株主優待

フタバ産業(7241)銘柄分析|株主優待・配当金・高配当株スコアシート

フタバ産業(7241)銘柄分析スコアシートのアイキャッチ画像。自動車工場の生産ラインでリフトに載ったシルバーの乗用車を背景に、手前の作業台へステンレス製のマフラーと排気系の配管が置かれている。右側の金縁の白い看板に銘柄コード7241と社名、「銘柄分析 スコアシート」「東証プライム」「業種 輸送用機器」「筆頭株主 トヨタ自動車」「上場 1968年11月」を掲げる。下部には業種(自動車マフラー国内首位)、銘柄タイプ(景気敏感株)、財政状態(自己資本比率改善)、株主還元方針(DOE3.5%下限の累進配当)、株主優待制度(クオカード)という5つの特徴がカードで並ぶ。
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⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。

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今回はTJの保有株、フタバ産業をピックアップ!

先に白状します。今は買っていません。直近は減配なしの高配当株で増配基調なんだけど、買い増ししていない理由と自動車株ならではのリスクも、みんなで一緒に学んでいこうよ!

東証プライム | コード 7241 | 輸送用機器 | 決算月:3月

フタバ産業

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年4月公表)

現在株価(2026/10/15)

1,035円前日比-12 (↓1.15%)

時価総額 約927億円

配当利回り(予)
4.35%
45円(2027年3月期予想)
PER(予)
6.60倍
過去レンジ 約3.6〜13.9倍(2017年以降)
PBR(実)
0.66倍
過去レンジ 0.39〜1.32倍(2017年以降)
MIX係数(PER×PBR)
4.36
22.5以下が割安の目安 MIX係数とは?
配当性向(予)
28.7%
2027年3月期予想ベース
(当ブログ算出)
ROE(予)
10.1%
ROA(予)4.2%
営業利益率(前期)
2.76%
2026年3月期
自己資本比率
41.5%
2026年3月期

※データ取得日:2026/10/15

🎁 フタバ産業の株主優待制度

毎年9月末に100株以上を保有する株主へQUOカードを贈呈。

保有株式数・継続保有期間 優待内容
初年度(2026年9月末)
100株以上・保有期間不問
QUOカード1,000円分
100株以上500株未満
(1年以上)
QUOカード1,000円分
100株以上500株未満
(3年以上)
QUOカード2,000円分
500株以上
(1年以上3年未満)
QUOカード2,000円分
500株以上
(3年以上)
QUOカード3,000円分
株主優待配当利回り(予)

5.31%

100株保有・初年度(2026年9月末)
(年間配当4,500円+優待1,000円分)
÷投資額103,500円

※基準日は毎年9月30日(年1回)。初年度2026年9月30日は100株以上保有が対象。2年目以降は1年以上の継続保有が条件。出典:フタバ産業 株主優待制度の導入に関するお知らせ(2026年7月30日)。株主優待配当利回りは 2026/10/15現在。

フタバ産業(7241)はどんな会社?【事業内容】

トヨタ自動車が筆頭株主の自動車部品メーカー。マフラーで国内首位。プレス部品も主力。主要な販売先はトヨタ自動車。トヨタグループ向けが売上の大半を占めます。拠点は日本・北米・欧州・中国・アジアの5地域で売上の半分超が海外。本社は愛知県岡崎市。東証プライム・名証プレミア。決算月は3月。

📈 株価・PER・配当チャート

7241 フタバ産業|10年推移
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
期株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/3799312.15
2018/3899107.50
2019/35451013.90
2020/3457106.43
2021/35931012.97
2022/3364109.86
2023/3426153.60
2024/31,171358.16
2025/37783811.21
2026/3958435.34
2026/101,03545(予)6.60(予)

※株価は各年度末の終値(2026/10は2026年10月15日の株価)。この期間に株式分割・併合はなく、株価・1株配当・PERは実額です。1株配当は決算短信・有価証券報告書の実績値、PERは各年度末終値÷その期のEPSで当ブログが算出(2026/9は会社予想EPS)。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

配当、ずっと少なかったのに最近グンと増えてるね!

TJ
TJ

そう、ここ数年で配当をぐっと引き上げてきたんだ。いまは株主還元に本腰って感じ。

一方でPERはかなり振れ幅が大きい。利益が年ごとに大きく動く会社だから、割安かどうかは一年だけで判断しないでね!

📊 配当性向・配当利回り推移

7241 フタバ産業|10年推移
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
期配当性向(%)配当利回り(%)
2017/34.60.38
2018/38.31.11
2019/325.51.83
2020/314.12.19
2021/321.91.69
2022/327.12.75
2023/312.73.52
2024/324.42.99
2025/354.84.88
2026/324.04.49

※配当性向はIR BANK掲載の連結ベースの実績値、配当利回りは各年度末終値と実績1株配当から当ブログが算出した参考値。スコアシートの配当性向(予)28.7%・配当利回り(予)4.35%は2027年3月期の予想値のため、実績のみのこのグラフには含めていません。2025年3月期の配当38円には記念配当3円を含みます(決算短信の注記)。出典:IR BANK

📊 EPS・営業利益率・ROE推移

7241 フタバ産業|10年推移
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
期EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/365.752.188.85
2018/3119.822.5616.38
2019/339.221.475.34
2020/371.022.239.42
2021/345.731.675.27
2022/336.931.073.93
2023/3118.261.0811.24
2024/3143.442.4110.32
2025/369.382.155.28
2026/3179.322.7611.54

※EPS・営業利益率・ROEはIR BANK掲載の連結実績値(EPSは有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」とごく僅かな丸め差があります)。この10年はすべて黒字ですが、それ以前の2008〜2010年・2012〜2013年・2016年3月期は最終赤字でした。ROEは有価証券報告書の自己資本利益率と算出基準が異なる場合があります。出典:IR BANK・有価証券報告書

📊 BPS・自己資本比率推移

7241 フタバ産業|10年推移
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
期BPS(円)自己資本比率(%)
2017/3607.1522.4
2018/3731.4925.8
2019/3734.8926.4
2020/3753.7926.6
2021/3866.8426.8
2022/3940.3627.2
2023/31,051.9229.4
2024/31,390.2237.2
2025/31,314.3437.5
2026/31,555.2041.5

※BPS・自己資本比率はIR BANK掲載の連結実績値(1株当たり純資産・自己資本比率)。スコアシートのPBR算出に用いるBPS(Yahoo!ファイナンス実績1,559.24円)は直近四半期末(2026年6月末)時点の純資産にもとづく値のため、年度末のBPSとはわずかに異なります。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス

しばっち
しばっち

EPS、年ごとの差がブレブレじゃない?昔は赤字もあったし。

TJ
TJ

正直に言うね。自動車パーツは景気に大きく揺さぶられる商売で、フタバ産業もリーマンショックの頃には赤字と無配を経験している。

ただ、その苦しい時期も含めて、本業のお金の出入りはずっとプラスなんだ。営業CFの粘りは、この会社の隠れた強みなんだ!

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

借金を減らして、財務の形がだいぶ変わってきたね!

TJ
TJ

いいところ見てるねー!自己資本比率も見違えるほど厚くなってるのはプラス評価!

そのうえ配当性向はまだ低め。DOEに下限を置いた累進配当を掲げている点も、強い株主還元姿勢が感じられるんだ。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 過去10年で約1.6倍。2024年3月期をピークに2期連続の減収、2027年3月期は会社予想で微増。
経常利益 年ごとの増減が激しく、10年で最も低い年と高い年で3倍以上の差。2024年3月期以降は100億円超が続く。
EPS 36〜179円と年ごとに大きく上下し、推移は非常に不安定。2027年3月期は会社予想で減益。
ROE 私が目安にしている8%を超えた年が6回、下回った年が4回と安定しない。会社予想の純利益で計算すると10%台。
ROA 1〜4%台と低い水準で推移し、4%台に乗ったのは2018年と2026年3月期の2回だけ。
営業利益率 一貫して3%未満。売上原価率が9割を超える水準で利幅が薄い。会社予想でも3%に届かない。
自己資本比率 2割台から4割台へ改善基調。2024年3月期に大きく上がり、2026年3月期に4割へ乗せた。
利益剰余金 毎期積み上がり、いまや10年前の約5倍。赤字が続いた時期を経て、内部留保は厚くなった。
有利子負債 返済を続けて約3分の2に。自己資本に対する比率は150%超から4割弱へ下がった。
BPS 純資産の積み上げでおよそ2.6倍。2025年3月期の目減りを挟み、翌期に10年で最も高い水準へ。
営業CF 2008年3月期から19期連続で黒字。本業で稼ぐ力は途切れていないが、年による差は2倍以上。
投資CF 毎期マイナスで、設備投資におおむね200〜400億円を投じ続ける。投資が営業CFを上回った年も4回ある。
財務CF 2023〜2024年3月期に200億円超の支出が続き、その後は縮小。それ以前は小幅で、プラスの年も3回。
現金等 手元の現金は10年前とほぼ同じ水準。2022年3月期の底と2024年3月期の山では3倍超の開きがある。
配当推移(10年) 2014年3月期の復配以降、据え置き含め減配なし。2018年3月期から増配基調で、2024年3月期以降の伸びが大きい。
配当性向 概ね30%以下で推移し、50%を超えたのは利益が落ち込んだ2025年3月期の1回。低めの水準が続く。
自社株買い 直近期に小規模な取得を実施。過去も含め規模は小さく、還元は配当が中心。
株主優待 あり。2026年9月末基準で新設。100株以上でQUOカード、継続保有年数と保有株数で増額。
PER推移(10年) 期末ベースで約3.6〜13.9倍。利益の波を映して振れ幅が大きく、水準を読みにくい推移。
PBR推移(10年) 0.39〜1.32倍(期末ベース)。2019年3月期以降は8期続けて1倍割れが続く。
配当利回り推移 0.3%台から始まり、増配とともに切り上がった。2025年3月期以降は4%台で、高配当株の水準。
リーマンショック後
の配当推移
無配が3期。2009年3月期に30円から15円へ減配、翌期は無配。2011年3月期に3円で復配したが2012・2013年3月期も無配となった。
株主還元方針 DOE(株主資本配当率)3.5%を下限とする累進配当(減配せず維持か増配)を掲げる。
セグメント 地域別の5区分(日本・北米・欧州・中国・アジア)。売上の約45%が日本で北米が続き、利益も日本が最大。
海外売上比率 約55%で、その半分近くが北米。為替の変動が業績に響きやすく、会社自身もリスクに挙げる。

出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・フタバ産業 IRライブラリー(決算短信・有価証券報告書)・中期経営計画2025-2027・会社四季報2026年夏号

 

▼ くわしくデータを見る

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

ここまで見たら欲しくなってきた!TJはどう見てるの?

TJ
TJ

結論、今は買っていない。そのうえでTJの立ち位置は、いまのところ中立なんだ。

営業CF推移と財務改善は高く評価している。だけど、一方で業績推移は不安定。いい面と不安な面が同居している銘柄だよ。

しばっち
しばっち

トヨタ次第で業績が決まっちゃうってこともあり得る?

TJ
TJ

否定はできないね。トヨタの生産計画ひとつで、フタバ産業の数字は上にも下にも振れる。ここが顧客依存の弱さだよ。

電気自動車への切り替えと為替も、会社自身がリスクに挙げている。この三つを自分の言葉で説明できてから判断して欲しいんだ。

🏆 フタバ産業(7241)総合評価

業績・財務・キャッシュフロー

売上高はこの10年で約1.6倍に伸びましたが、2024年3月期をピークに直近2期は減収です。営業利益率は1〜3%の薄利で、EPSは年ごとの振れ幅が大きく、この10年より前には赤字の年が複数あります。2027年3月期の会社予想は増収・営業増益ながら、純利益は減益です。

有利子負債はこの10年で大きく減り、自己資本比率は2割台から4割まで上昇。借金を減らして自己資本を厚くしてきた財務改善の歴史はプラス評価です。営業CFは2008年3月期以降、19期連続で黒字。設備投資が重い年はフリーCFがマイナスになりますが、本業の稼ぎは途切れていません。

割安性・PER・PBR

期末ベースのPERは3倍台から13倍台まで振れ幅が大きく、優良な割安株かどうかの評価は難しい銘柄です。PBRは2019年3月期以降、1倍割れが続いています。

同業3社と並べても、PERは低い部類でPBRは4社とも1倍割れです。一方で営業利益率は最も低い。株価の安さの背景には、景気敏感で薄利という事業構造と、赤字を何度か経験した歴史があると私は見ています。

■ 同業3社との比較

銘柄 PER(予) PBR(実) 配当利回り(予) 営業利益率 基準日
フタバ産業(7241) 6.60倍 0.66倍 4.35% 2.76% 2026/10/15
東プレ(5975) 10.85倍 0.65倍 3.00% 7.40% 2026/10/15
ユニプレス(5949) 12.76倍 0.44倍 5.43% 4.23% 2026/10/15
ジーテクト(5970) 7.19倍 0.41倍 4.49% 4.69% 2026/10/15

※他3社は2026年10月15日終値とYahoo!ファイナンス・IR BANKの公表値から算出しています。

配当・株主還元

配当は、2014年3月期の復配以降減配なし。据え置きの年を挟みながら13期続き、2018年3月期からは増配基調に入りました。2024年3月期の大幅増配を経て、2027年3月期の会社予想も増配です。

株主還元の方針は、DOE3.5%下限の累進配当。株主優待のQUOカードも新設され、還元の姿勢は強まっています。

注意点・リスク

私が最も気にする注意点は、トヨタ自動車への依存です。売上の大半が自動車部品で、その多くがトヨタ自動車向け。同社の生産動向や購買政策が変われば、業績が影響を受ける可能性があります。

第二に電気自動車の普及。エンジン車から電気自動車への切り替えが進むほど、主力の一つである排気系部品が乗る市場は縮みます。会社は電動車向け部品の開発や車体部品の高付加価値化で備えていますが、対応が遅れれば機会損失になると自ら認めています。

なお、フタバ産業の最大リスクは南海トラフ巨大地震。もし、南海トラフ巨大地震が起きれば本社のある愛知県岡崎市も甚大な被害が想定されます(引用:第112期有価証券報告書・事業等のリスク)。

 

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フタバ産業(7241)のよくある質問

Q. フタバ産業はどんな会社ですか?

A. トヨタ自動車が筆頭株主の自動車部品メーカーです。クルマの骨組みになるプレス部品と、マフラーなどの排気系部品が二本柱で、マフラーは国内首位。売上の半分以上は海外で稼いでいます。

Q. フタバ産業の主なリスクは何ですか?

A.トヨタ自動車向けの依存度の高さです。同社の生産動向や購買政策の影響を受けやすい構造です。もう一つは電動化。電気自動車への切り替えが進むほど、主力の排気系部品には逆風になります。

Q. フタバ産業の配当方針は何ですか?

A. 中期経営計画と有価証券報告書で、DOE3.5%を下限とした累進配当を掲げています。2014年3月期の復配以降は減配がなく、2018年3月期から増配基調です。

Q. フタバ産業に株主優待はありますか?

A. あります。毎年9月30日時点で100株以上を持つ株主にQUOカードを贈る制度で、2026年9月末基準から始まります。初年度は一律1,000円分。2年目以降は1年以上の継続保有が条件で、3年以上の保有や500株以上なら金額が増えます。

 

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💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

フタバ産業は、私が保有している銘柄のひとつです。

「この株、買うの?買わないの?」って聞かれたら…、私自身のスタンスは、いまのところ中立です。

これから買う候補から外してはいませんが、自動車関連株を足すなら、いまは収益性の高い会社や同業他社に目がいきます。理由は、自動車部品が景気に揺れる商売で、利益の波が大きいからです。

加えて、トヨタに依存しすぎている経営も気がかりだからです。トヨタとの関係が薄くなればどうなるのか・・・だいたい予想はつくでしょ?

一方、高く評価している点もあります。

長く続く営業CFの黒字、借金を減らして自己資本を厚くした歴史、DOE3.5%下限の累進配当、そして高配当株と呼べる配当利回り。

ちなみに、私が買ったのは2024年8月の「植田ショック」です。

直前の本決算は大幅な増益だったのに、市場全体の暴落につられて下げました。ミスプライスだと見て拾ったので、いい買い方ができたと思っています。

いい面と不安な面、アナタはどちらを重く見ますか?

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