ニチレキグループ(5011)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
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この記事はTJ個人の見解や実体験、IR BANKや決算資料からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年5月29日時点。
今回は、10年以上連続増配の高配当株、ニチレキグループ(5011)を紹介するよ!道路の舗装に使うアスファルト乳剤や改質アスファルトでトップ企業なんだ。
2026年3月期の本決算データも反映させたから、各財務指標を一緒に学んでいこうよ!
東証プライム | コード 5011 | 石油・石炭製品 | 決算月:3月
ニチレキグループ
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/05/29)
2,011円
時価総額 約630億円
※データ取得日:2026/05/29
📈 株価・PER・配当10年チャート

ニチレキの10年チャート、1株配当(青い棒)はこの10年でずっと増え続けているね。株価も上がってきたけど、PER(オレンジ線)はけっこう上下に揺れているんだね?

いいところを見ているね!ニチレキは道路舗装材料の最大手で、1株配当は10年で約3.5倍に増えてきたんだ。PERが揺れているのは、利益が年によって変動するからだよ。
今の予想PERは13倍台で、市場平均の15倍前後よりやや低い水準にあるんだ。連続増配を続ける高配当株として、配当の安定感も魅力のひとつだよ。
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
📊 BPS・自己資本比率 10年推移

EPS・営業利益率・ROEのグラフを見ると、3つとも2021年ごろをピークに下がってきているね。
利益が落ちているみたいだけど、会社は大丈夫なのかな?

よく見ているね!ニチレキの利益は2021〜2022年3月期に好調だったあと、近年は営業利益で60億円前後に落ち着いているんだ。赤字ではなく、毎期しっかり黒字は確保しているよ。
ROEが5%台と低めなのは、自己資本比率が65%超と財務がとても厚いことの裏返しでもあるんだ。利益が伸び悩む時期は、配当が利益で無理なく払えているか(配当性向)を必ず確認しよう!

なるほど、黒字はちゃんと続いているんだね。でも配当はずっと増えているよね?利益が伸びていないのに増配を続けられるのは、どうしてなのかな?

するどい質問だね。ニチレキは利益のうち配当に回す割合(配当性向)を引き上げることで増配を続けているんだ。
配当性向が高くなるほど、これ以上の増配には利益そのものの成長が必要になる。増配の『余力』もあわせて見ておこうね。
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 | 評価 |
|---|---|
| 売上高 | 2017年3月期544億円→2026年3月期759億円と10年で約1.4倍に拡大。2021年3月期以降は700億円台で推移。2027年3月期は800億円を会社予想。 |
| 経常利益 | 2017年3月期59億円→2026年3月期61億円。2021年3月期の96億円をピークに、近年は60億円前後で推移している。 |
| EPS | 2017年3月期131.21円→2026年3月期149.71円。2021~2022年3月期に220円前後をつけたあと、近年は150円前後で推移している。 |
| ROE | 2026年3月期5.39%。自己資本が厚いため数値は低めに出るが、過去10年は3~10%台で推移している。 |
| ROA | 2026年3月期3.50%。過去10年は2~8%台で推移し、近年はやや低下傾向にある。 |
| 営業利益率 | 2026年3月期7.80%。過去10年は7~13%台で、2021年3月期の12.79%をピークに低下傾向にある。 |
| 売上原価率 | 2026年3月期76.43%。過去10年は74~78%台で、原材料であるアスファルト価格などにより変動する。 |
| 自己資本比率 | 2026年3月期末64.9%。2024年3月期末の78.7%から低下したが、これは大型投資に伴う借入増が主因。依然として高い水準。 |
| 利益剰余金 | 2017年3月期末413億円→2026年3月期末710億円と、10年で約1.7倍。内部留保を着実に積み増している。 |
| 有利子負債 | 2026年3月期末182億円。2024年3月期末の13.6億円から急増したが、これは2025年3月期の大型投資に伴う借入による。 |
| BPS | 2026年3月期末2,798.45円。1株当たり純資産は10年で着実に拡大。前日終値ベースのPBRは0.71倍。 |
| 営業CF | 2026年3月期24.2億円。過去10年はおおむね32~91億円で推移し、本業で安定した黒字を確保している。 |
| 投資CF | 2026年3月期-52.9億円。2025年3月期は大型投資により-124.7億円となった。設備投資が中心。 |
| 財務CF | 2026年3月期-40.2億円。2025年3月期は借入で+137.3億円。近年は配当・自社株買いの支払いが中心。 |
| 現金等 | 2026年3月期末247.5億円。安定した営業CFを背景に、手元資金は厚みを保っている。 |
| 配当推移(10年) | 2017年3月期23円→2026年3月期80円と、10年で約3.5倍に増配。2017年3月期以降は毎期増配を続けている。 |
| 配当性向 | 2026年3月期53.4%。近年は45~53%台へ上昇しており、利益が伸び悩むなかで増配を続けている。 |
| 自社株買い | 近年は積極化。2024年3月期に約25億円、2026年3月期に約24億円を実施し、配当と合わせた還元を強化している。 |
| PER推移(10年) | 期末ベースで5.5~20.5倍と振れ幅が大きい。前日終値の予想PER13.17倍は、過去10年のレンジ内では中位の水準。 |
| PBR推移(10年) | 前日終値ベースで0.71倍。過去10年の期末レンジ(約0.6~1.0倍)の中ほどで、一貫して1倍を下回っている。 |
| 配当利回り推移 | 期末ベースで2017年3月期2.5%→2026年3月期3.8%へ上昇。前日終値ベースの予想利回りは4.27%。 |
| リーマンショック後 の配当推移 |
2008年3月期8円・2009年3月期8円・2010年3月期15円・2011年3月期10円・2012年3月期10円。2010年3月期に増配後、2011年3月期は10円へ減配した(第68期有価証券報告書)。 |
| 株主還元方針 | 有価証券報告書では「経営基盤の強化を図りつつ安定的な配当を継続する」ことを基本としている。2023年に中間配当制度を導入した。 |
| セグメント | 「道路舗装事業」と「アスファルト応用加工製品事業」が中核。2025年3月期は道路舗装事業の売上496億円、応用加工製品事業258億円。 |
| 海外売上比率 | 海外売上は区分開示されておらず、国内の道路インフラ向けが中心。道路の維持・補修需要に連動する内需型の企業。 |
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書

ここまで見て、ニチレキは道路を足元から支える地味だけど大事な会社なんだなと思ったよ。PBRも1倍を割っていて、なんだか割安に見えるね。

TJもショウくんと同じ印象だね、PBR0.7倍台は、会社の資産価値の面では割安。PBR1倍未満の会社は、今後1倍以上になることを意識しているかも注目のポイントだね!

気になる点があってさ、原材料のアスファルトは石油由来だから、原油高のときは採算が苦しくなるんじゃない?

大事な指摘だね。どんなリスクがあるのか事前に知っておくことは重要。
ニチレキの利益は原材料費や公共工事の動向に左右されるし、2026年は特に、米国&イスラエルによるイラン攻撃、ホルムズ海峡の実質的な封鎖によって引き起こされた石油危機が不安材料だよね。
連続増配の高配当株でも、配当が利益で無理なく払い続けられるか、地政学リスクで減配にならないか、毎年の決算や最新IEニュースを確認することも大切だよ。
🏆 ニチレキグループ(5011)総合評価
【業績・財務・キャッシュフロー】
2026年3月期は売上高759億円(前期比+0.1%)と横ばいながら、営業利益59.2億円(同-5.6%)・経常利益60.8億円・純利益42.9億円と減益となった。1株当たり利益(EPS)は149.71円、営業利益率は7.80%である。過去10年、売上高は544億円から759億円へ拡大したが、営業利益は2021年3月期の91億円をピークに、近年は60億円前後へ低下している。財務面では自己資本比率64.9%・利益剰余金710億円・現金など247億円と良好。2025年3月期に大型投資を実施したことで有利子負債は13.6億円から197億円へ増加し、自己資本比率も低下したが、依然として高い水準を保っている。営業キャッシュフローは毎期黒字を確保している。
【割安性・投資タイミング】
ニチレキグループの予想PERは、13.0倍台。一般に適正とされる15倍前後をやや下回り、石油・石炭製品の業種平均PER23.0倍(株探・2026年5月22日時点)と比べても低い。過去10年の期末PERは5.5~20.5倍と振れ幅が大きく、現在の13.17倍はそのレンジの中位にある。
PBRは0.71倍と解散価値を下回る水準で、PERとPBRを掛け合わせたMIX係数は9.35と、割安の目安とされる22.5を下回る。PBRは過去10年を通じて一貫して1倍割れが続いている。一方で利益は2021年3月期をピークに伸び悩んでおり、株価の評価が低い背景には利益の頭打ちもある。資産価値の面では割安だが、利益成長の動向もあわせて見ておきたい。
【配当・株主還元】
配当は2017年3月期23円から2026年3月期80円へと、10年で約3.5倍に増配を続けてきた。2017年3月期以降は毎期増配で、2027年3月期は85円を会社予想としている。有価証券報告書では「安定的な配当の継続」を基本とし、2023年には中間配当制度も導入した。2026年3月期の配当性向は53.4%へ上昇しており、利益が伸び悩むなかで増配を続けている。さらに自社株買いにも積極的で、2026年3月期は約24億円を実施し、配当と合わせた総還元性向は109.4%に達した。前日終値ベースの予想配当利回りは4.27%である。
【注意点・リスク】
注意したいのは、利益が伸び悩んでいる点。営業利益は2021年3月期の91億円をピークに2026年3月期は59億円まで低下し、ROEも5%台にとどまる。配当性向は53%まで上昇しており、今後も利益が伸びない場合は増配の余地が小さくなる可能性がある。また道路舗装・アスファルト製品は公共事業や道路の維持・補修需要に業績が左右されるほか、原材料となるアスファルト(石油由来)の価格変動が採算に影響する。2025年3月期の大型投資に伴い有利子負債が増えた点も、今後の金利動向とあわせて見ておきたい。
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、IR BANKや決算資料からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年5月29日時点。


