株主優待

カメイ(8037)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

カメイ(8037)銘柄分析スコアシートのアイキャッチ画像。「カメイ」のロゴと「くらしの中に未来をひらく」の言葉を掲げ、赤い車が給油するガソリンスタンドの写真を背景に、東証プライム、11年連続増配高配当株、バリュー株でMIX係数割安圏、EPS上昇トレンド、株主優待制度はクオカードまたはカタログギフトという特徴が並んでいる。
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⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年10月15日時点。

TJ
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今回は、カメイ(8037)を取り上げるよ!石油やLPガスなどのエネルギーを中心に手がける専門商社なんだ。

注目は、PBRが過去10年ずっと1倍割れのまま、普通配当ベースで11年連続増配を続けている点。エネルギー商社ならではの強みと、見落とせない注意点。順番に見ていこう!

東証プライム | コード 8037 | 卸売業 | 決算月:3月

カメイ

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)

現在株価(2026/10/15)

4,820円前日比+15 (↑0.31%)

時価総額 約1,590億円

配当利回り(予)
2.82%
136.00円(2027年3月期予想)
PER(予)
12.24倍
過去レンジ 約3.98〜8.42倍
PBR(実)
0.82倍
過去レンジ 約0.27〜0.58倍
MIX係数(PER×PBR)
10.04
22.5以下が割安の目安 MIX係数とは?
配当性向(予)
34.5%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
6.34%
ROA(予)3.32%
営業利益率(前期)
2.91%
2026年3月期
自己資本比率
52.4%
2026年3月期(有利子負債は減少傾向)

※データ取得日:2026/10/15

🎁 カメイの株主優待制度

100株以上を1年以上継続保有する株主に、保有株数に応じてQUOカード又はカタログギフト贈呈。

保有株数 優待品
100株以上 QUOカード500円分
300株以上 カタログギフト3,000円相当 または QUOカード3,000円分
500株以上 カタログギフト5,000円相当 または QUOカード5,000円分
1,000株以上 カタログギフト10,000円相当 または QUOカード10,000円分
株主優待配当利回り(予)

2.93%

100株・継続保有1年以上
(年間配当13,600円+優待500円)
÷投資額482,000円

※継続保有条件=毎年3月31日を基準日として、9月30日・3月31日の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上かつ100株以上の保有が記載されていること(初回の2026年3月31日基準日のみ保有期間不問)。出典:カメイ 公式IR。株主優待配当利回りは 2026/10/15現在。

カメイ(8037)はどんな会社?【事業内容】

カメイは東北を地盤とする石油・LPガス卸で、暮らしに欠かせない燃料を届けてきた専門商社です。売上の半分近くをエネルギーが占め、残りは自動車、建設、食料、調剤薬局、ペットと幅広く広がります。傘下にはトヨタ車の販売会社も。設立は1932年。本社は仙台市で、東証プライム上場です。

📈 株価・PER・配当10年チャート

8037 カメイ|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。表の最終行(2026/10)は当月時点の値で、株価は2026年10月15日時点、1株配当とPERは今期の会社予想に基づく値です。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス

年度株価
(円)
1株配当
(円)
PER
(倍)
2017/03123822.55.31
2018/031492257.62
2019/03117827.56.00
2020/031015305.05
2021/03124232.55.32
2022/031008363.98
2023/03147140.55.77
2024/032137487.10
2025/031977736.06
2026/0332751158.42
2026/104820136(予)12.24(予)
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

株価が2024年ごろから急に上がってる!配当も2025年・2026年で一気に増えてるね。何があったの?

TJ
TJ

カメイはエネルギーが稼ぎの柱で、ここ数年は利益をしっかり伸ばしてきた。それに合わせて配当も大きく増やしてきたんだ。

ただ、利益の伸び以上に株価が上がって、PERは過去10年比よりも上がっているよ。

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

8037 カメイ|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り
(%)
配当性向
(%)
2017/031.829.6
2018/031.6812.8
2019/032.3314.0
2020/032.9614.9
2021/032.6213.9
2022/033.5714.2
2023/032.7515.9
2024/032.2516.0
2025/033.6922.4
2026/033.5129.6

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

8037 カメイ|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS
(円)
営業利益率
(%)
ROE
(%)
2017/03233.212.478.60
2018/03195.742.196.75
2019/03196.362.106.48
2020/03201.042.296.33
2021/03233.572.846.91
2022/03253.392.626.79
2023/03254.822.836.25
2024/03300.922.746.70
2025/03326.352.776.76
2026/03388.902.916.86

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

8037 カメイ|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS
(円)
自己資本比率
(%)
2017/032713.2140.9
2018/032900.2142.4
2019/033032.1542.8
2020/033173.4443.8
2021/033381.7844.3
2022/033733.8943.9
2023/034079.5644.6
2024/034494.2146.5
2025/035167.3349.3
2026/035671.5252.4
しばっち
しばっち

過去の配当を調べると、2013年から2014年にかけて17円から15円に下がってるみたい…。これって減配しちゃったの?

TJ
TJ

これは減配じゃないんだ。2013年3月期の17円には実は「記念配当2円」が含まれていて、普通配当は15円。2014年も普通配当15円だから、減配はしていないんだよ。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

記念配当を見落とすと、減配したって勘違いしちゃうんだね。

TJ
TJ

普通配当ベースでカメイは長く増配を続けてきた会社なんだ。

会社も、配当を減らさない「累進配当」を基本方針に掲げているよ。ただ商社の利益は市況で動くから、配当の伸び方は決算ごとに追いかけたいね。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 エネルギーを軸に多角化を進め、売上規模は10年で約1.4倍へ。2027年3月期も会社予想は増収。
経常利益 売上拡大と利益率改善が重なり、10年前の1.5倍の水準に。2027年3月期の会社予想も増益。
EPS EPS(1株あたり利益)は利益の積み上げを映して着実に増加。2027年3月期は会社予想で小幅増益。
ROE 過去10年は6〜8%台で、直近は6%台が続く。自己資本を厚くしながらこの水準を保っている。
ROA 薄利のぶん水準は控えめ。近年は緩やかに改善している。
営業利益率 仕入れて売る商いのため利幅は薄い。それでも2%台で緩やかに切り上がってきた。
売上原価率 8割台で高止まり。エネルギー市況など仕入価格の変動が、利益を大きく左右する。
自己資本比率 40%台から50%超へ着実に改善。自己資本が厚みを増し、安全性は高まっている。
利益剰余金 毎期の利益の一部を社内に残し、10年前の1.8倍まで厚みを増した。
有利子負債比率 この10年で約59%から約21%へ大幅低下。自己資本の積み上がりと直近の借入返済が効いた。
BPS BPS(1株あたり純資産)は10年でおよそ倍増。利益の蓄積がそのまま厚みになっている。
営業CF 10年間つねにプラス。増配を続けられた原資はここにある。
投資CF 支出が中心で、エネルギー設備など事業基盤への投資を継続している。
財務CF 借入金の返済と、配当などの株主還元が支出の中心。営業CFの使い道がここに表れる。
現金等 手元資金を確保しつつ、増配・成長投資・借入返済を同時に進めてきた。
配当推移(10年) 1株配当は10年前の5倍に。記念配当を除く普通配当ベースで2016年3月期以降11年連続増配。
配当性向 実績は1割から3割へ切り上がってきた。会社の目安40%にはまだ距離がある。
自社株買い 2025年3月期に約55億円の自己株式取得を実施。配当と合わせた還元は当期純利益の7割超。
PER推移(10年) 期末PERは10年を通して約4〜8倍台。利益の伸びを上回る株価上昇が重なると、この帯を超える。
PBR推移(10年) 一貫して1倍割れ。純資産を下回る評価が10年続いてきた。
配当利回り推移 年度末ベースで約1.7〜3.7%。増配が続き、配当利回りの水準は切り上がってきた。
リーマンショック後
の配当推移
2010年3月期以降は減配なし。最終赤字だった2011年3月期も15円を維持。記念配当2円は2013年と2023年3月期に入る。
株主還元方針 会社は累進配当を基本方針に明記。配当性向は30%目安から段階的に40%目安へ。
セグメント エネルギーが売上の48%、自動車関連14%、建設関連8%と続く多角化した専門商社。
海外売上比率 海外・貿易セグメントが連結売上の約16%。エネルギーや食料など、ほかの事業が売上の大半を占める。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・株探・有価証券報告書・決算短信・決算補足説明資料・長期経営方針説明資料

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

PERは過去10年で見ても1ケタ台が中心で、PBRも1倍割れなんだよね。これって、けっこう割安ってこと?

TJ
TJ

PBRとMIX係数は低い水準だね。ただ、PERだけは判断が難しいんだ。

カメイの稼ぎは原油などの市況に左右されるから、利益の水準が動けばPERの見え方も動く。数字の低さだけで割安と決めず、利益の中身まで見ていこう。

しばっち
しばっち

PBRが1倍を大きく下回っているのは、割安って考えていいのかな?

TJ
TJ

純資産より安く評価されていから概ねその考え方でいいよ。借金の重さも和らいで、自己資本比率は高まってきた。

ただ、カメイのPBRは過去10年、一度も1倍を上回っていないんだ。今後はPBR1倍割れが改善できるかどうかも見ていきたいね。

🏆 カメイ(8037)総合評価

業績・財務・キャッシュフロー

売上高は過去10年で約1.4倍。経常利益とEPSは、それを上回るペースで伸びてきました。2027年3月期も増収増益の会社予想です。ただし営業利益率は2%台にとどまる薄利の構造で、仕入価格の変動が利益を左右します。

この10年で厚みを増したのが自己資本です。自己資本比率は40%台から50%超へ、有利子負債比率は3分の1近くまで縮みました。営業CFは10年つねにプラス。手元資金も確保しながら、増配と成長投資を同時に進める土台ができています。

割安性・PER・PBR

カメイは、指標の水準で見れば割安に映る銘柄です。PBRは過去10年、一度も1倍を上回っていません。PERとPBRを掛け合わせたMIX係数も、当ブログが割安の目安とする22.5を大きく下回る水準です。

ただし、PERには見落とせない点があります。過去10年の期末PERは約4〜8倍台でした。そこに利益の伸びを上回る株価上昇が重なると、PERはこの帯を超えます。純資産から見た割安さと、利益から見た評価は、いつも同じ方向を向くわけではありません。

■ 同業(卸売業)との比較

銘柄 PER(予) PBR(実) 配当利回り(予) 営業利益率 基準日
カメイ(8037) 12.24倍 0.82倍 2.82% 2.91% 2026/10/15
三愛オブリ(8097) 18.1倍 1.28倍 4.18% 2.0% 2026/09/11
三谷商事(8066) 13.9倍 1.57倍 2.49% 9.6% 2026/09/11

※一部の同業他社との比較です。

配当・株主還元

株主還元の姿勢は、この10年で明確に強まりました。1株配当は記念配当を除いた普通配当ベースで、10年でおよそ5倍に伸びています。2026年3月期で11年連続増配。2027年3月期の会社予想が実現すれば12年連続です。その配当予想も、期中に上方修正されました。

心強いのは、これが実績だけの話ではない点です。カメイは有価証券報告書で、「業績や配当性向などを勘案しながら累進配当を継続して実施することを基本方針としております」と明記しています。会社の説明資料では、配当性向を30%目安から段階的に40%目安へ引き上げる方針も示されています。実績の配当性向は1割から3割へ切り上がってきました。

注意点・リスク

会社自身がリスクの筆頭に挙げるのは、エネルギー事業を取り巻く環境の変化です。脱炭素によるエネルギーシフトの加速と、電力・都市ガス小売の全面自由化による競争激化を指摘しています。売上の約半分を占める柱だけに、影響は大きいです。

次に気になるのが、固定資産の重さです。2026年3月期にも減損損失を計上しており、地価や収益の状況しだいではさらに膨らむ可能性があります。事業領域を広げるための買収や資本提携も、計画どおりに進むとは限りません。原油価格や為替の変動も加わり、利益は振れやすい構造です。増配の持続力も、この利益しだいです。(引用:第113期・事業等のリスク)

 

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カメイ(8037)のよくある質問

Q. カメイの配当は2014年に減配したのですか?

A. いいえ。2013年3月期の17円には創業110周年の記念配当2円が含まれ、普通配当は15円でした。翌2014年3月期も普通配当15円のため、減配ではありません。2023年3月期にも記念配当2円が入っています。

Q. カメイのPERは割安といえますか?

A. 判断がやや難しい面があります。カメイ自身の過去10年の期末PERは約4〜8倍台で、株価が利益の伸びを上回ればこの帯を超えます。エネルギー市況で利益が振れるぶんPERも動くため、この数字だけで割安とは決めにくい銘柄です。

Q. カメイの株主優待をもらう条件は何ですか?

A. 100株以上を1年以上継続して保有した株主が対象です。株主名簿への連続記載が条件となるため、買ったその年の3月末にすぐもらえるとは限りません。

Q. カメイの連続増配はこの先も続きますか?

A. 将来の配当は誰にも分かりません。ただ、カメイは「累進配当」を基本方針に掲げています。一方で利益はエネルギー市況や為替で動くため、増配のペースは業績しだいで変わり得ます。方針と実績は、分けて見ておきたいところです。

 

▼ 質問と回答をすべて見る

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

低PER・低PBRでありながら、財務改善と増配を着実に進めているバリュー株として、関心を持って見ている1社です。

一見地味な商社ですが、自己資本比率を40%台から50%超まで高め、借金を大きく減らしながら、普通配当ベースで11年連続の増配を続けてきた実績は、私がとても好きなタイプだと感じています。

一方で、すぐに買いに動かない理由もあります。

商社の利益はエネルギー市況や為替に左右されやすく、今の高めの利益が続く前提が崩れれば、増配の勢いも鈍るかもしれないからです。

連続増配の実績は心強いですが、それも利益あってのこと。

私が見ていきたいのは、市況で利益が振れたときに、この累進配当の方針がどこまで守られるのか。そこが、この会社の株主還元の本当の強さだと思っています。

11年続いた増配の実績と、市況で振れる利益。アナタなら、どちらを重く見ますか?

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