巴工業(6309)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
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この記事はTJ個人の見解や実体験、IR BANKや決算資料からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年5月22日時点。
今回は、巴工業(6309)を紹介するよ!どんな銘柄なのか、みんなで一緒に学んでいこうよ!
東証プライム | コード 6309 | 機械 | 決算月:10月
巴工業
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2025年10月期(2025年12月公表)
現在株価(2026/05/22)
1,696円
時価総額 約540億円
※データ基準日:2026年5月15日現在
📈 株価・PER・配当10年チャート
株価(左軸・折れ線)・1株配当(右軸・棒グラフ)・PER(右軸・点線) ※株価は期末終値・分割調整済み
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 | 評価 |
|---|---|
| 売上高 | 2016年392億→2025年593億と10年で約1.5倍に拡大。化学工業製品販売(商社)と機械製造販売の二本柱で堅実成長。2026年予632億。 |
| 経常利益 | 2016年20.6億→2025年53.5億→2026年予57.5億と過去最高更新を継続中。利益拡大ペースが売上を上回り、収益力が着実に向上。 |
| EPS | 2016年32.4円→2025年128.7円→2026年予142.9円と10年で約4.4倍に成長。直近の伸びが顕著で、増配を支えるエンジン。 |
| ROE | ROE予9.94%。上場企業平均(8%)を上回る水準で、直近2024〜2026年は9〜10%台で安定推移。資本効率は良好。 |
| ROA | ROA予7.72%。上場企業平均(5%)を大きく上回る優秀な水準。完全無借金経営の財務体質が高い資本効率を支える。 |
| 営業利益率 | 2025年10月期9.01%。機械セグメント(利益率12.1%)が利益率を牽引し、化学商社セグメント(8%)と組み合わせで安定。 |
| 売上原価率 | 化学工業製品販売の比重が高いため、原価率は構造的に高め。機械事業の高採算化と商社事業の付加価値向上で改善余地あり。 |
| 自己資本比率 | 2025年10月期75.8%と極めて高水準。完全無借金経営で、上場企業の中でもトップクラスの財務健全性を誇る。 |
| 利益剰余金 | 2016年228億→2025年371.7億と着実に積み上がり10年で約1.6倍に拡大。配当原資・成長投資余力が十分。 |
| 有利子負債比率 | 2014年以降は有利子負債ゼロを継続。完全無借金経営で金利上昇局面でも調達コストの影響を受けない強固な財務体質。 |
| BPS | 2025/10期1,437.53円。現在のPBR1.25倍は適正水準。継続的に純資産価値を積み上げており、株主価値の成長基盤を支える。 |
| 営業CF | 2025年10月期23.8億の黒字。2022年期は-17.4億の一時マイナスも翌期回復、本業のキャッシュ創出力は健全。 |
| 投資CF | 2025年10月期-24.7億と設備投資が大幅拡大。機械製造販売事業の生産能力強化で、将来成長への積極投資姿勢。 |
| 財務CF | 2025年10月期-15.5億(主に配当支払い)。無借金経営のため、株主還元中心の財務活動となっている。 |
| 現金等 | 2025年10月期末133.7億。時価総額540億に対し約25%が現金。豊富な手元流動性が増配・自社株買い・成長投資の原資。 |
| 配当推移(15年) | 2016年15円→2025年60.33円→2026年予72円と10年で約4.8倍に拡大。2023年36.67円・2024年48.33円と直近の増配ペースが急加速。 |
| 配当性向 | 2025年10月期46.9%と適正水準。新中期計画「DOE5%下限・連結配当性向50%以上」目標に向けて引き続き引き上げ余地あり。 |
| 自社株買い | 直近大規模な自社株買い実績は限定的。配当を中心とした株主還元方針で、無借金経営の中で着実な還元拡大を進めている。 |
| PER推移(15年) | 直近12.66倍は過去10年レンジ(8.86〜18.54倍)の中位やや上。業績拡大に対しPERが切り上がる過程にあるが、依然として割安圏。 |
| PBR推移(15年) | 直近1.25倍は過去レンジ(0.46〜1.27倍)の上限近辺。長年PBR1倍割れだったが、業績拡大で水準訂正が進んだ。 |
| 配当利回り推移 | 2026年10月期予想4.00%は過去最高水準。2023年4.13%以降、毎期4%前後の高利回りを維持しており長期インカム狙いに魅力的。 |
| リーマンショック後 の配当推移 |
2008年10月期35円→2009年10月期30円と1度減配したものの、以降は一度も減配しておらず段階的に増配実績あり。 |
| 株主還元方針 | 新中期計画(2026〜2028年10月期)で「DOE5%下限・連結配当性向50%以上」を明文化。安定的かつ継続的な配当が制度的に担保されている。 |
| セグメント | 機械製造販売(売上152億・遠心分離機等の固液分離装置)と化学工業製品販売(売上441億・商社事業)の二本柱で安定収益。 |
| 海外売上比率 | 機械事業はグローバル展開しており海外売上比率あり、化学商社は国内中心。為替変動の影響は機械事業を中心に一部発生。 |
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書
🏆 巴工業(6309)総合評価
【業績・財務・キャッシュフロー】
巴工業は、遠心分離機など固液分離装置の製造販売(売上152億円)と、化学工業製品を扱う商社事業(売上441億円)の二本柱で事業を展開している。売上高は2016年の392億円から2025年の593億円へと10年で約1.5倍に拡大し、2026年は632億円と過去最高の更新が見込まれている。1株当たり利益(EPS)の予想は142.9円である。財務面では、自己資本比率75.8%・完全無借金経営・現金など133.7億円と、業界でもトップクラスの健全性を備えている。営業キャッシュフローは2025年10月期が23.8億円の黒字で、本業で現金を稼ぐ力は健全である。ROE(予)9.94%・ROA(予)7.72%はいずれも上場企業の平均を上回る水準にある。
【割安性・投資タイミング】
現在のPER(予)は11.92倍で、上場企業で適正とされる15倍前後を下回っている。機械の平均PER19.3倍と比べてもかなり低く、業種の中では割安な部類に入る。巴工業自身の過去10年のPERは8.86〜18.54倍のレンジで推移してきた。現在の11.92倍はこのレンジの中ほどよりやや下に位置する。PBRは1.18倍で、株価1,696円は1株当たり純資産を2割ほど上回る水準にある。PERとPBRを掛け合わせたMIX係数は14.07で、割安の目安とされる22.5を下回る。売上高が10年で約1.5倍に拡大し過去最高の更新が続くなかでの株価水準であり、過去のPER推移とセクター平均をあわせて見れば、現在は割高で高値づかみしやすい局面ではなく、長期のバリュー投資では買いやすい水準にあるといえる。
【配当・株主還元】
2016年15円→2026年予72円と10年で約4.8倍に拡大。2023年に36.67円へ大幅増配後、毎期増配を継続中。新中期計画(2026〜2028年10月期)で「DOE5%下限・連結配当性向50%以上」を明文化し、安定的かつ継続的な配当が制度的に担保されている。配当利回り4.00%は過去最高水準で、長期インカム狙いに魅力的なエントリーポイント。
【注意点・リスク】
化学工業製品販売(商社事業)が売上の約75%を占めるため、化学業界の景気変動の影響を受けやすい。2022年10月期に営業CFがマイナス(-17.4億)になった経緯あり、運転資金変動には注意。直近の設備投資拡大(-24.7億)の収益化が次の試金石。機械事業の海外展開部分には為替変動リスクも存在。ただし完全無借金経営と現金133億の手元流動性が、これらリスクへの耐性を支える要素となる。
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この記事はTJ個人の見解や実体験、IR BANKや決算資料からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年5月22日時点。