その株、割高・割安?PERでの見分け方3選|配当ゼミ
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。掲載する数値データは公開情報を基にし、独自計算は算出方法を確認しています。AIが生成した推測値を事実として掲載せず、運営者TJが出典・数値・文章を確認して公開しています。AIの回答そのものを出典には使用していません。本記事の情報は、2026年8月13日時点。
「TJの配当ゼミ」へようこそ!今回は、PERのキホン第3弾!
「割高・割安の見極め方」だよ!

PERのキホン、第1弾と第2弾の連載は以下を参考にしてね!


- 高配当株投資家
- 一度買ったら長期保有が基本
- 2022年から株式投資をスタート
- 15〜20年非減配を基準に銘柄分析
- 独自のスコアシートと10年チャートを作成
- 小型株とバリュー株が好き
- スーパーの半額シールも好き

さいしょに、いつものお約束!
この配当ゼミは特定銘柄の売買をおススメしないよ。TJが渡すのは、自分で判断するための「物差し」だけ!
きょうの結論
PERは、その数字だけを見ても、割高・割安が判断できません。私は「①自社の過去推移」「②同業他社」「③市場平均」の3つと比べて、はじめて意味を持つ数字だと考えています。比べる相手がいてこそ働く、相対的な物差しです。
PERとは?30秒で復習
PER(株価収益率)は「株価÷1株当たり利益(EPS)」で計算します。たとえば株価1,000円、EPS100円ならPER10倍です。PERが低いほど利益に対して株価が低いことを示しますが、低い=必ず割安ではありません。この記事では、その判断に使う3つの比較方法を紹介します。
アナタに質問です。
身長170cmの人は高い?それとも低いですか?
小学生の列に並べば高く、バスケットボール選手の列に並べば低い——比べる相手が決まるまで、答えは出ません。
PERもまったく同じです。
よって今回は、私が使っている「比べる相手」を3つ、順番にお渡しします。
【注意】PER15倍が適正 全銘柄には当てはまらない
投資を始めたころの私は、「PER15倍が適正。それ以下なら割安」と言われている一つの目安を、意味がよく分からないまま鵜呑みにして株を買っていました。
でも、この「15倍」がどこから来た数字なのか、当時の私は説明できませんでした。
実際には、業種によってPERの「ふだんの水準」が構造的に違います。
成長への期待が高い業種は高めに、業績が景気に左右されやすい業種は低めに——業種ごとの「ふつう」がそもそも別々なのです。
いま振り返れば、この数字を1本の線としてすべての株に当てていたことが、読み違えのもとでした。
低めが「ふつう」の業種では割高な株を割安と思い込み、高めが「ふつう」の業種では優良株を割高と切り捨ててしまう——昔の私がまさにそうでした。

えっ、PERって15倍より低ければ割安なんじゃないの?ネットでそう覚えたのに…
TJも最初はそう覚えてた!でもそれ、半分正解・半分間違い。
腹落ちしたきっかけは、比べたこと。
同じ会社でも、PER8倍で買えるのと、PER15倍で買うのとでは株価が1.9倍近く違う——そう気づいたとき、低いほうがうれしい理由がやっと腹落ちしたんだ。
「比べたら意味が見えた」——この体験が、今日の3つの物差しにつながっているんだ!
【重要】割高・割安 PERで比べる方法3選
PERで比べる相手は、以下の3つです。それぞれに、使うときの注意も添えておくね!
① 自社の「過去推移」と比べる
いまのPERが、その会社自身の過去のレンジ(数年〜10年のあいだ、おおむね何倍から何倍で動いてきたか)のどのあたりにいるかを見ます。レンジの下のほうなら「その会社としては安めの水準」、上のほうなら「その会社としては高めの水準」と読めます。
✔ 注意=事業の中身や金利の水準が大きく変わると、過去のレンジは当てにならなくなります。「昔と同じ会社か?」を、あわせて確かめます。
② 「同業他社」と比べる
同じ業種で、似た事業をしている会社と並べます。業種の「ふつう」の中で高いのか低いのかが見えてくるので、1本目の物差しよりも土俵がそろいます。
✔ 注意=「同じ業種」の札が付いていても、事業の中身が本当に近いかまで見ます。同じ小売でも、業態や客層が違えばPERの水準も違って当然だからです。
③ 「市場平均・業種平均」と比べる
市場全体や業種ごとの平均PERと照らします。日本取引所グループ(JPX)が毎月、規模別・業種別のPER・PBRを公表しているので、誰でも無料で確かめられます。
✔ 注意=業種によってPERの水準は構造的に違います(成長への期待や業績の安定度の差)。平均より低い=即割安、ではありません。あくまで「立ち位置の確認」に使います。

3つも比べるのは、ちょっと大変じゃないのかな…?

毎回ぜんぶキッチリやる必要はないよ!
TJの順番は、まず①自社の過去。次に②同業。③市場平均は最後の答え合わせ——この順で見ると迷子にならないんだ。

同業他社って、ボクはどうやって探せばいいの?
Yahoo!ファイナンスや証券会社のアプリで銘柄を開くと、「業種」の名前が出てくるよ。そこから同じ業種の会社を一覧できるんだ!
まずは同じ業種で、名前を知っている会社を1〜2社——それで十分スタートできるよ!
TJはPER比較3選を、こう使っている
じつはこの3つ、私が定期的に紹介している銘柄分析の記事にも反映しています。
スコアシートのPERカードには、その銘柄の過去レンジを添えています(①の物差し)。財務指標のあとに置く同業との比較表は、いま記事ごとに順次追加を進めているところです(②の物差し)。市場平均は、先ほどのJPXの統計ページでいつでも確かめられます(③の物差し)。
なぜここまで「比べる」ことにこだわるのか。それは、投資を始めたころの私が、比べずに数字だけを見て買っていたからです。
3つの物差しがそろったときの見え方は、こんな感じ!
①その会社の過去レンジの中では、どのあたりか。
②同業と並べると、高いのか低いのか。
③業種の平均水準と照らすと、どの立ち位置か。
——3つの答えがそろうと、「PER◯倍」というただの数字が、その株の立ち位置を語るストーリーに変わります。

大事なのはここから!
過去より安い・同業より安い・平均より安い——3つとも「安い」がそろったら、次に確かめるのは「なぜ安いのか」。前回お話しした「割安のワナ」の出番だよ!

自分で1社ずつ調べるのが大変なときは、「銘柄分析スコアシート」をのぞいてみて。TJが物差しを当てたあとの数字が、銘柄ごとに置いてあるよ。
今日の宿題(1つだけ)
✏️ 気になる銘柄1つのPERを、同業1社と見比べてみる
- スマホで Yahoo!ファイナンス を開き、気になる銘柄名か証券コードで検索
- 銘柄ページの「PER(会社予想)」の数字をメモ
- 同じ業種の中から、できれば事業内容が近い会社を1社さがして、同じようにPERをメモ。売上の柱、顧客、成長率が近いかもチェック
- 2つの数字を並べて見比べる——今日はここまで
※見るだけで、売買はしません。差があっても「どちらが良い会社」という意味ではありません。「なぜ差があるんだろう?」と考えるのは、次のお楽しみです。
次に読む1本
3つの物差しで「安い」が見えたら、次に確かめるのは「なぜ安いのか」。割安のワナの見分け方はこちらでどうぞ。
→ ヤスいだけ?低PER株にひそむワナ TJ流の見分け方
まとめ PERは、比べて分かる
- PERは、その数字だけでは割高・割安を判断できない
- 物差しは3つ——①自社の過去推移/②同業他社/③市場平均。順番もこのとおりに
- 3つとも「安い」がそろったら、次は「なぜ安いのか」の確認(前回の割安のワナ)へ進む

1つの数字だけ見て「安い!」って言ってたの、ボクだ…!
まずは同業を1社、となりに並べるところからやってみる!

『PERのキホン』は全5弾の連載だよ。第1弾から第5弾まで、下の一覧からどうぞ!
PERのキホン 全5弾
第1弾:PERは「投資資金の回収年数」という見方
第2弾:低PER株にひそむワナの見分け方
第3弾:割高・割安はPERの比べ方で分かる(本記事)
第4弾:放置された割安株の見極め方6選
第5弾:小型株はなぜ割安のまま放置される?
PERは、比べて初めてその株価が安いか?高いか?の解像度が上がる数字なんだ。
TJがこの3つを回すようになって変わったのは、数字を見て焦らなくなったこと。高いなら高い、安いなら安いなりの理由を、落ち着いて探しにいけるからね。
今日の宿題は1社ぶんでOK!となりに並べるところから、はじめてみよう!
TJの配当ゼミとは?
「TJの配当ゼミ」は、高配当株投資のキホンの考え方と道具を、週1ペースでひとつだけ学ぶ連載です。銘柄の答えではなく、自分で判断するための物差しをお渡しします。
平日=個別銘柄の深掘り/平日週1=このゼミで物差しづくり/土曜=横断の作戦会議/日曜=TJの実際の売買記録、が当ブログの1週間のリズムです。これらの記事であなた自身の判断力が少しずつ身についていったら嬉しいです。
執筆:TJ(個人投資家・プロフィール/記事の品質管理について)



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この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。掲載する数値データは公開情報を基にし、独自計算は算出方法を確認しています。AIが生成した推測値を事実として掲載せず、運営者TJが出典・数値・文章を確認して公開しています。AIの回答そのものを出典には使用していません。本記事の情報は、2026年8月13日時点。
