銘柄分析

パーカーコーポレーション(9845)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

パーカーコーポレーション(9845)銘柄分析スコアシートのアイキャッチ画像。左側の銀縁の看板に銘柄コード9845と社名、「銘柄分析スコアシート」「東証スタンダード」「業種 化学」を掲げ、その下に銘柄タイプ(小型バリュー株・PBR1倍割れ)、財政状態(自己資本比率60%台推移)、配当推移(2011年以降非減配・低配当性向)の3つの特徴がカードで並ぶ。右側は白衣の研究者がタブレットを手にした実験室の風景で、顕微鏡・ビーカー・試験管と化学構造式が重なり、右下に「事業 工業用洗剤でトップ級」の文字。
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⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年9月18日時点。

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今回は、パーカーコーポレーションを紹介!

結論。今後も業績次第では買い増し優先度の高い1社なんだ。だけど、過去には減配した歴史もあるから、リスクも魅力もみんなと一緒に学んでいこうよ!

東証スタンダード | コード 9845 | 化学 | 決算月:3月

パーカーコーポレーション

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2027年3月期 第1四半期(2026年8月公表)

現在株価(2026/09/18)

1,369前日比+16 (↑1.18%)

時価総額 約367億円

配当利回り(予)
3.87%
53.00円(2027年3月期予想)
PER(予)
7.79倍
過去10年レンジ 4.12〜7.82倍(2017年以降)
PBR(実)
0.66倍
過去レンジ 0.34〜0.68倍(2017年以降)
MIX係数(PER×PBR)
5.14
22.5以下が割安の目安 MIX係数とは?
配当性向(予)
30.1%
2027年3月期予想ベース
(当ブログ算出)
ROE(予)
8.47%
ROA(予)5.73%
営業利益率(前期)
8.85%
2026年3月期
自己資本比率
66.2%
2026年3月期

※データ取得日:2026/09/18

パーカーコーポレーション(9845)はどんな会社?【事業内容】

パーカーコーポレーションは、工業用洗剤と自動車向け化成品を手がけるメーカー。金属の表面処理や加工後の強力な脱脂洗浄剤の分野で国内首位級。本社は東京都中央区。筆頭株主は日本パーカライジングで、持分は約24%。自動車のボディーシーラーなどの化成品と、防音材の産業用素材で売上の7割を占め、海外売上は4割です。東証スタンダード上場、決算月は3月。

📈 株価・PER・配当チャート

9845 パーカーコーポレーション|10年推移
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/35578.55.51
2018/3626106.65
2019/351212.54.86
2020/3403134.12
2021/3507135.46
2022/3468147.82
2023/3600186.06
2024/31,015227.05
2025/3800257.12
2026/31,386537.39
2026/91,361537.75

※株価は各期末時点の終値、PERは期末株価÷その期のEPSで当ブログが算出した参考値です。表の最終行(2026/9)は当月時点の値で、株価は2026年9月15日時点、1株配当は2027年3月期の会社予想です。2017年3月期の8.5円には特別配当1円を含みます。PERは現在株価÷会社予想EPSで当ブログが算出した予想値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス株探

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

直近で配当がドンと増えてるね!

TJ
TJ

そうなんだ。前の期に業績が大きく伸びて、配当も一気に増配してくれたんだ。

今期の会社予想も、その高い水準のまま据え置きにしているよ。

📊 配当性向・配当利回り推移

9845 パーカーコーポレーション|10年推移
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
配当性向(%)配当利回り(%)
2017/38.41.53
2018/310.61.60
2019/311.92.44
2020/313.33.23
2021/314.02.56
2022/323.42.99
2023/318.23.00
2024/315.32.17
2025/322.23.13
2026/328.33.82

※配当性向・配当利回りはいずれも各期末時点の実績値で、当ブログがIR BANK掲載値をもとに算出した参考値です(配当利回り=1株配当÷期末株価)。スコアシートの配当性向(予)30.1%・配当利回り(予)3.89%は2027年3月期の予想値のため、実績のみのこのグラフには含めていません。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス

📊 EPS・営業利益率・ROE推移

9845 パーカーコーポレーション|10年推移
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/3101.048.2510.88
2018/394.117.298.81
2019/3105.297.629.46
2020/397.746.748.31
2021/392.895.967.43
2022/359.855.374.56
2023/398.996.446.76
2024/3143.966.728.67
2025/3112.397.016.18
2026/3187.568.859.23

※EPS・営業利益率・ROEはIR BANK掲載値で統一しています。ROEは期末自己資本ベースで、有価証券報告書記載の自己資本利益率9.7%(2026年3月期・期中平均ベース)とは算出の定義が異なります。スコアシートのROE(予)8.47%は、2027年3月期の会社予想EPSをもとにしたIR BANK掲載の予想値です。出典:IR BANK・決算短信・有価証券報告書

📊 BPS・自己資本比率推移

9845 パーカーコーポレーション|10年推移
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
BPS(円)自己資本比率(%)
2017/3929.0451.2
2018/31,067.7153.3
2019/31,118.3855.9
2020/31,177.0259.0
2021/31,255.6860.0
2022/31,324.2861.4
2023/31,465.2360.9
2024/31,661.2959.9
2025/31,818.5664.2
2026/32,031.9766.2

※BPSはIR BANK掲載値の系列です(2026年3月期2,031.97円)。スコアシートのPBR算出に用いるBPS(IR BANK掲載の2026年6月末時点2,075.56円)とは基準時点が異なります。自己資本比率は決算短信・IR BANKに基づく期末実績です。出典:IR BANK・決算短信

しばっち
しばっち

営業利益率もROEも良さそうだけど、この会社ってリーマンショックのあと、減配してるよね?

TJ
TJ

そこは正直に見ておきたいところ。あのころは売上も利益も配当も悲惨なレベルで減っていったんだ。

不況にメチャクチャ弱い一面もあるってことは、TJも忘れずに見ているよ。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

でも、自己資本比率は年々厚みを増してるね!

TJ
TJ

うん、パーカーコーポレーションはそこから変わったんだ。借入を減らして現金を積み上げてきた。

過去の弱さと今の強さ、その両方を知っておくのが大事だよ。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 過去10年で456億円から733億円へ1.6倍。2027年3月期の会社予想は740億円
経常利益 28億円から71億円へ2.5倍。2026年3月期は過去最高益です
EPS 長期では増加基調。2027年3月期の会社予想は175.8円です
ROE 4.6〜10.9%のレンジ。私が目安にしている8%を直近は超え、会社目標の8%も達成
ROA 2.8%から6.1%へ上昇。直近の水準は10年で最も高い
営業利益率 5.4〜8.9%で推移。会社目標の8%を直近で達成。今期の会社予想では届きません
自己資本比率 49%から66%へ毎期ほぼ改善。極めて健全な財務基盤です
利益剰余金 毎期きちんと積み上がり、10年で2.7倍になりました
有利子負債 10年で半分に減少。手元の現金が借入を大きく上回ります
BPS 823円から2,032円へ2.5倍。毎期増加が続いています
営業CF 2008年3月期から19期連続黒字。2026年3月期は87億円で過去最高
投資CF 毎期支出超。2026年3月期は▲48億円と10年で最大の投資額でした
財務CF 10年間ずっと支出超。借入の返済と配当の支払いが中心です
現金等 73億円から214億円へ3倍。増加基調が続いています
配当推移 2011年3月期以降16期非減配。2022年3月期から5期連続増配。今期予想は据置53円
配当性向 8〜28%の低水準で推移。今期予想は30.1%(当ブログ算出)
自社株買い 2019〜2023年3月期に小規模な取得あり。2024年3月期以降は実施なし
PER推移 期末ベースで4.1〜7.8倍。10倍を超えた期はありません
PBR推移 0.34〜0.68倍(期末ベース)。2010年以降、年間高値でも1倍に届いていません
配当利回り推移 期末ベースで1.5〜3.8%。2026年3月期の3.82%は過去15年で最高
リーマンショック後
の配当推移
2009年3月期・2010年3月期に2期連続減配(分割調整後8円→3円)。不況期に配当が揺れた実績
株主還元方針 年2回配当。長期的な視点で安定配当を継続する方針。有報に配当性向の数値目標の記載なし
セグメント 6部門。自動車向けの化成品と産業用素材で売上の7割。化学品・化工品・機械が続く
海外売上比率 41%。日本59%・中国13%・米国11%。アジア・米州・欧州にも展開

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンス決算短信有価証券報告書・会社四季報(2026年夏号)

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

PBRが1倍割れって、株価が会社の財産より安いってことだよね?

TJ
TJ

そのとおり。パーカーコーポレーションはPBR1倍割れが長く続く会社で、PERで見ても割安なんだ。

しばっち
しばっち

ずっと安いままって、それはそれで心配じゃない?

TJ
TJ

確かにそれ。今期は会社予想が減益で、海外ではライバル企業との競争もある。

割安のウラにあるリスクまで、みんなも次の注意点でしっかり確かめてね!

🏆 パーカーコーポレーション(9845)総合評価

業績・財務・キャッシュフロー

売上高は過去10年で1.6倍、経常利益は2.5倍に伸び、2026年3月期は過去最高益でした。主因は自動車業界の主要顧客の生産正常化と、国内事業の収益力改善です。会社が目標に掲げるROE8%・営業利益率8%を、同期は両方とも達成しました。

財務は年々厚みを増しています。自己資本比率は60%台後半に乗り、有利子負債は10年で半分になりました。手元の現金が借入を大きく上回るネットキャッシュの状態です。

営業キャッシュフローは19期連続の黒字、フリーキャッシュフローも10年以上プラスが続き、稼いだ現金が着実に残る体質です。

割安性・PER・PBR

PERは期末ベースで過去10年ずっと10倍以下、PBRは2010年以降一度も1倍に届いていません。収益面&資産面どちらから見ても株価は割安圏が長く続いています。

ただし2027年3月期は会社予想で減益です。会社四季報は、不採算部門の整理効果の一巡や値下げ圧力を理由に挙げています。長く安いまま放置されてきた理由と、今期の減益予想。この2つをどう読むかで、この株の見え方は変わります。

■ 比較会社2社

銘柄 PER(予) PBR(実) 配当利回り(予) 営業利益率 基準日
パーカーコーポレーション(9845) 7.79倍 0.66倍 3.87% 8.85% 2026/09/18
石原ケミカル(4462) 13.88倍 1.51倍 1.71% 16.38% 2026/09/15
ソマール(8152) 5.60倍 0.60倍 1.38% 8.35% 2026/09/15

配当・株主還元

配当は2011年3月期以降16期非減配で、2022年3月期からは5期連続増配。2026年3月期は期初予想から2度の増額を経て、前期の2倍超に増やしました。2027年3月期の会社予想は据え置きです。

配当性向は過去10年で8〜28%と低く、予想ベースでも30%前後。利益の伸びに比べて配当はまだ控えめで、増配余力は残っています。ただし、有価証券報告書に配当性向の数値目標の記載はなく、「長期的な視点での安定配当」という方針にとどまります。

注意点・リスク

この会社のリスクは、得意先の景気海外での価格競争の2方向に整理できます。

まず景気。自動車向けの化成品と産業用素材で売上の7割を占めるため、景気が冷えて得意先の生産が落ちれば業績も揺れます。会社は自動車・電機・化学・食品と納入先を広げ、この振れをやわらげようとしています。

もうひとつが海外。低コストの競合が増えれば価格競争は激しくなり、新製品の開発投資が成果に結びつかないこともありえます。

海外売上が約40%を占めるだけに、為替の変動も円換算の業績と原料コストの両方に効いてきます。逆に考えれば、円安恩恵銘柄の一面も持っています。

 

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パーカーコーポレーション(9845)のよくある質問

Q. パーカーコーポレーションの配当は何期連続増配ですか?

A. 実績では2022年3月期から2026年3月期まで5期連続で増配しました。2027年3月期の会社予想は53円で据え置きです。

Q. パーカーコーポレーションは過去に減配していますか?

A. 減配しています。リーマンショック期の2009年3月期と2010年3月期に2期連続で減配しました(株式分割調整後8円→6円→3円)。2011年3月期以降は16期非減配です。

Q. パーカーコーポレーションのPBRはなぜ1倍割れなのですか?

A. 明確な理由は断言できません。事実として、期末ベースのPBRは2010年以降一度も1倍に届かず、PERも過去10年は10倍を超えていません。自己資本比率が高く現金も厚いのに、割安に放置されてきた銘柄です。

Q. 2027年3月期はなぜ減益予想ですか?

A. 会社四季報は、採算の高い化成品で不採算部門の整理効果が一巡し、値下げ圧力も受けるとしています。会社の決算短信に減益理由の記載はありません。第1四半期は増収減益で、予想に沿った滑り出しです。

Q. パーカーコーポレーションに株主優待はありますか?

A. ありません。株主還元は年2回の配当がメインです。

 

▼ 質問と回答をすべて見る

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

パーカーコーポレーションは、TJが保有している銘柄です。

「この株、買い増すの?」と聞かれたら、私の答えは買い増しの優先度は高いです。

理由は、この会社の配当利回りが、私が見てきたなかでも高いところまで上がってきたから。PERでもPBRでも割安。財務は毎期のように良くなり、配当は減らさず、増配を重ねてきました。

好業績・低PER・低PBR・高配当・財務改善・キャッシュフロー良好。私が探している銘柄の姿に、かなり近い1社です。

ただ、ひとつだけ頭に置いていることがあります。

リーマンショック後、この会社は2期連続で減配しました。当時は売上も最終利益も顔面蒼白になるほど悲惨な結果でした・・・。

不況下では、かなりの景気敏感株。この減収減益減配の歴史が、そう教えてくれます。

だから私は、こういったリスクを承知のうえで買い増しを検討していきます。

ひとつの銘柄でポートフォリオ全体の5%を超えないのが私のルールなので、買い増すタイミングと割合には気をつけています。

一方で、そのあとの十数年は減配なしで増配傾向が続き、借入の負担も軽くなりました。

そこが、いま私が持ち続けている根拠です。

「景気敏感株」の顔と、「割安な高配当株」の顔。

アナタは、どちらの顔を重く見ますか?

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執筆:TJ(個人投資家・プロフィール記事の品質管理について

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