スコアシート

ツムラ(4540)銘柄分析|株主優待・配当金・高配当株スコアシート

ツムラ(4540)銘柄分析スコアシートのアイキャッチ画像。ツムラのロゴと「自然と健康を科学する」の言葉を掲げ、青空の下で満開の桜と芝生が広がる場面を背景に、医療用漢方の国内シェア8割強・高配当株&高営業利益率・リーマンショック後連続増配・20年以上非減配のディフェンシブ銘柄・株主還元方針は配当性向40%とDOE5%という特徴が並んでいる。
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⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月28日時点。

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今回は、ツムラ(4540)を取り上げるよ!「ツムラの漢方」でおなじみ、漢方薬の最大手なんだ!医療用漢方製剤では国内シェア8割超という、ちょっと特別な会社だよ。

漢方という独自の事業基盤と、近年ぐっと伸びてきた配当が魅力。配当利回りだけでは見えない実力や注意点を、会社の数字と一緒に見ていこうよ!

東証プライム | コード 4540 | 医薬品 | 決算月:3月

ツムラ

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)

現在株価(2026/08/28)

3,784前日比-45 (↓1.18%)

時価総額 約2,905億円

配当利回り(予)
4.18%
158.00円(2027年3月期予想)
PER(予)
10.77倍
過去レンジ おおむね12〜20倍
PBR(実)
0.86倍
過去レンジ おおむね0.8〜1.6倍
MIX係数(PER×PBR)
9.26
22.5以下が割安の目安 MIX係数とは?
配当性向(予)
45%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
8.14%
ROA(予)4.42%
営業利益率(前期)
18.28%
2026年3月期
自己資本比率
54.3%
2026年3月期

※データ取得日:2026/08/28

🎁 ツムラの株主優待制度

100株以上かつ3年以上継続保有で、保有株数に応じツムラの自社製品を年1回贈呈。

保有株数 優待内容(自社製品+施設招待)
100〜999株 ツムラのくすり湯 バスハーブ 小(210ml)×1
1,000株以上 ツムラのくすり湯 バスハーブ 大(650ml)×1
全対象株主 ツムラ漢方記念館 見学会へ招待(年数回・応募制/抽選)
優待の特徴

自社製品+施設招待

3年以上の継続保有が条件
(基準日9月末・年1回)

※基準日は毎年9月30日、年1回、12月上旬に発送。優待品の「バスハーブ」は薬用入浴剤で、医療用漢方薬ではありません。出典:ツムラ 公式IR

ツムラ(4540)はどんな会社?【事業内容】

ツムラは、医師が処方する漢方薬(医療用漢方製剤)をつくる会社です。129処方をそろえ、医療用漢方製剤市場での自社シェアを2026年3月末時点で84.4%と開示しています(出典:ツムラ 医療用漢方製剤)。有価証券報告書によれば、事業セグメントは「医薬品事業」の1つだけで、専業に近い形です。原料になる生薬は中国とラオスで栽培・調達から加工まで自前で手がけ、米国では漢方薬の一つである大建中湯の開発を進めています。東証プライムに上場し、決算月は3月です。

📈 株価・PER・配当10年チャート

4540 ツムラ|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス

年度株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2015/329716414.89
2016/327026415.18
2017/334906419.45
2018/336556418.23
2019/333656417.63
2020/327526415.29
2021/339556419.74
2022/332006413.00
2023/326306412.20
2024/338238517.39
2025/3431513610.10
2026/337461479.96
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

ツムラの配当、ここ3年でグーンと増えてるね!それに株価が下がってる時期もPERが10倍くらいで、ちょっと割安っぽく見える。

TJ
TJ

いいところに気づいたね。ツムラは医療用漢方製剤で国内シェア8割超で、他の会社がマネしづらい強い事業を持っているんだ。だから利益が安定しやすいんだ。

ただ、配当はずっと右肩上がりというわけではなく、長く据え置きだった時期もある。PERの低さだけで飛びつかず、利益の中身まで見ていこうね!

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

4540 ツムラ|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り(%)配当性向(%)
2015/32.1532.1
2016/32.3735.9
2017/31.8335.7
2018/31.7531.9
2019/31.9033.5
2020/32.3335.6
2021/31.6231.9
2022/32.0026.0
2023/32.4329.7
2024/32.2238.7
2025/33.1531.8
2026/33.9239.4

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

4540 ツムラ|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2015/3199.5717.659.49
2016/3178.0517.608.21
2017/3179.4413.908.07
2018/3200.5414.467.49
2019/3190.8615.327.23
2020/3179.9615.326.70
2021/3200.4016.657.04
2022/3246.2017.277.86
2023/3215.6314.946.54
2024/3219.8213.276.17
2025/3427.1422.1610.79
2026/3376.2818.288.74

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

4540 ツムラ|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS(円)自己資本比率(%)
2015/32103.0268.8
2016/32169.1268.8
2017/32250.3369.7
2018/32532.1066.2
2019/32639.5870.2
2020/32684.3665.8
2021/32846.5768.3
2022/33133.9568.3
2023/33299.4163.5
2024/33566.5363.2
2025/33968.0364.7
2026/34315.8654.3
しばっち
しばっち

ツムラのEPSとROE、2025年3月期だけポンと跳ね上がってるよね?これって業績が不安定ってことじゃないの?

TJ
TJ

鋭いね。2025年3月期は利益が一時的に大きく伸びた年で、EPSもROEもふだんより高く出ているんだ。こういう単年の特殊要因は、1年だけで判断せず数年の流れで見るのが大事だよ。

ならして見ると、ROEはおおむね6〜10%台、営業利益率は10%台後半で推移していて、漢方の高いシェアに支えられた安定した収益力が見て取れるね!

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

でも、自己資本比率がずっと60%台だったのに直近でガクッと下がってるね。これは大丈夫なの?

TJ
TJ

そこは気になるよね。ツムラは安定確保のために、近年は大きな投資を進めているんだ。その資金を借入でまかなった結果、有利子負債が増えて自己資本比率が下がったんだよ。

50%台ならまだ健全な水準だけど、これは将来の成長に向けた前向きな投資なのか、それとも悪材料による自己資本比率低下なのか。

数字の意味も深堀りするクセをつけていこう!

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 漢方製剤を主力に、直近10年で着実に拡大。中国事業の伸びも加わり、2027年3月期は会社予想2,136億円。
経常利益 国内シェア8割超の漢方を背景に、長期では水準を切り上げてきた。年により変動はあるが収益力は安定的。
EPS 長期では上昇トレンド。2025年3月期は利益が一時的に大きく伸び、EPSも高めに出た点は割り引いて見たい。
ROE 過去10年はおおむね6〜10%台で推移。上場企業平均(8%)前後の水準で、年により上下する。
ROA 過去10年はおおむね4〜7%台。生薬在庫など資産を多く抱える事業構造を反映した水準にある。
営業利益率 過去10年はおおむね13〜18%台で推移し、上場企業平均を上回る高収益体質。漢方の高いシェアが表れている。
売上原価率 原料生薬の多くを中国に依存しており、為替や調達コストの変動が原価率を左右する点に留意したい。
自己資本比率 長く60%台で推移してきたが、近年は大型投資に伴う借入増で50%台へ低下。なお健全な水準ではある。
利益剰余金 長期で着実に積み上がっている。内部留保は厚く、還元と成長投資の余力を支える土台となっている。
有利子負債比率 生薬の安定調達に向けたM&Aや投資の拡大で、近年は有利子負債が大きく増えている点に注意が必要。
BPS 過去10年で着実に拡大し、企業価値の向上が続いている。PBRは1倍前後で評価されている。
営業CF 過去10年はおおむねプラスで推移し、本業のキャッシュ創出力は安定している。
投資CF 設備投資に加え、生薬在庫の積み増しや中国でのM&Aなどで近年は支出が拡大している。
財務CF 近年は投資資金をまかなう借入などでプラスとなる年もあり、年によって振れが大きい。
現金等 手元資金は厚みを保っており、還元と積極的な成長投資の原資となっている。
配当推移(10年) 長く64円で据え置かれた後、近年は増配が加速。2027年3月期は会社予想158円で、株主還元方針の転換がうかがえる。
配当性向 過去10年は概ね20〜40%台で推移。連結配当性向40%を目安とし(2031年度に向け段階的に50%以上)、近年は還元を強化している。
自社株買い 不定期に自己株式取得を実施しており、配当と組み合わせた株主還元を行っている。
PER推移(10年) 過去10年の期末PERはおおむね12〜20倍。足元はそのレンジの下方で推移している。
PBR推移(10年) 過去10年はおおむね0.8〜1.6倍で推移。足元は1倍前後で、資産価値の面では割安感のある水準。
配当利回り推移 年度末ベースで見ると、増配の加速とともに水準は近年大きく切り上がってきている。
リーマンショック後
の配当推移
公表データによると、リーマンショック後も減配せず、むしろ増配傾向だった(2008年3月期→2012年3月期にかけて連続増配)。その後は長く64円で据え置かれ、近年に増配が加速。20年以上非減配銘柄で配当の安定性は非常に高い。
株主還元方針 連結配当性向40%を目安(2031年度に向け段階的に50%以上)とし、ROE・DOE・自己資本比率も総合的に勘案。近年は増配を加速し、継続保有を促す株主優待も実施している。
セグメント 医療用漢方製剤を中心とする国内事業が売上の大半を占める主力。加えて中国事業を成長領域として展開している。
海外売上比率 海外は実質的に中国事業が中心で、足元の構成比は1割台(拡大中)。中期的には海外比率の大幅な引き上げを目標に掲げている。
 

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンス株探・2026年3月期決算短信・ツムラ 公式IR有価証券報告書

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

PERは過去推移で下のほうで、配当利回りも4%前後。さらに20年以上減配していないなんて、なんだかお得な気がしてきたよ!

TJ
TJ

そうなんだ!医療用漢方は参入障壁がとても高い。だから利益が安定しやすくて、近年は配当の方針も変えて還元を増やしてきた。指標が魅力的に見えるのには、それなりの理由があるんだよ。

ただし、漢方薬も薬価改定の影響を受ける。数字の良し悪しは、必ず背景とセットで考えていこうね!

しばっち
しばっち

原料の生薬の多くを中国に依存してるんだよね。そこって、心配じゃない?

TJ
TJ

そこは気がかりだよね。生薬の中国依存は、為替・調達価格・地政学といったリスクと隣りあわせ。ツムラ自身もそれを意識して、生薬の安定確保のために動いているんだ。

漢方は景気が悪くても需要が落ちにくい暮らしに身近な医療。そのうえで、中国依存や薬価改定といったリスクも見ながら、総合的に判断していこう!

🏆 ツムラ(4540)総合評価

業績・財務・キャッシュフロー

売上高はこの10年で着実に拡大してきました。営業利益率はおおむね13〜18%台で推移しており、モノをつくって売る会社としては厚い採算を保っています。ROEはおおむね6〜10%台、EPS(1株あたり利益)は長期で上昇トレンドにあります。

財務面では、長く60%台だった自己資本比率が、近年の大型投資にともなう借入の増加で50%台へ下がりました。営業キャッシュフローは安定してプラスを確保しています。

割安性・投資タイミング

PERの過去10年の期末実績で見ると、おおむね12〜20倍、PBRはおおむね0.8〜1.6倍のレンジで推移してきました。参入してくる会社が少ない漢方という商売を抱えながら、指標の上では控えめに評価されてきたのがこの銘柄の10年です。

■ 医療の現場に製品を届ける3社の比較

銘柄 PER(予) PBR(実) 配当利回り(予) 営業利益率 基準日
ツムラ(4540) 10.77倍 0.86倍 4.18% 18.28% 2026/08/28
キッセイ薬品工業(4547) 12.79倍 0.74倍 4.14% -3.00% 2026/08/28
松風(7979) 17.48倍 1.63倍 2.87% 13.07% 2026/08/28

※医療関連銘柄とのごく一部との比較です。各社の数値は当ブログの各スコアシート記事より、PER・PBR・配当利回りは表の基準日時点の値、営業利益率は各記事が基準としている本決算の実績です。

配当・株主還元

配当は長いあいだ64円で据え置かれていましたが、近年は増配が加速し、2027年3月期は会社予想で158円です。背景には株主還元の強化があります。連結配当性向40%を目安とし、2031年度に向けて段階的に50%以上を目指すとしています(出典:ツムラ 株式還元(配当・優待))。

配当性向は過去10年でおおむね20〜40%台。また、リーマンショックの前後は減配せずに増配基調を保った一方、その後は長く64円で据え置かれた時期があります。連続増配を積み上げてきた銘柄ではない点は、知っておいていただきたいところです。

注意点・リスク

リスクは、最新の有価証券報告書「事業等のリスク」(第90期・2026年6月23日提出)を参照しました。

有価証券報告書によると医療制度をリスクの一つに挙げています。国内の医療費を抑える政策が強まれば薬価(国が決める薬の値段)が引き下げられ、業績に影響が出ると会社は明記しています。

2番目が製品の供給です。原料となる生薬の調達が難しくなったり、価格の高騰、輸出入の規制が変わることを挙げ、供給が止まったり遅れたりする可能性を示しています。為替の項でも、中国から生薬を輸入する際の変動が影響すると会社自身が書いており、中国とのつながりは複数の項目にまたがっています。

あわせて、自己資本比率が下がった要因である大型投資が今後の利益にどうつながるかは、これからの決算で確かめていきたいところです。

 

▼ つづきを読む

ツムラ(4540)のよくある質問

Q. ツムラはどんな事業をしている会社ですか?

A. 病院やクリニックで処方される漢方薬をつくる医薬品メーカーです。主力は医師が処方する医療用漢方製剤で、薬局で買える一般用の医薬品も手がけています。直近の本決算(2026年3月期)の売上高は1,926億円で、決算期は3月です。

Q. ツムラに株主優待はありますか?

A. あります。100株以上を3年以上続けて持つことが条件で、年1回、自社製品の入浴剤が届きます。100〜999株は小サイズ、1,000株以上は大サイズです。対象の株主には漢方記念館の見学会(応募制・抽選)の案内もあります。

Q. ツムラの配当はどうなっていますか?

A. 会社は連結配当性向40%を目安とし、2031年度に向けて段階的に50%以上を目指す方針です。長く64円で据え置かれた時期がありましたが近年は増配が続き、2027年3月期は会社予想で158円です。

Q. ツムラの最大のリスクは何ですか?

A. 有価証券報告書の「事業等のリスク」が先頭に置くのは医療制度です。医療費を抑える政策で薬価が引き下げられる影響を挙げています。2番目が製品の供給で、原料となる生薬の調達難や価格の高騰が並びます。

 

▼ 質問と回答をすべて見る

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

ツムラは漢方で国内シェア8割超という、他社がマネしにくい事業に関心を寄せています。

営業利益率10%台後半の稼ぎ上手なビジネスに、PBR1倍前後・PERは過去レンジの下方という割安感、さらに近年の増配加速と配当性向を軸に据えた還元方針への転換が重なり、インカム狙いの長期投資先として確かに目を引く一社です。

さらに、リーマンショックが起きた2008年から2014年にかけて連続増配している実績はとても好感しています。

一方で、すぐに前のめりにならない理由もあります。

生薬の中国依存が気がかりだからです。

私がこの銘柄を前向きに見るとすれば、今後の実績で毎期連続増配傾向の事業成長を期待して買い増しを検討します。

これはあくまで私の一つの考えだから、最後はあなた自身でよく考えて投資判断してくださいね!

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ツムラ(4540)のコメントお待ちしています。
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