スコアシート

三菱HCキャピタル(8593)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

TJ
🔰株式投資が初めての方へ — 3分でわかる、このブログの歩き方。はじめてガイド →

⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月15日時点。

TJ
TJ

今回は、高配当株投資家に人気の三菱HCキャピタル(8593)を取り上げるよ!三菱UFJリースと日立キャピタルが統合した総合リース大手で、なんといっても20年超えの連続増配で知られる、高配当株の代表選手なんだ。

高配当株×連続増配の実力と、割安性・リスクも一緒に見ていこうよ!

東証プライム | コード 8593 | その他金融業(リース) | 決算月:3月

三菱HCキャピタル

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)

現在株価(2026/07/15)

1,414前日比+15 (↑1.07%)

時価総額 約1.91兆円

配当利回り(予)
3.61%
51円(2027年3月期予想)
PER(予)
12.69倍
過去レンジ 6.7~12.4倍
PBR(実)
1.02倍
過去レンジ 0.61~1.01倍
MIX係数(PER×PBR)
12.94
22.5以下が割安の目安
配当性向(前期)
40.7%
2026年3月期
ROE(予)
8.04%
ROA(予)1.22%
営業利益率(前期)
10.85%
2026年3月期
自己資本比率
15.2%
リース業として一般的(2026/3期)

※データ取得日:2026/07/15

📈 株価・PER・配当10年チャート

8593 三菱HCキャピタル|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス

年度株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/03555139.29
2018/03624188.72
2019/0356423.57.30
2020/03532256.70
2021/0366825.510.76
2022/03570288.23
2023/03684338.45
2024/0310703712.40
2025/0310084010.70
2026/0314014612.40
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

配当の棒グラフ、毎年きれいに伸びてる!株価も配当に連動するように上がってるね!

TJ
TJ

そう、ここが三菱HCキャピタルの最大の魅力なんだ。配当はもう20年以上ずっと右肩上がりで、いまや27期連続増配。会社予想どおりなら来期で28期連続増配になるんだよ。これだけ長く増配を続けている銘柄は日本でも数えるほどで、高配当株投資家からとても人気があるんだ。

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

8593 三菱HCキャピタル|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り(%)配当性向(%)
2017/032.3421.8
2018/032.8825.2
2019/034.1730.4
2020/034.7031.5
2021/033.8241.1
2022/034.9140.4
2023/034.8240.8
2024/033.4642.9
2025/033.9742.5
2026/033.2840.7

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

8593 三菱HCキャピタル|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/0359.779.438.09
2018/0371.579.119.01
2019/0377.289.309.12
2020/0379.449.949.10
2021/0362.076.586.88
2022/0369.246.467.59
2023/0380.957.327.60
2024/0386.307.497.35
2025/0394.198.957.55
2026/03112.9810.858.15

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

8593 三菱HCキャピタル|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS(円)自己資本比率(%)
2017/03738.7012.2
2018/03794.4312.7
2019/03846.9713.0
2020/03872.7812.4
2021/03901.6613.4
2022/03912.1912.7
2023/031064.4614.3
2024/031174.8715.1
2025/031246.6415.2
2026/031385.2215.2
しばっち
しばっち

自己資本比率がほかの業種よりずいぶん低いけど、これって財務的に危なくないの?

TJ
TJ

いい指摘だね。

リース会社は、お金を借りて機械や不動産などの資産を持って、それを貸して稼ぐビジネスだから、自己資本比率が低く出るのは業種の特徴なんだ。だから銀行と同じで、ほかの業種とそのまま比べて「低い=危ない」とは判断しないよ。利益も配当も着実に伸びている点を一緒に見ておきたいね。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

営業キャッシュフローがマイナスの年があるのはどうして?

TJ
TJ

これもリース業ならではなんだ。事業を伸ばすためにリース資産を積み増すと、その分のお金が先に出ていって、営業キャッシュフローがマイナスに見えることがある。事業が悪いわけではなく、むしろ成長に向けた投資なんだ。数字の意味を、業種に合わせて読むのが大事だね。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高(営業収益) 直近10年でおおむね3倍規模に拡大。2021年4月の三菱UFJリースと日立キャピタルの統合を機に事業規模が大きく広がり、総合リース大手の一角を占める。
営業利益 近年は利益率の改善が進み、水準を着実に切り上げてきた。なお直近期は海外子会社の決算期変更に伴う一時的な押し上げ要因を含む点には留意したい。
営業利益率 リース業は資金調達コストを差し引くため利益率は高く出にくいが、近年はおおむね改善傾向にある。
純利益 直近期は過去最高益を更新した。2027年3月期の会社予想は1,600億円で、前期にあった子会社の決算期変更に伴う一時的な増益要因(純利益で約228億円)の剥落により小幅な減益予想だが、この一時要因を除けば実質増益の見込みで、本業が後退しているわけではない。
EPS 長期では右肩上がり。コロナ禍で一時伸び悩み、2021年4月の統合では発行済株式数が増えたため一株当たりの伸びが緩んだ局面もあったが、その後は再び増加基調。2027年3月期の会社予想は約111円。
ROE 過去10年はおおむね7〜9%台で安定的に推移している。リース業としては相応の水準。
ROA 多額の資産を抱えるリース業のため、ROAは構造的に低く出る。低さ自体は業種特性によるもの。
自己資本比率 リース業は資産を負債(借入・社債など)で調達して保有するため、自己資本比率は他業種より低く出るのが一般的。数値の低さだけで財務不安と判断するものではない。
有利子負債 リース資産の調達のために多額の有利子負債を持つのは、リース業の事業構造によるもの。残高の大きさそのものが問題というわけではない。
利益剰余金 内部留保(利益剰余金)を着実に積み上げてきている。
BPS 1株当たり純資産は年々積み上がっている。株価はこのBPSをやや下回る水準にあり、PBRは1倍前後(1倍割れ)で推移している。
営業CF リース業の営業CFはリース資産の積み増しなどで大きく振れ、マイナスになる年もある。事業の良し悪しを直接示すものではない。
財務CF 事業拡大に伴う資金調達が中心で、配当の支払いなども反映される。営業CFのマイナスを資金調達で補う構造はリース業に共通する。
現金等 手元資金を一定程度確保している。
配当推移(連続増配) 分割調整後ベースで毎年増配を継続してきた連続増配の代表銘柄。2026年3月期で27期連続増配となり、2027年3月期も会社予想で増配を見込む(達成すれば28期連続増配。起点は2000年3月期)。
配当性向 近年は4割前後で推移しており、安定的な株主還元方針がうかがえる。
PER推移(10年) 年度末ベースでおおむね6.7〜12.4倍のレンジ。本日終値の予想PERは、過去レンジのなかでは高めの水準にある。
PBR推移(10年) 過去10年の年度末ベースでおおむね0.6〜1.0倍と、1倍前後(多くは1倍割れ)で推移している。
配当利回り推移 年度末ベースで近年は3〜5%程度で推移。本日終値ベースの予想利回りも、高配当といえる水準にある。
リーマンショック後
の配当推移
リーマンショックで2009年3月期は純利益が前期比約76%減と大きく落ち込んだが、1株配当は減配せず増配を継続した。逆風の局面でも配当を守り抜いてきたことが、長期の連続増配につながっている。
株式分割・統合 2013年4月1日付で1株を10株に分割。2021年4月に三菱UFJリースと日立キャピタルが統合し、三菱HCキャピタルが発足した。過去の配当・EPS・BPSは分割調整後ベースで比較している。
セグメント 国内・海外のリースを軸に、航空、不動産、環境・エネルギー、ヘルスケアなど幅広い分野へ多角化している総合リース大手。
海外事業 米州・欧州・アジアなどにグローバル展開しており、海外事業も収益の柱の一つ。新中期経営計画では、航空機・不動産・海上コンテナなどの実物資産の積み上げを成長戦略に掲げている。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンス決算短信

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

20年以上も連続増配で、利回りも高くて、しかもPBRは1倍割れ…なんだか良いことづくめに見えるよ!

TJ
TJ

たしかに、配当の魅力と割安感を兼ね備えた銘柄だね。ただ、良い会社だからといって「今の株価がお買い得」とは限らない。株価はここ数年でかなり上がっていて、昔ほどの割安感は薄れてきている。それに直近の大幅増益には、子会社の決算期変更という一時的な要因も含まれているんだ。人気が高いぶん、過度な期待には注意したいところだね。

しばっち
しばっち

リスクの面では、どう見ておけばいい?

TJ
TJ

リースは金利の上昇や与信(貸し倒れ)、航空機など資産価値の変動の影響を受けるよ。長く続いてきた連続増配は素晴らしい実績だけど、これからも続くとは限らない。実績への敬意と、リスクへの目配り——その両方を持っておきたいね。

🏆 三菱HCキャピタル(8593)総合評価

【業績・財務・キャッシュフロー】
三菱HCキャピタルは、三菱UFJリースと日立キャピタルが2021年4月に統合して誕生した総合リース大手です。直近期は過去最高益を更新し、収益性も改善傾向にあります。ただし直近期の大幅増益には、海外子会社の決算期変更に伴う一時的な増益要因(純利益で約228億円)が含まれている点は押さえておきたいところ。2027年3月期の会社予想は純利益1,600億円で、この一時要因の剥落により小幅な減益予想となっていますが、一時要因を除いた実質ベースでは増益見通しで、本業が後退しているわけではありません。自己資本比率の低さや多額の有利子負債は、資産を負債で調達して保有するリース業の構造によるもので、他業種の基準でそのまま判断するものではありません。航空・不動産・環境エネルギーなどへの多角化も進んでいます。

【割安性・投資タイミング】
予想PERとPBRをかけ合わせたMIX係数は、一般に割安の目安とされる22.5を下回ります。PBRは1倍割れで、1株当たり純資産(BPS)に対して株価が下回る状態が続いています。一方、過去10年の年度末PERのレンジ(おおむね6.7〜12.4倍)で見ると、現在は高めの水準にあります。

株価は高配当・連続増配への評価などを背景に、近年は上昇基調にあります。PBRは依然1倍割れですが、過去最高益という好業績がすでに株価に織り込まれてきた面もあり、かつてほどの強い割安感は薄れてきました。人気が高い銘柄だけに、高値づかみを避ける慎重さも意識したい局面といえます。

【配当・株主還元】
最大の特徴は、20年以上にわたって連続増配を続けてきた実績です。2026年3月期で27期連続増配となり、2027年3月期も会社予想で増配を見込んでいます(達成すれば28期連続増配・起点は2000年3月期)。配当は分割調整後ベースで毎年積み上がってきました。リーマンショックやコロナ禍といった逆風の年も減配せず、配当を守り抜いてきた点は高く評価できます。配当利回りはTJの基準でも魅力的な高配当の水準で、配当性向は4割前後と、安定的な株主還元方針がうかがえます。

【注意点・リスク】
リース業は金利の上昇、与信コスト(貸し倒れ)、景気後退、航空機など保有資産の価値変動といった影響を受けやすいビジネスです。営業キャッシュフローはリース資産の増減で大きく振れ、マイナスになる年もあります。自己資本比率は構造的に低く、財務レバレッジが高い点も理解しておきたいところ。また直近期の大幅増益には子会社の決算期変更という一時要因が含まれており、表面的な増減益率だけで業績の勢いを判断しないことも大切です。長期の連続増配は大きな魅力ですが、将来も同じペースで続くとは限りません。実績への評価とリスクの両面を踏まえて判断したいところです。

▼ つづきを読む

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

私は三菱HCキャピタルを保有しています。

じつは高配当株のなかでも私のお気に入りの一つで、なんといっても長い年月をかけて連続増配を積み上げてきた実績がすごいんです。

リーマンショックの年も、コロナの年も減配せず、むしろ配当を増やし続けてきた——この「配当を守り抜く姿勢」に、私は強い安心感を持っています。

もちろん、リースという商売は景気や金利、与信の影響を受けますし、自己資本比率が低く見えるのも業種の特徴です。

株価もここ数年でだいぶ上がって、昔ほどの割安感は薄れてきました。

それでも私は、これだけ長く増配を続けてくれる銘柄は長期保有の土台になると思っていて、株価が下がって利回りが上がった場面ではむしろ買い増したいくらいの気持ちで持っています。

あくまで私の一つの見方なので、最後はご自身でよく考えて判断してくださいね。

あわせて読みたい
NTT(9432)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
NTT(9432)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
あわせて読みたい
みずほフィナンシャルグループ(8411)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
みずほフィナンシャルグループ(8411)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
あわせて読みたい
ヒューリック(3003)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
ヒューリック(3003)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月15日時点。

三菱HCキャピタル(8593)のコメントお待ちしています。
リポスト・引用でアナタの投稿を紹介いたします!
サイト運営者
TJ
TJ
個人投資家
株が大好き、TJです。SNS「X」では株式投資の最新トレンド、高配当株、株主優待、バリュー株、小型株など、株のことをいろいろつぶやいています。

運営者プロフィール 記事のAI活用と品質管理
記事URLをコピーしました