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カメイ(8037)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

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この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月15日時点。

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今回は、カメイ(8037)を取り上げるよ!宮城・仙台に本社を置く、石油やLPガスなどのエネルギーを中心に、自動車・食品・建設資材・ペット用品まで幅広く手がける専門商社なんだ。

注目は、低PER・低PBRのいわゆる「バリュー株」でありながら、普通配当ベースで11年連続増配を続けている点。エネルギー商社ならではの強みと注意点をみんなで一緒に学んでこうよ!

東証プライム | コード 8037 | 卸売業 | 決算月:3月

カメイ

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)

現在株価(2026/07/15 終値)

3,715前日比+65 (↑1.78%)

時価総額 約1,240億円

配当利回り(予)
3.50%
130.00円(2027年3月期予想)
PER(予)
10.33倍
過去レンジ 約3.98〜8.42倍
PBR(実)
0.65倍
過去レンジ 約0.16〜0.82倍
MIX係数(PER×PBR)
6.71
22.5以下が割安の目安
配当性向(前期)
29.6%
2026年3月期/普通配当ベースで11年連続増配
ROE(予)
6.34%
ROA(予)3.32%
営業利益率(前期)
2.91%
2026年3月期
自己資本比率
52.4%
2026年3月期(有利子負債は減少傾向)

※データ取得日:2026/07/15

🎁 カメイの株主優待制度

100株以上を1年以上継続保有する株主に、保有株数に応じてQUOカード又はカタログギフト贈呈(基準日3月末)。

保有株数 優待品(1年以上継続保有)
100株以上300株未満 QUOカード500円分
300株以上500株未満 カタログギフト3,000円相当 または QUOカード3,000円分
500株以上1,000株未満 カタログギフト5,000円相当 または QUOカード5,000円分
1,000株以上 カタログギフト10,000円相当 または QUOカード10,000円分
株主優待配当利回り(予)

3.58%

100株・継続保有1年以上
(年間配当13,000円+優待500円)
÷投資額379,433円

※継続保有条件=毎年3月31日を基準日として、9月30日・3月31日の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上かつ100株以上の保有が記載されていること(初回の2026年3月31日基準日のみ保有期間不問)。出典:カメイ 公式IR。株主優待配当利回りは 2026/07/15現在。

📈 株価・PER・配当10年チャート

8037 カメイ|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス

年度株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/03123822.55.31
2018/031492257.62
2019/03117827.56.00
2020/031015305.05
2021/03124232.55.32
2022/031008363.98
2023/03147140.55.77
2024/032137487.10
2025/031977736.06
2026/0332751158.42
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

株価が2024年ごろから急に上がってる!配当も2025年・2026年で一気に増えてるね。何があったの?

TJ
TJ

いいところに気づいたね。カメイはエネルギーを中心とした商社で、ここ数年は利益が伸びて、それに合わせて配当も大きく増やしてきたんだ。1株あたりの配当は、直近10年で約5倍に増えているよ。

ただ、株価が上がってもPERは10倍前後、PBRは1倍を大きく下回る低めの水準なんだ。これは「利益や資産のわりに株価が控えめ」という、バリュー株らしい特徴。一方で過去10年のPERは約4〜8倍で動いてきたから、今はそのレンジの少し上にいる点も覚えておこうね。

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

8037 カメイ|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度配当利回り(%)配当性向(%)
2017/031.829.6
2018/031.6812.8
2019/032.3314.0
2020/032.9614.9
2021/032.6213.9
2022/033.5714.2
2023/032.7515.9
2024/032.2516.0
2025/033.6922.4
2026/033.5129.6

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

8037 カメイ|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/03233.212.478.60
2018/03195.742.196.75
2019/03196.362.106.48
2020/03201.042.296.33
2021/03233.572.846.91
2022/03253.392.626.79
2023/03254.822.836.25
2024/03300.922.746.70
2025/03326.352.776.76
2026/03388.902.916.86

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

8037 カメイ|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料

年度BPS(円)自己資本比率(%)
2017/032713.2140.9
2018/032900.2142.4
2019/033032.1542.8
2020/033173.4443.8
2021/033381.7844.3
2022/033733.8943.9
2023/034079.5644.6
2024/034494.2146.5
2025/035167.3349.3
2026/035671.5252.4
しばっち
しばっち

過去の配当を調べると、2013年から2014年にかけて17円から15円に下がってるみたい…。これって減配しちゃったの?

TJ
TJ

鋭いね。でも、これは減配じゃないんだ。2013年3月期の17円には実は「記念配当2円」が含まれていて、普通配当は15円。2014年も普通配当15円だから、減配はしていないんだよ。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

記念配当を見落とすと、減配したって勘違いしちゃうんだね。

TJ
TJ

そうなんだ。だから普通配当ベースで正しく数えると、カメイは2016年3月期から2026年3月期まで11年連続で増配しているんだ!2010年3月期以降は普通配当ベースで一度も減配してなくて、最終赤字だった2011年3月期も配当を維持していたんだ。

配当性向もまだ3割前後で余裕があるけど、商社の利益は市況や為替で動きやすいから、この先も決算ごとに確かめていきたいね。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 エネルギーを軸とした多角化で、売上規模は直近10年で約1.4倍に拡大してきた。2027年3月期は会社予想6,150億円。
経常利益 エネルギーや海外貿易の伸びを背景に増益基調で、直近10年で約1.5倍に拡大。2027年3月期予想は175億円。
EPS 長期で増加傾向にあり、直近10年で約1.7倍に拡大。2027年3月期予想は359.48円。利益の積み上げが続いている。
ROE 過去10年はおおむね6〜9%で推移し、商社・卸売業として安定した水準を維持している。
ROA 総資産が大きい商社モデルのため水準は控えめだが、近年は緩やかに改善している。
営業利益率 商品を仕入れて販売する卸売業は薄利の構造で利益率は低いが、過去10年は2%台で緩やかに上昇している。
売上原価率 過去10年は8割台で推移。卸売業のため原価率が高いのは構造的な特徴で、仕入価格(エネルギー市況等)の変動が利益を左右する。
自己資本比率 過去10年で40%台から50%超へ着実に改善し、財務の安全性が高まっている。卸売業としては高めの水準。
利益剰余金 直近10年で約1.8倍に積み上がっている。内部留保の厚みが増配・成長投資の余力を支えている。
有利子負債比率 過去10年で約59%から約21%へ大幅に低下。借入返済を進め、財務体質は着実に強くなっている。
BPS 直近10年で約2倍に拡大。PBRは過去10年一貫して1倍を下回っており、株価が1株純資産より低い水準で評価されてきたことを示す。
営業CF 過去10年は一貫してプラスで、本業のキャッシュ創出力は安定している。
投資CF エネルギー設備や事業基盤への投資が中心。設備投資は継続的に実施している。
財務CF 借入金の返済と、配当・自己株式取得などの株主還元が中心となっている。
現金等 手元資金は厚く、増配・成長投資・財務改善を進める原資となっている。
配当推移(10年) 記念配当を除く普通配当ベースでは2016年3月期以降11年連続増配。1株配当は直近10年で約5倍に増え、近年は増配ペースを一段と上げている。2027年3月期は会社予想130円。
配当性向 過去10年はおおむね10〜30%で、利益成長に合わせ段階的に引き上げてきた。なお増配余地を残した水準にある。
自社株買い 2025年3月期に約55億円の自己株式取得を実施(同期の総還元性向は73.6%)。配当を主軸に、機動的な自己株式取得も併用している。
PER推移(10年) 過去10年の期末PERは約3.98〜8.42倍で推移し、足元はそのレンジのやや上方にある。利益のわりに株価が低く評価されてきたバリュー株らしい水準。
PBR推移(10年) 過去10年は約0.16〜0.82倍で推移し、一貫して1倍を下回るバリュー株らしい水準が続いている。
配当利回り推移 年度末ベースで約1.7〜3.7%で推移。近年の増配を受けて、利回りの水準は過去レンジの中でも高めの圏内にある。
リーマンショック後
の配当推移
リーマンショック後の2010〜2012年3月期は15円を維持し、2011年3月期に最終赤字を計上したときも減配しなかった。2013年3月期の17円は記念配当2円を含み普通配当は15円のため、翌2014年3月期(15円)も減配ではない(出典:2014年3月期決算短信)。普通配当ベースでは2016年3月期以降11年連続増配。
株主還元方針 普通配当ベースで2016年3月期以降11年連続増配を続け、2010年以降の減配はない。自己株式取得も実施し(2025年3月期は総還元性向73.6%)、増配と自社株買いを組み合わせた還元を行っている。
セグメント 石油製品・LPガス等のエネルギー事業が売上の核(2025年3月期2,827億円)。自動車関連・海外貿易・建設関連・食料・ファーマシー・ペット関連へ多角化した専門商社。
海外売上比率 「海外・貿易事業」セグメントが2025年3月期で約899億円(連結売上の約16%)を占めるが、エネルギー・食料など主力事業は国内向けが中心。連結売上は国内が大宗を占める内需型の構造。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンス・株探・有価証券報告書

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

PERは過去10年で見ても1ケタ台が中心で、PBRも1倍割れなんだよね。これって、けっこう割安ってことだよね?

TJ
TJ

指標の数字だけ見ると、たしかに低いね。PERとPBRを掛けたMIX係数も、割安の目安22.5を大きく下回っているよ。

ただ、商社の低PERには「今はエネルギー市況が良くて利益が大きいけれど、市況が落ち着けば利益も戻るかも」という市場の警戒が含まれることもあるんだ。だから低い数字だけで「割安」と決めつけず、利益の中身もあわせて見ていきたいね。

しばっち
しばっち

PBRが1倍を大きく下回っているのは、安心材料って考えていいのかな?

TJ
TJ

純資産より低い価格で評価されている、という意味では下値の支えになりやすい面はあるね。自己資本比率も5割を超える水準まで上がって、借金も減らしてきて財務は着実に良くなっているよ。

ただバリュー株は見直されるまで時間がかかることもあるから、配当を受け取りながら長く付き合う気持ちで見るのがいいと思うよ。最後は数字を確認したうえで、総合的に判断していこう!

🏆 カメイ(8037)総合評価

【業績・財務・キャッシュフロー】
カメイは宮城・仙台に本社を置く総合専門商社(卸売業)で、石油製品・LPガスなどのエネルギー事業を核に、自動車関連・海外貿易・建設関連・食料・ファーマシー・ペット関連へ多角化している。売上高はこの10年で4,200億円規模から5,800億円規模へ拡大し、経常利益・EPSも長期で伸びてきた。ROEはおおむね7%前後で安定して推移し、商社として堅実な水準。商社モデルゆえ営業利益率は3%弱と薄いものの、自己資本比率は40%台から50%超へ改善し、有利子負債比率も大きく低下。営業キャッシュフローも安定してプラスで、財務体質は着実に強くなっている。厳密な数値は上のスコアシートにまとめている。

【割安性・投資タイミング】
PER(予)はおおむね10倍前後で、同業の卸売業の平均と比べても低めの水準。過去10年の期末PERはおおむね4〜8倍台で、足元はそのレンジのやや上方にある。PBRは1倍を大きく下回り、純資産価値に対しては割安な水準。PERとPBRを掛け合わせたMIX係数も、割安の目安22.5を大きく下回っている。

典型的な低PER・低PBRのバリュー株。ただし商社の低PERには「エネルギー市況が好調なときの利益が織り込まれており、市況が落ち着けば利益が戻る」という市場の警戒が映る面もある。指標の低さだけで「割安」と断じるのではなく、利益の源泉である市況や為替の動向とあわせて見極めたい局面。

【配当・株主還元】
カメイの大きな魅力は、記念配当を除いた普通配当ベースで2016年3月期以降11年連続増配を続けている点。1株配当は10年前の20円台から直近は100円超へと大きく伸び、近年は増配ペースを一段と上げている。配当性向は3割弱とまだ余裕があり、利益成長に伴う増配余地を残す。2025年3月期には自己株式取得も実施(同期の総還元性向は7割超)。なお2013年3月期の17円は記念配当2円を含み、普通配当は15円。翌2014年3月期も普通配当15円で、額面だけ見ると下がって見えるが減配ではない(出典:2014年3月期決算短信)。2010年3月期以降は普通配当ベースで減配がなく、最終赤字となった2011年3月期も普通配当15円を守った実績とあわせ、株主還元の姿勢は着実に強まっている。

【注意点・リスク】
最大の注意点は、エネルギーを中心とした商社であるため、原油・LPガスなどの市況や為替(海外貿易)の影響を受けやすく、利益が振れやすい点。営業利益率は3%弱と薄利の構造で、仕入価格の変動が利益を圧迫することもある。11年連続増配を続けてきたとはいえ、利益が市況次第で振れる以上、増配の継続は今後の業績次第である点は押さえておきたい。また低PER・低PBRのバリュー株は、市場に見直されるまで時間がかかることもあり、短期での値上がりを期待しにくい面もある。

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💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

低PER・低PBRでありながら、財務改善と増配を着実に進めているバリュー株として、関心を持って見ている1社です。

一見地味な商社ですが、自己資本比率を40%台から50%超まで高め、借金を大きく減らしながら、普通配当ベースで11年連続の増配を続けてきた実績は、私がとても好きなタイプだと感じています。

一方で、すぐに買いに動かない理由もあります。

商社の利益はエネルギー市況や為替に左右されやすく、今の高めの利益が続く前提が崩れれば、増配の勢いも鈍るかもしれないからです。

連続増配の実績は心強いですが、それも利益あってのこと。

私自身は、市場全体が大きく崩れて配当利回りがさらに跳ね上がるような局面でこそ、こうしたバリュー株を通常より安く拾える好機だと考えています。

これはあくまで私の一つの見方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。

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