⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月28日時点。
今回は、あいホールディングス(3076)を紹介するよ!この会社をひと言でいうと、防犯カメラ屋さんなんだ。
あいHDを知っているみんなも、はじめて名前を見た人も、メリットもリスクもみんなで一緒に学んでいこうよ!
東証プライム | コード 3076 | 卸売業 | 決算月:6月
あいホールディングス
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年6月期(2026年8月発表)
現在株価(2026/08/28)
2,994円前日比+27 (↑0.91%)
時価総額 約1,694億円
配当利回り(予)
4.68%
140円(2027年6月期予想)
PER(予)
17.72倍
年度末ベース(実績)5.78〜23.90倍
PBR(実)
1.36倍
年度末ベース 約1.1〜3.7倍
配当性向(予)
82.9%
2027年6月期 会社予想
(短信記載値)
ROE(予)
7.65%
ROA(予)6.18%/いずれも当ブログ算出
営業利益率(前期)
12.66%
2026年6月期
自己資本比率
80.8%
卸売業として極めて高水準(有利子負債はリース債務のみ)
※データ取得日:2026/08/28
あいホールディングス(3076)はどんな会社?【事業内容】
あいHDは防犯カメラや入退室の機器製造等が主軸。事業セグメントはセキュリティ機器・カード機器及びその他事務用機器・情報機器・計測機器・情報通信・設計事業の6つ営業利益の主柱はセキュリティ機器です。上場市場は東証プライム、セクタは卸売業。決算月は6月です。
📈 株価・PER・配当11年チャート
3076 あいHD|11年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
※当月点のPERは会社予想EPSにもとづく値です(年度末の点は各期の実績EPSベース)。
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価(円) | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|
| 2016/06 | 2387 | 30 | 19.62 |
| 2017/06 | 3025 | 36 | 23.90 |
| 2018/06 | 2402 | 38 | 18.57 |
| 2019/06 | 1740 | 40 | 15.30 |
| 2020/06 | 1554 | 45 | 15.93 |
| 2021/06 | 2190 | 45 | 17.69 |
| 2022/06 | 1550 | 60 | 9.49 |
| 2023/06 | 2310 | 80 | 13.27 |
| 2024/06 | 2376 | 90 | 7.18 |
| 2025/06 | 2345 | 100 | 5.78 |
| 2026/06 | 2680 | 125 | 11.96 |
PERの数字、2024年から2025年ごろだけすごく低いね。これって業績が悪くなったサイン?
業績が悪くなったサインじゃないよ!
2024〜2025年6月期は、会社の買収にともなう一時的な利益がEPSを大きくふくらませていたんだ。その反動が出たのが2026年6月期で、最終利益は大幅な減益になったよ。
ただし営業利益も経常利益も増益で、本業そのものは伸びているんだ。あいHDの実力をつかむなら、この2つの伸びのほうが手がかりになるよ!
📊 配当性向・配当利回り 11年推移
3076 あいHD|11年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り(%) | 配当性向(%) |
|---|
| 2016/06 | 1.26 | 24.7 |
| 2017/06 | 1.19 | 28.4 |
| 2018/06 | 1.58 | 29.4 |
| 2019/06 | 2.30 | 35.2 |
| 2020/06 | 2.90 | 46.1 |
| 2021/06 | 2.05 | 36.3 |
| 2022/06 | 3.87 | 36.7 |
| 2023/06 | 3.46 | 46.0 |
| 2024/06 | 3.79 | 27.2 |
| 2025/06 | 4.26 | 24.7 |
| 2026/06 | 4.66 | 55.8 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 11年推移
3076 あいHD|11年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS(円) | 営業利益率(%) | ROE(%) |
|---|
| 2016/06 | 121.68 | 16.69 | 16.89 |
| 2017/06 | 126.58 | 16.96 | 15.30 |
| 2018/06 | 129.33 | 16.47 | 14.02 |
| 2019/06 | 113.73 | 16.48 | 11.48 |
| 2020/06 | 97.55 | 17.59 | 9.34 |
| 2021/06 | 123.80 | 20.44 | 10.92 |
| 2022/06 | 163.39 | 20.93 | 12.63 |
| 2023/06 | 174.05 | 20.33 | 12.30 |
| 2024/06 | 331.10 | 19.78 | 19.59 |
| 2025/06 | 405.63 | 13.43 | 19.37 |
| 2026/06 | 224.08 | 12.66 | 10.15 |
📊 BPS・自己資本比率 11年推移
3076 あいHD|11年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|
| 2016/06 | 720.24 | 69.4 |
| 2017/06 | 827.37 | 71.2 |
| 2018/06 | 922.17 | 73.2 |
| 2019/06 | 990.60 | 78.4 |
| 2020/06 | 1044.65 | 81.1 |
| 2021/06 | 1133.84 | 80.6 |
| 2022/06 | 1293.39 | 81.2 |
| 2023/06 | 1415.05 | 83.2 |
| 2024/06 | 1689.85 | 85.2 |
| 2025/06 | 2094.24 | 77.7 |
| 2026/06 | 2208.44 | 80.8 |
| ※BPSは当ブログ算出(自己資本÷期中平均株式数)。会社公表の1株当たり純資産は2,208.46円(2026年6月期・決算短信)。自己資本比率は各期の決算資料の公表値です。 |
ROEと営業利益率から見ても、商売上手な会社さんだね!自己資本比率の高さもすごい!
そのとおり!高い収益力に加えて、財務もかなり健全なんだ。
ただ、その営業利益率もROEも、ここ2期は下がってきているよ。
借入金や社債の科目はなくて、残っているのはリース債務だけだよ!
財務が強いのは分かったよ。でも、稼いだお金をちゃんと株主に返す会社なのかな。
そこは方針がハッキリしているよ!
2026年2月に配当方針を改定して、DOE6%と配当性向50%の大きいほうを基準にすると決めているんだ。
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 |
M&Aを重ねて売上は10年で約2倍。2026年6月期は+28.4%の増収だが、会社予想は+1.1%と減速。 |
| 経常利益 |
2024年6月期の一時利益を除けば、10年間80億〜110億円台。直近は125億円台へ上抜けたが、会社予想は減益。 |
| EPS |
EPS(1株当たり利益)は26年6月期に224.08円へほぼ半減。前期の一時利益の反動によるもので、売却益を含むこの期も素の実力ではない。 |
| ROE |
ROE(自己資本利益率)もEPSと同じ理由で直近は低下。当ブログ算出は期末自己資本ベース、短信公表の10.5%とは定義が違い単純比較はできない。 |
| ROA |
本業ベースの総資産経常利益率は7%台後半から8%台後半へ改善。一方、資産全体の効率を示すROAは減益予想の分だけ下がる見通し。 |
| 営業利益率 |
16〜21%台で推移してきた本業の利益率は、直近2期で12%台まで低下。会社予想でも2桁を保つが、かつての20%前後には戻っていない。 |
| 売上原価率 |
直近2期は50%台半ばから60%台前半へ上昇し、売上総利益率は約40%へ低下。規模は取れたが利幅は薄くなった。 |
| 自己資本比率 |
およそ70〜85%で11年推移し、直近は80%前後。返さなくてよい自前のお金の比率で、私の目安とする40%以上を大きく上回る。 |
| 利益剰余金 |
直近本決算時点で約880億円。減益の期も配当を払ったうえで積み増し、内部留保は厚みを増している。 |
| 有利子負債比率 |
借入金・社債の科目はなく、有利子負債はリース債務のみ。実質無借金に近く、金利が動いても損益が揺さぶられる構造ではない。 |
| BPS |
BPS(1株あたりの純資産)は10年間で約720円から2,200円台まで一度も減らずに増加。PBRが年々切り下がってきた背景。 |
| 営業CF |
本業で稼ぐ現金は10年でおおむね45億〜108億円の黒字。最終利益が半減した期も前期を上回り、現金の創出力は保たれている。 |
| 投資CF |
多くの年はマイナス圏だが、直近2期は資金の回収が支出を上回りプラス。この形が続く前提で先々を考えるのは危うい。 |
| 財務CF |
配当の支払いを主体に毎年マイナス圏。直近は増配が進んだ分だけ社外流出が拡大した。 |
| 現金等 |
10年にわたり増加基調が続き、直近は約550億円。配当の原資は確保しやすい一方、資本効率の面では抱え込みすぎとの見方もできる。 |
| 配当推移(11年) |
30円から125円へ約4.2倍。減配はないが、25年6月期の100円は特別配当10円を含み、普通配当ベースの連続増配は1期のみ。 |
| 配当性向 |
26年6月期は20%台から40%台半ばの水準を離れ、55.8%へ上昇。会社予想は82.9%で、増配余力を注視するステージに入った。 |
| 自社株買い |
還元の中心は配当で、自己株式の取得は直近2期とも数百万円規模。大規模な取得枠の設定もなく、配当一本と考えておきたい。 |
| PER推移(11年) |
年度末株価ベースの11年レンジは5.78〜23.90倍。下限は一時利益でEPSが膨らんだ期で、割安とは単純に読めない。※最新値は上部カード参照。 |
| PBR推移(11年) |
年度末ベースではおおむね1.1〜3.7倍。BPSが積み上がった分だけ倍率は年々切り下がり、1倍割れの年はない。※最新値は上部カード参照。 |
| 配当利回り推移 |
1%台から4%台へ切り上がった(年度末ベース)。配当利回りの上昇は株価の下落でも起きるため、水準だけでは判断しない。※最新値は上部カード参照。 |
リーマンショック後 の配当推移 |
リーマンショック後の2010年6月期に減配(20円→16円)。その後は増配基調へ転換したが、不況期にも配当が揺るがない銘柄とは言えない。 |
| 株主還元方針 |
DOE(株主資本配当率)6%と配当性向50%のいずれか大きい額が基準。株主資本を物差しにするDOEが下限として働く設計。 |
| セグメント |
営業利益の主柱はセキュリティ機器で、報告6セグメント合計の58.5%。情報通信と設計事業の伸びで、構成比は前期の65.3%から低下。 |
| 海外売上比率 |
国内売上が9割超。ただし一部製品は海外メーカーからの輸入調達があり、為替変動の影響を受ける面もある。 |
▼ くわしくデータを見る
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・株探・有価証券報告書(第19期)
今期は減益予想なのに、配当は増配なんだよね。無理してない?
配当の負担は、たしかに重くなっているよ。配当性向は2026年6月期の5割台から、今期の予想では8割台まで上がる計算なんだ。
増配の理由について、会社からの説明は見つけられなかったんだ。だからこれから先の増配余力は注視したいところだよ。
🏆 あいホールディングス(3076)総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
2026年6月期の本業は増益、最終利益は大幅減益という決算でした。一方で当期純利益は前期比で減益。負ののれん発生益といった一時的な利益が乗っていた反動によるもので、本業の悪化ではありません。
財務はずっと厚いままです。自己資本比率は80%台で利子のつく負債はリース債務だけ。極めて健全な財務状態を維持しています。キャッシュフローは営業と投資がプラス、財務がマイナスで、手元の現金などは550億円近くまで積み上がりました。
なお、2027年6月期の会社予想は最終利益24.6%減で、2期続けての減益予想。これまであいHDは増収増益基調な数年だったので、上方修正等で増益達成が期待されます。
割安性・投資タイミング
PERの過去11年推移は約5.8~23.9倍、PBRはおよそ1.1倍~3.7倍と、どちらも幅の広い推移です。
MIX係数は一般的な目安とされる22.5付近もしくはそれ以上を超える水準に達しており、ここ数年では割安株の性質から距離が遠くなりつつあります。今度の投資タイミングはより慎重さが求められると思います。
■ 稼ぎの寄り方が違う3社との比較
| 銘柄 |
PER(予) |
PBR(実) |
配当利回り(予) |
営業利益率 |
基準日 |
| あいホールディングス(3076) |
17.72倍 |
1.36倍 |
4.68% |
12.66% |
2026/08/28 |
| 日本信号(6741) |
11.68倍 |
1.03倍 |
2.99% |
10.30% |
2026/08/28 |
| チノー(6850) |
13.16倍 |
1.22倍 |
3.53% |
10.19% |
2026/08/28 |
※各社の数値は当ブログの各スコアシート記事より。
配当・株主還元
1株配当は、2016年6月期の30円から2026年6月期の125円と、この10年で4倍を超えて増配基調が続いています。
配当性向は2026年6月期の実績で55.8%、2027年6月期の会社予想では82.9%です。当期純利益が前期比で24.6%減る見通しのなかで、1株配当は140円へ増配を計画しており、それによって配当性向も一気に高くなりました。
なお。あいHDはDOE6%と配当性向50%のいずれか大きい金額を基準とする方針を発表。2026年6月期の期末配当から適用しています。
物差しを利益から株主資本へ移すぶん、配当は下がりにくくなると捉えています。裏を返せば、利益が減った年ほど、配当の重みは増します。
注意点・リスク
あいHDの主なリスクはM&A。買収先企業が価値算定時に期待した利益が出せなかったら業績は減収し、財務状況も悪影響が生じる可能性があります。
M&Aがうまくいくのか、増益が見込めるか今後注視する必要があります。ここから先の利益を左右します。
もう1つが、配当リスクです。2027年6月期の配当性向は82.9%の会社予想で、かなりの警戒域です。減益予想が出ているぶん、今後の増配余力を注視していくステージに入ったと捉えています。
▼ つづきを読む
あいホールディングス(3076)のよくある質問
Q. 2026年6月期は当期純利益が43.7%も減りました。本業が悪化したのですか?
A. 2026年6月期の当期純利益が減ったのは、前期に負ののれん発生益といった一時的な利益が乗っていた反動によるものも一つの要因です。
Q. 配当が減った年はありますか?
A. リーマンショック後の2010年6月期に、配当を20円から16円へ減額しています。直近11年の普通配当ベースでは減配していません。
Q. 還元方針に出てくるDOEとは何ですか?
A. 株主資本配当率のことで、会社に積み上がった株主の持ち分を物差しに配当を決める考え方です。あいホールディングスは2026年2月16日に、DOE6%と配当性向50%のいずれか大きい金額を基準とする方針へ改め、2026年6月期の期末配当から適用しています。
Q. 借入金はどのくらいありますか?
A. 2026年6月期末の貸借対照表に、借入金と社債の科目はありません。利子のつく負債はリース債務7億9,300万円だけです。自己資本比率は80%台前後を推移していて極めて健全な財政状態です。
Q. 一時的な利益とは何ですか? 3期とも同じものですか?
A. 2024年6月期は、負ののれん相当額87億円による特別利益。2025年6月期も負ののれん発生益により、特別利益が計上されています。2026年6月期は固定資産売却益38億3,600万円で、こちらも特別利益です。
Q. PERが5.78倍まで下がった年があるのはなぜですか?
A. 一時的な利益でEPSが膨らんだ期は、PERが本業の実力とは無関係で低く出ます。PER5.78倍は2025年6月期のもので、2024年6月期とあわせて一時的な特別利益がEPSを押し上げた期にあたります。▼ 質問と回答をすべて見る
💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
私はあいホールディングスを保有しています。
私がこの会社を持ち続けている理由は、守りの堅さが一つ挙げられます。
借入に頼らない財務で回している会社で、自己資本比率約80%前後と、かなり優秀な財務を維持しています。
今後私が温度感高く見たいのは、特別利益がなくなった後、本業でしっかり利益が伸ばせるかどうかです。
また、配当方針を配当性向ではなく、DOEを採用したことも私がこの会社を見る目線を変えました。
ただ、DOEを株主還元方針に採用したことで、今後配当が安心というわけでもありません。
私は株主として、四半期ごとの決算で様子見していく考えです。
あいHDのように自己資本比率が高い高配当株を、SNS「X」でも紹介しているから参考にしてみてね!
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この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月28日時点。
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