高速(7504)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
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この記事はTJ個人の見解や実体験、IR BANKや決算資料からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年5月29日時点。
今回は、日経連続増配株指数採用の高配当株、高速(7504)を紹介するよ!食品スーパーなどに、包装資材や物流資材といった生活に欠かせない資材を届けている専門商社さんなんだ。
何と言っても、TJの好きな小型株&20年以上連続増配銘柄。さらに、小型株投資が得意な光通信(9435)系ファンドも大株主なんだ!
2026年3月期の本決算データも反映させたから、各財務指標を一緒に学んでいこうよ!
東証プライム | コード 7504 | 卸売業 | 決算月:3月
高速
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/05/29)
2848円
時価総額 約593億円
※データ取得日:2026/05/29
📈 株価・PER・配当10年チャート

高速の10年チャートを見ると、株価(青い線)も1株配当(青い棒)もきれいに右肩上がりだね。とくに2026年3月期の配当の棒が大きく伸びているのはどうしてなの?

いいところに気づいたね。2026年3月期に高速の配当が大きく伸びたのは、創立60周年の記念配当60円が上乗せされたことと、会社が配当性向を引き上げたからなんだ。
ただ、2026年は5月下旬ころまで年初来安値をずっと更新しつづけているから今年の株価推移をみると買いやすい株価水準かもしれないね!
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
📊 BPS・自己資本比率 10年推移

配当性向のグラフを見ると、2026年3月期だけ60.2%に跳ね上がっているね。これって、さっき話してた創立60周年の記念配当60円が影響してるの?

ご名答!2026年3月期だけ記念配当+60円分あるからここだけ配当性向が突出しているんだ。
配当性向が大きく動いた年は、それが一時的なものか、会社の方針の変化なのかを見分けることが大切だよ。

なるほど。じゃあ2026年3月期の116円のうち、記念配当の60円は、来年(2027年3月期)になくなっちゃうってこと?

そうだね。一回かぎりの記念配当金なんだ。ただ、会社は2027年3月期の配当を120円と予想していて、記念配当がなくなる年も高い水準の配当を見込んでいるよ。投資家に対して株主還元姿勢をかなり意識しているようだね!
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 | 評価 |
|---|---|
| 売上高 | 2017年3月期786億円→2026年3月期1,242億円と、10年で約1.6倍に拡大。リーマンショック後を含め大きな落ち込みなく増収基調が続いている。2027年3月期は1,350億円を会社予想。 |
| 経常利益 | 2017年3月期29.0億円→2026年3月期52.3億円。利益も長期的に拡大が続き、2027年3月期の会社予想は54.5億円。 |
| EPS | 2017年3月期103.72円→2026年3月期192.77円と着実に成長している。2027年3月期の会社予想は204.57円。 |
| ROE | 2026年3月期8.85%。過去10年は8%前後で安定して推移しており、卸売業としては高めの水準を保っている。 |
| ROA | 2026年3月期5.96%。近年は緩やかに上昇しており、総資産を効率的に使えている。 |
| 営業利益率 | 2026年3月期3.92%。商材を仕入れて販売する卸売業の特性から、過去10年は3~4%台で安定的に推移している。 |
| 売上原価率 | 2026年3月期80.07%。仕入コストの比率が高い卸売業の特性で、過去10年は80~83%台で推移している。 |
| 自己資本比率 | 2026年3月期末67.3%。2017年3月期末の56.2%から着実に高まり、財務はとても健全な水準にある。 |
| 利益剰余金 | 2017年3月期末211億円→2026年3月期末386億円。内部留保は着実に積み上がっている。 |
| 総資産・純資産 | 2026年3月期末の総資産632億円・純資産425億円。純資産は長期にわたり毎期増加を続けている。 |
| BPS | 2026年3月期末2,174.36円。前日終値ベースのPBRは1.30倍で、1株当たり純資産をやや上回る水準。 |
| 営業CF | 2026年3月期25.3億円。運転資金の変動で年により振れるが、継続して黒字を確保している。 |
| 投資CF | 2026年3月期-42.5億円。物流拠点などの設備投資が中心で、2026年3月期は設備投資が膨らんだ。 |
| 財務CF | 2026年3月期-17.8億円。借入の返済と配当の支払いにより、近年はマイナスが続いている。 |
| 現金等 | 2026年3月期末46.2億円。設備投資の増加により、前期末(81.2億円)からは減少している。 |
| 配当推移(10年) | 2017年3月期27円→2026年3月期116円と増配を継続。2026年3月期は普通配当に創立60周年記念配当60円が加わり116円となった。21年連続増配銘柄。 |
| 配当性向 | 2026年3月期60.2%。記念配当を含む大幅増配と配当方針の見直しにより、2025年3月期の30.1%から大きく上昇した。 |
| 自社株買い | 高速は配当を中心とした株主還元を行っており、自社株買いは小規模かつ不定期にとどまっている。 |
| PER推移(10年) | 期末ベースでおおむね10~16倍で推移。前日終値の予想PER13.81倍は、卸売業の業種平均(約13倍)と同程度の水準。 |
| PBR推移(10年) | 前日終値ベースで1.30倍。IR BANKの2010年以降のレンジ(約0.6~1.6倍)の上半分にあり、近年は1倍を上回って推移している。 |
| 配当利回り推移 | 期末ベースで2017年3月期2.4%→2026年3月期3.7%へ上昇。前日終値ベースの予想利回りは4.25%。 |
| リーマンショック後 の配当推移 |
2008年3月期15円・2009年3月期16円・2010年3月期17円・2011年3月期18円・2012年3月期19円と、景気後退の局面でも毎期増配を続けた(有価証券報告書)。 |
| 株主還元方針 | 有価証券報告書では、安定的な配当の継続を基本としつつ、業績や財務状況をふまえて株主還元を行うとしている。 |
| 連続増配 | 高速はリーマンショック後も、コロナ禍も長期にわたり増配を継続。会社は2027年3月期の予想配当120円により、22期連続増配を計画している。中期経営計画(2026-2035)では、32期連続増配も公表済。 |
| 株主優待制度 | これまでの株主優待(100株以上で500円クオカード等/3月のみ)に加え、2,000円相当のQUOカードを8月に進呈。100株保有で年間2,500円分のクオカードが贈られる。 |
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書・IRニュース

業績も配当も安定して伸びているし、自己資本比率も60%以上って高いね。

そうだね、ショウくん。高速は財政状態が毎年のように改善している優秀な会社さんなんだ。財務健全な会社は、不景気のときでも配当を維持しやすいんだ。だから、高速はリーマンショックの時期も減配しなかった実績があるよ!

ボク、気になる点もあるんだ。株価もこの10年でかなり上がっているよね。今が買い時かどうかは難しそうだなあ。

大事な指摘だね。高速のPER13~14倍水準は卸売業の業種平均(約13倍)と同じくらいで、極端な割安でも割高でもない水準なんだ。業績が安定した会社でも、株価が上がった局面では配当利回りが下がりがちなんだ。あわてず、自分が納得できる利回りの水準を決めて付き合っていこうね。
🏆 高速(7504)総合評価
【業績・財務・キャッシュフロー】
2026年3月期は売上高1,242億円(前期比+7.1%)・営業利益48.6億円(同+7.3%)・経常利益52.3億円と、増収増益を達成した。当期純利益は37.6億円・1株当たり利益(EPS)192.77円。高速は食品スーパーや製造業向けに包装資材や物流資材を扱う専門商社(卸売業)で、売上原価率は約80%、営業利益率は3~4%台と、卸売業らしい薄めの利益率が事業の特性である。一方で、売上・利益はリーマンショック後も大きな落ち込みなく右肩上がりを続けてきた安定感がある。財務面は自己資本比率67.3%・利益剰余金386億円と健全で、自己資本比率は2017年3月期末の56.2%から着実に高まっている。営業キャッシュフローは年により変動するが、継続して黒字を確保している。
【割安性・投資タイミング】
高速のPERは、2025年5月時点で13~14倍水準。一般に適正とされる15倍前後をやや下回り、卸売業の業種平均PER13.3倍(株探・2026年5月22日時点)と同程度の水準にある。過去10年の期末PERはおおむね10~16倍で推移しており、利益が安定しているぶん、PERの振れ幅は比較的小さい。
PBRは1.30倍と、1株当たり純資産(BPS2,174円)をやや上回る。PERとPBRを掛け合わせたMIX係数は17.95で、割安の目安とされる22.5を下回っている。ただし株価はこの10年で約2.8倍に上昇しており、IR BANKの2010年以降のPBRレンジ(約0.6~1.6倍)でみると現在は上半分に位置する。指標の上で極端な割高ではないものの、株価が水準を切り上げた局面である点はふまえておきたい。
【配当・株主還元】
配当は2017年3月期27円から増配を続け、2026年3月期は116円となった。ただし2026年3月期の116円には創立60周年記念配当60円が含まれており、これは一時的なものである。2027年3月期の予想配当は120円とされている。配当性向は2025年3月期の30.1%から2026年3月期に60.2%へ大きく上昇し今後の増配余力には注意が必要な推移。一方で、2027年3月期も22期連続増配が計画されており、リーマンショック後から毎年続けて増配している非常に魅力的な銘柄。
【注意点・リスク】
注意点として、まず2026年3月期の配当116円には創立60周年記念配当60円が含まれる点が挙げられる。記念配当は一時的なものであり、配当の水準を見るときは記念配当を除いた普通配当(2026年3月期は56円)も意識しておきたい。2027年3月期の予想配当は120円と高い水準だが、配当性向は約60%まで上昇しており、今後の利益動向によっては増配の余地や配当の持続性に影響する可能性がある。また卸売業は売上原価率が約80%と高く、仕入価格や取引先の需要動向の影響を受けやすい点も意識しておきたい。
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、IR BANKや決算資料からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年5月29日時点。

ちなみに、日経連続増配株指数採用で、配当利回り4.0%超えの銘柄はまだあるよ!Xに投稿したから参考にしてみてね!


