⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月14日時点。
今回は、九州リースサービス(8596)を紹介するよ!九州・西日本を地盤にしたリース会社で、配当をずっと大事にしてきた渋い高配当株なんだ。どんな会社なのか、みんなで一緒に学んでいこうよ!
東証スタンダード | コード 8596 | その他金融業(リース) | 決算月:3月
九州リースサービス
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/07/14)
1,469円前日比+13 (↑0.89%)
時価総額 約373億円
配当利回り(予)
4.22%
62円(2027年3月期予想)
PER(予)
7.91倍
過去レンジ 2.17〜15.05倍
PBR(実)
0.73倍
過去レンジ 0.28〜1.00倍
MIX係数(PER×PBR)
5.77
22.5以下が割安の目安
自己資本比率
20.6%
2026年3月期(リース業として適正水準)
※データ取得日:2026/07/14
📈 株価・PER・配当10年チャート
8596 九州リースサービス|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価(円) | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|
| 2017/03 | 945 | 12 | 8.06 |
| 2018/03 | 1210 | 14 | 6.14 |
| 2019/03 | 824 | 14 | 6.98 |
| 2020/03 | 708 | 15 | 4.23 |
| 2021/03 | 776 | 16.5 | 8.48 |
| 2022/03 | 707 | 18.5 | 6.25 |
| 2023/03 | 1024 | 25.5 | 3.37 |
| 2024/03 | 1635 | 30 | 11.21 |
| 2025/03 | 1510 | 53 | 6.39 |
| 2026/03 | 1535 | 58 | 7.83 |
株価は上がったり下がったりしてるけど、配当の棒グラフはきれいに右肩上がりだね!なんでこんなに配当が増えてるの?
いいところに気づいたね。九州リースは「累進配当」といって、配当を減らさず維持か増配を続ける方針なんだ。会社の発表でも2005年から20年間、一度も減配していないんだよ。株価は市場の気分で動くけど、配当は会社の意思で積み上げてきた、というわけだね。
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
8596 九州リースサービス|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り(%) | 配当性向(%) |
|---|
| 2017/03 | 1.27 | 11.7 |
| 2018/03 | 1.16 | 10.5 |
| 2019/03 | 1.70 | 13.9 |
| 2020/03 | 2.12 | 14.3 |
| 2021/03 | 2.13 | 20.1 |
| 2022/03 | 2.62 | 19.8 |
| 2023/03 | 2.49 | 9.9 |
| 2024/03 | 1.83 | 22.4 |
| 2025/03 | 3.51 | 33.5 |
| 2026/03 | 3.78 | 33.4 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
8596 九州リースサービス|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS(円) | 営業利益率(%) | ROE(%) |
|---|
| 2017/03 | 102.42 | 14.01 | 9.82 |
| 2018/03 | 133.31 | 13.34 | 11.02 |
| 2019/03 | 100.94 | 13.99 | 8.19 |
| 2020/03 | 105.02 | 13.61 | 8.03 |
| 2021/03 | 81.99 | 12.71 | 5.83 |
| 2022/03 | 93.61 | 11.00 | 6.38 |
| 2023/03 | 257.89 | 14.88 | 15.61 |
| 2024/03 | 134.09 | 13.83 | 7.66 |
| 2025/03 | 158.15 | 14.37 | 8.40 |
| 2026/03 | 173.84 | 16.97 | 8.67 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
8596 九州リースサービス|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|
| 2017/03 | 1042.44 | 17.9 |
| 2018/03 | 1208.81 | 20.0 |
| 2019/03 | 1229.52 | 19.7 |
| 2020/03 | 1305.34 | 20.5 |
| 2021/03 | 1404.60 | 21.5 |
| 2022/03 | 1466.80 | 19.7 |
| 2023/03 | 1651.65 | 21.4 |
| 2024/03 | 1763.60 | 20.6 |
| 2025/03 | 1881.20 | 21.0 |
| 2026/03 | 2004.05 | 20.6 |
でもさ、自己資本比率が20%くらいって、ちょっと低くないの?財務は大丈夫なのか、ちょっと心配だよね?
その心配はもっともだね。でもリース会社は、お金を借りてモノを貸す商売だから、自己資本比率が低めに出るのが普通なんだ。20%前後はリース業として標準的な水準で、むしろ10年前より着実に改善しているよ。業種の特性として見てあげてほしいな。
なるほど!じゃあBPS(1株あたり純資産)が毎年増えてるのは、会社が地道に体力をつけてるってことだね。
その通り。純資産は10年でしっかり積み上がっているよ。株価が純資産を下回っている今の水準は、長期で見れば見直しの余地があると私は考えているんだ。
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 | 九州・西日本を地盤にしたリース・割賦が中心。売上規模は10年でおおむね拡大してきた。直近期は前期比で減収となったが、これは採算重視の選別の表れで、利益はむしろ伸びている。 |
| 経常利益 | 売上の伸び以上に利益を積み上げてきた。直近期は会社予想でも増益が続く見通しで、本業の稼ぐ力は底堅い。 |
| EPS | 1株あたり利益は10年でおおむね倍増の水準まで伸びた。一部の期に一過性の大きな利益が出た年もあるが、基調としては右肩上がり。 |
| ROE | 近年はおおむね8〜11%台で推移。多額の資産を抱えるリース業としては、良好な資本効率を保っている。 |
| ROA | 総資産が大きいリース業の性質上、数値は低めに出る。1〜2%前後は業種として標準的で、問題のある水準ではない。 |
| 営業利益率 | 10年を通じておおむね13〜17%で推移し、直近期は過去最高の水準まで改善した。採算の良い不動産・ファイナンスを併せ持つ事業構成が効いている。 |
| 売上原価率 | リース会社の原価はリース物件の調達・減価償却が主体で、一般の製造業とは性質が異なる。金利動向やリース残高の伸びに連動して動く特性がある。 |
| 自己資本比率 | 20%前後で安定的に推移。リース業は負債を使って資産を回す構造のため他業種より低く出るが、10年前から着実に改善しており、業種内では健全な水準。 |
| 利益剰余金 | 毎期の利益を堅実に積み上げ、内部留保は着実に厚みを増している。財務基盤の強化と将来の成長余力の確保が同時に進む。 |
| 有利子負債比率 | 自己資本の3倍を超える水準だが、これは「調達して貸す」リース業のビジネスモデルそのもの。危険信号ではない。ただし金利上昇局面では調達コスト増に留意したい。 |
| BPS | 1株あたり純資産は10年で着実に増加してきた。足元の株価は純資産を下回っており、資産価値の面では割安感がある。 |
| 営業CF | リース業の特性で継続的にマイナス。リース資産の取得が会計上は資金の流出として計上されるためで、事業拡大の裏返し。調達は財務CFで賄う構造。 |
| 投資CF | 小幅な動きにとどまる。物件を顧客に貸し出す業態のため自社設備投資は少なく、身軽な資本構造が高い資本効率を支える。 |
| 財務CF | プラス基調。リース債権の拡大に合わせた資金調達が主体で、事業成長とともに財務活動が活発化している。 |
| 現金等 | 手元資金は数十億円規模を確保。直近は積み増しが進み、増配や成長投資への対応余力となっている。 |
| 配当推移(10年) | 直近10年でおおむね5倍に拡大。近年は連続して増配を続けており、会社開示によれば2005年3月期以降の20年間、一度も減配していない。 |
| 配当性向 | おおむね1〜3割台で推移し、直近でも3割強と余裕がある。業績が多少振れても配当を払い続けられる水準で、DOE(純資産配当率)3.0%以上の方針が下限を支える。 |
| 自社株買い | 公開情報の範囲では大きな自社株買いは確認されず、株主還元は配当が主軸。累進配当とDOE3.0%以上を掲げ、利益成長に沿った増配で報いる方針をとる。 |
| PER推移(10年) | 過去のPERはおおむね3〜15倍と振れ幅が大きい。足元はレンジの中ほどより下にあり、業績の堅調さに比べて控えめな評価にとどまっている。 |
| PBR推移(10年) | 長く1倍割れが続いており、純資産を下回る株価。東証が要請するPBR改善の対象水準でもあり、長期的には1倍回帰の余地がある。 |
| 配当利回り推移 | 累進配当を背景に、利回りは近年、過去の同社水準と比べても高めに切り上がっている。インカム狙いの長期投資には入りやすい局面。 |
リーマンショック後 の配当推移 | 2008〜2012年のリーマンショック期も7.5円を維持して非減配(第38期有価証券報告書)。2020年のコロナ期も増配を継続しており、不況下でも配当を守る姿勢が実績で示されている。 |
| 株主還元方針 | 中期経営計画「共創2027」(2024〜2027年3月期)で、累進配当を基本としDOE3.0%以上を目安とすることを明文化(2025年5月公表)。業績が振れても純資産対比の配当下限が意識される仕組み。 |
| セグメント | リース・割賦を軸に、不動産、ファイナンス、環境ソリューション、フィービジネスの5事業を展開。九州・西日本の中堅・中小企業を主な顧客とする地域密着型のビジネスモデル。 |
| 海外売上比率 | 海外売上は開示がなく、実質的に国内(九州・西日本中心)の内需型。為替変動の直接的な影響は受けにくい収益構造。 |
▼ くわしくデータを見る
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・株探・有価証券報告書
全体的に見ると、地味だけど堅実な会社って感じがするね。配当もちゃんと増えているし。
うん、派手さはないけど、九州・西日本でコツコツ稼いで株主に還元してきた会社だね。PBRも1倍を割っていて、株価の面でも割安に見える場面だよ。
ただ、昔あったQUOカードの株主優待は、今はもう無いんだよね?優待目当てだとがっかりしないかな?
そこは正直に言うと、株主優待は2023年に廃止されて、今は配当一本にしぼられているんだ。優待は無くなったけど、その分も配当で返していく方針だから、インカム狙いなら配当でみるのがいいと思うよ。投資判断はあなた自身の責任で。
🏆 九州リースサービス(8596)総合評価
【業績・財務・キャッシュフロー】
九州・西日本を地盤とするリース会社で、リース・割賦を軸に不動産やファイナンスなど5つの事業を展開している。売上規模は直近10年でおおむね拡大し、直近期は採算重視の選別で減収となったものの、営業利益は過去最高の水準まで伸び、収益性はむしろ改善した。財務面は、自己資本比率が20%前後とリース業として標準的な水準にある。有利子負債が自己資本の3倍を超え、営業キャッシュフローが継続してマイナスである点は、資金を調達して貸し出すリース業に共通する特性であり、財務悪化を示すものではない。リース債権の積み上がりが会計上は資金の流出として表れるためで、実態としてはリース料収入が着実に積み上がっている。設立から約50年、地域の中堅・中小企業との長期的な取引関係を築いてきたことが事業基盤の強みである。
【割安性・投資タイミング】
PER(予)は、上場企業で適正とされる15倍前後を大きく下回り、10倍以下の割安圏にある。その他金融業の平均的な水準と比べても、低い部類に入る。九州リースサービス自身の過去10年の期末PERはおおむね3〜15倍と振れ幅の大きいレンジで推移してきたが、現在はその中ほどよりやや下に位置する。PBRは長く1倍割れが続いており、株価は1株あたり純資産を下回る水準にとどまっている。
PERとPBRを掛け合わせたMIX係数も、割安の目安とされる22.5を大きく下回る割安圏にある。売上規模を着実に伸ばし、直近では営業利益が過去最高となるなかでの株価水準であり、過去のPER推移とあわせて見れば、現在は割高で高値づかみしやすい局面ではなく、長期のバリュー投資では買いやすい水準にあるといえる。ただしリース業は金利動向や景気の影響を受けやすく、利益の波も含めて見ておきたい。
【配当・株主還元】
配当は、会社開示によれば2005年3月期以降の20年間、一度も減配がなく、近年は連続して増配を続けている。中期経営計画では累進配当を基本とし、DOE3.0%以上を目安とする株主還元方針を明文化しており(2025年5月公表)、業績が振れても純資産対比で配当の下限が意識される仕組みが整っている。配当利回りは年4%前後の高水準にあり、リーマンショックやコロナ禍でも無減配を貫いた実績が、その安心感を裏づけている。なお、かつて実施していたQUOカードの株主優待は2023年に廃止され、現在は配当による還元に一本化されている。
【注意点・リスク】
時価総額が小さい小型株のため、売買の流動性には注意が必要だ。事業が九州・西日本に集中する地域リスクや、日銀の利上げ局面での調達コスト増加リスクも抱える。営業キャッシュフローのマイナスや高い有利子負債比率は業種特性として理解しておきたい点であり、直近期が減収だった点も合わせて見ておきたい。ただし、約50年の業歴と地域の中堅・中小企業との長期的な取引関係が参入障壁となっており、地域に根ざしたリース会社としての底堅さは大きな強みである。
▼ つづきを読む
💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
私は、九州リースサービスを保有しています。
会社の開示で20年以上 減配がなく、累進配当とDOE3.0%以上を明文化した株主還元の姿勢に加えて、株価が純資産を下回る割安な水準にある点に魅力を感じているからです。
派手さはありませんが、九州・西日本でコツコツと稼ぎ、不況の局面でも配当を守ってきた実績は、私の好きな長期インカムの土台になるタイプだと感じています。
私はこの銘柄を、リーマンショックやコロナ禍でも減配せず増配を続けてきた点から、ディフェンシブ寄りの高配当株とみています。
ただし、リース業である以上は金利の上昇や景気の波と無縁ではなく、小型株ゆえの値動きの荒さや地域への集中もあります。
ですから高い配当利回りだけを理由に一度に買うことはせず、相場全体の急落で株価が釣られて下げた場面や、業績が堅調なのに株価が下がっている場面で、時間を分けて買い増しを検討します。
あわせて、1銘柄はポートフォリオの5%以内に収めるのが私のルールなので、バランスを崩さないよう意識しています。
これはあくまでTJの一つの考え方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月14日時点。
サイト運営者