フォーカスシステムズ(4662)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、IR BANKや決算資料からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年5月22日時点。
今回は、フォーカスシステムズ(4662)を紹介するよ!公共・金融・通信向けシステム開発が主力の情報通信企業で、2026年3月期に過去最高益を更新した連続増配中の高配当株なんだ!
2026年3月期の本決算データも反映させたから、各財務指標を一緒に学んでいこうよ!
東証プライム | コード 4662 | 情報・通信業 | 決算月:3月
フォーカスシステムズ
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/05/22)
1,593円
時価総額 約251億円
📈 株価・PER・配当10年チャート
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 | 評価 |
|---|---|
| 売上高 | 2017年3月期178億円→2026年3月期357億円と10年で約2倍に拡大。10年連続増収を継続。2027年3月期予想390億円。公共・金融・通信向けシステム開発の堅実成長。 |
| 経常利益 | 2017年3月期7.31億→2026年3月期30.7億と10年で約4.2倍に大幅拡大。一次請け比率向上・価格転嫁等で増益基調。2027年3月期予想35億円で過去最高更新見通し。 |
| EPS | 分割調整後2017年3月期39.83円→2026年3月期155.61円と10年で約3.9倍に拡大。2027年3月期予想167.94円。長期増益基調が継続。 |
| ROE | 2026年3月期15.17%・2027年3月期予想15.99%。過去10年レンジ7.22〜15.17%で、JPX400銘柄の8%水準を大幅に上回る優良水準に到達。 |
| ROA | 2026年3月期9.79%・2027年3月期予想10.33%。情報通信業として極めて高水準。資本効率の良い経営を実現。 |
| 営業利益率 | 2026年3月期8.50%。過去10年レンジ4.17〜8.50%でピーク更新。価格転嫁と一次請け比率向上の効果が出ている。 |
| 売上原価率 | 2026年3月期85.32%。過去10年レンジ85.32〜88.39%で、直近は改善傾向。SIer業界の特性で原価率は高めだが、付加価値向上で利益率改善中。 |
| 自己資本比率 | 2026年3月期末64.6%。2017年3月期末50.4%から10年で約14ポイント改善し、財務体質は情報通信業として良好水準。 |
| 利益剰余金 | 2017年3月期末20.69億→2026年3月期末96.04億と10年で約4.6倍に拡大。配当原資・成長投資余力が大幅増。 |
| 有利子負債比率 | 2026年3月期末15.1%。2017年3月期末59.4%から大幅低下。財務レバレッジは健全で、金利上昇局面でも調達コストの影響は限定的。 |
| BPS | 2026年3月期末1,026円。現在のPBR1.47倍は過去10年レンジ(0.22〜2.21倍)の中位。10年でBPS約2倍に拡大し純資産価値の積み上げが堅調。 |
| 営業CF | 2026年3月期25.7億。過去10年で着実に拡大し、本業のキャッシュ創出力は強化されている。2023年3月期21.5億・2026年3月期25.7億で過去最高水準。 |
| 投資CF | 2026年3月期-1.38億円。設備投資は年1〜8億規模で抑制的。情報通信業の特性上、大規模な設備投資は不要で、人材・ソリューション投資が中心。 |
| 財務CF | 2026年3月期-14.4億。配当支払い・借入返済が主体。財務体質の改善とともに財務CFのマイナス幅が拡大傾向。 |
| 現金等 | 2026年3月期末65.6億。時価総額251億に対し約26%が現金。豊富な手元流動性が増配・成長投資の原資。 |
| 配当推移(10年) | 分割調整後2017年3月期12.50円→2026年3月期64円と10年で約5倍に拡大。2027年3月期予想68円。連続増配(2020年期一度小幅減配除き)を継続中。 |
| 配当性向 | 2026年3月期41.1%。過去10年レンジ31.2〜41.1%で、利益拡大に合わせて段階的に引き上げ。株主還元姿勢を強化中。 |
| 自社株買い | 配当を中心とした株主還元方針。豊富な手元現金を背景に、機動的な自社株買いの選択肢も維持される構造。 |
| PER推移(10年) | 直近9.19倍は過去10年レンジ(10.08〜18.41倍)を下回る歴史的低位水準。業績拡大に対しPERが切り下がっており、長期保有目線では魅力的なエントリー圏。 |
| PBR推移(10年) | 直近1.47倍は過去10年レンジ(0.22〜2.21倍)の上位圏。BPS1,026円の堅調な積み上げと業績拡大で評価水準が切り上がってきている。 |
| 配当利回り推移 | 2027年3月期予想4.41%は過去10年で最高水準。直近2024年3月期2.90%→2026年3月期4.08%→2027年4.41%と急上昇。インカム狙いに魅力的。 |
| リーマンショック後 の配当推移 |
2008年3月期5円→2009年3月期0円→2010年3月期0円→2011年3月期5円→2012年3月期5円と当該5年間中に2期連続無配を実施。リーマンショック後の業績悪化により2009年3月期・2010年3月期に普通配当を見送り(第36期有価証券報告書/分割調整後)。 |
| 株主還元方針 | 「業績連動と安定配当の組合せ」を基本方針とし、近年は配当性向を段階的に引き上げ。2026年5月には「中期経営計画27-29」を発表し、株主還元姿勢を継続的に強化する方針。 |
| セグメント | エンタープライズ事業(公共・金融・通信向けシステム開発)、社会システム事業、新規・先端領域事業の3本柱。直近はエンタープライズ事業が大きく成長し全セグメント増益。 |
| 海外売上比率 | 国内市場が主力。海外売上は限定的だが、国内SIer業界の需要拡大と人材確保で安定成長を実現。 |
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書
🏆 フォーカスシステムズ(4662)総合評価
【業績・財務・キャッシュフロー】
2026年3月期は売上高357億円(前期比+9.7%)・営業利益30.4億円(同+39.8%)と、過去最高を更新する大幅な増収増益を達成した。1株当たり利益(EPS)は155.61円(前期比+50%)、自己資本の効率を示すROEは15.17%まで改善した。財務面では、自己資本比率が2026年3月期末で64.6%と、2017年3月期末の50.4%から10年で約14ポイント改善しており、情報・通信業として良好な水準にある。営業キャッシュフローは2026年3月期が25.7億円で過去最高水準となり、過去10年で着実に拡大、本業で現金を稼ぐ力は強化が続いている。手元の現金なども65.6億円を確保し、財務体質は強固である。
【割安性・投資タイミング】
現在のPER(予)は9.49倍で、上場企業で適正とされる15倍前後を下回っている。情報・通信業の平均PER20.0倍と比べるとかなり低く、業種の中でも際立って割安な水準にある。フォーカスシステムズ自身の過去10年のPERは10.08〜18.41倍のレンジで推移してきたが、現在の9.49倍はこのレンジの下限すら下回る、過去10年で最も低い水準である。業績は売上が10年連続で増加し、2026年3月期は過去最高益を更新しているにもかかわらず株価が追いついておらず、割安に放置されている可能性がある。PBRは1.52倍、PERとPBRを掛け合わせたMIX係数は14.42で、割安の目安とされる22.5を下回る。好調な業績と低いPERをあわせて見れば、現在は割高で高値づかみしやすい局面ではなく、長期のバリュー投資では買いやすい水準にあるといえる。
【配当・株主還元】
配当利回り4.41%(2027年3月期予想68円ベース)は過去10年で最高水準。分割調整後で2017年3月期12.50円→2026年3月期64円と10年で約5倍の増配実績。配当性向41.1%は適正水準で増配余地を残す。2026年5月発表の中期経営計画27-29で株主還元姿勢を更に強化する方針。
【注意点・リスク】
業績は好調だが、SIer業界の人材確保・人件費上昇は構造的逆風。東証プライム上場ながら時価総額251億円の超小型株のため、機関投資家の流動性は限定的。なお、リーマンショック後の2009年・2010年に2期連続無配を経験しており、景気後退局面での配当維持力にはかなり注意が必要。中期経営計画の達成度合いが今後のバリュエーション切り上げの鍵。
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、IR BANKや決算資料からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年5月22日時点。