⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。
今回は、九州リースサービス(8596)を紹介するよ!じつはTJも持っている株なんだ。
借りたお金でモノを買い、企業に貸して稼ぐ九州のリース会社。配当の積み上げと借入の大きさ、両方をひもといていこうよ!
東証スタンダード | コード 8596 | その他金融業(リース) | 決算月:3月
九州リースサービス
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/10/15)
1,465円前日比-7 (↓0.48%)
時価総額 約380億円
配当利回り(予)
4.23%
62円(2027年3月期予想)
PER(予)
7.89倍
過去レンジ 2.17〜15.05倍
PBR(実)
0.72倍
過去レンジ 0.28〜1.00倍
配当性向(予)
33.4%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
※データ取得日:2026/10/15
九州リースサービス(8596)はどんな会社?【事業内容】
リースで九州首位(会社四季報)とされるのが、福岡市に本社を置く九州リースサービスです。情報・事務用機器や産業・土木・建設機械などを企業に貸すリース・割賦が売上の約6割。マンションやオフィスビルなどの不動産の賃貸・販売、企業への貸付、太陽光発電による売電も手がけます。西日本フィナンシャルホールディングスが議決権の約3割を持つ筆頭株主で、資本・業務提携を結んでいます。東証スタンダードと福岡証券取引所の2市場に上場しています。
📈 株価・PER・配当10年チャート
8596 九州リースサービス|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。表の最終行(2026/10)は当月時点の値で、株価は2026年10月15日時点、1株配当とPERは今期の会社予想に基づく値です。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価 (円) | 1株配当 (円) | PER (倍) |
|---|
| 2017/03 | 826 | 12 | 8.06 |
| 2018/03 | 819 | 14 | 6.14 |
| 2019/03 | 705 | 14 | 6.98 |
| 2020/03 | 444 | 15 | 4.23 |
| 2021/03 | 695 | 16.5 | 8.48 |
| 2022/03 | 585 | 18.5 | 6.25 |
| 2023/03 | 870 | 25.5 | 3.37 |
| 2024/03 | 1503 | 30 | 11.21 |
| 2025/03 | 1010 | 53 | 6.39 |
| 2026/03 | 1361 | 58 | 7.83 |
| 2026/10 | 1465 | 62(予) | 7.89(予) |
会社の開示でも、長いあいだ減配がないんだ。いまは累進配当を方針に掲げて、減らさない姿勢を言葉にしているよ。
配当の目安にはDOEも置いている。この還元の姿勢が、TJが魅力を感じている理由のひとつだよ!
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
8596 九州リースサービス|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り (%) | 配当性向 (%) |
|---|
| 2017/03 | 1.45 | 11.7 |
| 2018/03 | 1.71 | 10.5 |
| 2019/03 | 1.99 | 13.9 |
| 2020/03 | 3.38 | 14.3 |
| 2021/03 | 2.37 | 20.1 |
| 2022/03 | 3.16 | 19.8 |
| 2023/03 | 2.93 | 9.9 |
| 2024/03 | 2.00 | 22.4 |
| 2025/03 | 5.25 | 33.5 |
| 2026/03 | 4.26 | 33.4 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
8596 九州リースサービス|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS (円) | 営業利益率 (%) | ROE (%) |
|---|
| 2017/03 | 102.42 | 14.01 | 9.82 |
| 2018/03 | 133.31 | 13.34 | 11.02 |
| 2019/03 | 100.94 | 13.99 | 8.19 |
| 2020/03 | 105.02 | 13.61 | 8.03 |
| 2021/03 | 81.99 | 12.71 | 5.83 |
| 2022/03 | 93.61 | 11.00 | 6.38 |
| 2023/03 | 257.89 | 14.88 | 15.61 |
| 2024/03 | 134.09 | 13.83 | 7.66 |
| 2025/03 | 158.15 | 14.37 | 8.40 |
| 2026/03 | 173.84 | 16.97 | 8.67 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
8596 九州リースサービス|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS (円) | 自己資本比率 (%) |
|---|
| 2017/03 | 1042.44 | 17.9 |
| 2018/03 | 1208.81 | 20.0 |
| 2019/03 | 1229.52 | 19.7 |
| 2020/03 | 1305.34 | 20.5 |
| 2021/03 | 1404.60 | 21.5 |
| 2022/03 | 1466.80 | 19.7 |
| 2023/03 | 1651.65 | 21.4 |
| 2024/03 | 1763.60 | 20.6 |
| 2025/03 | 1881.20 | 21.0 |
| 2026/03 | 2004.05 | 20.6 |
有利子負債が大きくて、自己資本比率も低め。財務は大丈夫かな?
借入の大きさは、この商売の形そのもの。お金を借りてモノを買い、お客さんに貸して稼ぐ借りて貸す商売だから、自己資本比率は小さく見えがちなんだ。
比率は横ばいが続くけど、1株あたりの純資産は毎年積み上がってきた。借りたお金を回しながら、体力も蓄えてきた会社だよ!
営業CFがずっとマイナスって、もうかってないってこと?
もうかってはいるよ。貸し出すモノを買うお金や、貸付を増やした分が、会計上は営業CFから出ていく形になるんだ。
貸す量が増えるほどマイナスは大きくなって、その分を借入でまかなう。数字の向きだけ見ると赤字と見まちがえやすいポイントなんだ!
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 | 210億円台から350億円台へ。直近の減収は、前期にあった物件売却・大口不動産販売の反動。 |
| 経常利益 | 減益は2022年・2024年3月期の2回だけで、10年でほぼ倍増。2027年3月期も小幅な増益の会社予想。 |
| EPS | 80円台だった2021年3月期を底に増加基調。250円台の2023年3月期は突出した年で、2027年3月期も増益の会社予想。 |
| ROE | 自己資本に対する純利益の割合。5〜11%台が中心で、直近2期は私の目安の8%を超えた。 |
| ROA | 1%台が中心で、ROEの5分の1前後にとどまる。借入で持つ物件のぶん総資産が大きいため。 |
| 営業利益率 | 11〜17%の範囲で推移し、2026年3月期はこの10年で最高。減収の中で営業利益が増えた。 |
| 売上原価率 | リース料は契約後も固定のまま。市場金利が上がると調達コストだけが増えるリスクを、有価証券報告書が挙げる。 |
| 自己資本比率 | 20%前後で横ばいが続く(2018年3月期以降)。2008年3月期の約10%から高めた。資産の8割ほどは負債。 |
| 利益剰余金 | 内部に残る利益は2017年3月期の2倍強、400億円台に。毎期、配当を払っても純利益が余る形が続く。 |
| 有利子負債比率 | 有利子負債は900億円台から1,500億円台へ。借入で物件を買って貸す事業で、貸出が増えれば借入も増える。 |
| BPS | 2011年3月期から16期連続の増加。400円台だった水準は2,000円台に達した。 |
| 営業CF | 営業キャッシュフローは2018年3月期以降、毎期マイナス。貸付や割賦、販売用不動産を増やした分も営業CFから出ていく(決算短信)。 |
| 投資CF | 年ごとの出入りは最大でも30億円台で、2018〜2026年3月期を合計するとほぼ均衡。直近は支出側に振れた。 |
| 財務CF | 営業CFが大幅に流出した2022・2024・2026年3月期に、借入などで大きく調達しプラスとなった。 |
| 現金等 | 40億〜60億円台で推移し、大きな増減はない。有利子負債と比べると1割に満たない水準。 |
| 配当推移(10年) | 普通配当は2017年3月期の10円から58円へ約6倍。会社予想どおりなら2027年3月期で8期連続の増配(会社資料)。 |
| 配当性向 | 2025年3月期以降は33%台で、それまでの10〜20%台から一段上がった。2027年3月期予想も私の目安の50%を下回る。 |
| 自社株買い | 資本コストを意識した経営の開示(2026年6月)はPBR1.0倍超の安定的な実現を目指すとするが、自社株買いの方針はなく、還元は配当が中心。 |
| PER推移(10年) | 3月末の株価で見た2017〜2026年3月期のPERは3〜11倍台。10期とも、一般に適正とされる15倍に届いていない。 |
| PBR推移(10年) | 2017〜2026年3月期末は0.3〜0.8倍台で、1倍を上回った期末は一度もない。 |
| 配当利回り推移 | 1〜3%台だった期末の配当利回りは、2025年3月期末に5%台、2026年3月期末に4%台へ上がった。 |
リーマンショック後 の配当推移 | 会社開示では2005年3月期以降の20年間、一度も減配なし。2010〜2012年3月期は7.5円で据え置き(有価証券報告書・IR BANK)。 |
| 株主還元方針 | 2025年5月の株主還元方針の変更で、中期経営計画の期間中(2027年3月期まで)は累進配当と連結株主資本配当率(DOE)3.0%以上を目安とした。 |
| セグメント | 売上の約6割はリース・割賦だが、利益が最も多いのは不動産。ファイナンスは売上の7%ほどで利益率は約6割。 |
| 海外売上比率 | 有価証券報告書では海外の顧客への売上高はなく、事業の基盤は九州。2026年4月には大阪支店を開いた。 |
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書・決算短信
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九州リースからモノを借りるのって、どんな会社なの?
九州を中心とした、国内の法人のお客さんだよ。仕事で使う機械や機器を、買う代わりにリースで借りてもらうんだ。
手元のお金を一度に減らさずに設備をそろえられるのが、借りる側の利点だね!
借入が大きいと、金利が上がったときにきつくなるんじゃない?
金利こそ、いちばんの弱点だね。金利が上がると、借りるお金の調達コストがふくらんで、利益を削る要因になるんだ。
事業の基盤が九州にあるぶん、地元の景気の動きも一緒に追いかけていきたい会社だよ!
🏆 九州リースサービス(8596)総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
2026年3月期は減収でした。決算短信によると、前期にあったリース物件の売却収入と大口の不動産販売収入の反動です。それでも営業利益は7.6%、純利益は10.1%増え、営業利益率はこの10年で最も高くなりました。事業別の営業利益は、不動産を除く4事業で増えています。
有利子負債は10年で約1.7倍に増え、自己資本比率は20%前後。私の目安とする40%には届きません。営業CFはマイナスが続き、不足分は借入などで調達しています。2026年3月期も、財務CFのプラスが営業CFのマイナスより大きくなりました。
割安性・PER・PBR
PBRは過去10期、期末で一度も1倍に届かず、0.3〜0.8倍台で推移しました。期末PERも3〜11倍台です。
MIX係数は、一般に割安の目安とされる22.5を下回ります。同業リース2社と並べると、PERとPBRは3社の中ほど。営業利益率と配当利回りは3社で最も高くなっています。
■ 同業2社との比較
| 銘柄 |
PER(予) |
PBR(実) |
配当利回り(予) |
営業利益率 |
基準日 |
| 九州リースサービス(8596) |
7.89倍 |
0.72倍 |
4.23% |
17.00% |
2026/10/15 |
| 中道リース(8594) |
5.58倍 |
0.35倍 |
2.21% |
3.26% |
2026/10/15 |
| リコーリース(8566) |
16.45倍 |
0.81倍 |
4.03% |
6.09% |
2026/10/15 |
※他2社は2026年10月15日終値から算出(予想値・BPSはYahoo!ファイナンス、営業利益率はIR BANK)。中道リースは12月決算・札証上場。リコーリースの配当は特別配当70円を含む。
配当・株主還元
会社は2025年5月の開示で、2005年3月期以降の20年間、一度も減配していないと説明しています。2027年3月期の予想は62円で、会社はこれを8期連続の増配見込みと数えています。
累進配当とDOE3.0%以上は、2027年3月期までの中期経営計画の期間中に限った方針です。予想の配当性向は30%台前半で、私の目安とする50%までには余裕があります。
注意点・リスク
いちばんの注意点は金利です。リース料は契約した時点で決まる固定の金額ですが、その元手となる借入には変動金利のものがあります。市場金利が上がっても契約済みのリース料はすぐには上がらないため、利益が圧迫されるおそれがあります。会社は2025年7月に、金利のずれを管理する専門部署(ALM戦略室)を設けて対応しています。
ほかにも、取引先の経営破綻などでリース料や貸したお金を回収できなくなる信用リスク、景気の冷え込みで企業の設備投資が減るリスク、保有する不動産の値下がりで売却損や評価損が出るリスクが挙げられています。(引用:有価証券報告書〔2026年3月期〕・事業等のリスク)
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九州リースサービス(8596)のよくある質問
Q. 九州リースサービスはどんな会社ですか?
A. 福岡市に本社を置くリース会社です。リース・割賦、ファイナンス、不動産、フィービジネス、環境ソリューションの5事業を営み、2026年3月期は売上の約6割がリース・割賦でした。西日本フィナンシャルホールディングスが議決権の約3割を持つ筆頭株主です。
Q. 九州リースサービスは減配したことがありますか?
A. ありません。2005年3月期以降の20年間、減配がないと会社は2025年5月に開示しています。2026年3月期は全額が普通配当の58円で、記念配当4円を含む前期の53円を上回りました。2027年3月期は62円の予想です。
Q. 九州リースサービスの配当方針は何ですか?
A. 2025年5月に株主還元方針を変更し、2027年3月期までの中期経営計画の期間中は、累進配当を基本に連結株主資本配当率(DOE)3.0%以上を目安としています。累進配当は減配せず維持か増配する方針。DOEは株主資本に対する年間配当の割合です。
Q. 九州リースサービスに株主優待はありますか?
A. 現在はありません。以前は3月末に100株以上を持つ株主へ1,000円分のQUOカードを贈っていましたが、2023年6月の配付を最後に廃止しました。会社は、より公平な利益還元の観点から、配当による還元を充実させると説明しています。
Q. 九州リースサービスの主なリスクは何ですか?
A. いちばん大きいのは金利です。リース料は契約時の固定額のため、市場金利が上がると調達コストの増加が利益を圧迫するおそれがあります。有価証券報告書は、景気悪化による設備投資の減少、取引先の経営破綻などによる信用リスク、保有する不動産の値下がりも挙げています。
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💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
私は、九州リースサービスを保有しています。
会社の開示で20年以上 減配がなく、累進配当とDOE3.0%以上を明文化した株主還元の姿勢に加えて、株価が純資産を下回る割安な水準にある点に魅力を感じているからです。
派手さはありませんが、九州・西日本でコツコツと稼ぎ、不況の局面でも配当を守ってきた実績は、私の好きな長期インカムの土台になるタイプだと感じています。
私はこの銘柄を、リーマンショック期は据え置き、コロナ禍でも増配し、減配しなかった点から、ディフェンシブ寄りの高配当株とみています。
ただし、リース業である以上は金利の上昇や景気の波と無縁ではなく、小型株ゆえの値動きの荒さや地域への集中もあります。
ですから高い配当利回りだけで判断せず、金利の動きや業績の中身も確かめるようにしています。
あわせて、1銘柄はポートフォリオの5%以内に収めるのが私のルールなので、バランスを崩さないよう意識しています。
これはあくまでTJの一つの考え方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。
執筆:TJ(個人投資家・プロフィール/記事の品質管理について)
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。
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