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ダイナパック(3947)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

TJ
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この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月15日時点。

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今回はダイナパック(3947)を取り上げるよ!カゴメなどの食品向け段ボール製造を手がける包装材屋さんなんだ。実はTJも、2026年6月に新規購入したばかりの銘柄!

派手な成長株ではないけれど、業績は伸びているのにPBRもPERも低めで、配当利回りは3%台後半。割安に見える理由と、見落としやすい注意点。その両方を、会社の数字と一緒に見ていこうよ!

東証スタンダード | コード 3947 | パルプ・紙 | 決算月:12月

ダイナパック

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2025年12月期(本決算)

現在株価(2026/07/15 終値)

2,177前日比+6 (↑0.28%)

時価総額 約229億円

配当利回り(予)
3.67%
80.00円(2026年12月期予想)
PER(予)
8.50倍
過去レンジ おおむね6〜14倍
PBR(実)
0.44倍
過去レンジ おおむね0.3〜0.5倍
MIX係数(PER×PBR)
3.74
22.5以下が割安の目安
配当性向(前期)
25.0%
2025年12月期
ROE(実)
6.78%
ROA(実)3.74%
営業利益率(前期)
4.30%
2025年12月期
自己資本比率
55.2%
2025年12月期

※データ取得日:2026/07/15

📈 株価・PER・配当10年チャート

3947 ダイナパック|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※2017年7月の株式併合(5株→1株)を反映した調整後の値です。株価は各年の年末値。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス

年度株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/1217655014.02
2018/12124250
2019/1214765026.11
2020/1213405014.20
2021/121324509.40
2022/121245507.67
2023/121492609.23
2024/121807706.03
2025/122312807.22

※配当金・株価は、2017年7月の株式併合(5株→1株)を反映した、現在の株式数ベースに調整して表示しています。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

配当の棒グラフ、2023年あたりからじわじわ伸びてるね。でも株価のほうは2018年とか2022年にガクッと下がってる年もある。これって、何があったの?

TJ
TJ

お、よく見てるね。配当は長いあいだ横ばいが続いて、2023年からようやく増やしはじめたんだ。

株価のほうは、2018年に本業が一時赤字になったり、原材料やエネルギーのコスト高で利益が伸び悩んだ年があって、そのたびに市場が嫌気して売られたんだよ。

ただ、足元では包装材の需要回復や価格転嫁が進んで、利益はむしろ過去最高の水準まで戻ってきている。回復した業績に、株価がまだ追いついていない――その差こそが、いまの割安さの正体なんだ。この先の表で、ひとつずつ見ていこう!

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

3947 ダイナパック|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※2017年7月の株式併合(5株→1株)を反映した調整後の値です。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り(%)配当性向(%)
2017/122.8339.7
2018/124.03
2019/123.3983.0
2020/123.7353.0
2021/123.7835.5
2022/124.0230.8
2023/124.0237.1
2024/123.8723.4
2025/123.4625.0

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

3947 ダイナパック|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※2017年7月の株式併合(5株→1株)を反映した調整後の値です。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/12125.910.612.82
2018/12-86.77-0.89
2019/1256.520.641.57
2020/1294.351.392.39
2021/12140.802.163.57
2022/12162.362.383.97
2023/12161.653.333.75
2024/12299.722.746.50
2025/12320.184.306.78

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

3947 ダイナパック|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※2017年7月の株式併合(5株→1株)を反映した調整後の値です。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS(円)自己資本比率(%)
2017/124470.8461.9
2018/123717.4057.3
2019/123606.8057.0
2020/123956.0658.6
2021/123945.3959.1
2022/124087.6159.6
2023/124307.1958.6
2024/124607.7959.7
2025/124720.6955.2
しばっち
しばっち

自己資本比率、ずっと60%くらいで安定してたのに、いちばん右で少し下がってるね。会社の貯金使いすぎっちゃってるとか?

TJ
TJ

いい着眼点だね。下がったのは、ベトナムの会社を買収するためにお金を借りたからなんだ。守りに入って減ったわけじゃなく、攻めに使って一時的に下がった、いわば前向きな低下だよ。

それでも自己資本比率はまだ50%台の半ば。財務の安全性としては、十分に高い水準だね。ただ、手元の現金より借入のほうが少し多い点は、頭に入れておいてね!

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

借金が増えてるのに前向きに見るのかぁ・・・。なんだか、ちょっとドキドキする。

TJ
TJ

その感覚は大事にしていいよ。これは、『良い借金』なんだ!

この借入は将来の成長に向けた投資へ回っていて、本業で稼ぐお金――営業キャッシュフローも毎年きちんとプラス。利益剰余金もコツコツ積み上がっているんだ。

身の丈を超えた借金ではないし、財務の土台が揺らいでいるわけでもない。「増えた」という事実だけで不安がらずに、「なぜ増えたのか」まで踏み込むのがコツだね。続きは、財務指標の表で細かく見ていこう!

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 直近10年で500億円規模から600億円台へと拡大し、2025年12月期は包装材需要の回復や買収効果で過去最高を更新した。2026年12月期は会社予想730億円と増収を見込む。
営業利益 長期で水準を切り上げ、直近期は価格転嫁や需要回復で大きく改善した。2026年12月期は会社予想で増益を見込む。
営業利益率 おおむね1〜4%台と高くはないが、近年は価格転嫁や包装材需要を背景に改善傾向にある。
経常利益 営業外収益を含み、おおむね営業利益を上回る期が多い。
純利益 直近2期は政策保有株式の売却益などの特別利益も加わり高水準。2026年12月期は会社予想で減益となる見込みだが、これは特別利益の剥落が主因で、本業の悪化ではない。
EPS(1株利益) 株式併合を調整した一貫したベースで、長期に上昇してきた。2026年12月期の会社予想は約256円(前期比では減益)。
ROE 過去10年はおおむね2〜7%台。自己資本が厚いぶん突出して高くはないが、近年は収益改善で水準を切り上げている。
ROA 総資産利益率はおおむね1〜4%台で推移している。
自己資本比率 長く60%前後で安定してきたが、近年はM&Aに伴う借入で50%台半ばへ低下した。なお健全な水準は保っている。
有利子負債 ベトナムでのM&A資金などで近年は増加し、手元現金を上回る水準にある。差し引きでは借入が上回り、実質無借金とは言えない。
利益剰余金 内部留保を着実に積み上げ、還元と成長投資の余力を確保している。
BPS(1株純資産) 1株当たり純資産はおおむね右肩上がり。PBRは1倍を大きく下回る水準で評価されている。
営業CF 毎期プラスを確保しており、本業のキャッシュ創出力は安定している。
投資CF・財務CF 近年はM&Aや設備投資で投資の支出が拡大し、その資金を借入で賄っている。
現金等 手元資金はおおむね積み上がる傾向にある。
配当推移(10年) 株式併合を調整した普通配当ベースで、2009年12月期の減配を最後に、その後は一度も減らしていない(記念・特別配当はなく、すべて普通配当)。横ばいの年が続いたのち、2023年から増配に転じた。毎期増配の「連続増配」ではなく、減配せず水準を保ってきたタイプ。2026年12月期は会社予想80円(前期と同額)。
配当性向 おおむね2〜4割で推移し、直近は2割台。増配の余地を残している。
PER推移(10年) 期末ベースでおおむね6〜14倍。足元の予想PERはレンジ下方にある。
PBR推移(10年) 期末ベースでおおむね0.3〜0.5倍。一貫して1倍を大きく下回って評価されている。
配当利回り推移 期末ベースでおおむね3〜4%程度。増配と株価の調整で、足元は高めの水準にある(2026年6月時点)。
リーマンショック後
の配当推移
リーマンショック後の2009年12月期に減配した実績がある。ただしその後は普通配当ベースで、2009年以降は2025年12月期まで一度も減配していない。2018年12月期に営業赤字・最終赤字となった局面でも配当を維持した。一方で段ボール・包装材は景気や企業の生産活動の影響を受けやすく、業績は景気の波と無縁ではないため、毎期増配の「連続増配株」や、業績まで底堅い「ディフェンシブ銘柄」とは言いにくいタイプである。出典:有価証券報告書
株主還元方針 中期経営計画では、政策保有株式の縮減なども原資に、成長投資と株主還元の両立を掲げている。配当性向には増配の余地を残す。
事業・セグメント 段ボールを中心とした包装材関連事業が売上のほぼすべてを占め、不動産賃貸事業を併営。包装材は段ボールが主力で、印刷紙器・軟包装材も手がける。
特色・海外 食品向けと工業製品向けの段ボールを主柱とする業界中堅メーカー。筆頭株主はカゴメ。売上は国内が中心だが、ベトナムなど東南アジアにも展開している。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンス・会社四季報・決算資料

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

純資産から見たら、PBRがずーっと1倍を大きく下回ってるんだね。それだけ安いってことなら、かなりお買い得に見えるよ!

TJ
TJ

資産の価値からすれば、たしかに安いね。株価が1株あたりの純資産の半分くらいしかなくて、しかもその状態が何年も続いている。PERも控えめで配当利回りも高め。割安な株を探している人には、ひっかかりやすいタイプの銘柄だよ。

しばっち
しばっち

でもさ、そこまで安くて配当利回りも高いなら、とっくに買われて株価が戻っててもよさそうなのに…どうして、ずっと放っておかれてるんだろう?

TJ
TJ

そこを掘り下げるのが、いちばん大事なところだね。ダイナパックは時価総額がとても小さい超小型株で、大きな資金を動かす機関投資家にとっては売り買いしづらい。だから割安なまま、手をつけられずに残りやすいんだ。

おまけに来期の会社予想は、本業こそ増益だけど、最終利益は株の売却益が減るぶん減益の見通し。

安さのウラにこういう事情があると、いつまでも見直されない「バリュートラップ」にはまってしまうこともある。業績と配当がこの先も続くのか、そこを見極めていこう!

🏆 ダイナパック(3947)総合評価

【業績・財務・キャッシュフロー】
ダイナパックは、カゴメをはじめとする食品向けや工業製品向けの段ボールを主力に、印刷紙器や軟包装材も手がける、業界中堅の包装材メーカーです。2005年に2社が統合して誕生し、不動産賃貸も併営しています。売上高は直近10年で500億円規模から600億円台へと拡大し、2025年12月期は包装材需要の回復や価格転嫁、買収効果が重なって過去最高を更新しました。

営業利益率はおおむね1〜4%台と高くはありませんが、近年は改善傾向にあります。財務は自己資本比率が長く60%前後で推移し、近年はベトナムでのM&Aに伴う借入で50%台半ばへ低下したものの、なお健全な水準を保っています。営業キャッシュフローも毎期プラスを確保しています。厳密な数値は上のスコアシートにまとめています。

【割安性・投資タイミング】
予想PERは過去10年のレンジ(おおむね6〜14倍)の下方にあり、PBRは1倍を大きく下回る水準です。過去10年も期末ベースでPBRはおおむね0.3〜0.5倍と、一貫して純資産を下回って評価されてきました。予想PERと実績PBRをかけ合わせたMIX係数も、割安の目安とされる22.5を大きく下回ります。業績が伸びているなかで株価指標は控えめという、資産価値の面から見て明確に割安な位置づけです。

株価は2025年にかけて上昇したあと調整し、2026年6月時点では年初来安値の近辺にあります。業績が好調を保つなかでの株価の下落で、予想配当利回りはむしろ高めの水準です。ダイナパックは時価総額の小さい超小型株で、大きな資金を動かす機関投資家が手がけにくく、割安が放置されやすい面もあります。裏を返せば、少額から投資できる個人投資家にとっては取り組みやすい領域ともいえます。

【配当・株主還元】
予想配当利回りは3%台後半で、TJの基準でも高配当といえる水準です。配当は、株式併合を調整した普通配当ベースで、2009年12月期の減配を最後に、その後は一度も減らしていません(記念・特別配当はなく、すべて普通配当です)。横ばいの年が続いたのち、2023年からは増配に転じました。

ただし、毎期増配を続けてきた「連続増配株」ではなく、減配せずに水準を保ってきたタイプと捉えるのが正確です。配当性向はまだ2割台で、増配の余地を残しています。会社は中期経営計画で、政策保有株式の縮減なども原資に、成長投資と株主還元の両立を掲げています。

【注意点・リスク】
最大の注意点は、段ボール・包装材が景気や企業の生産活動の影響を受けやすい事業だという点です。実際、2018年12月期には営業赤字・最終赤字となり、さかのぼればリーマンショック後の2009年12月期には減配した実績もあります。景気が悪化して荷動きが鈍れば、業績と配当が下押しされるリスクは意識しておきたいところです。

また、2026年12月期は会社予想で最終利益が減益となる見込みです。これは政策保有株式の売却益が前期より減ることが主因で、本業の営業利益はむしろ増益の計画ですが、利益の振れ要因には注意が必要です。加えて、時価総額の小さい超小型株で売買が少なく、割安なだけで株価が見直されない「バリュートラップ」に陥る可能性もあります。近年はM&Aで有利子負債が増え、手元現金を上回る水準となっており、実質無借金とは言えない点も押さえておきたいところです。

▼ つづきを読む

💬 【TJの視点】

TJ
TJ

私はダイナパックの株式を保有しています。2026年6月に新しく買ったばかりの銘柄です。

いちばんの魅力は、業績はしっかり伸びて財務も悪くないのに、株価だけが大きく下げて、PERもPBRも割安な水準に置かれている点です。

EPSが直近数年は概ね右肩上がりであることを踏まえても割安。市場から過小評価され、やや放置されているように見えています。業績が良いのに評価は控えめ、という会社は、私がいちばん好きなタイプ。

もうひとつ注目しているのが、時価総額の小ささです。

超小型株で売買が少ないぶん、大きな資金を動かす投資家は手を出しにくく、それが割安放置につながっています。

裏を返せば、少額で買える個人投資家の強みがいきる場所でもあります。筆頭株主はカゴメで、政策保有株式や賃貸不動産にも相応の含み益を抱えています。

その政策保有株の縮減が進んでいることは、しばらく株式の売却益が見込めることを意味します。

しばっち
しばっち

いいことばかりじゃないよね?リスクはどういった点があるの?

TJ
TJ

そうだね。もちろん、良いことばかりじゃないんだ。

段ボールは景気の波を受けやすく、過去には減配した局面もありました。割安なだけで業績が伴わなければ、株価が見直されないまま、いわゆるバリュートラップになる可能性もあります。

だからこそ、EC需要やベトナム事業、M&Aといった材料を踏まえても、大きな成長を期待するのではなく、中長期でゆるやかに安定して成長してくれれば十分だと考えています。

リスクも承知のうえで、今回は新規で買いました。今後も業績が好調を保ち、配当利回りが大きく下がらないようであれば、買い増しも検討したいと思っています。これはあくまで私個人の見方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。

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