標は割安圏(最新値はスコアシート)。
PBR推移(10年) 直近のPBRは1倍前後。過去10年レンジ(0.74〜2.06倍)でも下のほうで、純資産対比では割安に評価されている。
配当利回り推移 直近の約4%は過去5年(3〜4%台)の上位水準。株価調整で配当利回りはやや高めの局面にある。
リーマンショック後
の配当推移
2010年に前期比で減配。2010年3月期以降は2026年3月期まで16年連続増配達成。株主還元の意識は強い。日経連続増配株指数採用銘柄。
株主還元方針 第7次中期経営計画で配当性向35%以上かつ1株配当の下限72.5円(分割前145円)を掲げ、成長投資との両立を重視。自己株式取得も機動的に実施。
セグメント 賃貸住宅・事業施設・商業施設の3本柱が各1兆円超の総合デベロッパー。戸建住宅やマンション等にも多角化し、特定事業への依存が低い。
海外売上比率 主要セグメントは国内事業が中心で海外比率は低水準。内需株に分類され、国内の住宅・不動産市況の影響を受けやすい。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・株探・有価証券報告書

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

全部見たけど、PBRは1倍前後で、PERも業種平均より低いね。これってバリュー株ってこと?

TJ
TJ

指標の上では割安寄りだね。PBR1倍割れは『純資産より株価が安い』状態で、過去レンジ(0.74〜2.06倍)でも下のほうだよ。配当利回りも約4%と高めだから、魅力度もアップしてるかも!

しばっち
しばっち

でも来期のEPS予想が283円→215円と減る見通しだよね。そこは気にしなくていいの?

TJ
TJ

そこはホント大事な注意点!

2027年3月期の会社計画は約24%の減益見通し。8月6日に上方修正されて幅は縮んだよ。労働力不足と、エネルギー・資材の物価上昇による利益減を不安視しているんだ。

減益予想は多くの会社に共通する悩み。今期の稼ぐ力を注視していこう!

>> 引用元:大和ハウス工業 2026年3月期 決算短信

🏆 大和ハウス工業(1925)総合評価

業績・財務・キャッシュフロー

売上高は2021年3月期のコロナ影響を除いて連続増収で、2026年3月期は5兆5,768億円と過去最高を更新しました。営業利益率は8.83%から11.03%へ切り上がり、10年でいちばん高い水準です。EPSも約1.9倍になり、ROEは13.19%でした。一方で財務は成長投資のぶん重くなっています。利益剰余金が0.73兆円から2.39兆円へ積み上がる間に、有利子負債比率は49%から106%へ上がり、自己資本比率は36.8%から34.4%へ下がりました。営業キャッシュフローは毎期黒字ですが、投資キャッシュフローは毎期マイナスで、その差を借入で埋めています。

割安性・PER・PBR

当ブログの物差しはPER×PBRのMIX係数22.5以下です。同社は大きく下回っています。期末ベースのPERは6〜11倍台、PBRは0.90〜1.85倍で、目安との距離は最近始まった話ではありません。内需型で市況に振られやすく、高い評価が付きにくい業態です。

■ 不動産開発を手がける3社との比較

銘柄PER(予)PBR(実)配当利回り(予)営業利益率基準日
大和ハウス工業(1925)10.26倍0.94倍4.04%11.03%2026/10/15
野村不動産HD(3231)8.37倍0.90倍5.22%14.67%2026/10/14
ヒューリック(3003)10.54倍1.35倍3.99%25.68%2026/10/15

※不動産開発を手がける会社の一部との比較です。数値は当ブログの各記事より、基準日は表の右端。営業利益率の対象期は3社で異なります。

大和ハウス工業は自分で建てて売る比率が高く、営業利益率は1割前後に見えます。賃料が柱のヒューリックとは利益の積み上げ方が別物です。

配当・株主還元

1株配当は2017年3月期の46円から2026年3月期の87.5円へ、10年で約1.9倍になりました(2026年3月期は創業70周年の記念配当5円を含みます)。2010年3月期以降は一貫して増配です。会社は第7次中期経営計画で連結純利益に対する配当性向35%以上と、1株当たり年間配当の下限72.5円(分割前145円)を掲げています。2027年3月期の予想は89円で、2026年8月6日に88円から増額されました。減益見通しのもとでも増配の計画です。2026年10月1日に1対2の株式分割が行われ、本記事の1株当たりの数値は分割後の基準で表示しています。会社の方針・計画であり、将来の配当を確約するものではありません。

注意点・リスク

有価証券報告書「事業等のリスク」は18項目です。重いのは3つ。1つ目は金利で、有利子負債比率が10年で2倍になった会社ですから、借入の利息が上がれば利益が削られやすい体質です。2つ目は資材価格と人手で、エネルギー価格の高騰や円安による資材の上昇、建設技能労働者の減少が挙げられています。3つ目は国内の住宅市況と税制で、住宅ローン減税などが変われば購買需要が減る可能性があります。加えて会社自身が2027年3月期に減益を見込んでおり、1株当たり利益の会社予想215円は前期実績283円を下回り、予想ROEも9.14%へ下がります。

▼ つづきを読む

大和ハウス工業(1925)のよくある質問

Q. 大和ハウス工業はどんな事業をしている会社ですか?

A. ひとことで言えば「不動産で稼ぐ会社」です。ハウスメーカーの印象が強いのですが、いまは企業向けの物流倉庫や商業施設、賃貸住宅を開発して貸す・売るのが収益の中心。戸建住宅は入口のひとつという位置づけです。

Q. 大和ハウス工業に株主優待はありますか?

A. あります。100株以上の保有で、グループのホテルやスポーツクラブ、リフォーム工事代金などに使える1,000円利用券が贈られ、株数と継続年数に応じて枚数が増えます。基準日は3月末。株式分割後の株数の区分は2027年3月末から適用されます。

Q. 大和ハウス工業は何年連続で増配していますか?

A. 2026年3月期まで16年連続で増配しています。会社は中期経営計画で1株当たり年間配当金の下限72.5円(分割前145円)と配当性向35%以上を掲げており、2027年3月期は減益見通しのもとでも増配を予想しています。決算月は3月です。

Q. 大和ハウス工業の最大のリスクは何ですか?

A. 会社自身が2027年3月期の大幅な減益を見込んでいる点です。有価証券報告書の「事業等のリスク」でも、資材価格や人件費の高騰、建設技能労働者の減少、金利の上昇、住宅関連の税制変更などが並びます。

▼ 質問と回答をすべて見る

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

大和ハウス工業は、私が高配当株として気になっている総合デベロッパーです。

戸建てだけでなく、賃貸住宅や物流などの事業施設、商業施設まで幅広く手がけ、不動産で安定して稼ぐ事業基盤を持っています。

株価は純資産を下回る水準まで売られていて、配当利回りも高めです。

しかも会社が配当の下限をはっきり掲げ、長いあいだ増配を続けてきた——この株主還元へのぶれない姿勢が、私の好みに合います。

ただ、手放しで強気にはなれません。

来期は会社自身が減益を見込んでいて、稼ぐ力を示すROEも下がる見通しです。

建設・不動産は金利や国内の住宅市況に業績が左右されやすく、成長投資で借入も増えています。

だから私自身は、割安で配当利回りが高いうちに関心を持ちつつ、減益がどこで落ち着くか、金利の流れがどうなるかを見極めたい——そんな距離感で眺めています。

あくまで私の一見解なので、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

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