銘柄分析

ナラサキ産業(8085)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート【累進配当の小型バリュー株】

ナラサキ産業(8085)銘柄分析スコアシートのアイキャッチ画像。青空に高層ビル群がそびえ、上へ伸びる白い矢印が重なる。右側の銀縁の紺色看板に銘柄コード8085と社名、「銘柄分析 スコアシート」を掲げ、その下に東証スタンダード、業種 卸売業、銘柄タイプ 小型バリュー株の3項目がアイコン付きのカードで並ぶ。左下には「三菱電機代理店 北海道地盤」の帯。
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⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年9月18日時点。

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今回は、三菱電機の代理店業務が柱、ナラサキ産業だよ!

PBR1倍割れ×増配続きのバリュー株として、TJが前から気になっていた会社。みんなでリスクも魅力も一緒に学んでいこうよ!

東証スタンダード | コード 8085 | 卸売業 | 決算月:3月

ナラサキ産業

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)

現在株価(2026/09/18)

4,330前日比+60 (↑1.41%)

時価総額 約231億円

配当利回り(予)
3.23%
140円(2027年3月期予想)
PER(予)
8.67倍
過去レンジ 約4.33〜10.01倍(2017年以降)
PBR(実)
0.73倍
過去レンジ 0.45〜0.76倍(2017年以降)
MIX係数(PER×PBR)
6.33
22.5以下が割安の目安 MIX係数とは?
配当性向(予)
28.0%
2027年3月期予想ベース
(当ブログ算出)
ROE(予)
8.4%
ROA(予)4.06%
営業利益率(前期)
2.55%
2026年3月期
自己資本比率
46.4%
2026年3月期

※データ取得日:2026/09/18

ナラサキ産業(8085)はどんな会社?【事業内容】

ナラサキ産業は1943年設立。北海道を地盤とする商社です。筆頭株主は三菱電機で、その代理店業務が事業の柱。農業設備、燃料、建設資材、港湾作業、建機へと事業を広げてきました。事業は電機・機械・建設エネルギー・海運。1963年上場・東証スタンダード。3月決算。

📈 株価・PER・配当チャート

8085 ナラサキ産業|10年推移
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/31,495456.32
2018/32,010506.29
2019/31,879555.54
2020/31,744605.81
2021/32,057606.99
2022/32,074656.55
2023/31,858754.33
2024/33,0051056.56
2025/32,8661206.47
2026/34,41013010.01
2026/94,2001408.41

※株価は各年度末の終値(2026/9は2026年9月10日終値)。2018年10月1日付で5株を1株とする株式併合を実施しており、株価・1株配当・PERはいずれも株式併合調整後ベースです。1株配当は各期の決算短信の実績値で、すべて普通配当(この10年の窓に記念・特別配当はありません)。最終行の1株配当は2027年3月期の会社予想140円。PERは期末終値÷実績EPSで当ブログが算出した参考値で、最終行のみ現在株価÷会社予想EPSの予想ベースです。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス・決算短信

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

株価は上がってきてるのに、PERはそこまで高くないんだね。

TJ
TJ

ナラサキ産業のような商社は薄利多売だから、市場の評価が控えめになりやすいんだ。さらにこの会社の地盤は北海道。地方だと知名度でも不利になりがち。

だからこそ実力より安く放置されやすい。TJはそこに注目してるよ。

📊 配当性向・配当利回り推移

8085 ナラサキ産業|10年推移
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
配当性向(%)配当利回り(%)
2017/319.03.01
2018/315.62.49
2019/316.22.93
2020/320.03.44
2021/320.42.92
2022/320.53.13
2023/317.54.04
2024/322.93.49
2025/327.14.19
2026/329.52.95

※配当性向・配当利回りは、各期の決算短信の実績1株配当とIR BANK掲載の実績EPS・各年度末終値から当ブログが算出した参考値です。スコアシートの配当性向(予)28.0%・配当利回り(予)3.33%は2027年3月期の予想値のため、実績のみのこのグラフには含めていません。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス

📊 EPS・営業利益率・ROE推移

8085 ナラサキ産業|10年推移
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/3236.631.9910.04
2018/3319.632.4612.04
2019/3338.972.4311.79
2020/3300.302.399.72
2021/3294.082.168.30
2022/3316.752.438.35
2023/3429.152.8010.30
2024/3457.962.789.58
2025/3442.962.728.57
2026/3440.432.557.72

※EPS・営業利益率・ROEはいずれもIR BANK掲載の実績値で、EPSは株式併合調整後ベースです(2026年3月期440.43円。有価証券報告書の440.48円との差は端数処理によるもの)。ROEはIR BANK基準で、有価証券報告書記載の自己資本利益率8.1%(期中平均自己資本ベース)とは算出の定義が異なります。出典:IR BANK・有価証券報告書

📊 BPS・自己資本比率推移

8085 ナラサキ産業|10年推移
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
BPS(円)自己資本比率(%)
2017/32,354.2528.4
2018/32,651.0427.3
2019/32,870.4428.9
2020/33,086.4234.8
2021/33,605.6837.5
2022/33,782.6538.9
2023/34,153.6639.7
2024/34,770.4339.6
2025/35,153.7146.3
2026/35,806.2446.4

※BPSは有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の1株当たり純資産額です(2017年3月期のみ株式併合前の表記のため5倍して調整=当ブログ調整。ほかは有報掲載値のまま)。スコアシートのPBR算出に用いるBPS(Yahoo!ファイナンス基準、2026年6月末時点5,925.54円)とは基準時点が異なります。自己資本比率はIR BANK掲載の実績値で、有価証券報告書の5年表とも一致しています。出典:有価証券報告書・IR BANK

しばっち
しばっち

昔はけっこう借金が重かったみたいだけど、いまは大丈夫なの…?

TJ
TJ

そこがこの会社の見どころ!稼いだお金で借金を順調に返し続けて、財務の体質を時間をかけて改善してきたんだ。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

じゃあ、いまは手元のお金にも余裕があるの?

TJ
TJ

現金も年々厚くなってきてるよ。商社は仕入れでお金が先に出ていく商売だから、手元資金の厚さは安心材料になるんだ。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 2022年3月期から5期連続の増収。2027年3月期の会社予想も増収を計画している。
経常利益 直近2026年3月期は約32億円と、確認できる範囲で最高水準。
EPS 10年でおよそ1.9倍増。2026年3月期はほぼ横ばいで、2027年3月期は会社予想で最高を見込む。
ROE 直近10年は約8〜12%で推移。2026年3月期は7.7%へやや低下した。
ROA 直近は3%台後半。商社は総資産が膨らみやすく、低めに出やすい。
営業利益率 2%前後で推移。薄利多売の商社の構造そのもので、回転で稼ぐ商売といえる。
自己資本比率 2011年3月期の15%から46.4%へ。途中に小幅低下の年を挟みつつ、長期では一貫して改善してきた。
利益剰余金 約18億円(2008年3月期)から約221億円へ。稼いだ利益の蓄積が続く。
有利子負債 有利子負債比率は2011年3月期の約189%から6.8%へ低下。借金を返し切る勢いで財務体質を作り変えた。
BPS 右肩上がり。直近3年でおよそ1.4倍に厚みを増した。
営業CF 確認できる2008年3月期以降、19期連続の黒字。
投資CF 小幅の支出が中心で、プラスの年もある。近年は投資支出がやや増えている。
財務CF 直近10期はすべてマイナス。借入の返済と配当の支払いを続けてきたことが数字に表れている。
現金等 約62億円(2017年3月期)から約129億円へ、10年でおよそ2倍。手元資金の厚みが増している。
配当推移(10年) 45円から130円へ(株式併合調整後)。とくに直近は増配の勢いがある。
配当性向 長らく20%前後の低い水準で、直近2026年3月期は29.5%。段階的に高まってきた。
自社株買い 保有する自己株式は発行済株式の約6%(2026年3月期末)。近年の還元は配当が中心となっている。
PER推移(10年) 期末ベースで約4.3〜10.0倍。市場全体の平均よりひと回り低い評価が続いてきた。
PBR推移(10年) 期末ベースで約0.45〜0.76倍。直近15年で一度も1倍に届いていない。
配当利回り推移 年度末ベースで2%台後半〜4%台前半を推移。増配と株価上昇が並走してきた。
リーマンショック後
の配当推移
リーマンショック直後の2009・2010年3月期は2期連続最終赤字で2010年に減配。以降、16年減配なし。
株主還元方針 中期経営計画で「累進配当を維持しつつ、2026年度における配当性向30%以上を目指す」と明言。
セグメント 建設・エネルギー関連が売上の約半分、電機関連が約4分の1。機械・海運を合わせた4部門構成(会社四季報)。
海外売上比率 地域別の海外売上比率は有価証券報告書・会社四季報で確認できなかった。
 

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンスナラサキ産業 IR情報・決算短信・有価証券報告書・会社四季報2026年夏号

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

業績も配当も財務も、いいところがいっぱいだね!なんだか欲しくなってきちゃった!

TJ
TJ

その気持ちが出たときこそ、一歩立ち止まろう!商社ならではの原材料高騰リスクなど注意点とセットで考えるのが投資の基本だよ。

しばっち
しばっち

商社って、景気が悪くなったときの影響が大きそうだけど、そのあたりはどうなの…?

TJ
TJ

さすがの質問じゃん!ナラサキ産業は設備投資や公共事業が減ると需要がしぼむし、仕入れ値の上昇を売値に乗せられないと利益が削られる。

実際、ナラサキ産業はリーマンショックの頃に赤字も経験してるから、景気敏感株の保有割合は多すぎないように注意しよう!

🏆 ナラサキ産業(8085)総合評価

業績・財務・キャッシュフロー

ナラサキ産業の業績は、2022年3月期から5期連続の増収で、直近の2026年3月期は経常利益が確認できる範囲で最高水準。2027年3月期も会社は増収増益を予想しています。

見どころは財務の立て直しです。2011年3月期に15%だった自己資本比率は46.4%へ。有利子負債比率は約189%から6.8%まで下がりました。借金返済&自己資本積み上げの優秀な歴史が、数字に表れています。

キャッシュフローも堅実です。営業CFは確認できる2008年3月期以降19期連続の黒字。手元の現金等はこの10年でおよそ2倍に増えており、増配の裏付けになっています。

割安性・PER・PBR

PER推移は概ね10倍以下、PBR推移も1倍割れ。期末ベースの過去10期で見ても、PERは約4.3〜10.0倍、PBRは一度も1倍に届いていません

下の比較表のとおり、同じ電機系商社と並べてもPERは最も低い水準です。比較2社のみですが、業績と配当が伸びる一方で株価の評価は控えめなまま——低いPERが割安の証拠なのか、薄利の商社という業種への評価なのかを見極めるのが、この銘柄の分析の核心だと私は考えています。

■ 電機系商社との比較

銘柄 PER(予) PBR(実) 配当利回り(予) 営業利益率 基準日
ナラサキ産業(8085) 8.67倍 0.73倍 3.23% 2.55% 2026/09/18
カナデン(8081) 13.92倍 1.09倍 4.00% 3.66% 2026/09/10
立花エレテック(8159) 12.61倍 0.81倍 2.99% 3.30% 2026/09/10

※同業(電機系商社)のごく一部との比較です。

配当・株主還元

配当の推移は2010年3月期以降、16年非減配です。とくに直近は増配の勢いが強く、2027年3月期の会社予想で6期連続増配を達成します。

株主還元方針は、累進配当&配当性向30%以上の目安を明言しています。配当性向は直近29.5%・今期予想28.0%(当ブログ算出)と方針の水準にはまだ届いておらず、利益が伸びれば増配の余地を残す形です。

注意点・リスク

ナラサキ産業の主なリスクは経済動向。設備投資、公共事業、建設市場が縮小すると需要が減少します。

第二に原油価格。仕入価格の上昇を販売価格に転嫁できなければ、利益圧迫に直結します。

第三に販売先の信用。多様な販売先を持つ商社は、取引先の業況悪化が貸倒れにつながります。加えて、リーマンショック直後は2期連続の最終赤字を経験しました。景気の波を正面から受ける業種であることは押さえておきたいところです。(引用:第83期・事業等のリスク

 

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ナラサキ産業(8085)のよくある質問

Q. ナラサキ産業の配当はどうなっていますか?

A. 2010年3月期以降、16年非減配です。直近は2027年3月期の会社予想で6年連続増配を達成します。会社は累進配当と配当性向30%以上を中期経営計画で掲げています。

Q. ナラサキ産業に株主優待はありますか?

A. ありません(2026年9月時点)。株主還元は配当が中心です。

Q. 三菱電機とはどんな関係ですか?

A. 筆頭株主が三菱電機(2026年3月末時点で8.38%・有価証券報告書)で、その代理店業務が事業の柱のひとつです。仕入先としても結びつきの深い会社です。

Q. ナラサキ産業のPBRが低いのはなぜですか?

A. 期末ベースの過去10期で一度も1倍に届いていません。営業利益率が2%前後と低く見えやすい商社の業種特性が背景にあると考えられますが、市場の評価の理由を断定することはできません。

 

▼ 質問と回答をすべて見る

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

ナラサキ産業は、私がまだ保有していない銘柄です。

「この株、買うの?買わないの?」って聞かれたら、今後の増配に期待しつつ、投資対象の1社に入ります。

借金をちゃんと返しながら自己資本を積み上げてきた歩みも、私の好きなタイプです。

PER・PBRのどちらから見てもバリュー株で、企業価値に対して過小評価されている可能性がある——私はそう見ています。

配当利回りがもう少し高いといいのですが(2026年9月時点)、これまでの増配実績が多く、配当性向も20%台と今後の増配余力も残しています。

じゃあ、配当利回りに物足りなさを感じながら、なぜ候補に入れるのか?

これまでの増配実績と成長性、株主還元方針の投資妙味もあり、このまま増配基調が続けばじぶんの配当利回りが育っていくからです。

今後は、他にも買いたい銘柄との優先順位・資金等とも相談しながら、新規購入を検討してきます。

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執筆:TJ(個人投資家・プロフィール記事の品質管理について

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この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年9月18日時点。

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