田辺工業(1828)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月14日時点。
今回は、高配当株の田辺工業(1828)を紹介するよ!新潟県上越市に本社を置く、1921年創業の独立系総合エンジニアリング会社。産業プラントの設備工事を主力にしているんだ。
連続増配を続ける高配当株で、株価指標も割安な小型のバリュー株。2026年3月期の本決算データを反映させたから、各財務指標を一緒に学んでいこうよ!
東証スタンダード | コード 1828 | 建設業 | 決算月:3月
田辺工業
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/07/14)
2,375円前日比+15 (↑0.64%)
時価総額 約253億円
※データ取得日:2026/07/14
🎁 田辺工業の株主優待制度
100株以上の保有で、年2回(3月末・9月末)に各500円分のQUOカード(年間1,000円分)を所有期間を問わず贈呈。
| 保有株数 | 優待内容(年2回・所有期間不問) |
|---|---|
| 100株以上 | QUOカード 各500円分(3月末・9月末/年間1,000円分) |
4.62%
(QUO年1,000円÷投資額237,500円)
※基準日は3月末・9月末(年2回)、100株以上が対象(所有期間不問)。株主優待配当利回りは現在株価2,312円・年間配当100円(2027年3月期予想)で算出。出典:田辺工業 公式IR。株主優待配当利回りは 2026/07/14現在。
📈 株価・PER・配当10年チャート
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価(円) | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|---|---|---|
| 2017/03 | 699 | 20 | 6.26 |
| 2018/03 | 1095 | 20 | 12.15 |
| 2019/03 | 806 | 27 | 5.63 |
| 2020/03 | 670 | 30 | 3.81 |
| 2021/03 | 880 | 30 | 5.37 |
| 2022/03 | 911 | 33 | 5.21 |
| 2023/03 | 970 | 40 | 6.27 |
| 2024/03 | 1385 | 50 | 7.71 |
| 2025/03 | 2107 | 87 | 8.51 |
| 2026/03 | 2448 | 100 | 7.44 |

田辺工業の10年チャート、株価も1株配当もこの10年で大きく伸びているね。それなのにPER(オレンジの線)はずっと一桁台が多くて低いままなんだね?

いいところに気づいたね!EPS(1株当たり利益)はこの10年でおよそ2.9倍に伸びていて、2026年3月期は過去最高益なんだ。それでも株価の評価倍率である予想PERは8倍台と低いまま。適正の目安15倍前後と比べても低い水準だよ。
配当も10年でぐっと増えていて、高配当株としての魅力も高まっているんだ。業績がしっかり伸びているのに割安に見える局面は、長期投資家のチェックしどころだよ。
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り(%) | 配当性向(%) |
|---|---|---|
| 2017/03 | 2.86 | 17.9 |
| 2018/03 | 1.83 | 22.2 |
| 2019/03 | 3.35 | 18.9 |
| 2020/03 | 4.48 | 17.1 |
| 2021/03 | 3.41 | 18.3 |
| 2022/03 | 3.62 | 18.9 |
| 2023/03 | 4.12 | 25.8 |
| 2024/03 | 3.61 | 27.8 |
| 2025/03 | 4.13 | 35.2 |
| 2026/03 | 4.08 | 30.4 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS(円) | 営業利益率(%) | ROE(%) |
|---|---|---|---|
| 2017/03 | 111.7 | 5.71 | 9.46 |
| 2018/03 | 90.15 | 4.46 | 7.21 |
| 2019/03 | 143.08 | 6.52 | 10.49 |
| 2020/03 | 175.74 | 6.96 | 11.56 |
| 2021/03 | 163.92 | 6.96 | 9.85 |
| 2022/03 | 175.02 | 6.62 | 9.67 |
| 2023/03 | 154.78 | 6.36 | 7.9 |
| 2024/03 | 179.71 | 5.16 | 8.38 |
| 2025/03 | 247.47 | 7.55 | 10.38 |
| 2026/03 | 328.95 | 9.11 | 12.34 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
数値データを見る(表)
※株式分割を反映した調整後ベースの値です。年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|
| 2017/03 | 1180.78 | 52.6 |
| 2018/03 | 1249.56 | 52.5 |
| 2019/03 | 1364.32 | 50.1 |
| 2020/03 | 1520.67 | 53.3 |
| 2021/03 | 1664.94 | 53.5 |
| 2022/03 | 1809.92 | 55.2 |
| 2023/03 | 1959.43 | 55.8 |
| 2024/03 | 2161.55 | 48.9 |
| 2025/03 | 2381.01 | 54.3 |
| 2026/03 | 2665.26 | 59.3 |

EPS・営業利益率・ROEのグラフを見ると、営業利益率が4%台から9%台まで上がっているね。順調に見えるけど、工事の会社って受注で業績が変わりそう。安定しているのかな?

いい着眼点だね。田辺工業は産業プラントの設備工事が主力の受注産業なんだ。売上・利益は10年で着実に伸びているけれど、大型工事の進捗や完工のタイミングで業績やキャッシュフローが年により変動する。営業キャッシュフローは2024年3月期がマイナス、2025年3月期が129億円と大きく振れているよ。
ワンポイント:受注産業は単年の数字だけでなく、数年単位のならした傾向で見るのがコツ。利益の中身と変動の幅をあわせて確認しようね。

BPS・自己資本比率のグラフを見ると、自己資本比率が約59%まで上がっているね。借金も少なそうだし、財務はしっかりしているってこと?

そのとおり。自己資本比率59.3%、有利子負債は9.75億円と自己資本に対してとても小さく、実質無借金に近いんだ。利益剰余金も246億円まで積み上がっていて、財務の健全性は高い水準だよ。
ワンポイント:財務が健全な会社は不況に強い反面、株価が割安なまま放置されやすい面もある。財務の強さと株価の割安さ、両方を見ておこうね。

📋 財務指標 分析一覧
▼ くわしくデータを見る
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書

財務指標をぜんぶ見たよ。田辺工業は業績も配当もじわじわ伸びていて、財務もすごく健全なんだね。それなのにPER8倍台・PBR0.85倍(1倍割れ)と割安で、なんだか掘り出し物に見えたよ。

いい所感だね。田辺工業は過去10年間で減配がなく、2024年11月からは純資産配当率(DOE)基準の安定配当方針を明確にしているんだ。PBRも約0.85倍と解散価値を下回っている。
ワンポイント:ただし「割安」には理由があることも多い。受注産業ゆえの業績変動や、小型株で売買が少ない点も割安に見える一因。割安の背景まで考える習慣をつけようね。

ボク気になる点があるんだ。田辺工業はリーマンショックのあと、2011年3月期に減配しているよね。今は連続増配中だけど、業績が大きく落ちたら、また減配もあり得るんじゃない?

大事な視点だね。実際、リーマンショック後の業績悪化で2011年3月期は減配した実績がある。産業プラントの設備投資に左右される受注産業だから、景気後退局面では業績も配当も影響を受けうるんだ。
ワンポイント:高配当株でも「絶対に減配しない」会社はない。過去の減配局面と、今の財務余力(実質無借金・配当性向30%程度)の両方を見て、無理のない範囲で投資判断をしようね。
🏆 田辺工業(1828)総合評価
▼ つづきを読む
💬 【TJの視点】
私は田辺工業を保有しています。
注目しているのは、過去10年で減配せず増配を続けながら、産業プラント工事で過去最高益を更新してきた実績と、自己資本比率約59%・実質無借金という財務の堅さです。
そのうえでPBRは1倍割れ、PERも8〜9倍と評価倍率が低く、2024年のDOE基準への移行で配当の下支えも明確になった点を、長期で持てる高配当バリュー株として評価しています。
一方で、リーマンショック後の2011年3月期に減配した経緯があるとおり、受注産業ゆえに景気後退の局面では業績や配当が振れうる点は、正直に織り込んでおきたいところです。
私の場合、業績・財務・配当が堅調なこうした割安株は、市場全体が急落して配当利回りが一段と跳ね上がる「ミスプライス」の局面でこそ、買い増しの優先度が上がると考えています。
あくまで私の一見解ですので、最後はご自身でよく考えて判断してくださいね。



⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年7月14日時点。
