スコアシート

TDCソフト(4687)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

TDCソフト(4687)銘柄分析スコアシートのアイキャッチ画像。「TDC SOFT Group」のロゴと「世の中をもっとSmartに」の言葉を掲げ、青いデジタル空間に人の横顔と街並みや端末のアイコンが浮かぶ場面を背景に、20年以上非減配のディフェンシブ銘柄・小型株&高配当株・EPS&BPS連続増加・財務健全で自己資本比率70%超・株主還元は配当性向40%以上という特徴が並んでいる。
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この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月28日時点。

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今回は、独立系のシステム開発会社、TDCソフト(4687)を取り上げるよ!売上も利益も長く右肩上がりで、ほぼ無借金。配当も20年以上非減配の実力派銘柄なんだ!

その実力と、一時的に株価下落で高まった配当利回り、割安性やリスクまで、みんなで一緒に見ていこうよ!

東証プライム | コード 4687 | 情報・通信業 | 決算月:3月

TDCソフト

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期 実績ベース

現在株価(2026/08/28)

1,026前日比+3 (↑0.29%)

時価総額 約508億円

配当利回り(予)
3.31%
34円(2027年3月期予想)
PER(予)
12.30倍
過去レンジ 11~18倍
PBR(実)
2.11倍
過去レンジ 1.6~2.9倍
MIX係数(PER×PBR)
25.95
22.5以下が割安の目安 MIX係数とは?
配当性向(予)
40.5%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
17.3%
ROA(予)12.43%
営業利益率(前期)
10.67%
2026年3月期
自己資本比率
74.4%
高水準(2026年3月期)

※データ取得日:2026/08/28

TDCソフト(4687)はどんな会社?【事業内容】

TDCソフトは独立系のSIerです。銀行や保険といった金融機関向けを中核に、公共・法人向けのシステム開発を中核としています。1962年の設立で、事業の柱は「ITコンサルティング&サービス」「金融ITソリューション」「公共法人ITソリューション」「プラットフォームソリューション」など。有価証券報告書では、NTTデータグループや日本アイ・ビー・エム、富士通への売上が多くを占めると開示しており、大手のIT企業を元請けとする大型案件を担う形が収益の土台です。セクターは情報・通信業。決算月は3月。 

📈 株価・PER・配当10年チャート

4687 TDCソフト|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス

年度株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/03337813.93
2018/033508.7513.50
2019/034381114.36
2020/033981212.78
2021/035101214.36
2022/035841513.61
2023/0374422.514.26
2024/0311372417.52
2025/0312732717.47
2026/039123311.11
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

株価のグラフ、ここ最近でガクッと下がってる…!でも配当の棒グラフはずっと伸びてるね。なんだか不思議な感じ!

TJ
TJ

いいところに気づいたね。TDCソフトは業績も配当も長く伸ばしてきた会社で、本来は順調なんだ。

それなのに2026年に入って株価が大きく下がって、2026年6月時点では年初来安値付近に下落。その分、配当利回りはむしろ高くなっているよ!

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

4687 TDCソフト|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り(%)配当性向(%)
2017/032.3733.1
2018/032.5034.1
2019/032.5136.1
2020/033.0238.5
2021/032.3533.8
2022/032.5734.9
2023/033.0243.1
2024/032.1137.0
2025/032.1237.1
2026/033.6240.2

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

4687 TDCソフト|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/0324.197.1612.77
2018/0325.937.7312.08
2019/0330.518.1112.82
2020/0331.147.9412.40
2021/0335.528.6412.53
2022/0342.919.5913.56
2023/0352.179.8115.17
2024/0364.909.5916.72
2025/0372.8610.7416.44
2026/0382.1110.6716.56

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

4687 TDCソフト|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS(円)自己資本比率(%)
2017/0318967.6
2018/0321569.9
2019/0323870.1
2020/0325272.7
2021/0328373.3
2022/0331772.4
2023/0334472.1
2024/0339272.4
2025/0344373.8
2026/0349474.4
しばっち
しばっち

業績はいいのに株価が下がってるって、なにか悪い材料があるんじゃないの?大丈夫なのかな…?

TJ
TJ

心配になるよね。でも、TDCソフト自体の業績はむしろ好調で、売上も利益も長く伸びてきている。EPSなんてすごいキレイな右肩上がり。株価が下がったからといって、会社の中身が悪くなったとは限らないんだ。

むしろ、業績が伸びているのに株価が下がって配当利回りが上がっている。ということは、割安に優良株が買える局面かもしれない。TJはそう考えているよ!

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

EPSの伸びがすごくキレイだね!

TJ
TJ

ここがTDCソフトの魅力ポイント!EPSが毎期増加しているってことは、企業の稼ぐ力が毎年成長して、企業価値も着実に高まっているってこと。

さらにROE、ROA、営業利益率どれも高くて、収益性もすごく優秀な会社さんなんだ!

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 直近10年でおおむね2倍超に拡大。金融・公共分野を中心に高付加価値のIT案件を伸ばし、独立系SIerとして着実に成長を続けている。
営業利益 売上の拡大とともに右肩上がり。高付加価値事業の拡大で人件費の上昇を吸収し、利益を伸ばしてきた。
営業利益率 数年前の5%前後から、近年はおおむね10%前後まで改善。収益性の向上が続いている。
純利益 長期で増加基調。なお前期の利益には株式の売却益という一時的な要因が含まれており、今期はその剥落で純利益の伸びは緩やかになる見通し(会社予想)。本業の営業利益は増益を見込む。
EPS(1株利益) 分割調整後ベースできれいな右肩上がりを続けてきた。2027年3月期の会社予想も、前期並みの高い水準を見込む。
ROE 過去10年はおおむね12〜17%と高い水準で推移。株主資本を効率よく使えている。
ROA 総資産に対する利益率も高め。資産効率の良い経営が続いている。
自己資本比率 70%を超える高水準で安定して推移。財務の健全性は非常に高い。
有利子負債 残高はごくわずかで、実質的にほぼ無借金。財務面のリスクは小さい。
利益剰余金 内部留保(利益剰余金)を着実に積み上げてきている。
BPS(1株純資産) 1株当たり純資産は年々積み上がっている。最新のPBRはページ上部のスコアシートで確認できる。
営業CF 長期にわたって黒字を継続。本業でしっかり現金を稼げており、無借金に近い財務を支えている。
現金等 手元資金を厚く確保しており、ほぼ無借金の財務とあわせて安全性は高い。
配当推移(非減配) 当社が確認できる2010年3月期以降は減配がなく、分割調整後ベースで増配の傾向を続けてきた。毎年連続の増配ではなく、据え置きの年や記念配当の年も含まれる。
配当性向 直近はおおむね4割前後で、5割には届いていない。増配の余力を残している。
PER推移(10年) 年度末ベースでおおむね11〜18倍のレンジ。本日終値の予想PERは、このレンジの下限近辺にある。
PBR推移(10年) 年度末ベースでおおむね1.6〜2.9倍のレンジ。本日終値ベースのPBRはページ上部のスコアシートを参照。
配当利回り推移 株価が高かった局面では2%前後だったが、足元の株価下落で予想配当利回りは過去と比べ高めの水準にある(2026年6月時点)。
リーマンショック後
の配当推移
リーマンショックの2009年3月期も営業キャッシュフローは黒字を確保した。当時の有価証券報告書によると、2026年3月期までの実績で株式分割調整後も20年以上減配なく増配基調。ディフェンシブ性は非常に強い銘柄。
事業・セグメント 銀行・保険など金融の基幹システムを中核に、公共・官公庁向けや産業分野のシステム開発を手がける独立系SIer。ITコンサルやインフラ構築も伸びている。
特色・新規事業 クラウド対応の自社製品の育成に注力。セキュリティを重視し、社内ネットワーク完結型のプライベートAIを発売するなど、AI・セキュリティといった先端分野にも取り組んでいる。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンス株探・会社四季報・決算資料

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

業績も財務も配当も良くて、しかも株価が下がって配当利回りが上がってるなんて、すごく良い銘柄に見えるよ!

TJ
TJ

魅力の多い会社だよね。ただ、いろんな好材料が揃っているからといって、すぐに飛びついて沢山買わないこともだいじだよ。

例えば、PBRは1倍を超えていて、極端に割安というわけではないんだ。それに、前期の利益には株式の売却益という一時的なものも含まれていて、今期はそれがなくなる。表面の数字だけで判断しないことが大事だね。

しばっち
しばっち

リスクの面では、どう見ておけばいいの?

TJ
TJ

ITの開発会社だから、エンジニアの確保や人件費の上昇、案件ごとの採算といった点は意識しておきたいね。

あと、ソフトウェアの開発屋は、AIの普及によって「SaaSの死(=ソフトウェア代替)」への強い懸念で株が売られている傾向にあるんだ。

長く増配・増益を確保してきた実績は心強いけど、これからも必ず続くとは限らない。良い実績への評価と、リスクへの目配り——その両方を持っておきたいね。

🏆 TDCソフト(4687)総合評価

業績・財務・キャッシュフロー

売上高は直近10年でおおむね2倍超に拡大してきました。営業利益率は10年前の7%台から近年は10%前後まで切り上がっており、売上の伸びがそのまま利益の伸びにつながってきた形です。ROEも過去10年でおおむね12〜17%と、高い水準を保っています。

財務面では、自己資本比率が近年は70%台で推移し、有利子負債はごくわずかで実質的にほぼ無借金です。

営業キャッシュフローは長期にわたって黒字を続けており、リーマンショックのあった2009年3月期も黒字を確保しました。手元資金も厚く、財務の健全性は高いと言えます。

割安性・投資タイミング

過去10年の期末実績で見ると、PERはおおむね11〜18倍、PBRはおおむね1.6〜2.9倍のレンジで推移してきました。純資産から見て安く放置されてきたタイプではありません。70%台という厚い自己資本を抱えながらROEを10%台で保ってきた資本効率の高さが、評価に映ってきたとも読めます。

■ 独立系SIer3社との比較

銘柄 PER(予) PBR(実) 配当利回り(予) 営業利益率 基準日
TDCソフト(4687) 12.30倍 2.11倍 3.31% 10.67% 2026/08/28
フォーカスシステムズ(4662) 10.05倍 1.68倍 4.03% 8.50% 2026/08/28
システムリサーチ(3771) 11.46倍 2.56倍 4.08% 11.93% 2026/08/28

※情報・通信業、独立系SIerに分類される銘柄のごく一部との比較です。

配当・株主還元

配当は株式分割の調整後ベースで、20年以上にわたり減配していません。据え置いた年や記念配当を含む年をはさみながら、10年前の水準からは大きく引き上げられてきました。毎年きっちり増える連続増配ではなく、利益の伸びに合わせて段階的に積み上げてきたタイプです。

会社は利益配分の基本方針として積極的な利益還元を掲げ、あわせて2026年3月期より配当性向40%以上を目標とすることを示しています(出典:TDCソフト 配当方針)。前期の配当性向は40%前後で、この目標に沿った着地です。ただし、配当性向の目標は会社の方針であり、将来の配当を確約するものではありません。

注意点・リスク

リスクは、最新の有価証券報告書「事業等のリスク」(第73期・2026年6月23日提出)を参照しました。

有報の先頭に置かれているのは、情報サービス産業の経営環境の変化と価格競争です。日本経済が低迷すれば顧客の情報化投資が減少するおそれがあり、国内の情報サービス産業は激しい競争状態にあるため、価格引き下げ圧力やサービスの陳腐化が起こりうる、と会社は記しています。

2番目は人材確保と育成で、これが達成できない場合は将来の成長や経営成績に影響するとしています。人を採り、育て、稼働させることが事業そのものだという構造が、そのままリスクとして書かれているわけです。

特定顧客への依存もリスクです。有報は、NTTデータグループ・日本アイ・ビー・エム・富士通などへの売上比率が多くを占めると明記し、これらの顧客で事業方針の変更があった場合に経営成績へ影響が出るとしています。

 

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TDCソフト(4687)のよくある質問

Q. TDCソフトはどんな事業をしている会社ですか?

A. 銀行や保険会社の基幹システムを長年つくり続けてきた独立系のSIer(システム開発会社)です。メーカーや親会社の系列に属さない立場で、金融のほかに官公庁向けの開発や、ITの進め方そのものを相談に乗るコンサルティングまで請け負います。

Q. 業績は伸びているのに、今期の純利益の伸びが小さいのはなぜですか?

A. 本業で稼ぐ営業利益は2027年3月期も増える見込みですが、最終の純利益は前期並みの見通しです(会社予想)。前期の純利益には、本業とは別に、保有していた有価証券を売って得た利益が特別利益として乗っていました。今期の予想にこの上乗せはありません。

Q. TDCソフトの配当はどうなっていますか?

A. 株式分割の調整後ベースで、20年以上にわたり減配がありません(直近17期はIR BANKの配当データ、それ以前は有価証券報告書で確認)。据え置きの年をはさみながら増配の傾向が続き、2027年3月期の1株配当は会社予想で34円です。決算期は3月です。

Q. TDCソフトの最大のリスクは何ですか?

A. 有価証券報告書の「事業等のリスク」は、景気低迷による顧客の情報化投資の減少と、業界内の価格競争を先頭に置いています。ほかに特定の大口顧客への売上依存、人材の確保・育成、開発の見積り違いや納期遅延も挙げられています。

 

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💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

私はTDCソフトを保有しています。購入記録はコチラの記事で紹介しています。

じつは、業績・財務・配当の長期の推移を見て「これは私の好みにぴったりだ」と感じて、2026年6月に新しく買った銘柄です。

利益はきれいな右肩上がり、財務はほぼ無借金で堅い。

20年以上非減配で配当も長いあいだ減らさずに増やしてきた——こういう、派手さはなくても中身のしっかりした会社が、私は魅力を感じます。

しかも、これだけ実力があるのに、足元では株価が下がって、配当利回りはむしろ高くなっています(2026年6月現在)。

良い会社の株が、市場の関心が別のところへ向いているうちに、じわじわと割安に買えるタイミングが来ているのではないか——そう考えて、私は少しずつ買い始めました。

もちろん株価がさらに下がる可能性もありますし、私の見方が当たるとは限りません。

最後はご自身でよく考えて判断してくださいね。

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