⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。
企業のデータを整えて活かす会社、ダブルスタンダード(3925)の登場だよ!TJの保有株でもあるんだ。
財務は無借金、配当も増やしてきた。その一方で、売上の多くを限られたお客さんに頼っている。その偏りが配当にどう響くのか、みんなで一緒に確かめていこうよ!
東証プライム | コード 3925 | 情報・通信業 | 決算月:3月
ダブルスタンダード
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/10/15 終値)
1,325円前日比-31 (↓2.29%)
時価総額 約180億円
配当利回り(予)
5.28%
70円(2027/3期予想)
PER(予)
14.96倍
過去レンジ 10.18〜97.73倍(上場以降)
PBR(実)
3.01倍
過去レンジ 2.38〜25.06倍(上場以降)
配当性向(予)
79%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
20.13%
ROA(予)18.19%
営業利益率(前期)
24.56%
2026年3月期
※データ取得日:2026/10/15
ダブルスタンダード(3925)はどんな会社?【事業内容】
データを統合・整備する「データクレンジング」の技術を土台に、ビッグデータの企業向け分析受託と活用サービス開発を2本柱とする会社です。2025年9月にSBIグループへ参画し、同グループの持分法適用会社に。売上の約半分がSBI証券グループ向けです(2026年3月期)。3月決算で、本社は東京都港区。東証プライム上場。
📈 株価・PER・配当10年チャート
3925 ダブルスタンダード|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。表の最終行(2026/10)は当月時点の値で、株価は2026年10月15日時点、1株配当とPERは今期の会社予想に基づく値です。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価 (円) | 1株配当 (円) | PER (倍) |
|---|
| 2017/03 | 1061 | 8.25 | 50.21 |
| 2018/03 | 1998 | 10 | 82.39 |
| 2019/03 | 2710 | 12 | 62.24 |
| 2020/03 | 2043 | 20 | 36.89 |
| 2021/03 | 2065 | 27.50 | 37.53 |
| 2022/03 | 2155 | 40 | 27.03 |
| 2023/03 | 2074 | 50 | 17.32 |
| 2024/03 | 1864 | 55 | 15.27 |
| 2025/03 | 1473 | 60 | 11.17 |
| 2026/03 | 1366 | 70 | 16.67 |
| 2026/10 | 1325 | 70.00(予) | 14.96(予) |
会社予想では、2027年3月期は前期と同じ額。ただ、2026年3月期の額には上場10周年の記念配当が含まれていたんだ。
総額が同じでも、中身まで同じとはかぎらない。分けて見るのがコツだよ!
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
3925 ダブルスタンダード|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り (%) | 配当性向 (%) |
|---|
| 2017/03 | 0.78 | 39 |
| 2018/03 | 0.5 | 41.2 |
| 2019/03 | 0.44 | 27.6 |
| 2020/03 | 0.98 | 36.1 |
| 2021/03 | 1.33 | 50 |
| 2022/03 | 1.86 | 50.2 |
| 2023/03 | 2.41 | 41.8 |
| 2024/03 | 2.95 | 45.1 |
| 2025/03 | 4.07 | 45.5 |
| 2026/03 | 5.12 | 85.4 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
3925 ダブルスタンダード|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS (円) | 営業利益率 (%) | ROE (%) |
|---|
| 2017/03 | 21.15 | 29.76 | 25.27 |
| 2018/03 | 24.25 | 27.61 | 25.50 |
| 2019/03 | 43.54 | 30.79 | 33.99 |
| 2020/03 | 55.38 | 30.04 | 32.37 |
| 2021/03 | 55.02 | 25.14 | 26.88 |
| 2022/03 | 79.74 | 24.84 | 30.65 |
| 2023/03 | 119.74 | 30.69 | 35.56 |
| 2024/03 | 122.03 | 32.31 | 30.33 |
| 2025/03 | 131.87 | 32.58 | 27.92 |
| 2026/03 | 81.95 | 24.56 | 16.57 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
3925 ダブルスタンダード|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS (円) | 自己資本比率 (%) |
|---|
| 2017/03 | 80.04 | 66.3 |
| 2018/03 | 94.56 | 78.8 |
| 2019/03 | 127.97 | 79.3 |
| 2020/03 | 169.66 | 78.9 |
| 2021/03 | 204.7 | 80.2 |
| 2022/03 | 260.21 | 79.3 |
| 2023/03 | 336.71 | 81.4 |
| 2024/03 | 403.58 | 82.8 |
| 2025/03 | 472.24 | 84.8 |
| 2026/03 | 494.19 | 90.5 |
2026年3月期、EPSもROEも下がってるね。一時的な落ちこみだったりする?
理由ははっきりしているんだ。会社の説明では、大和リビンググループという大口のお客さんとの取引が、2025年3月期でおおむね終わった影響だよ。
会社は2027年3月期の増益を見込んでいる。ただ、まだ実績ではないから、利益の戻り具合は決算で確かめたいね。
自己資本比率、10年ずっと高いままだね。借金はどれくらいあるの?
借入金も社債もない、無借金の会社なんだ。資産の大半は現金で持っているよ。利益が落ちた年も、財務の土台は崩れていない。この守りの固さは心強いね!
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 |
10年で約5倍に伸び(当ブログ算出)、ピークは2025年3月期の80億円。2027年3月期は増収の会社予想。 |
| 経常利益 |
2014年3月期以降で最高の26億円台から一転、2026年3月期は35.1%減。会社予想では2027年3月期に4.0%増。 |
| EPS |
2026年3月期は81円台で、4期前(79円台)の水準へ。2027年3月期は88.56円の会社予想。 |
| ROE |
10年で25%を割ったのは2026年3月期(16%台)だけ。どの期も8%(私の目安)の2倍を上回る。 |
| ROA |
2桁を10期とも保ち、2023年3月期の28%台が頂点。2026年3月期は15%弱に下がった。 |
| 営業利益率 |
10年間の最低でも24%台(2026年3月期)。2027年3月期は会社予想ベースで25%(当ブログ算出)。 |
| 売上原価率 |
43〜63%台と年ごとの振れが大きい。最高の2022年3月期から3期下がったが、2026年3月期に再び上昇。 |
| 自己資本比率 |
78%を下回った期は2018年3月期以降なく、2026年3月期は9割台に乗せた。 |
| 利益剰余金 |
最終赤字は2014年3月期以降一度もなく、10年で約12倍の63億円台へ積み上がった(当ブログ算出)。 |
| 有利子負債 |
借入金・社債・リース債務はゼロ(2026年3月期末・有価証券報告書)。利払いの負担がない。 |
| BPS |
10年で約6.2倍に積み上がり、前期を下回った年はない。伸び率は2026年3月期に4.6%へ鈍った(当ブログ算出)。 |
| 営業CF |
2018年3月期以降の9期はすべてプラス。2026年3月期は7億円台で、純利益の11億円台を下回った。 |
| 投資CF |
流出は最大の2024年3月期でも約3.6億円(2018年3月期以降)。2026年3月期の設備投資は大半がソフトウェア。 |
| 財務CF |
2018年3月期以降、毎期マイナス。決算短信によると、流出は配当の支払いが中心。 |
| 現金等 |
総資産の約7割が現金(2026年3月期末・当ブログ算出)。2018年3月期の5倍超に増えた。 |
| 配当推移(10年) |
増配は上場翌期から10期連続(総額・分割調整後)。2026年3月期の70円は上場10周年記念配当10円を含む。 |
| 配当性向 |
27〜50%台から、減益の2026年3月期は85%台へ。2027年3月期予想も79%台と、高い水準が続く見込み。 |
| 自社株買い |
約9,310万円分を2023年10月〜2024年3月に取得。2026年3月期は取得なし(有価証券報告書)。 |
| PER推移(10年) |
期末11倍台の2025年3月期が10年の最低。そこまで4期続落し、2026年3月期はEPS減で16倍台へ。 |
| PBR推移(10年) |
2019年3月期をピークに毎期下がり、2026年3月期末は10年で最も低い水準。BPSは増え続け、期末株価はその間に下がった。 |
| 配当利回り推移 |
2019年3月期末の0.44%から、2026年3月期末は5%台へ。増配が続く一方、期末株価は約半分になった(当ブログ算出)。 |
リーマンショック後 の配当推移 |
2012年6月設立・2015年12月上場のため、リーマンショック期(2008〜2012年)の配当データはない。 |
| 株主還元方針 |
「安定的な利益還元を継続実施」とし、2027年3月期も70円を予想(決算説明資料)。 |
| セグメント |
WEBマーケティング事業の単一セグメント。有価証券報告書はビッグデータ関連とサービス企画開発の2つで説明。 |
| 海外売上比率 |
地域別の売上は開示なし。国内顧客向けが売上の9割を超えるため、有価証券報告書は記載を省いている。 |
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書・決算短信
▼ くわしくデータを見る
配当性向がグンと上がってるね。会社は配当をどうやって決めてるの?
会社が掲げる目安は、配当性向25%なんだ。でも実績も予想も、そこから大きく離れているよ。
利益が戻らないままだと、増配余力は細りやすい。そこは頭に入れておいてね!
大和リビングの取引が減ったぶん、SBI証券グループへの偏りが強まることもあり得る?
2026年3月期は、売上の半分近くがSBI証券グループ向けなんだ。関係は良好だと会社は説明しているよ。
ただ、大和リビングとの残りの取引も、会社はいずれ終わる前提。有価証券報告書の「主要な販売先」で、上位2社の比率を毎年たどってみてね!
🏆 ダブルスタンダード(3925)総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
売上高12.4%減、営業利益33.9%減、純利益37.9%減。2026年3月期は大きな減収減益でした。会社は、主要取引先の大和リビンググループとの取引が2025年3月期で概ね終わったためと説明しています。2027年3月期は、営業利益・経常利益・純利益のすべてで増益の会社予想です。
財務CFのマイナスは全額が配当の支払いで、借入の返済はありません。2026年3月期末は有利子負債がゼロで、自己資本比率は90%台。営業CFはプラスを保ったものの、前期の4割弱に縮みました。
割安性・PER・PBR
期末PBRは2019年3月期の21倍台から7期続けて下がり、2026年3月期は上場以来最も低い2倍台です。
同業のコムチュア(3844)、NSD(9759)と並べると、配当利回りと営業利益率は3社で最も高く、PERも最も低い水準です(2026年9月28日時点)。ただ、PBRは両社の間に入り、MIX係数は一般に割安の目安とされる22.5を大きく上回っています。
■ 同業2社との比較
| 銘柄 |
PER(予) |
PBR(実) |
配当利回り(予) |
営業利益率 |
基準日 |
| ダブルスタンダード(3925) |
14.96倍 |
3.01倍 |
5.28% |
24.56% |
2026/10/15 |
| コムチュア(3844) |
18.17倍 |
2.12倍 |
4.06% |
12.23% |
2026/10/15 |
| NSD(9759) |
17.73倍 |
3.44倍 |
3.22% |
16.20% |
2026/10/16 |
※2026年9月28日終値で算出(予想値・BPSはYahoo!ファイナンス、営業利益率はIR BANK・2026年3月期)。NSDは同日引け後の上方修正を反映。
配当・株主還元
上場翌期の2017年3月期から2026年3月期まで、年間配当は10期連続の増配です。株式分割で調整すると、8.25円から70円へ約8.5倍です(当ブログ算出)。2026年3月期の70円には上場10周年の記念配当10円が含まれ、普通配当は前期と同じ60円でした。
2027年3月期の会社予想も70円で、会社資料に記念配当の記載はありません。配当性向は2026年3月期が85%台、予想も79%台で、私が目安とする50%を超えています。会社が決算説明資料で目安とする配当性向25%の、3倍を超える水準です。
注意点・リスク
売上の7割近くを、2つの取引先が占めています。2026年3月期は上位2社で売上の69.9%。うち大和リビンググループ向けの21.6%も、会社は決算短信でいずれ終了する前提としています。残るSBI証券グループへの依存は、当面高い水準が続くと会社自身が見込んでいます。
人への依存もリスクです。有価証券報告書は、新規顧客の獲得などで極めて重要な役割を担う取締役・中島正三氏を名指ししています。あわせて、開発を任せる委託先の確保や案件の採算、景気の悪化で企業がインターネット関連の投資を控えることも記載があります。(出典:有価証券報告書〔2026年3月期〕・事業等のリスク)
▼ つづきを読む
ダブルスタンダード(3925)のよくある質問
Q. ダブルスタンダードはどんな会社ですか?
A. 2012年設立の、データ活用を支援するIT企業です。データを統合・整備する「データクレンジング」の技術を土台に、業務改善の支援や、本人確認書類の読み取り(OCR)などのサービスを手がけます。取引先企業は246社、連結従業員は137名です(2026年3月期)。
Q. ダブルスタンダードは減配したことがありますか?
A. 上場以来、年間配当が前期を下回った年はありません(分割調整後の年間総額)。開示上の1株配当は2019年3月期と2022年3月期に減っていますが、どちらも株式分割によるものです。2026年3月期の70円には、上場10周年の記念配当10円が含まれます。
Q. ダブルスタンダードの配当方針は何ですか?
A. 有価証券報告書では、財務体質の強化を図りつつ、業績と財政状態を見ながら配当する方針です。決算説明資料では連結配当性向25%を目安に、過去の配当性向なども勘案するとしています。2027年3月期は「安定的な利益還元を継続」するとして、70円を予想しています。
Q. ダブルスタンダードに株主優待はありますか?
A. 株主優待の制度はありません。自己株式の取得は、2023年10月〜2024年3月に63,200株(約9,310万円)を買い付けた実績があります。
Q. ダブルスタンダードの主なリスクは何ですか?
A. 売上が特定の販売先に偏っていることです。2026年3月期は上位2社で売上の69.9%を占め、SBI証券グループ向けが48.3%でした。有価証券報告書は、取締役1名への依存や開発委託先の確保、インターネット関連の投資抑制なども挙げています。
▼ 質問と回答をすべて見る
💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
正直に言うと、私はダブルスタンダードを保有しています。
データを使ったビジネスという成長分野にいながら、無借金で高い利益率を稼ぎ、上場以来こつこつと増配を続けてきた——その「身軽さと堅実さの両立」に惹かれて、長期目線で持っている1社です。
財務の安全性が際立っているので、多少の業績の波には耐えられる体力があると見ています。
一方で、手放しで楽観はしていません。
2026年3月期は、主要取引先との取引がおおむね終わった影響で利益が大きく落ち込み、配当性向も高くなっています。
私が今あらためてこの会社を見るときに注目しているのは、「減った利益がどこで底を打ち、再び伸びに転じるか」という一点です。
高い配当利回りは魅力ですが、それは利益の回復があってこそ続くもの。
配当性向が高いままだと、利益のうち事業の成長に回せる分は少なくなります。ですから、買い増しの優先度は「低」です。
これはあくまで私の一つの見方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。
執筆:TJ(個人投資家・プロフィール/記事の品質管理について)
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。
サイト運営者