銘柄分析

オプティマスグループ(9268)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

オプティマスグループ(9268)銘柄分析スコアシートのアイキャッチ画像。「OPTIMUS GROUP」のロゴを掲げ、木もれ日のさす並木道を走る白いSUVを背景に、東証スタンダード・証券コード9268と記され、配当金・高配当株スコアシートの帯とともに、小型バリュー株、高配当株、DOE採用銘柄という3つの特徴が並んでいる。
TJ
🔰株式投資が初めての方へ — 3分でわかる、このブログの歩き方。はじめてガイド →

⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。

TJ
TJ

今回は、オプティマスグループ(9268)を紹介するよ!中古車輸出販売を主力とする多角経営の卸売業で、M&Aもあり急成長中。

割安度合いを示すMIX係数から見ても割安水準の小型高配当株なんだ。各財務資料で一緒に学んでいこうよ!

東証スタンダード | コード 9268 | 卸売業 | 決算月:3月

オプティマスグループ

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)

現在株価(2026/10/15)

346円前日比-14 (↓3.89%)

時価総額 約267億円

配当利回り(予)
5.20%
18円(2027/3期予想)
PER(予)
7.40倍
過去レンジ 4.43〜21.46倍
PBR(実)
0.56倍
過去レンジ 0.25〜3.17倍
MIX係数(PER×PBR)
4.14
22.5以下が割安の目安 MIX係数とは?
配当性向(予)
38.5%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
7.53%
ROA(予)1.49%
営業利益率(前期)
3.12%
2026年3月期
自己資本比率
19.6%
M&A影響(2026/3期)

※データ取得日:2026/10/15

オプティマスグループ(9268)はどんな会社?【事業内容】

日本の中古車を海外で売る会社です。仕入れと輸出を起点に、船と陸の輸送、車両検査、現地での小売・卸売、自動車ローンや中古車の取引サイトまでをグループでつないでいます。稼ぎの両輪はオーストラリアとニュージーランド。オーストラリアでは買収した販売網で新車も扱い、輸出先はニュージーランドのほか英国など欧州にも広がります。2026年3月期の売上はおよそ7割が現地での小売・卸売でした。海外売上高は売上高の8割を超えます。東証スタンダード上場、決算月は3月です。

📈 株価・PER・配当10年チャート

9268 オプティマスG|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。表の最終行(2026/10)は当月時点の値で、株価は2026年10月15日時点、1株配当とPERは今期の会社予想に基づく値です。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス

年度株価
(円)
1株配当
(円)
PER
(倍)
2017/03—0—
2018/031672.1711.22
2019/031094.754.43
2020/036344.98
2021/03854.174.72
2022/0321611.674.44
2023/0323013.255.37
2024/03109217.5021.46
2025/03—18—
2026/034281811.84
2026/1034618.00(予)7.40(予)

※オプティマスグループは2017年12月26日上場

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

オプティマスグループの10年チャート、株価は2024年3月期に1,092円まで急騰してるね。1株配当も8年でおよそ8倍。でも年ごとの上下が大きいなぁ。これってどんな会社なの?

TJ
TJ

オプティマスグループは中古車の輸出を軸に、M&Aで一気に大きくなった卸売業だよ!株価も2018年3月期の167円から2024年3月期は1,092円まで伸びたんだ。

ただ伸び方は一本調子じゃない。配当も2020年3月期に一度減っているよ!

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

9268 オプティマスG|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り
(%)
配当性向
(%)
2017/03——
2018/031.3014.6
2019/034.3619.3
2020/036.3431.6
2021/034.9023.1
2022/035.3924.0
2023/035.7731.9
2024/031.6034.5
2025/035.2290.8
2026/034.2149.8

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

9268 オプティマスG|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS
(円)
営業利益率
(%)
ROE
(%)
2017/0322.695.8216.58
2018/0314.884.639.60
2019/0324.585.1314.65
2020/0312.654.987.62
2021/0318.003.478.20
2022/0348.706.7517.36
2023/0342.875.3913.76
2024/0350.885.5614.59
2025/0319.822.625.18
2026/0336.153.125.88

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

9268 オプティマスG|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS
(円)
自己資本比率
(%)
2017/03136.8643.7
2018/03154.9445.8
2019/03167.7847.4
2020/03166.1039.2
2021/03219.4737.9
2022/03280.4634.9
2023/03311.5933.0
2024/03366.2614.2
2025/03382.6815.0
2026/03614.6819.6
しばっち
しばっち

自己資本比率19.6%って、ずいぶん低いね。財務は大丈夫なのかな?

TJ
TJ

自己資本比率が低いのは、大型M&Aの影響だよ!買収の資金を借入でまかなってきたから、有利子負債比率も357.4%と高いんだ。

財務の重さはこの銘柄の弱点。2024年3月期の14.2%からは戻しているけど、まだ戻りきってはいないよ。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

営業利益率3.12%って、やや低めだね。これって稼ぐ力が弱いってこと?

TJ
TJ

弱いわけじゃないよ!この会社は仕入れた車を数多く売って稼ぐ商売だから、1台あたりの取り分が薄いんだ。

薄さは量でおぎなう形で、2026年3月期の営業利益は98億円。利益率の低さだけで稼ぐ力は測れないよ!

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 10年で10倍超。買収で規模を広げ2026年3月期は3,155億円。2027年3月期も増収の計画。
経常利益 経常利益は2026年3月期で18.6億円。営業利益98億3,700万円との開きが大きい。
EPS 2026年3月期36.15円。前期はIFRS置き直しで19.82円、当時の日本基準の短信では赤字。
ROE 私が目安にしている8%には届かない。会社予想ベースでも8%を下回り、資本の効率は高くない。
ROA 総資産は買収で2,145億円まで膨らみ、資産に対する利益率は1%台と低い。
営業利益率 営業利益率は3%台にとどまる。2027年3月期の会社予想は営業利益119億円で、増益の計画。
売上原価率 売上の大半が仕入れ原価で、2026年3月期の原価率は84.63%。1台あたりの取り分は薄い。
自己資本比率 2017年3月期末は4割台。買収が進んだ期に14.2%まで下がり、2026年3月期末は19.6%。
利益剰余金 配当の原資となる蓄えは10年でおよそ2.6倍。借入を増やしながらも利益は社内に残してきた。
有利子負債比率 自己資本の3.5倍を超える借入が残る。2026年3月期末の有利子負債比率は357%。
BPS 1株当たり純資産は614.68円(2026年3月期末)。株価との比較はスコアシートのPBRで。
営業CF 本業で稼いだ現金は2026年3月期で6.89億円。前期の77.9億円から大きく減った。
投資CF 投資は93.9億円の支出超。買収と設備投資を続け、2026年3月期は営業CFを大きく上回る規模。
財務CF 2026年3月期の財務CFは65.8億円のプラス。投資の原資を外部調達に頼る構図。
現金等 手元資金は120.84億円(2026年3月期末)。投資の規模に比べると余裕は大きくない。
配当推移(10年) 2018年3月期の2.17円から8年でおよそ8倍に(分割調整後)。2020年3月期に一度減配した。
配当性向 利益のおよそ半分を配当に回す形で、2026年3月期は49.8%。業績が下振れした時の余力は厚くない。
自社株買い 7.71億円の自社株取得を2020年3月期に実施している。
PER推移(10年) 過去10年のレンジは4.43〜21.46倍。開きが大きく、水準を一点で語りにくい。
PBR推移(10年) 0.25〜3.17倍のレンジで推移。1倍割れの局面も1倍超の局面もあり、評価の振幅が大きい。
配当利回り推移 ピークは2020年3月期の6.34%。株価上昇局面の2024年3月期には1.60%まで下がった。
リーマンショック後
の配当推移
2017年上場銘柄のため、2017年以前の有価証券報告書・配当データは公表されていない。
株主還元方針 会社は安定的かつ累進的な配当を掲げ、株主資本配当率(DOE)4.5%程度を目安とする。
セグメント 区分は輸出入、物流、検査、小売・卸売、サービス、その他の6つ。売上の約7割は小売・卸売が占める。
海外売上比率 売上高の8割超が海外(有価証券報告書)。為替と豪州・ニュージーランドの動向が業績を左右する。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・株探・有価証券報告書

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

スコアシートを見ると、PERもPBRもMIX係数も低いし、配当利回りも高いね。数字だけ見ると、すごく割安に見えるよ!

TJ
TJ

株価の指標が割安レンジにあるのは事実だよ!MIX係数も、当ブログが割安の目安とする22.5を下回っている。

ただ割安=安全ではない。PBRは過去に0.25倍まで下がった銘柄で、安さの裏には財務の重さと業績の振れがあるよ。

しばっち
しばっち

配当性向49.8%って、利益の半分を配当に回してる計算だよね。2020年3月期には減配もしてる。業績が崩れたら、また減配することもあり得るのかな?

TJ
TJ

減配の可能性はゼロじゃないよ。業績はオーストラリアとニュージーランドの2か国への依存が大きいと、会社自身が書いているんだ。

ただ利益が大きく落ち込んだ2025年3月期も18円を維持した。配当を守る姿勢は評価できるね!

🏆 オプティマスグループ(9268)総合評価

業績・財務・キャッシュフロー

売上高は2026年3月期で3,155億円。買収を重ねて広げてきた10年です。2026年3月期からIFRS(国際会計基準)を任意適用し、前の期も置き直されています。置き直し後の2025年3月期は当期利益13.1億円ですが、当時の日本基準では4億8,300万円の最終赤字。資料によって数字が違うのは、このためです。

自己資本比率は2017年3月期末の43.7%から半分以下になりました。借入を元手に事業を広げてきた形です。営業キャッシュフローは6億8,900万円で、前の期の77.9億円から1割以下に減りました。2027年3月期は増収増益の予想ですが、あくまで会社の見通しです。

割安性・PER・PBR

目を引くのは、評価の振れ幅の大きさです。過去レンジは、PER(予)が4.43〜21.46倍、PBR(実)が0.25〜3.17倍。一点では語りにくい銘柄です。最新の値はスコアシートに。

■ 稼ぎ方が違う中古車3社との比較

銘柄 PER(予) PBR(実) 配当利回り(予) 営業利益率 基準日
オプティマスグループ(9268) 7.40倍 0.56倍 5.20% 3.12% 2026/10/15
IDOM(7599) 8.73倍 1.38倍 3.44% 3.59% 2026/09/17
ユー・エス・エス(4732) 20.80倍 4.70倍 2.92% 52.56% 2026/09/17

※営業利益率は直近本決算の実績(IDOMは2026年2月期)、(予)は会社予想。基準日は表の右端。中古車に関わる会社の一部との比較です。

クルマを海外へ送り出すオプティマスグループ、国内で仕入れて売るIDOM、オークションの場を運営するユー・エス・エス。前の2社は車を仕入れて売り、ユー・エス・エスは場を貸して手数料で稼ぎます。営業利益率の差には、その違いが重なって見えます。

配当・株主還元

配当は、まっすぐ増えてきたわけではありません。分割調整後で2018年3月期の2.17円から2026年3月期は18円になりました。ただし2020年3月期には、4.75円から4.00円へ減配しています。

いっぽうで、粘った期もあります。日本基準で最終赤字だった2025年3月期も18円を維持し、2027年3月期の会社予想も18円の据え置きです。現在の方針として会社は「安定的かつ累進的な配当」を掲げ、DOEで4.5%程度を目安としています。配当性向は2026年3月期で49.8%。業績が下振れしたときの余力は、配当性向の低い会社ほどには残りません。

注意点・リスク

最も大きな注意点は、稼ぐ場所の集中です。有価証券報告書は、業績がオーストラリアとニュージーランドの二国に大きく依存することになる、と書いています。為替や現地の金利、中古車輸出の競争激化、海上輸送の遅れが、損益に影響する可能性があります。

財務のほうも軽くありません。自己資本比率19.6%・有利子負債比率357.4%という姿は、会社が挙げる資金調達のリスクと地続きです。日本基準で最終赤字を出した期があるとおり、利益の振れも小さくありません。次の決算で自己資本比率が戻り続けるかは、見ておきたいところです。

▼ つづきを読む

オプティマスグループ(9268)のよくある質問

Q. オプティマスグループは、どこで稼いでいる会社ですか?

A. 有価証券報告書によると、海外売上高が売上高の8割を超えます。重点市場はオーストラリアとニュージーランドで、会社は業績がこの二国に大きく依存することになると書いています。

Q. 10年で売上高が10倍以上になったのはなぜですか?

A. 買収を重ねて事業を広げてきたためです。売上高は2017年3月期の271億円から2026年3月期の3,155億円になりました。2024年3月期の大型買収では、自己資本比率が14.2%まで下がっています。

Q. オプティマスグループの配当は、毎年増えていますか?

A. 毎年ではありません。株式分割の調整後で2018年3月期の2.17円から2026年3月期の18円まで増えましたが、2020年3月期は前の期の4.75円から4.00円へ減りました。2027年3月期の会社予想は18円で据え置きです。

Q. 決算の数字が資料によって違うのはなぜですか?

A. 2026年3月期の期末決算から、国際会計基準(IFRS)を任意で適用したためです。前の期の数値も同じ基準に置き直されており、当時の日本基準の決算短信に載った数字とは一致しません。

▼ 質問と回答をすべて見る

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

私はオプティマスグループを保有しています。

といっても、ポートフォリオのごく一部の小さな持ち分です。

私はもともと、業績はしっかり伸びているのに株価が純資産を下回るほど安く放置され、しかも配当利回りが高い——そんな「市場に見過ごされた割安バリュー株」に強く惹かれるタイプで、この銘柄はまさに好みのど真ん中なんです。

買収で売上を大きく伸ばし、日本基準で赤字だった期も18円を守り抜いた粘りに、好感を持っています。

ただ正直に言うと、手放しで買い増せる銘柄ではありません。

大型のM&Aを重ねてきたぶん財務には重さがあり、主力の中古車輸出は為替や各国の規制、景気の波に業績が左右されやすい。

実際に赤字の年もあり、値動きの荒さは覚悟が要ります。

だから私は最初から大きく持たず、少額で様子を見ながら、財務の改善と業績の安定を確かめつつ、割安と高い配当利回りが続くうちにゆっくり育てるつもりです。

あくまで私の一見解なので、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

あわせて読みたい
田辺工業(1828)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
田辺工業(1828)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
あわせて読みたい
システムリサーチ(3771)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
システムリサーチ(3771)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
あわせて読みたい
グローブライド(7990)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
グローブライド(7990)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。

オプティマスグループ(9268)のコメントお待ちしています。
リポスト・引用でアナタの投稿を紹介いたします!
サイト運営者
TJ
TJ
個人投資家
株が大好き、TJです。SNS「X」では株式投資の最新トレンド、高配当株、株主優待、バリュー株、小型株など、株のことをいろいろつぶやいています。

▶ 運営者プロフィール ▶ 記事のAI活用と品質管理
記事URLをコピーしました