⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月28日時点。
今回は、森永製菓(2201)を取り上げるよ!ハイチュウやチョコボール、チョコモナカジャンボなどでおなじみ、1899年創業の老舗菓子メーカーさんなんだ!
森永製菓は高配当株というより、ブランド力に支えられた高めのROEと連続増配、株主優待が魅力。配当利回りだけでは見えない実力を、会社の数字と一緒に見ていこうよ!
東証プライム | コード 2201 | 食料品 | 決算月:3月
森永製菓
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/08/28 終値)
2,527.5円前日比-18.5 (↓0.73%)
時価総額 約2,176億円
配当利回り(予)
2.77%
70.00円(2027年3月期予想)
PER(予)
12.86倍
過去レンジ 約6.9〜23.7倍
PBR(実)
1.47倍
過去レンジ 約0.8〜3.86倍
配当性向(予)
35.6%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
11.62%
ROA(予)7.30%
※データ取得日:2026/08/28
🎁 森永製菓の株主優待制度
100株以上を6か月以上継続保有かつ、保有株数と継続保有期間に応じて自社製品詰合せ(1,500円〜4,000円相当)を年1回贈呈。
| 保有株式数 |
6か月以上〜3年未満 |
3年以上 |
| 100〜599株 |
1,500円相当(Sサイズ) |
2,500円相当(Mサイズ) |
| 600株以上 |
2,500円相当(Mサイズ) |
4,000円相当(Lサイズ) |
株主優待配当利回り(予)
3.36%
100株・6か月以上
(年配当7,000円+優待1,500円)
÷投資額252,750円
※自社製品詰合せ(菓子)または同額の寄付を選択。権利確定日は毎年9月末日、6か月以上の継続保有が条件。ご案内は11月ごろ、製品は2月中旬〜3月上旬に発送。出典:森永製菓 公式IR。株主優待配当利回りは2026/08/28現在。
森永製菓(2201)はどんな会社?【事業内容】
森永製菓は、1899年に創業した菓子メーカーです。キャラメルやビスケット、チョコレート、ココアやケーキミックス、アイスクリームなどの冷菓、ゼリー飲料をつくって売っています(出典:森永製菓 会社概要)。決算で区分して開示する事業(報告セグメント)は「食料品製造」「食料卸売」「不動産及びサービス」の3つで、2026年3月期の売上高は食料品製造が2,252億円と大半を占めます(出典:有価証券報告書)。ハイチュウやチョコモナカジャンボといった自社ブランドが、この主力事業の中身です。売上は国内向けが中心で、決算月は3月、東証プライムに上場しています。
📈 株価・PER・配当10年チャート
2201 森永製菓|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価(円) | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|
| 2017/03 | 2470 | 22.5 | 23.13 |
| 2018/03 | 2342.5 | 25 | 23.69 |
| 2019/03 | 2402.5 | 33 | 19.44 |
| 2020/03 | 2210 | 36 | 20.54 |
| 2021/03 | 1977.5 | 40 | 14.83 |
| 2022/03 | 1905 | 45 | 6.90 |
| 2023/03 | 1877.5 | 50 | 17.99 |
| 2024/03 | 2625.5 | 55 | 15.86 |
| 2025/03 | 2545.5 | 60 | 12.67 |
| 2026/03 | 2700.5 | 65 | 12.80 |
森永製菓の配当、毎年ぐんぐん伸びててキレイな右肩上がり!そしてPERが2023年からちょっと下がってて割安っぽくみえるね。
いいところに気づいたね。配当は分割を調整したベースで、2016年3月期から2026年3月期まで11期連続で増配しているんだ!1株あたりの利益(EPS)も伸びていて、業績はむしろ堅調。
それでいてPERは、食料品業界の平均よりだいぶ低めだから、ここはチェックしておきたいポイントだね!
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
2201 森永製菓|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り(%) | 配当性向(%) |
|---|
| 2017/03 | 0.91 | 21.07 |
| 2018/03 | 1.07 | 25.3 |
| 2019/03 | 1.37 | 26.7 |
| 2020/03 | 1.63 | 33.5 |
| 2021/03 | 2.02 | 30.0 |
| 2022/03 | 2.36 | 16.3 |
| 2023/03 | 2.66 | 47.9 |
| 2024/03 | 2.09 | 33.2 |
| 2025/03 | 2.36 | 29.9 |
| 2026/03 | 2.41 | 30.8 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
2201 森永製菓|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS(円) | 営業利益率(%) | ROE(%) |
|---|
| 2017/03 | 106.79 | 8.83 | 12.47 |
| 2018/03 | 98.88 | 9.63 | 10.51 |
| 2019/03 | 123.57 | 9.84 | 13.29 |
| 2020/03 | 107.59 | 10.16 | 10.34 |
| 2021/03 | 133.36 | 11.40 | 10.93 |
| 2022/03 | 276.29 | 9.76 | 21.36 |
| 2023/03 | 104.38 | 7.84 | 8.08 |
| 2024/03 | 165.60 | 9.50 | 11.55 |
| 2025/03 | 200.85 | 9.29 | 13.53 |
| 2026/03 | 211.06 | 9.46 | 12.51 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
2201 森永製菓|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|
| 2017/03 | 856.73 | 48.7 |
| 2018/03 | 941.11 | 55.0 |
| 2019/03 | 958.59 | 54.8 |
| 2020/03 | 1040.38 | 55.7 |
| 2021/03 | 1220.62 | 60.5 |
| 2022/03 | 1301.96 | 60.7 |
| 2023/03 | 1322.61 | 60.7 |
| 2024/03 | 1448.00 | 58.7 |
| 2025/03 | 1523.09 | 62.3 |
| 2026/03 | 1690.57 | 62.8 |
森永製菓のROEって、2022年だけポンと跳ね上がって、翌年はガクッと下がってるんだね。これって業績が不安定ってこと?
鋭いね。2022年3月期はEPSが一時的に大きく跳ねた年で、その反動で翌年のROEが下がって見えるんだ。こういう単年の特殊要因は、1年だけで判断せず数年の流れで見るのが大事だよ。
ならして見ると、森永製菓のROEはおおむね10〜13%で、食料品メーカーとしては高めの水準なんだ!自己資本比率も60%台と財務はしっかり。ブランド力で安定して稼ぐ、優等生タイプの会社といえるね。
高いROEで11期連続増配なのに、PERは食品業界の平均より低いんだね。なんだかお得な気がしてきた!
たしかに指標は魅力的だね。でもね、2027年3月期は会社予想で減益を見込んでいる点には注意。2024年あたりからチョコ関連のお菓子って高くなってるでしょ?あれってカカオなどの原材料コストの上昇が要因で、お菓子メーカーには逆風になりうるんだ。「安いだけ」で飛びつかず、利益の中身まで見ていこう!
それでも、ブランド力・高いROE・11期連続増配・株主優待と魅力は多い!配当利回りだけで選ぶより、優待と配当を受け取りながら長く付き合いたいタイプだね。最後は数字を確かめて、総合的に判断していこう!
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 |
菓子・冷菓・健康の各事業を柱に、直近10年で着実に拡大。2027年3月期は会社予想2,570億円。 |
| 経常利益 |
ブランド力を背景に安定的に利益を計上し、直近10年で水準を切り上げてきた。2027年3月期予想は222億円。 |
| EPS |
2022年3月期は特殊要因で一時的に跳ねたものの、長期で上昇トレンド。2027年3月期予想は196.5円。 |
| ROE |
過去10年はおおむね10〜13%で推移し、食料品メーカーとして高めの水準を維持。2027年3月期予想は11.62%。 |
| ROA |
総資産に対する効率も高い水準を保ち、資産を有効に使えている。2027年3月期予想は7.30%。 |
| 営業利益率 |
過去10年はおおむね8〜11%台で安定。ブランド菓子の収益性の高さが表れている。 |
| 売上原価率 |
原材料(カカオ・砂糖・乳製品等)の価格変動が原価率を左右するため、市況の動向に留意したい。 |
| 自己資本比率 |
過去10年で40%台後半から60%台へと着実に改善しており、財務の安全性は高い。 |
| 利益剰余金 |
直近10年で2倍超に積み上がっている。内部留保が厚く、還元・成長投資の余力は十分。 |
| 有利子負債比率 |
過去10年は概ね10〜15%と低めの水準を保ち、堅実な財務体質を維持している。 |
| BPS |
10年で約2倍に拡大(分割調整後)。PBRが1倍を上回って評価されているのは、高ROEを反映した結果といえる。 |
| 営業CF |
過去10年おおむねプラスで推移し、本業のキャッシュ創出力は安定している。 |
| 投資CF |
設備投資(生産設備の更新・増強)を継続的に実施している。 |
| 財務CF |
配当・自己株式取得などの株主還元が中心となっている。 |
| 現金等 |
手元資金は厚く、還元と成長投資の原資となっている。 |
| 配当推移(10年) |
分割調整後で2016年3月期から2026年3月期まで11期連続増配を継続(実績)。2027年3月期は会社予想70円で、実現すれば12期連続増配となる。 |
| 配当性向 |
過去10年は概ね20〜40%台で、利益変動の年を除けば30%前後を目安に安定的に還元している。 |
| 自社株買い |
近年は継続的に自己株式取得を実施(2025年3月期は総還元性向100%超)。配当と自社株買いを組み合わせた積極的な還元姿勢。 |
| PER推移(10年) |
過去10年の期末PERは約6.9〜23.7倍。足元は食料品の業種平均(約27倍)を下回る水準で推移している。 |
| PBR推移(10年) |
過去10年の期末実績はおおむね1.4〜2.9倍で推移し、1倍を割った期はない。高ROEを反映した水準といえる(2010年3月期以降でみると約0.8〜3.86倍)。 |
| 配当利回り推移 |
年度末ベースで約0.9〜2.7%で推移し、増配の継続とともに水準は長期で切り上がってきている。 |
リーマンショック後 の配当推移 |
公表データによるとリーマンショック前後の2006〜2012年3月期は1円も減配無し。以降も減配しておらず、2016年3月期以降は増配基調に転じている。20年以上非減配のディフェンシブ銘柄。 |
| 株主還元方針 |
分割調整後で2016年3月期以降11期連続増配。配当性向は30%前後を目安に、自己株式取得も機動的に実施(2025年3月期は総還元性向100%超)。株主優待も含めた多角的な還元を行う。 |
| 株主優待 |
9月末日を権利確定日とし、6か月以上継続保有の100株以上の株主に、自社製品詰合せ(菓子)または同等額の寄付を贈呈。100〜599株で1,500円相当(3年以上は2,500円相当)。出典:森永製菓 公式IR。 |
| セグメント |
食料品製造(菓子・冷菓・健康・食品原料等)が売上の大半を占める主力。ほかに食料卸売、不動産及びサービス(高採算の賃貸等)を展開。 |
| 海外売上比率 |
連結売上は菓子などの食料品製造が中心で、国内売上が大宗を占める内需型の構造。中期的には海外事業の拡大にも取り組んでいる。 |
▼ くわしくデータを見る
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・株探・森永製菓 公式IR・有価証券報告書
配当金に加えて、株主優待でお菓子の詰合せがもらえるのは嬉しいね!お菓子好きにはたまらないよ!
そうなんだ!100株で1,500円相当の優待がもらえるから、配当に優待を足した「株主優待配当利回り」で見ると一段高くなる。ただし優待は6か月以上の継続保有が条件だから、買ってすぐもらえるわけじゃない点は押さえておこう。
そして特に重要なのが配当利回りの数字だけでなく、「応援したい会社か」という視点を持つのも、優待株と長く付き合うコツだと思うよ!
でもさ、2027年3月期は会社予想だと減益なんだよね。そこはどう考えればいいの?
大事な視点だね。背景にあるのは原材料コストの上昇。それでも会社は増配を続ける計画で、株主還元の姿勢は崩していないんだ!良い面と注意点はセットで持っておくことが長期株式投資のポイント。
お菓子は景気が悪くても需要が大きくは落ちにくいと言われている暮らしに身近な商品。そのうえで、原材料高や海外での競争といったリスクも見ながら、総合的に判断していこう!
🏆 森永製菓(2201)総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
1株あたりの利益(EPS)は、2017年3月期の106.79円から2026年3月期の211.06円へ、10年で約2倍になりました。途中の2022年3月期は276.29円まで跳ね、翌2023年3月期は104.38円へ戻っています。年ごとの振れはあるものの、水準そのものは10年かけて切り上がってきました。
採算はかなり安定しています。営業利益率は、下振れた2023年3月期の7.84%を除けば、この10年はおおむね8〜11%台で推移しました。ROEも10年のうち9期で10%を超えています。ブランドを持っている会社の強さが、そのまま利益率に出ているかたちです。
財務は10年かけてはっきり厚くなりました。自己資本比率は2017年3月期の48.7%から2026年3月期は62.8%へ、1株あたり純資産(BPS)は株式分割の調整後ベースで856.73円から1,690.57円へ切り上がっています。有利子負債比率はおおむね10〜15%と低く、利益剰余金は10年で2倍を超えました。営業キャッシュフローもおおむねプラスで推移し(マイナスになったのは2023年3月期のみです)、設備投資と株主還元を同時に進められる状態です。
割安性・投資タイミング
株価の評価について、当ブログでは、ベンジャミン・グレアムが著書『賢明なる投資家』で示した割安の目安(PER×PBR、すなわちMIX係数が22.5以下)を判断のものさしとしています。森永製菓の現在地は、上のスコアシートのMIX係数カードに載せています。
森永製菓のPBR(実)は、株価が1株あたり純資産の何倍かを示す指標です。この10年の期末実績では、おおむね1.4〜2.9倍のあいだにありました。同じ10年でPERは6.9倍から23.7倍まで動いています。純資産の評価は比較的落ち着いていて、利益の評価だけが大きく開いた10年でした。なお、上のスコアシートのPBRカードにある「過去レンジ」は2010年3月期以降の値で、この10年の幅より広くなっています。
■ 天然の原料を加工して売る3社の比較
| 銘柄 | PER(予) | PBR(実) | 配当利回り(予) | 営業利益率(実) | 基準日 |
| 森永製菓(2201) | 12.86倍 | 1.47倍 | 2.77% | 9.46% | 2026/08/28 |
| アサヒグループHD(2502) | 12.59倍 | 0.77倍 | 3.41% | 6.42% | 2026/08/28 |
| ツムラ(4540) | 10.77倍 | 0.86倍 | 4.18% | 18.28% | 2026/08/28 |
※天然の原料を加工して売る上場企業のごく一部との比較です(森永製菓とアサヒグループHDは食料品、ツムラは医薬品に分類され、3社とも東証プライム)。各社の数値は当ブログの各スコアシート記事より。営業利益率は各社の直近本決算の実績=森永製菓とツムラは2026年3月期、アサヒグループHDは2025年12月期です。会社予想は森永製菓とツムラが2027年3月期、アサヒグループHDが2026年12月期のものです。時価総額はアサヒグループHDが3社のなかで大きく、規模はそろっていません。銘柄名からリンク先の記事で詳細を確認できます。※3社の順位は株価によって入れ替わります。
カカオ、砂糖、乳製品。森永製菓の原価は、天然の農産物の値段にそのまま握られています。同じように自然から採れる原料を買い、加工して、ブランドの力で値段を通していく2社を、同じ表に置きました。
表の基準日時点では、森永製菓のPER(予)とPBR(実)はいずれも3社のなかで高めの位置にあり、配当利回り(予)は低めでした。同じ基準日時点で、PBR(実)が1倍を超えていたのは森永製菓だけです。純資産の厚みに対して、市場が高い値段をつけている状態です。
その差をつくっているのは資本効率のほうだと見ています。森永製菓の営業利益率は3社の中ほどですが、自己資本比率が6割台と厚いなかでROE(予)は2桁を保っています。分母となる自己資本が厚いのに2桁の効率を出しているところが、純資産を上回る値段で評価されている理由だと考えています。指標の安さだけで選ぶ銘柄ではありません。
配当・株主還元
配当は、株式分割の調整後ベースで2016年3月期から2026年3月期まで11期連続で増えました(実績)。2027年3月期の会社予想は70円で、実現すれば12期連続になります。
もっと長い目で見ると、リーマンショックをまたぐ2006年3月期から2012年3月期にかけても1円の減配がありません。20年以上、配当を下げていないという記録を持っています。景気が悪くなってもお菓子の需要が大きくは落ちない、という事業の性質が数字にも表れています。
配当性向は、16%台まで下がった期から40%台後半まで振れたあと、直近は30%前後で落ち着いています。自己株式の取得も続けており、2025年3月期は配当と自社株買いを合わせた還元の割合(総還元性向)が100%を超えました。株主優待は、100株以上を6か月以上継続して保有した株主に自社製品の詰合せ(1,500円〜4,000円相当)または同額の寄付を選べる制度です。株主優待配当利回りの実額は、ページ上部の優待ブロックでご確認ください。なお、これらは会社の方針と過去の実績であり、将来の配当を確約するものではありません。
注意点・リスク
注意点は、最新の有価証券報告書「事業等のリスク」(第178期・2026年6月25日提出)を読んだうえで整理しました。会社はリスクを「短期・中期」と「中期・長期」の2つに分けて並べており、どれが最大のリスクかは示していません。
中期・長期のほうで最初に挙がるのが、原材料と資材の調達です。気候変動や産地の政情不安で原料が不足し、代わりの原料も確保できなかった場合に調達コストが増える、という書き方をしています。カカオのような農産物を主原料にする会社らしいリスクです。あわせて、温室効果ガスの排出規制や省エネ政策への対応で費用が増えること、経営を引き継ぐ人材が育たないこと(会社は「サクセッションプランの停滞」と表現しています)も挙げています。
短期・中期のほうには、サイバー攻撃による情報漏えいと供給網の停止、異物混入などで品質基準を満たさない商品が市場に出てしまうリコール、製造現場の労働災害、投資した固定資産が想定の成果を出せずに評価を切り下げる減損、従業員による個人情報の持ち出し、大地震や風水害による調達・生産・物流の停止、感染症のまん延が並びます。食品メーカーにとっては品質と供給網が事業そのものだということが、リスクの並びから読み取れます。
私が加えて気にしているのは、2027年3月期が会社予想で減益になっている点です。EPSの会社予想196.5円は、2026年3月期の実績211.06円を下回ります。それでも増配の計画は維持されているため、配当性向は前の期より上がる計算になります。値上げをどこまで数量を落とさずに通せるかが、次の期の見どころだと考えています。本記事の数値は、2026年3月期の実績と2027年3月期の会社予想、および上のスコアシートに記載した基準日の終値に基づいています。
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森永製菓(2201)のよくある質問
Q. 森永製菓はどんな事業をしている会社ですか?
A. 売上の大半は、お菓子やアイスクリームをつくって売る「食料品製造」から生まれます。ほかに食料品の卸売と、賃貸などの不動産及びサービスがあります。1899年に創業し、東証プライムに上場する食品メーカーです。
Q. 森永製菓に株主優待はありますか?
A. あります。毎年9月末日を権利確定日として、100株以上を6か月以上続けて持っている株主に、自社製品の詰合せ(1,500円〜4,000円相当)または同額の寄付を選べる制度です。買ってすぐ受け取れるわけではありません。
Q. 森永製菓の配当はどうなっていますか?
A. 分割調整後で11期連続の増配です(2016年3月期〜2026年3月期の実績)。会社は2027年3月期も70円へ引き上げる計画で、通れば12期連続です。リーマンショックをまたぐ時期も減配がなく、20年以上下げていません。決算期は3月です。
Q. 森永製菓の最大のリスクは何ですか?
A. 有価証券報告書は、どれが最大のリスクかを示していません。「短期・中期」と「中期・長期」に分けて挙げており、中期・長期では気候変動や産地の政情不安による原材料の調達コスト増、短期・中期では異物混入などの商品欠陥とリコール、供給網の停止が並びます。
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💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
私は「強いブランド力&高めのROE、20年以上非減配のディフェンシブ優良食品株」として好感している1社です。
高配当株ではありませんが、食料品業界の平均より低いPER、60%台の自己資本比率、そして自社のお菓子がもらえる株主優待まであり、長く付き合うほど味わいの出るタイプだと感じています。
個人的にチョコモナカジャンボは大好きで長年食べています。
一方、すぐに飛びついて買い増ししない理由もあります。
カカオなどの原材料高も気がかりだからです。
昨今のチョコ商品は2年くらいで値段が倍額以上になって世間のチョコ離れを懸念しています。
私がこうしたブランド優良株の購入を検討するなら、暴落相場で森永製菓の株価も釣られて急落していくミスプライスが発生した局面もしくは、業績が好調に推移しているのに株価が下落傾向にある時と考えています。
これはあくまで私の一つの見方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月28日時点。
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