⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。
今回はフォーカスシステムズ(4662)を紹介するよ!TJが実際に株を持っている銘柄なんだ。
無配だった時期から5期連続の増配までの歩みと、大口の取引先への依存リスクを、順番に見ていこう!
東証プライム | コード 4662 | 情報・通信業 | 決算月:3月
フォーカスシステムズ
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/10/15 終値)
1,690円前日比-25 (↓1.46%)
時価総額 約275億円
配当利回り(予)
4.02%
68円(2027/3期予想)
PER(予)
10.06倍
過去レンジ 10.08〜18.41倍
PBR(実)
1.68倍
過去レンジ 約1.0〜1.6倍
配当性向(予)
40.5%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
15.99%
ROA(予)10.33%
※データ取得日:2026/10/15
フォーカスシステムズ(4662)はどんな会社?【事業内容】
公共向けシステム開発に強いIT企業です(会社四季報)。マイナンバー関連や航空管制などのシステムを手がけ、電子透かしなどの自社製品も持ちます(会社資料)。2026年3月期の売上は公共関連30%、エンタープライズ31%、広域ソリューション16%、イノベーション23%で、同年4月から3区分に再編しました。主な販売先はNTTデータ・アイ、キンドリルジャパン、NTTデータ。連結決算を作らず、単体で開示しています。1977年4月設立、本社は東京都品川区、3月決算です。
📈 株価・PER・配当10年チャート
4662 フォーカスシステムズ|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。1株配当は2020年3月期(令和記念5円)・2021年3月期(特別4円)・2022年3月期(記念2円)を含む総額です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。表の最終行(2026/10)は当月時点の値で、株価は2026年10月15日時点、1株配当とPERは今期の会社予想に基づく値です。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価 (円) | 1株配当 (円) | PER (倍) |
|---|
| 2017/03 | 556 | 12.50 | 13.96 |
| 2018/03 | 943 | 16 | 18.41 |
| 2019/03 | 969 | 20 | 16.68 |
| 2020/03 | 676 | 25 | 10.93 |
| 2021/03 | 987 | 24 | 14.50 |
| 2022/03 | 946 | 27 | 13.37 |
| 2023/03 | 1003 | 35 | 10.88 |
| 2024/03 | 1309 | 38 | 14.06 |
| 2025/03 | 1074 | 42 | 10.36 |
| 2026/03 | 1569 | 64 | 10.08 |
| 2026/10 | 1690 | 68.00(予) | 10.06(予) |
2026年3月期の配当、いきなりドーンと増えてない?
2026年3月期は、売上も各利益も過去最高。稼ぎが増えたぶん、配当にも回せたんだ!
会社は、お客さんから直接受ける仕事を増やしたことや、人件費などの上がった分を値段に上乗せできたことを理由に挙げているよ。
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
4662 フォーカスシステムズ|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り (%) | 配当性向 (%) |
|---|
| 2017/03 | 2.25 | 31.4 |
| 2018/03 | 1.70 | 31.2 |
| 2019/03 | 2.06 | 34.4 |
| 2020/03 | 3.70 | 40.4 |
| 2021/03 | 2.43 | 35.3 |
| 2022/03 | 2.85 | 38.2 |
| 2023/03 | 3.49 | 38.0 |
| 2024/03 | 2.90 | 40.8 |
| 2025/03 | 3.91 | 40.2 |
| 2026/03 | 4.08 | 41.1 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
4662 フォーカスシステムズ|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS (円) | 営業利益率 (%) | ROE (%) |
|---|
| 2017/03 | 39.83 | 4.17 | 7.60 |
| 2018/03 | 51.21 | 5.31 | 7.82 |
| 2019/03 | 58.11 | 6.38 | 9.60 |
| 2020/03 | 61.83 | 6.29 | 10.47 |
| 2021/03 | 68.08 | 6.17 | 9.27 |
| 2022/03 | 70.76 | 6.24 | 7.22 |
| 2023/03 | 92.18 | 6.51 | 10.85 |
| 2024/03 | 93.13 | 6.26 | 10.48 |
| 2025/03 | 103.67 | 6.67 | 11.15 |
| 2026/03 | 155.63 | 8.50 | 15.17 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
4662 フォーカスシステムズ|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS (円) | 自己資本比率 (%) |
|---|
| 2017/03 | 524.24 | 50.4 |
| 2018/03 | 611.34 | 54.7 |
| 2019/03 | 605.04 | 56.9 |
| 2020/03 | 590.56 | 57.8 |
| 2021/03 | 734.43 | 62.1 |
| 2022/03 | 979.16 | 63.2 |
| 2023/03 | 848.98 | 62.8 |
| 2024/03 | 888.09 | 63.9 |
| 2025/03 | 929.15 | 67.2 |
| 2026/03 | 1050.08 | 64.6 |
財務は固そうだけど、不景気がきたら配当は大丈夫なの?
リーマンショックのころは止まったんだ。2009年3月期と2010年3月期は、どちらも最終赤字で、配当はゼロだったよ。
その後、2011年3月期に配当を再開したんだ!
あれ、2021年3月期だけ、配当がちょっと減ってるよ?
減ったのは、前の期の記念配当と、この期の特別配当の差なんだ。普通配当は据え置きだよ!
2022年3月期からは毎年増配しているよ。とはいえ、赤字の年に配当が止まった過去があるのも、この会社の一面なんだ。
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 |
10期とも増収で、2017年3月期の2倍に(当ブログ算出)。2027年3月期も会社予想で390億円へ増収。 |
| 経常利益 |
2026年3月期は前期比4割増で過去最高。2018年3月期から9期連続の増益で、2027年3月期は35億円の会社予想。 |
| EPS |
1株利益は10年で4倍近くに伸び、155円台に(当ブログ算出)。2027年3月期も増益の会社予想。 |
| ROE |
10年の多くは7〜10%台で推移し、2026年3月期に15%台へ上がった(IR BANK算出・期末自己資本ベース)。 |
| ROA |
3%台から9%台へ切り上がった。途中の2022年3月期は総資産が約3割増え、4%台へ下がった(当ブログ算出)。 |
| 営業利益率 |
6%台での足踏み(2019〜2025年3月期)を抜け、2026年3月期は8%台に上がった。 |
| 売上原価率 |
86〜88%台で上下し、2026年3月期は85%台と10期で最も低くなった。 |
| 自己資本比率 |
6割を超えたのは2021年3月期から。直近は60%台半ば(前期は67%台)で、50%(私が安心と見る線)を割った期は10年で一度もない。 |
| 利益剰余金 |
配当を払いながらも毎期増え、4倍超の水準に(2017年3月期末比・当ブログ算出)。 |
| 有利子負債 |
40億円台(2017年3月期)から8期続けて減ったが、2026年3月期は約20億円と前期の18億円台から増えた。 |
| BPS |
前期を下回った年(2017・2019・2020・2023年3月期)もあるが、500円台から1,000円台へほぼ倍増した。 |
| 営業CF |
マイナスの期はなく、年ごとの振れが大きい。2026年3月期は10年で最も多かった。 |
| 投資CF |
設備投資は年3億円程度まで。投資CFの流出も最大約8億円(2018年3月期以降)で、プラスの期が2回ある。 |
| 財務CF |
流出が8期続き(2019年3月期から)、2026年3月期は配当と自己株式取得が重なって流出額が最も大きい(2018年3月期以降)。 |
| 現金等 |
現金同等物は2021年3月期から5期続けて増え、有利子負債を大きく上回る。 |
| 配当推移(10年) |
2021年3月期は記念5円が特別4円に替わり、25円から24円へ減配。翌期から5期連続増配(当ブログ算出)。 |
| 配当性向 |
31%台から41%台まで上がった。私の基準の50%までは、まだ距離がある。 |
| 自社株買い |
2025年12月〜2026年2月に48万株・約8.9億円を取得した。今後の取得は「機動的に実施」と中期経営計画に記す。 |
| PER推移(10年) |
期末PERは10.08〜18.41倍。2018年3月期の18倍台が最も高く、直近2期はいずれも10倍台と低い側にある。 |
| PBR推移(10年) |
1倍を割ったのは2022年3月期だけで、期末PBRは約1.0〜1.6倍の間を上下した(当ブログ算出)。 |
| 配当利回り推移 |
株価が676円に下げ、配当が25円(令和記念5円込み)の2020年3月期に3.7%。期末では1.7〜4.1%の幅で動いた。 |
リーマンショック後 の配当推移 |
リーマンショック後の2009年3月期・2010年3月期はどちらも当期純損失で、無配。2011年3月期に復配した(有価証券報告書)。 |
| 株主還元方針 |
中期経営計画27-29は「配当性向40.0%以上」と「利益成長に応じた配当の拡充」を掲げる。株主優待は2023年9月末で廃止。 |
| セグメント |
4区分のうち公共関連とエンタープライズが売上の3割ずつ、利益率は公共関連の17.7%が最高(2026年3月期・当ブログ算出)。同年4月から3区分。 |
| 海外売上比率 |
有価証券報告書に「特に当社は国内顧客への依存度が高いため」とあり、国内景気や設備投資の影響を受けやすいと自ら記す。 |
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書・決算短信
▼ くわしくデータを見る
ポイント制の優待があったけど、2023年に廃止して、配当での還元にまとめたんだ。
中期経営計画では配当性向40%以上を掲げていて、利益が伸びれば配当も増やす方針だよ!
上位3社向けの売上が、全体の約4割なんだ(2026年3月期)。
上位3社の方針しだいで、業績が動くおそれがあるよ。
🏆 フォーカスシステムズ(4662)総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
売上は2017年3月期から10期続けて伸び、この10年で約2倍になりました。2026年3月期は売上高・各利益とも過去最高を更新し、ROEは私の物差しの8%のほぼ2倍です。2027年3月期も増収増益の会社予想で、第1四半期は一部案件のコスト増などで営業利益が前年同期比4.4%減でしたが、通期予想は変えていません(第1四半期決算短信)。
自己資本比率は6割台半ばで、私が「優秀」と呼ぶ60%の線を越えています。有利子負債は2026年3月期末にやや増えましたが、手元の現金同等物はその3倍を超えます(当ブログ算出)。営業CFも過去10年で最も多くなりました。
割安性・PER・PBR
期末PERが10年で最も低かったのは2026年3月期末の10倍台です。9月28日の株価を実績EPSで割ると10.48倍で、期末PERの10年で3番目の低さです(当ブログ算出)。PBRは期末レンジの上端をわずかに上回り、MIX係数は当ブログの目安22.5以下です。
比較表の4社で予想PERは最も低く、PBRは下から2番目です(2026年9月28日時点)。営業利益率はTISIなど2社の11〜12%台に届きません。
■ 同業3社との比較
| 銘柄 |
PER(予) |
PBR(実) |
配当利回り(予) |
営業利益率 |
基準日 |
| フォーカスシステムズ(4662) |
10.06倍 |
1.68倍 |
4.02% |
8.50% |
2026/10/15 |
| TISI(3626) |
14.81倍 |
2.83倍 |
2.28% |
12.78% |
2026/09/28 |
| キューブシステム(2335) |
11.18倍 |
1.50倍 |
4.16% |
8.42% |
2026/09/28 |
| DIT(3916) |
13.71倍 |
3.32倍 |
4.12% |
11.95% |
2026/10/15 |
※2026年9月28日終値で算出(予想値・BPSはYahoo!ファイナンス、営業利益率はIR BANK・直近本決算)。DITは6月決算で、決算期が3か月ずれます。
配当・株主還元
2026年3月期は期中に3回も配当予想を引き上げ、全額が普通配当で42円から64円へ増えました。2022年3月期からの増配は5期連続です(当ブログ集計)。2027年3月期は68円への増配が会社予想です。
配当性向は直近5期とも4割前後で、中期経営計画が下限とする40%とほぼ同じ水準です。配当は利益の伸びに合わせて増えてきました。
注意点・リスク
有価証券報告書は、高度なIT人材の確保を成長に欠かせないものとしたうえで、人材の奪い合いで人件費が膨らみ、利益を圧迫するおそれを挙げています。開発の途中で仕様が変わるなどして、採算の合わない案件が出るリスクも記載されています。
売上の約4割は、取引先の上位3社向けです。相手先がIT投資を見直したり、開発を自社で抱えたりすると、取引が縮むおそれがあります。(出典:有価証券報告書〔2026年3月期〕・事業等のリスク)
▼ つづきを読む
フォーカスシステムズ(4662)のよくある質問
Q. フォーカスシステムズはどんな会社ですか?
A. 官公庁や自治体、民間企業向けのシステム開発と保守・運用を手がけるIT企業です。2026年4月からは、公共関連・エンタープライズ・イノベーションの3事業体制です。2026年3月期の売上高は約357億円、従業員は1,434名(2026年3月末)です。
Q. フォーカスシステムズは減配したことがありますか?
A. あります。2009年3月期と2010年3月期はどちらも当期純損失で、無配となり、2011年3月期に復配しました。2017年3月期と2021年3月期は記念・特別配当の差で年間額が下がりましたが、普通配当は減っていません。
Q. フォーカスシステムズの配当方針は何ですか?
A. 有価証券報告書では「安定的な配当の継続」を掲げています。2026年5月公表の中期経営計画では「配当性向40.0%以上」と「利益成長に応じた配当の拡充」を示しています。有価証券報告書と中期経営計画に、累進配当の方針は書かれていません。
Q. フォーカスシステムズに株主優待はありますか?
A. 現在はありません。以前は200株以上の株主がポイントを商品と交換できる「プレミアム優待倶楽部」がありましたが、2023年2月に廃止を決め、2023年9月末で終わりました。会社は、配当による還元に集約するとしています。
Q. フォーカスシステムズの主なリスクは何ですか?
A. 有価証券報告書が挙げる主なリスクは、売上の約4割を占める上位3社への依存、IT人材の確保と人件費の上昇、採算の合わない開発案件、国内の景気やIT投資の動き、情報漏えい、AIなどの技術の変化です。
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💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
私はフォーカスシステムズを保有しています。
公共・金融・通信という社会インフラを支えるシステム開発で着実に業績を伸ばし、2026年3月期は過去最高益を更新しました。それでも2026年3月末のPERは10倍台と、過去10年の期末でいちばん低い水準でした——この「業績の伸びに株価の評価が追いついていなかった」ギャップに面白さを感じている1社です。
高めのROEと厚い自己資本も安心材料だと考えています。
一方で、手放しで強気というわけではありません。
リーマンショック時に2期連続で無配となった過去があり、不況の時は注意が必要です。
時価総額が数百億円規模の小型株である点や、IT人材の人件費上昇という逆風も気になっています。
1銘柄に偏りすぎないようポートフォリオ全体のバランスを見ながら、業績の進捗とあわせて付き合っていくつもりです。
これはあくまで私の一つの見方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。
執筆:TJ(個人投資家・プロフィール/記事の品質管理について)
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この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。
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