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小田急電鉄(9007)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

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⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月14日時点。

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今回は、観光にも通勤にもブランド力のある小田急電鉄(9007)を紹介するよ!2026年3月期の本決算では「累進配当」を明文化し、株主優待制度も拡充。コロナ後は連続増配を続けている大手私鉄なんだ!

どんな業績なのか、みんなで一緒に学んでいこうよ!

東証プライム | コード 9007 | 陸運業 | 決算月:3月

小田急電鉄

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)

現在株価(2026/07/14)

1,717前日比+2 (↑0.12%)

時価総額 約6,326億円

配当利回り(予)
3.49%
60円(2027/3期予想)
PER(予)
15.48倍
過去10年 9.22〜43.06倍
PBR(実)
1.17倍
過去レンジ 0.95〜3.70倍
MIX係数(PER×PBR)
18.11
22.5以下が割安の目安
配当性向(前期)
50.8%
2026年3月期
ROE(予)
7.55%
ROA(予)2.75%
営業利益率(前期)
12.58%
2026年3月期
自己資本比率
36.4%
2026年3月期(業種特性)

※データ取得日:2026/07/14

🎁 小田急電鉄の株主優待制度

100株以上保有で、小田急線の優待乗車証と各種割引券贈呈。2026年5月発表の拡充で対象の最低株式数が500株→100株に引き下げ。長期保有優待も充実。

保有株数 優待内容(乗車証+割引券)
100株以上(年1回) きっぷ式4枚+割引券1冊
500株以上(年2回) きっぷ式4枚+割引券1冊
1,500株以上 きっぷ式10枚+割引券
2,500株以上 きっぷ式20枚+割引券
優待の特徴

乗車証+割引券

100株から対象に拡大
(2027年3月末基準日〜)

※基準日は3月末・9月末。500株以上は半期に1回(年2回)、100株以上500株未満は年1回。2026年9月末基準日より長期保有優待(3年以上)も拡充され、対象が1,500株→500株に下がりロマンスカーミュージアム入館券・箱根フリーパス等が加わる。乗車証は利用状況で価値が変わるため株主優待配当利回りは算出していない。出典:小田急電鉄 公式IR(2026年5月13日適時開示)。

📈 株価・PER・配当10年チャート

9007 小田急電鉄|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス

年度株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/0321661929.95
2018/0321532026.46
2019/0326832129.78
2020/0323722143.06
2021/03303010
2022/0320371061.06
2023/0317202115.34
2024/032077309.22
2025/0314784010.02
2026/0314445513.34
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

小田急の配当(青い棒グラフ)、2021年と2022年にいったん下がって、そこからぐっと増えているね?株価は2021年ごろから下がっているのに、不思議だなあ。

TJ
TJ

よく見ているね。2021〜2022年はコロナ禍で鉄道の利用が大きく減り、業績が落ち込んだ時期なんだ(特殊要因)。その後は業績が回復し、1株配当も2023年3月期以降ぐっと増えて、コロナ後は連続増配が続いているよ。鉄道に加えて沿線の不動産も持つ大手私鉄として、回復後の増配が進んでいるのが今の小田急なんだ。

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

9007 小田急電鉄|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り(%)配当性向(%)
2017/030.8826.3
2018/030.9324.6
2019/030.7823.3
2020/030.8938.1
2021/030.33
2022/030.4930.0
2023/031.2218.7
2024/031.4513.2
2025/032.7126.8
2026/033.3450.8

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

9007 小田急電鉄|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/0372.319.557.80
2018/0381.369.818.14
2019/0390.109.898.49
2020/0355.087.705.15
2021/03-109.60-6.27
2022/0333.361.713.49
2023/03112.106.7310.52
2024/03225.2712.3917.75
2025/03147.5112.1710.86
2026/03108.2412.587.36

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

9007 小田急電鉄|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS(円)自己資本比率(%)
2017/03927.2826.3
2018/03998.9627.8
2019/031061.1729.1
2020/031070.2629.1
2021/03963.4126.4
2022/03954.9927.0
2023/031066.0830.3
2024/031269.2235.3
2025/031357.8436.8
2026/031470.3636.4
しばっち
しばっち

BPS・自己資本比率のグラフを見ると、自己資本比率が37%くらいだね。他の業種の会社と比べると低めに見えるけど、財務は大丈夫なのかな?

TJ
TJ

いい質問だね。小田急のような鉄道会社は、線路・車両・駅ビルなど巨額の設備を借入も使って保有するビジネスなんだ。だから自己資本比率は製造業などより低めに出るのが一般的で、鉄道業としては珍しい数字ではないよ。自己資本比率の「適正水準」は業種ごとに違うから、同じ業種の会社と比べるクセをつけようね。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

なるほど、業種によって「普通」が違うんだね。グラフを見ると自己資本比率は10年で26%くらいから37%まで上がってきているけど、これはいい方向の変化なのかな?

TJ
TJ

そのとおり、財務は少しずつ厚くなってきているよ。低めの自己資本比率でも、毎年しっかり利益とキャッシュを稼げているかが大切なんだ。比率の数字だけでなく、本業の稼ぐ力もあわせて確認しようね。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 交通業(鉄道)・不動産業・生活サービス業の3本柱で、営業収益はおおむね4,200億円規模。コロナ前の水準を上回って推移している。
経常利益 直近10年で回復・拡大し、足元は過去最高水準を更新。2021年3月期はコロナ禍で経常赤字に転落したが、2023年3月期以降はV字回復している。
EPS コロナ後の業績回復で2024年3月期に大きく伸びてピークをつけ、その後は特別利益の剥落で正常化の局面にある。
ROE ROE(予)は7%台で、上場企業平均並みの水準。鉄道会社は資産規模が大きく、コロナ前はおおむね8%台で安定していた。
ROA ROA(予)は2%台。鉄道事業は固定資産(線路・車両等)が巨額のため数値は低く見えるが、業種特性として正常な範囲。
営業利益率 直近はおおむね12%台。不動産業が高利益率を支える構造で、コロナ前の水準を回復している。
売上原価率 鉄道インフラの減価償却費・人件費が中心。輸送人員の増減が利益に直結する固定費型ビジネスモデル。
自己資本比率 鉄道会社として標準的な水準で、コロナ前の20%台後半からおおむね30%台半ばへ改善。配当政策で自己資本比率「30%確保」を前提と明文化している。
利益剰余金 直近10年でおおむね2倍に積み上がり、コロナ禍の落ち込みを乗り越えて拡大している。
有利子負債比率 鉄道インフラの維持・拡張に必要な借入が大きく、業種特性として有利子負債は高水準。ただし安定した運賃収入で返済能力に問題はない。
BPS BPSは着実に積み上がっており、株価はPBR1倍近辺で純資産価値とほぼ同等の評価。解散価値を意識できる水準にある。
営業CF 直近は安定した黒字。コロナ禍で大きく落ち込んだが、2023年3月期以降は回復し、健全な水準にある。
投資CF 大型の設備投資を継続。鉄道インフラの維持更新・不動産開発・新規事業へ積極的に投資している。
財務CF 大型設備投資の資金需要に応じた借入が中心の資金調達局面。健全な財務運営が続いている。
現金等 手元現金は設備投資・配当の原資として機能する流動性を確保している。
配当推移(10年) 直近10年で約2.9倍に拡大。2021年3月期にコロナで減配(21→10円)した経験があるが、その後はコロナ前の水準を超えて連続増配が続いている。
配当性向 直近はおおむね50%前後。総還元性向40%以上を目標に、自社株買いを組み合わせた総合還元を続けている。
自社株買い 配当政策で「機動的な自己株式取得」を明記。総還元性向40%以上目標の達成手段として、業績好調時の機動的な実施が期待される。
PER推移(10年) PERはおおむね10〜18倍で推移してきた(コロナ期の赤字局面を除く)。利益の正常化に伴い、過去最低水準からは上昇している。
PBR推移(10年) PBRはおおむね1倍前後で、過去レンジの下限近辺。株価は純資産価値とほぼ同等で評価される割安寄りの水準。
配当利回り推移 近年の急ピッチな増配で、配当利回りは過去10年でも高い水準にある。インカム狙いに魅力的な利回りに達している。
リーマンショック後
の配当推移
2010年13円→2011年13円→2012年14円とリーマン後も減配なし。2021年コロナで初の減配(21→10円)の経緯あり、景気・観光動向の影響を受ける。
株主還元方針 有価証券報告書「2023〜2026年度平均で連結総還元性向40%以上、自己資本比率30%確保」。2030年までに累進配当を目指す強い株主還元姿勢を出している。
セグメント 交通業・不動産業・生活サービス業の3本柱。なかでも不動産業は利益率が高く、グループの利益を厚く支える構造になっている。
海外売上比率 国内事業のみで、為替リスクは実質ゼロの完全内需株。インバウンド需要の回復が業績の追い風となる構造。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンス有価証券報告書

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

ここまで見て、小田急は鉄道だけでなく沿線の街づくりや生活サービスも手がける、暮らしに身近な会社なんだなと思ったよ。コロナからの回復と増配が印象に残ったよ。

TJ
TJ

同じ印象だね、ショウくん。コロナ禍の落ち込みから業績が戻り、配当も大きく増えてきたんだ。ただし回復局面の数字は勢いよく見えがちだから、回復後にどのくらいの利益で安定するのか、これからの決算を落ち着いて見ていこうね。

しばっち
しばっち

気になる点もあるよ。小田急は鉄道インフラの維持に毎年600〜800億円規模の大きな設備投資が必要だし、有利子負債も大きいよね。景気や観光の動向にも左右されるんじゃない?

TJ
TJ

大事な指摘だね。鉄道会社は設備投資の負担が重く、景気やインバウンドの波も受けやすい。金利が上がれば借入コストも増えるね。こうした特性のある会社は、配当が利益とキャッシュで無理なく払えているかを、毎年の決算でチェックし続けることが大切だよ。

🏆 小田急電鉄(9007)総合評価

【業績・財務・キャッシュフロー】
陸運業の小田急電鉄は、交通業(鉄道)・不動産業・生活サービス業の3本柱で、営業収益およそ4,200億円規模の大手私鉄である。コロナ禍の2021年3月期に経常赤字へ転落したが、その後はV字回復し、足元の経常利益は過去最高水準を更新した。EPS・ROEは特別利益の剥落で正常化の局面にある。財務面は自己資本比率がコロナ前の20%台後半からおおむね30%台半ばへ改善し、配当政策で「自己資本比率30%確保」を明文化している。時価総額はおよそ6,200億円の大型株で流動性も高い。

【割安性・投資タイミング】
小田急電鉄の予想PERはおおむね15倍前後で、一般に適正とされる15倍前後とほぼ同水準にある。陸運業の業種平均(おおむね14倍前後)ともほぼ同等の水準だ。過去10年の期末PERは幅があるが、上限はコロナ禍の業績激減期の特殊値で、正常時はおおむね10〜18倍で推移してきた。PBRは1倍前後で、PERと掛け合わせたMIX係数は割安の目安22.5を下回る。PBRは過去レンジの下限近辺と純資産対比で割安寄りにあり、業績がコロナ前水準まで戻ったことを踏まえると、株価指標は適正からやや割安の領域にあるといえる。

【配当・株主還元】
1株配当は直近10年で約2.9倍に拡大した。2021年3月期にコロナ禍で減配(21→10円)を経たが、その後はコロナ前の水準を超えて連続増配が続いている。有報に明文化された「2023〜2026年度平均で連結総還元性向40%以上、安定的な配当および機動的な自己株式取得」という方針のもと、配当性向はおおむね50%前後まで上昇した。

【注意点・リスク】
2021年3月期にコロナ禍で大幅赤字+減配となった経緯があり、景気・観光・インバウンドの動向に業績が左右される構造。鉄道インフラの維持には毎期大型の設備投資が必要で、フリーキャッシュフローが圧迫されやすいサイクルにある。有利子負債が大きいのは業種特性だが、金利上昇局面では調達コスト増加のリスクがある。直近のEPSは特別利益の剥落で前期から低下しており、業績モメンタムの一時的な鈍化には注意が必要。

▼ つづきを読む

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

私は、小田急電鉄を保有しています。

魅力に感じているのは、景気の波はあっても無くならない鉄道インフラを軸に、沿線の不動産や生活サービスまで含めた「街ごと」のビジネスを持っている点です。

コロナ後は累進配当を掲げて連続増配を続け、総還元性向40%以上という株主還元方針も明文化しました。

PBRも1倍前後と純資産価値に近く、割安に放置されやすい大手私鉄として、長く付き合える1社だと考えています。

ただし、鉄道は設備投資と有利子負債の負担が重く、コロナのような外的ショックで一気に赤字・減配へ振れる業種です。

実際に2021年には大幅赤字と減配を経験しました。

だからこそ、回復局面の勢いある数字をそのまま将来に引き伸ばさず、回復後にどの利益水準で落ち着くのかを決算ごとに確認しています。

生活に身近で応援したくなる会社ですが、1銘柄をポートフォリオの5%以内に抑える自分ルールの範囲で、配当を受け取りながらじっくり保有するスタンスです。

これはあくまで私の一見解であり、投資の最終判断はご自身の責任で行ってくださいね。

以前、Xにも小田急電鉄の投稿したから参考にしてみてね!

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