⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月27日時点。
今回は、学究社(9769)を取り上げるよ!東京西部を地盤に、小中学生向けの進学塾「ena(エナ)」を運営している会社なんだ。都立中高一貫校の受験対策に強いのが特徴だよ。
学究社は、配当利回りが高めで、しかもROE(自己資本利益率)も高い実力派。ただ、学習塾ならではの「少子化」というテーマも抱えているんだ。会社の数字と一緒に、じっくり見ていこう!
東証プライム | コード 9769 | サービス業 | 決算月:3月
学究社
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/08/27 終値)
2,633円前日比-14 (↓0.53%)
時価総額 約289億円
配当利回り(予)
4.82%
127.00円(2027年3月期予想)
PER(予)
13.09倍
過去10年 約11〜19倍
配当性向(予)
63.1%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
26.75%
ROA(予)17.4%
※データ取得日:2026/08/27
🎁 学究社の株主優待制度
100株以上1年以上継続で、デジタルギフト®1,000円分を年1回贈呈。基準日は毎年3月末日。
| 保有株式数 |
継続保有1年以上 |
| 100株以上 |
デジタルギフト® 1,000円分 |
| 贈呈回数 |
年1回(基準日:3月末日) |
株主優待配当利回り(予)
5.20%
100株・1年以上継続保有
(年配当12,700円+優待1,000円)
÷投資額263,300円
※デジタルギフト®はAmazonギフトカード・PayPayマネーライト・dポイント等から選べます。1年以上の継続保有(毎年3月末とその前年の3月末・9月末に、同一株主番号で連続3回以上株主名簿に記載)が条件。出典:学究社 公式IR。株主優待配当利回りは2026/08/27現在。
学究社(9769)はどんな会社?【事業内容】
学究社が運営しているのは、主に小中学生が通う進学塾「ena(エナ)」です。東証プライムに上場し、業種はサービス業、決算月は3月です。会社が差別化の柱に挙げているのが都立中高一貫校の受験対策。都立中高一貫校は東京都が設置する中高一体の公立校で、私立の中学受験とは出題の形式が違い、専用の対策が要ります。enaは集団授業を中心に、個別指導やオンライン専門など目的別に分かれています。事業の内訳は2026年3月期で教育事業が売上の約95%、残りが不動産賃貸(約1%)とその他(約4%)。校舎は関東圏、とりわけ東京都に集中する内需型の会社です(第51期有価証券報告書)。
📈 株価・PER・配当10年チャート
9769 学究社|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価(円) | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|
| 2017/03 | 1531 | 60 | 16.77 |
| 2018/03 | 1704 | 60 | 18.73 |
| 2019/03 | 1299 | 60 | 16.97 |
| 2020/03 | 1156 | 60 | 13.74 |
| 2021/03 | 1332 | 65 | 13.25 |
| 2022/03 | 1550 | 75 | 11.26 |
| 2023/03 | 1981 | 87 | 11.55 |
| 2024/03 | 2133 | 87 | 12.70 |
| 2025/03 | 2172 | 90 | 12.67 |
| 2026/03 | 2346 | 103 | 13.79 |
学究社の配当、キレイに右肩上がりだね!しかもPERは10倍台前半で、なんだか割安っぽく見えるよ。
いいところに気づいたね。配当は分割を調整したベースで、直近の2期は増配が続いているんだ(実績)。それでいてPERは高すぎない水準だから、配当利回りは高めに出ているよ。
ひとつ大事な注意点。実は過去に減配した年もあって、"ずっと増配"の会社ではないんだ。数字は、いい所も気になる所もセットで見ていこうね!
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
9769 学究社|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。配当利回りは各年度末株価ベースです。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り(%) | 配当性向(%) |
|---|
| 2017/03 | 3.92 | 65.7 |
| 2018/03 | 3.52 | 65.9 |
| 2019/03 | 4.62 | 78.4 |
| 2020/03 | 5.19 | 71.3 |
| 2021/03 | 4.88 | 64.6 |
| 2022/03 | 4.84 | 54.5 |
| 2023/03 | 4.39 | 50.7 |
| 2024/03 | 4.08 | 51.8 |
| 2025/03 | 4.14 | 52.5 |
| 2026/03 | 4.39 | 60.6 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
9769 学究社|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。ROEはEPS÷期末BPSで算出しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS(円) | 営業利益率(%) | ROE(%) |
|---|
| 2017/03 | 91.31 | 15.05 | 35.12 |
| 2018/03 | 91.00 | 15.33 | 29.08 |
| 2019/03 | 76.54 | 12.24 | 21.67 |
| 2020/03 | 84.10 | 13.61 | 23.53 |
| 2021/03 | 100.57 | 16.49 | 26.69 |
| 2022/03 | 137.70 | 18.79 | 30.60 |
| 2023/03 | 171.54 | 21.26 | 32.48 |
| 2024/03 | 167.98 | 20.42 | 28.17 |
| 2025/03 | 171.40 | 19.72 | 25.39 |
| 2026/03 | 170.09 | 22.22 | 22.62 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
9769 学究社|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|
| 2017/03 | 260.01 | 53.9 |
| 2018/03 | 310.69 | 53.6 |
| 2019/03 | 352.74 | 50.8 |
| 2020/03 | 358.15 | 46.0 |
| 2021/03 | 378.77 | 42.8 |
| 2022/03 | 450.01 | 49.9 |
| 2023/03 | 528.16 | 54.2 |
| 2024/03 | 597.00 | 59.5 |
| 2025/03 | 674.95 | 60.3 |
| 2026/03 | 751.90 | 65.0 |
学究社のROE、20%を超えててすごく高いよね。でも、グラフを見ると少しずつ下がってきてる気もする。コレって大丈夫?
少しずつ下がって見えるのは、稼いだ利益を着実に自己資本(会社の元手)へ積み上げてきた結果でもあるんだよ。
一方で、ROE20〜30%台って、業種の中でもかなり高い水準をずっと保っているんだ。
自己資本比率も60%台まで高まっていて、財務はとても健全。稼ぐ力と守りの堅さを両立した、優等生タイプの会社といえるね。
利益率も高くで、配当利回りも高い。しかも増配もしてるなんて、すごく買いたくなってきたよ♪
たしかに魅力は多いね。でも、学習塾ならではの気になるテーマもあるんだ。それが「少子化」。
子どもの数が減ると、塾通いの生徒数も減るかもしれない。会社自身も、これを一番のリスクとして挙げているんだ。
だからこそ、目先の配当利回りの高さだけでなく、この先も学究社が持続可能なビジネスを続けられるか?という視点も大切。良い面と気になる面を、セットで見ていこう!
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 |
進学塾enaを柱とする教育事業が中心。直近10年でおおむね拡大。2026年3月期は減収だったが、2027年3月期は会社予想146.6億円と再び増収を計画。 |
| 経常利益 |
収益性の改善で直近は増益基調。2027年3月期の経常利益は会社予想32.4億円。 |
| EPS |
長期で上昇トレンド。2027年3月期の会社予想は201.14円。 |
| ROE |
過去10年はおおむね20〜35%で推移し、サービス業として非常に高い水準。2027年3月期の会社予想は26.75%。 |
| ROA |
総資産に対する効率も高く、資産を有効に活用できている。2027年3月期の会社予想は17.4%。 |
| 営業利益率 |
直近は20%を超える水準まで改善。減収のなかでも増益となり、収益性が高まっている。 |
| 業績の季節性 |
受験期の第3四半期に生徒数が最も多く、季節講習の時期に売上が集中する(有報記載)。四半期ごとの変動には留意したい。 |
| 自己資本比率 |
過去10年で40%台から60%台へと着実に改善しており、財務の安全性は高い。 |
| 利益剰余金 |
直近10年で着実に積み上がっている。内部留保が厚く、還元・成長投資の余力は十分。 |
| 有利子負債比率 |
校舎は賃借が中心で、有利子負債は低め。堅実な財務体質を維持している。 |
| BPS |
10年で約2.9倍に拡大。PBRが1倍を上回って評価されているのは、高いROEが評価されているためと考えられる。 |
| 営業CF |
授業料の前受などで、本業のキャッシュ創出は安定してプラス。 |
| 投資CF |
校舎・合宿場などへの投資を継続的に実施している。 |
| 財務CF |
配当などの株主還元が中心となっている。 |
| 現金等 |
手元資金は積み上がり、還元と成長投資の原資となっている。 |
| 配当推移(10年) |
2012年3月期以降、15期連続で減配なし(実績・普通配当ベース)。直近2期(2025・2026年3月期)は増配し、2027年3月期も会社予想127円で増配を計画。 |
| 配当性向 |
近年はおおむね50〜60%台で、高めの水準で株主に還元している。 |
| 株主還元の姿勢 |
配当を軸とした還元を重視。財務CFは配当を中心とした株主還元に充てられている。 |
| PER推移(10年) |
過去10年の期末PERはおおむね11〜19倍。足元はそのレンジの中では低めの水準で推移している。 |
| PBR推移(10年) |
過去10年はおおむね3〜6倍で推移。高いROEを背景に、1倍を大きく上回る水準にある。 |
| 配当利回り推移 |
年度末ベースでおおむね3.5〜5%台で推移し、高めの水準を保っている。 |
リーマンショック後 の配当推移 |
公表データによると、リーマンショック前後(2008〜2010年3月期)はむしろ増配。ただし2011年3月期に減配(40円→30円)した経緯がある。その後、2012年3月期以降は減配なしを続けている。 |
| 株主還元方針 |
業績に対応した成果配分を基本方針とする。配当性向の数値目標や累進配当の明示はない。直近は増配基調で、2027年3月期は会社予想127円。 |
| 株主優待 |
3月末日を基準日とし、100株以上を1年以上継続保有する株主に、デジタルギフト®1,000円分を年1回贈呈。出典:学究社 公式IR。 |
| セグメント |
教育事業(進学塾ena)が売上の約95%を占める主力。ほかに不動産賃貸、その他(海外事業等)を展開。 |
| 海外売上比率 |
北米・欧州でも事業を展開するが、連結売上に占める比率は低く、国内の教育事業を中心とする内需型の構造。 |
▼ くわしくデータを見る
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・株探・学究社 公式IR・決算短信・有価証券報告書
配当利回りが高くて、しかも株主優待もあるんだね!これは嬉しいなあ。
そうなんだ!100株を1年以上継続して持っていると、デジタルギフト®1,000円分がもらえる。配当に優待を足した「株主優待配当利回り」で見ると、一段と魅力的になるよ。
ただし優待は1年以上の継続保有が条件だから、買ってすぐもらえるわけじゃない点は押さえておこうね。
さっき"少子化"の話が出たよね。塾のビジネスって、この先ちゃんと続いていけるの?
大事な視点だね。
学究社は"都立中高一貫校に強い"という武器で生徒を集めているんだけど、会社自身も有価証券報告書で「少子化で受験人口が減ること」や「ライバルに合格実績で負けたり、都立の人気が下がること」をリスクに挙げているんだ。
つまり、強みが裏返ればリスクにもなる。高配当と成長期待、そして少子化——この両面をよく見て、総合的に判断していこう!
🏆 学究社(9769)総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
この10年で売上はおおむね拡大し、営業利益率は20%を超える水準まで高まりました。直近の本決算は売上こそ前の期を下回りましたが、利益は増える「減収増益」で、収益性はむしろ改善しています。ROE(自己資本利益率=株主が預けたお金でどれだけ稼げたかを示す指標)も、この10年は20〜35%の帯で動いてきました。預かった資本を効率よく回してきた会社です。
財務は、自己資本の厚みがこの10年で一段と増しました。年ごとの上下はありましたが、直近は60%台に乗せています。塾は授業料を前もって受け取る商売のため運転資金が回りやすく、直近5期は、営業キャッシュフローもフリーキャッシュフロー(本業で稼いだお金から設備投資を引いた残り)もプラスです。
校舎や合宿場への投資も、配当という株主還元も、自分で稼いだお金の範囲でまかなえている——ここが学究社の地力だとTJは見ています。
割安性・投資タイミング
株価の評価について、当ブログでは、ベンジャミン・グレアムが著書『賢明なる投資家』で示した割安の目安(PER×PBR、すなわちMIX係数が22.5以下)を判断のものさしとしています。
学究社は、利益に対する評価と資産に対する評価が、はっきり食い違う銘柄です。過去10年の期末実績で見ると、PER(株価収益率=利益の何年分が株価かを示す指標)はおおむね11〜19倍の範囲に収まってきました。これに対してPBR(株価純資産倍率=純資産の何倍が株価かを示す指標)はおおむね3〜6倍で推移し、1倍を割った年が一度もありません。資本効率の高さが評価につながっている形だとTJは見ていますが、裏を返せば、資産の面から見て割安とは言いにくい銘柄だということです。グレアムの目安はPERとPBRの掛け算ですから、学究社の場合、判定を左右するのはPERよりPBRのほうになります。当日のPER・PBR・MIX係数は、記事上部のスコアシートに基準日つきでまとめてあります。
■ 学習塾関連の3社との比較
| 銘柄 |
PER(予) |
PBR(実) |
配当利回り(予) |
営業利益率 |
基準日 |
| 学究社(9769) |
13.09倍 |
3.78倍 |
4.82% |
22.20% |
2026/08/27 |
| ステップ(9795) |
12.73倍 |
1.26倍 |
3.89% |
23.85% |
2026/08/14 |
| ナガセ(9733) |
12.49倍 |
1.63倍 |
5.24% |
9.32% |
2026/08/14 |
※学習塾銘柄のごく一部との比較です。
配当・株主還元
配当は、2012年3月期以降15期連続で減配なし(実績・普通配当ベース)を続けています。直近の2期は連続で増配しており、2027年3月期も会社予想で増配を計画しているため、実現すれば3期連続の増配です。ただし、その前の2011年3月期には年間配当を40円から30円へ引き下げた経緯があります。長期の連続増配銘柄というより、「減配せずに、業績が伸びた分だけ配当を増やしてきた会社」と捉えるのが実態に近い読み方です。
株主還元方針は、業績に対応した成果の配分を行うことを基本としており、配当性向の数値目標や累進配当(減配せず、維持または増配を続ける方針)の明示はありません。近年の配当性向はおおむね50〜60%台と高めの水準で、増配余力という点では注視したいところです。
加えて、100株以上を1年以上継続して保有するとデジタルギフト®1,000円分がもらえる株主優待があります。配当と優待をあわせた「株主優待配当利回り」で見ると、受け取りの厚みはさらに増します。なお、これらは会社の方針・計画であり、将来の配当を確約するものではありません。
注意点・リスク
リスクは、最新の有価証券報告書(第51期)の「事業等のリスク」を参照しました。有報が挙げるリスクは14項目です。その1番目に置かれているのが学齢人口の減少問題、つまり少子化です。
会社は、学齢人口の減少が中学・高校・大学それぞれの段階で受験人口の減少につながるため、大きなリスクだと認識していると明記しています。学習塾は、通う子どもの数が売上を大きく左右する業界です。会社はこれに対して、集団授業から個別指導、オンラインまで目的別のブランドをそろえることで応えるとしています。
2つ目は、学習塾業界そのものの性質です。有報は2番目の項目で、この業界は参入障壁が低く、講師の引き抜きや教材ノウハウの模倣にさらされやすいと述べています。そして同じ項目のなかで、都立中高一貫校や都立難関高校の入試対策の強化によって差別化を図っているとしたうえで、合格実績が競合先より相対的に低下した場合や、対象校の志望者数が減少した場合には業績に影響しうると明記しています。
3つ目は教育制度の変更。入試制度の変更や学習指導要領の改訂といった行政による制度変更は頻繁に行われており、対応が遅れれば生徒数の減少を招くと会社は説明しています。都立に強いという立ち位置は、裏を返せば東京都の教育行政の方針に業績が左右されるということでもあります。
4つ目は人材。会社は優秀な社員・時間講師の確保と育成を最重要課題と位置づけていますが、少子化による働き手の減少と教育業界での人材の奪い合いにより、必要な人材を確保できない場合には業績に影響しうるとしています。少子化は生徒の側と講師の側の両方から効いてくる、という整理です。
高い収益性と手厚い還元が魅力の会社ですが、その土台にある受験人口は長期で減っていく方向にあります。この会社を持ち続けるなら、まず毎年の生徒数と合格実績の動きを見にいくのが実際的だとTJは考えています。
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学究社(9769)のよくある質問
Q. 学究社は減配したことがありますか?連続増配は何期続いていますか?
A. 2012年3月期以降は15期にわたって年間配当が前年を下回っていません(実績・普通配当ベース)。ただし、その直前の2011年3月期には40円から30円への引き下げがありました。連続増配のほうは、2024年3月期が前の期と同額で並んだため記録がいったん途切れており、実績としては直近2期です。2027年3月期の会社予想が実現すれば3期連続となります。長期の連続増配銘柄として扱うのは実態に合いません。
Q. 少子化が進むなかで、学究社の利益率が上がってきたのはなぜですか?
A. 直近の本決算は、売上が前の期より減りながら利益は増える「減収増益」でした。柱である教育事業の利益率も、前の期から改善しています。会社が挙げているのは、都立中高一貫校や都立難関高校といった、対策の難しい入試に力を入れてきたことです。ただし、この改善が今後も同じペースで続くと決まっているわけではありません。
Q. 学究社のPBRが1倍を大きく上回り続けているのはなぜですか?
A. 学究社は、抱えている純資産に対して生み出す利益が大きい会社です。そういう会社のPBRは、高く出やすくなります。注意したいのは、PBRが高いということは、資産の面から見た割安感が乏しいということでもある点です。市場が「稼ぐ力が鈍った」と判断すれば、その高い評価がしぼむぶん、株価の下押し要因になります。PBRの水準そのものより、高い評価を支えている収益性が続いているかを決算ごとに確かめるほうが実際的です。
Q. 学究社の株主優待は、株を買ってすぐにもらえますか?
A. すぐには受け取れません。対象は100株以上を1年以上継続して保有している株主で、基準日は毎年3月末日です。具体的には、その年の3月末と、前の年の3月末・9月末の株主名簿に、同じ株主番号で連続3回以上記載されていることが条件になります。つまり買った直後の初回は対象外です。内容はデジタルギフト®1,000円分で、贈呈は年1回です。
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💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
私は学究社を、「高利回りと高ROEが両立した実力派」の1社として、実際に保有しています。気になる銘柄として取り上げた記事はコチラで紹介しています。
好みの理由は、業績・財務・配当・キャッシュフローのどれを見ても、しっかりしているからです。
都立中高一貫校の受験に強いという、はっきりした"武器"を持っているのも魅力に感じています。
いちばんの不安材料は少子化です。
子どもの数が減っていくなかで、学習塾というビジネスがこの先どこまで生徒を集め続けられるのか——その持続性は、正直に言えば気がかりです。
AIや半導体のような派手な成長テーマとは違い、塾の世界は構造的な逆風とどう向き合うかが問われ続けます。
それでも、高い収益性と株主還元の厚さは、この会社の確かな強みだと思っています。
私がこの株を買い増すとすれば、少子化という不安を上回るくらい、生徒数や合格実績で"強さ"を示し続けてくれると確認できたときだと考えています。
これはあくまで私の一つの見方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月27日時点。
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