株主優待

巴工業(6309)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

巴工業(6309)銘柄分析スコアシートのアイキャッチ画像。「巴工業株式会社」のロゴと「高配当×安定成長の優良銘柄を徹底分析!」の言葉を掲げ、青いデカンター型遠心分離機と世界地図を背景に、15年以上非減配増配株、デカンター型遠心分離機で国内首位、完全無借金経営、高配当で長期投資に最適、株主優待アリという特徴が並んでいる。
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⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月16日時点。

TJ
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今回は、TJが保有する巴工業(6309)を紹介!

結論。借入金ゼロの財務の固さが、この会社の持ち味なんだ。だけど稼ぎ頭は、景気の波を受ける化学品の商社事業。強みと弱みの両方を確かめていこう!

東証プライム | コード 6309 | 機械 | 決算月:10月

巴工業

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2025年10月期(2025年12月公表)

現在株価(2026/10/16)

1,947円前日比+3 (↑0.15%)

時価総額 約583億円

配当利回り(予)
3.90%
76円(2026/10期予想)
PER(予)
13.02倍
過去レンジ 7.40〜16.58倍
PBR(実)
1.31倍
過去レンジ 0.49〜1.27倍
MIX係数(PER×PBR)
17.06
22.5以下が割安の目安 MIX係数とは?
配当性向(予)
50.8%
2026年10月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
10.08%
ROA(予)7.74%
営業利益率(前期)
9.02%
2025年10月期
自己資本比率
75.8%
2025年10月期(完全無借金経営)

※データ取得日:2026/10/16

🎁 巴工業の株主優待制度

200株以上を1年以上 継続保有すると、保有株数に応じてワインを年1回贈呈。

保有株数 優待内容(年1回)
200株以上 600株未満 ワイン1本
600株以上 ワイン2本
優待の特徴

ワイン贈呈

200株以上・継続1年以上が対象
(基準日10月末・年1回)

※基準日は毎年10月31日・年1回。継続保有の条件があり、4月末・10月末の株主名簿に同一の株主番号で各区分以上の株式が連続3回以上記載されること(=1年以上の継続保有)が必要。途中で買い直すと株主番号が変わり、継続保有の扱いにならない点に注意。優待のワインは金銭価値が一定しないため、株主優待配当利回りは算出していない。出典:巴工業 株主優待制度。

巴工業(6309)はどんな会社?【事業内容】

巴工業は、液体と固形分を分けるデカンタ型遠心分離機で国内トップ。化学・食品・鉄鋼・下水処理などの現場に商品を納めています。一方で売上の4分の3は、合成樹脂や半導体向けセラミックを扱う化学工業製品販売(化学品の商社事業)。売上は化学、利益率は機械の二本柱です。設立は1941年、本社は東京・品川。東証プライム上場、決算月は10月です。

📈 株価・PER・配当10年チャート

6309 巴工業|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。表の最終行(2026/10)は当月時点の値で、株価は2026年10月16日時点、1株配当とPERは今期の会社予想に基づく値です。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス

年度株価
(円)
1株配当
(円)
PER
(倍)
2016/105141515.88
2017/107221514.38
2018/1072715.6714.38
2019/1078715.6715.01
2020/106471612.64
2021/1075816.6710.76
2022/1078717.678.86
2023/1088736.679.72
2024/10125748.3310.41
2025/10158760.3312.33
2026/10194776(予)13.02(予)
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

巴工業って配当利回りが高めなんだね!1株配当もこの10年でぐっと増えていて、勢いを感じるなあ。

TJ
TJ

2023年10月期に配当の水準が一段上がって、そこから増配の幅も大きくなったんだ。しかも借入金がゼロで自己資本比率は70%台。財務の固さが、この会社のいちばんの持ち味だね。

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

6309 巴工業|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り
(%)
配当性向
(%)
2016/102.9246.3
2017/102.0829.9
2018/102.1531.0
2019/101.9929.9
2020/102.4731.3
2021/102.2023.7
2022/102.2419.9
2023/104.1340.2
2024/103.8440.0
2025/103.8046.9

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

6309 巴工業|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS
(円)
営業利益率
(%)
ROE
(%)
2016/1032.375.033.85
2017/1050.215.355.57
2018/1050.555.615.43
2019/1052.425.755.44
2020/1051.195.765.16
2021/1070.436.306.62
2022/1088.847.247.73
2023/1091.328.167.42
2024/10120.809.029.19
2025/10128.659.029.01

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

6309 巴工業|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS
(円)
自己資本比率
(%)
2016/10840.9472.4
2017/10902.2473.8
2018/10931.2374.7
2019/10964.1473.9
2020/10991.1077.2
2021/101063.6973.6
2022/101148.7675.2
2023/101230.4475.2
2024/101314.5774.0
2025/101427.6475.8
しばっち
しばっち

配当利回りが高くて無借金なのはいいけど…この2〜3年で配当が急に増えてるよね。これって続くの?業績が崩れたら減りそうで心配だなあ…。

TJ
TJ

いい視点だね。巴工業の利益は化学品の商社事業の波を受けやすくて、リーマンショックの2009年10月期には35円から30円へ減配した歴史もあるんだ。いまの中期計画ではDOE(株主資本配当率)5%を下限に、連結配当性向50%以上を掲げているよ。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

じゃあ昔みたいな減配の心配は減った、ってことなの?

TJ
TJ

そこは断言できないよ。配当性向50%以上は利益が落ちれば配当も一緒に動く設計だし、DOEの下限は純資産が基準。どちらが効くかで見え方は変わる。配当利回りの高さだけでなく、業績の波もセットで見ておこう。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 売上高は10年で見ると、減収の年を挟みながらも水準を切り上げてきた。2026年10月期の会社予想も増収。
経常利益 経常段階でも本業の伸びがそのまま残り、会社予想では今期も増益を見込んでいる。
EPS 1株利益は30円台から120円台へ(分割調整後)。増配を支える土台が厚くなった。
ROE 自己資本利益率(株主資本をどれだけ利益に変えたか)は3%台から9%台へ改善。高水準は直近2期。
ROA 総資産利益率(資産全体でどれだけ稼げているか)も良好な水準。資産が重くない分、ROEとの差は小さい。
営業利益率 営業利益率は5%前後から9%台へ。低下した年がなく、稼ぐ力の改善は一貫している。
売上原価率 商社型の仕入販売が中心で、原価率は構造的に高い。もうけの幅は薄くなりやすい。
自己資本比率 70%台を維持し続け、上下の振れも小さい。借入がないぶん資本の厚みがそのまま出ている。
利益剰余金 利益の蓄積は10年で6割増えた。投資の余力と配当の支払い余地をともに広げている。
有利子負債比率 有利子負債は10年を通じてゼロ。金利が動いても支払利息が業績を削らない構造。
BPS 1株純資産は800円台から1400円台へ(分割調整後)。株主価値の底上げが続く。
営業CF 本業で稼ぐ現金は基調として黒字。2022年10月期に一度マイナスへ振れたが、翌期に戻した。
投資CF 支出が収入を上回る形が続き、稼いだ現金は事業への投資に回っている。
財務CF 借入の増減がないため、財務活動による資金の動きは小さい。
現金等 厚めの手元資金を保つ一方、直近は残高が減っている。水準の変化は見ておきたい。
配当推移(10年) 分割調整後で15円台から60円台へ。直近3期は増配が加速し、会社予想では今期も増配。
配当性向 20%を割り込んだ時期を経て、近年は40%台へ回復。利益の伸びを伴った上昇。
自社株買い 配当で返すのが基本線。ただし直近は自己株式の取得が進み、保有株数が大きく増えている。
PER推移(10年) 10年の期末PERは8倍台〜15倍台。一般に適正とされる15倍前後を下回る年が大半。
PBR推移(10年) 期末ベースでは1倍割れが長く続いたが、直近は1倍を上回った。純資産から見た割安さは薄れている。
配当利回り推移 年度末時点の配当利回りは2%前後が長かったが、増配加速で直近3期は4%近くへ切り上がった。
リーマンショック後
の配当推移
2008年10月期35円から2009年10月期30円へ減配。翌期に35円へ戻し、以降は分割調整後で減配なし。
株主還元方針 中期計画はDOE5%下限・連結配当性向50%以上を掲げる。
セグメント 化学品の商社事業が売上の4分の3を占め、利益率は遠心分離機などの機械事業が高い。
海外売上比率 有価証券報告書の販売実績から算出すると海外は全体の約15%。機械・化学はほぼ同額。
 

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

ここまで見て、巴工業は財務がすごく固いんだね!株主還元にも前向きに見えるよ。

TJ
TJ

借入金がなくて、2010年10月期の35円以降は据え置きを挟みながらも減配せずに水準を上げてきた会社なんだ。長く配当を受け取り続けたい人とは、相性のいいタイプだよ。

しばっち
しばっち

ただ売上の大半は化学品の商社事業で、景気の波は受けるんだよね?

TJ
TJ

会社が公表資料の先頭に挙げているリスクが、景気と事業環境の変化なんだ。海外事業と為替がそれに続く。利益が振れることを前提に見ておきたいね。

🏆 巴工業(6309)総合評価

業績・財務・キャッシュフロー

売上高は2025年10月期に約594億円、営業利益は約54億円と、そろって1割を超える伸びでした。2026年10月期の会社予想も増収増益です。第3四半期を終えた時点で、利益の進捗は営業・経常・純利益がそろって8割前後でした。

柱は二つ。売上の4分の3を占める化学品の商社事業(化学工業製品販売)と、利益率12%台の機械製造販売です。財務は借入金ゼロ、自己資本比率は75%を超えます。

ただし2025年10月期の営業キャッシュフローは純利益を下回りました。手元の現金も、2025年10月末から2026年7月末にかけて減っています。

割安性・PER・PBR

PER(予)は一般に適正とされる15倍前後のやや下。MIX係数(PER×PBR)も、当ブログが割安の目安とする22.5を下回ります。

ただしPBRは長く1倍割れが続きましたが、直近の期末では1倍を上回りました。純資産から見た割安さは以前ほどではありません。

■ 同業との比較

機械と化学品の専門商社、二つの顔を映す2社と並べます。

銘柄 PER(予) PBR(実) 配当利回り(予) 営業利益率 基準日
巴工業(6309) 13.02倍 1.31倍 3.90% 9.02% 2026/10/16
三菱化工機(6331) 10.96倍 1.67倍 3.64% 10.90% 2026/09/16
稲畑産業(8098) 11.38倍 0.99倍 3.20% 3.10% 2026/10/16

※2社は会社四季報が挙げる比較会社。PER・PBR・配当利回りはYahoo!ファイナンス、営業利益率は本決算実績(巴工業2025年10月期/2社2026年3月期)から当ブログが算出。

配当・株主還元

2026年10月期の年間配当は、株式分割を調整したベースで76円00銭の予想です。前期の60円33銭から、15円67銭の増配となります。

配当の歴史では、リーマンショックで2008年10月期の35円から2009年10月期は30円へ減配しました。翌2010年10月期に35円へ戻し、以降2025年10月期まで非減配。2023年10月期には、配当の水準が一段上がりました。

中期経営計画(2026年10月期〜2028年10月期)では、DOE5%下限、連結配当性向50%以上とする方針を掲げています。有価証券報告書では、同じ内容が「目標」と記されています。

注意点・リスク

有価証券報告書でこの会社が先頭に置くのは、景気と事業環境の変化です。機械製造販売では設備投資の先送りが、化学工業製品販売では短期間で起きる需給の調整が、業績にひびきます。価格やサービスの競争も、会社は挙げています。

海外事業と、為替・株価の変動がこれに続きます。2026年10月期には、中国・深センにあった子会社の清算が完了しました。有価証券報告書の販売実績から当ブログが算出すると、海外向けの売上は全体の約15%です。(出典:有価証券報告書 第96期)

 

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巴工業(6309)のよくある質問

Q. 巴工業の配当は2025年に減ったのですか?

A. いいえ。2025年5月に1株を3株に分ける株式分割があり、1株あたりの金額が3分の1になっただけです。分割にそろえ直すと2025年10月期の年間配当は60円33銭。2026年10月期の会社予想は76円で、前期からは増配となります。

Q. 巴工業のDOE5%とは何ですか?

A. 株主資本配当率のことで、株主のお金に対して何%を配当に回すかを示します。巴工業は5%を下限とし、連結配当性向50%以上と合わせて中期経営計画(2026年10月期〜2028年10月期)に掲げています。示されているのはこの3年間までです。

Q. 巴工業の決算月はいつですか?

A. 決算月は10月です。3月期の会社が多いなかでは少数派で、直近では12月に本決算、6月に中間決算が開示されました。配当は中間と期末の年2回で、権利が確定する時期も3月期の銘柄とはずれます。

Q. 巴工業の優待ワインは誰がもらえますか?

A. 200株以上を1年以上続けて持っている株主です。4月末と10月末の株主名簿に同じ株主番号で3回以上続けて載ることが条件で、途中で売って買い直すと株主番号が変わり、継続保有と見なされません。600株以上なら2本になります。

 

▼ 質問と回答をすべて見る

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

私は、巴工業を保有しています。

完全無借金で自己資本比率が高く、手元現金も厚い財務の固さと、近年の前向きな配当姿勢(DOE5%下限・連結配当性向50%以上)に魅力を感じているからです。

PER(予)も15倍前後の水準を下回っていて、長く持つほど配当を受け取れる点に注目しています。

ただ、これは景気に左右されにくいディフェンシブ株ではない、と私は見ています。

売上の大半は化学品の商社事業で市況の波を受けやすく、実際、リーマンショックの局面では35円から30円へ一度減配した経緯もあります。

ですから私は高い配当利回りだけで一気に買うことはせず、暴落相場で巴工業の株価も釣られて急落するようなミスプライスが起きた局面、もしくは業績が好調なのに株価が下落しているときに、時間を分けて買い増しを検討します。

これはあくまでTJの一つの考え方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。

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