⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月28日時点。
今回は、田辺工業(1828)を紹介するよ!新潟県上越市に本社がある、産業プラントの設備工事屋さん。
増配を重ねてきた高配当株で、財務も堅いバリュー株。実はTJも保有しているんだ!
リスクも温度感高くみんなで一緒に学んでいこうよ!
東証スタンダード | コード 1828 | 建設業 | 決算月:3月
田辺工業
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/08/28)
2,366円前日比+20 (↑0.85%)
時価総額 約254億円
配当利回り(予)
4.23%
100円(2027/3期予想)
PER(予)
9.20倍
過去レンジ 3.8〜12.2倍
PBR(実)
0.89倍
過去レンジ 0.4〜0.9倍
配当性向(予)
38.9%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(実)
12.34%
ROA(実)7.32%
自己資本比率
59.3%
良好な財務水準(2026/3期)
※データ取得日:2026/08/28
🎁 田辺工業の株主優待制度
100株以上保有で、クオカード500円分を年2回贈呈(継続保有条件なし)。
| 保有株数 |
優待内容(年2回) |
| 100株以上 |
クオカード 各500円分(3月末・9月末/年間1,000円分) |
株主優待配当利回り(予)
4.65%
100株保有・配当4.23%+優待0.42pt
(投資額236,600円・年間優待1,000円分)
※株主優待配当利回りは100株「(年間配当10,000円+優待1,000円分)÷投資額236,600円」で算出。年間配当は2027年3月期の会社予想100円で計算。基準日は毎年3月末・9月末の年2回で、発送は3月末分が6月下旬・9月末分が12月上旬。継続保有の条件はなし。出典:田辺工業 公式IR。株主優待配当利回りは 2026/08/28現在。
田辺工業(1828)はどんな会社?【事業内容】
田辺工業は、化学や電力といった工場(産業プラント)の設備をつくり、守る会社です。1921年、新潟県糸魚川市の化学工場の構内で、生産設備の保全を担う鉄工所として創業しました。本社は新潟県上越市です。
プラントの機械・配管工事から設備保全、電気計装工事まで工場の設備をまるごと任せられるのが強みで、拠点は全国に広がり、タイ・シンガポール・マレーシアにも子会社を持ちます。合言葉は「ものづくりのための、モノづくり」。日本の製造業を裏方で支える存在です。
📈 株価・PER・配当10年チャート
1828 田辺工業|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価(円) | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|
| 2017/03 | 699 | 20 | 6.26 |
| 2018/03 | 1095 | 20 | 12.15 |
| 2019/03 | 806 | 27 | 5.63 |
| 2020/03 | 670 | 30 | 3.81 |
| 2021/03 | 880 | 30 | 5.37 |
| 2022/03 | 911 | 33 | 5.21 |
| 2023/03 | 970 | 40 | 6.27 |
| 2024/03 | 1385 | 50 | 7.71 |
| 2025/03 | 2107 | 87 | 8.51 |
| 2026/03 | 2448 | 100 | 7.44 |
株価も配当も、この10年でグーンと伸びてるね!PERのオレンジの線がずっと低いままなのはどうして?
利益がしっかり伸びた分、株価が上がってもPERは低いままなんだ。
配当はこの10年で5倍(株式分割調整後)。業績と一緒に配当が育ってきた10年だよ!
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
1828 田辺工業|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り(%) | 配当性向(%) |
|---|
| 2017/03 | 2.86 | 17.9 |
| 2018/03 | 1.83 | 22.2 |
| 2019/03 | 3.35 | 18.9 |
| 2020/03 | 4.48 | 17.1 |
| 2021/03 | 3.41 | 18.3 |
| 2022/03 | 3.62 | 18.9 |
| 2023/03 | 4.12 | 25.8 |
| 2024/03 | 3.61 | 27.8 |
| 2025/03 | 4.13 | 35.2 |
| 2026/03 | 4.08 | 30.4 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
1828 田辺工業|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS(円) | 営業利益率(%) | ROE(%) |
|---|
| 2017/03 | 111.7 | 5.71 | 9.46 |
| 2018/03 | 90.15 | 4.46 | 7.21 |
| 2019/03 | 143.08 | 6.52 | 10.49 |
| 2020/03 | 175.74 | 6.96 | 11.56 |
| 2021/03 | 163.92 | 6.96 | 9.85 |
| 2022/03 | 175.02 | 6.62 | 9.67 |
| 2023/03 | 154.78 | 6.36 | 7.9 |
| 2024/03 | 179.71 | 5.16 | 8.38 |
| 2025/03 | 247.47 | 7.55 | 10.38 |
| 2026/03 | 328.95 | 9.11 | 12.34 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
1828 田辺工業|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|
| 2017/03 | 1180.78 | 52.6 |
| 2018/03 | 1249.56 | 52.5 |
| 2019/03 | 1364.32 | 50.1 |
| 2020/03 | 1520.67 | 53.3 |
| 2021/03 | 1664.94 | 53.5 |
| 2022/03 | 1809.92 | 55.2 |
| 2023/03 | 1959.43 | 55.8 |
| 2024/03 | 2161.55 | 48.9 |
| 2025/03 | 2381.01 | 54.3 |
| 2026/03 | 2665.26 | 59.3 |
工事の会社って、景気が悪くなると受注が減りそう。業績は安定しているの?
プラント工事は受注産業だから、大型工事のタイミングで年ごとの数字は揺れるんだ。
営業キャッシュフローも年によって大きく振れる。数年単位のならした傾向で見るのがコツだよ!
自己資本比率は約6割で、実質無借金に近いんだ。財務の土台はしっかりしているよ!
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 |
2017年3月期306億円→2026年3月期524億円と10年で約1.7倍に拡大。産業プラント設備工事を主力に増収基調。2027年3月期は500億円(前期比で減収)の会社予想。 |
| 経常利益 |
2017年3月期18.3億円→2026年3月期48.1億円と10年で約2.6倍。2026年3月期は過去最高を更新した。 |
| EPS |
2017年3月期111.7円→2026年3月期328.95円と10年で約2.9倍に成長。2027年3月期の会社予想は257.23円(減益予想)。 |
| ROE |
2026年3月期12.34%。過去10年は7〜12%台で推移。中期経営計画「TRY2030」ではROE12%以上を目標に掲げる。 |
| ROA |
2026年3月期7.32%。総資産に対する効率は近年改善し、過去10年で最も高い水準にある。 |
| 営業利益率 |
2026年3月期9.11%。過去10年で4〜9%台と、近年は採算の改善で自社レンジの最高水準にある。 |
| 売上原価率 |
2026年3月期80.57%。過去10年は約81〜86%で推移。工事業の特性で原価率は高めだが近年は低下傾向。 |
| 自己資本比率 |
2026年3月期末59.3%。過去10年おおむね49〜59%で、財務の健全性は高い水準にある。 |
| 利益剰余金 |
2017年3月期末105億円→2026年3月期末246億円と10年で約2.3倍。内部留保を着実に積み増している。 |
| 有利子負債 |
2026年3月期末9.75億円。自己資本に対し非常に小さく、実質無借金に近い財務構造である。 |
| BPS |
2026年3月期末2,665.26円。1株当たり純資産は10年で着実に拡大。期末ベースでは株価がこの水準を下回る年が続いてきた。 |
| 営業CF |
2026年3月期19.4億円。大型工事の進捗・完工のタイミングで年により大きく変動する(2025年3月期は129億円)。 |
| 投資CF |
2026年3月期-8.8億円。設備投資が中心で、毎期おおむねマイナスで推移している。 |
| 財務CF |
2026年3月期-13.5億円。借入返済と配当支払いが中心。2025年3月期は大型の借入返済を実施した。 |
| 現金等 |
2026年3月期末106億円。2025年3月期の大型工事完工で手元資金が大きく積み上がった。 |
| 配当推移(10年) |
2017年3月期20円→2026年3月期100円と分割調整後で5倍に増配。過去10年間で減配はなく、2022年3月期以降は5期連続増配(2018年・2021年は据え置き)。 |
| 配当性向 |
2026年3月期30.4%。会社は連結配当性向35〜40%を目安としており、無理のない範囲に収まっている。 |
| 自社株買い |
2024年3月期に約3億円を実施。それ以外の年は小規模で、配当を主軸とした株主還元が中心。 |
| PER推移(10年) |
期末ベースで約3.8〜12.2倍のレンジ。利益が伸びても評価倍率は上がりにくく、レンジの中位以下で推移する年が多い。 |
| PBR推移(10年) |
期末ベースで約0.4〜0.9倍のレンジ。1株当たり純資産を下回る1倍割れの水準が続いている。 |
| 配当利回り推移 |
期末ベースで2017年3月期2.9%→2026年3月期4.1%へ上昇。配当の伸びが株価の伸びを上回ってきた形である。 |
リーマンショック後 の配当推移 |
2010年3月期10円→2011年3月期7.5円→2012年3月期7.5円(分割調整後)。リーマンショック後の業績悪化を受け、2011年3月期に減配した(IR BANK/分割調整後)。 |
| 株主還元方針 |
2024年11月に配当方針を変更し、連結配当性向35〜40%を目安に「安定的な配当と持続的な増配」に努めることを基本方針としている(中期経営計画「TRY2030」と同時公表)。 |
| 株主優待 |
100株以上の保有でクオカード500円分を年2回(年間1,000円分)。継続保有の条件はなし。基準日は3月末・9月末で、発送は6月下旬・12月上旬。出典:田辺工業 公式IR。 |
| セグメント |
売上の90%超を「設備工事事業」(産業プラント設備工事・設備保全工事・電気計装工事等)が占める。ほかにタイでの「表面処理事業」を展開する。 |
| 海外売上比率 |
タイ・シンガポール等に拠点をもつが、売上の90%超が国内。公共・産業の設備投資に連動する内需型の企業である。 |
▼ くわしくデータを見る
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書
会社は減収減益の予想を出しているんだ。配当は100円で前期と同じ額の予想だよ。
リーマンショックの後には減配した過去もあるよね。増配がずっと続くとは限らないんじゃない?
リーマン後の減配は事実だよ。だからTJは良い面と注意点をセットで見て判断しているんだ。くわしくは下の総合評価で一緒に確認していこう!
🏆 田辺工業(1828)総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
2026年3月期は増収増益で、経常利益・純利益とも過去最高を更新しました。売上はこの10年で約1.7倍に拡大しています。財務は自己資本の厚みがあり、有利子負債は自己資本に対してごくわずかです。
一方、営業キャッシュフローは大型工事の完工時期により年ごとの振れが大きく、単年ではなく数年ならしての確認が向いています。なお今期2027年3月期について、会社は減収減益の予想を公表しています(売上高500億円・営業利益38.5億円の会社予想)。
割安性・投資タイミング
株価の評価について、当ブログでは、ベンジャミン・グレアムが著書『賢明なる投資家』で示した割安の目安(PER×PBR、すなわちMIX係数が22.5以下)を判断のものさしとしています。田辺工業のMIX係数は、この水準を大きく下回っています。
過去10年の期末PERは約3.8〜12.2倍、期末PBRは約0.4〜0.9倍のレンジで推移し、PBRは1株当たり純資産を下回る1倍割れの水準が続いてきました。業績が拡大しても評価倍率は低いまま、という組み合わせが続いています。
■ 建設・設備工事3社との比較
| 銘柄 |
PER(予) |
PBR(実) |
配当利回り(予) |
営業利益率 |
基準日 |
| 田辺工業(1828) |
9.20倍 |
0.89倍 |
4.23% |
9.11% |
2026/08/28 |
| 日比谷総合設備(1982) |
14.39倍 |
1.71倍 |
3.70% |
11.34% |
2026/08/28 |
| 明豊ファシリティワークス(1717) |
12.00倍 |
1.94倍 |
4.59% |
20.76% |
2026/08/28 |
※各社の数値と事業内容は当ブログの各スコアシート記事より。PER・配当利回りは会社予想、PBR・営業利益率は前期実績ベースです。銘柄名からリンク先の記事で詳細を確認できます。
同じ建設業の仲間と並べてみましょう。ビルの空調・給排水・電気設備工事を手がける日比谷総合設備、建設プロジェクトで発注者側に立つ建設マネジメントの明豊ファシリティワークスの2社です。
表の基準日時点では、田辺工業はPER・PBRとも3社で最も低い位置にあり、割安さの目安にしているMIX係数(PER×PBR)もひと桁台と際立って低い水準です。営業利益率では2社に届かないぶん、評価倍率の低さが目立つ、というのが表から読み取れる位置関係です。
配当・株主還元
配当はこの10年で減配がなく、株式分割調整後で5倍に増えました。2022年3月期からは5期連続の増配です(2018年3月期・2021年3月期は据え置き)。
会社は2024年11月に配当方針を見直し、連結配当性向35〜40%を目安に、安定的な配当と持続的な増配に努める方針を明確にしました(中期経営計画「TRY2030」と同時公表)。2027年3月期は100円で前期と同額の会社予想です。なお、これらは会社の方針・計画であり、将来の配当を確約するものではありません。
注意点・リスク
リスクは、最新の有価証券報告書「事業等のリスク」(第58期・2026年6月23日提出)を参照しました。
会社が最初に挙げるのは景気の波です。国内外の景気が低迷し、国や企業が設備投資を抑えたり受注競争が激しくなったりすると、受注価格の下落を通じて業績に影響が及びうる、と会社は明記しています。実際、リーマンショック後の業績悪化では2011年3月期に減配した実績があります。
現場の担い手の問題も重い論点です。設備工事業界では人材そのものが経営資源であり、少子高齢化などで新たな人材の確保が難しくなり施工体制を組めなくなれば業績に影響する、としています。想定外の追加原価による不採算工事の発生や、鋼材・管材・電材といった資材価格の急騰も、利益を圧迫しうる要因です。
加えて、時価総額でみると小型株の部類に入るため、売買のしやすさ(流動性)にも留意が必要です。
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田辺工業(1828)のよくある質問
Q. 田辺工業に株主優待はありますか?
A. あります。100株以上の保有で、3月末・9月末の年2回、クオカード500円分(年間1,000円分)が贈られます。継続保有の条件はありません(会社の株主優待ページより・2026年7月時点)。優待は将来変更・廃止される可能性がある点にはご留意ください。
Q. 田辺工業は連続増配株ですか?
A. 過去10年(2017年3月期以降)で減配はなく、2022年3月期から2026年3月期まで5期連続で増配しています。ただし2018年3月期と2021年3月期は据え置きで、2027年3月期の会社予想も100円と前期と同額です。切れ目なく増配が続いてきたわけではない点は押さえておきたいところです(IR BANK・株式分割調整後)。
Q. リーマンショックのときはどうでしたか?
A. リーマンショック後の業績悪化を受け、2011年3月期に減配しています(株式分割調整後で10円→7.5円)。不況でも減配しない完全なディフェンシブ株とは言い切れません(IR BANK・分割調整後)。
Q. どんな取引先の仕事が多いのですか?
A. 化学・電力をはじめとする製造業の工場(産業プラント)の設備工事・保全が中心です。売上の9割超を設備工事事業が占め、国内が中心ですが、タイ・シンガポール・マレーシアにも拠点があります(有価証券報告書より)。
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💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
私は田辺工業を保有しています。購入記録はコチラの記事で紹介しています。
15年以上減配せずに増配を積み重ねている、配当性向も低くて増配余力あり、負債が極めて少ない財務状態、業績推移も良好なのにPER・PBRどちらから見ても割安な株価水準。
こういった点が私がこの会社を持ち続けている理由のひとつです。今期2027年3月期は減益の会社予想ですが、配当は前期2026年3月期と同額の予想で、慌てる場面ではないーーそう見ています。
この先は、中期経営計画「TRY2030」が掲げる売上高700億円、営業利益率8.0%、ROE12%への道のりを毎回の決算で確かめながら、配当金を受け取りつつ、どっしり付き合っていくつもりです。
あくまで私の一見解ですので、最後はご自身でよく考えて判断してくださいね。
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月28日時点。
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