⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月27日時点。
今回はオカムラ(7994)を取り上げるよ!オフィス家具の国内トップ級で、TJの保有銘柄なんだ!
オカムラは派手な高成長株ではないけれど、配当利回りは4%台。しかも累進配当。
だけど、ちょっと知ってほしいリスクもあるから、会社の数字と一緒にみんなで学んで見ていこうよ!
東証プライム | コード 7994 | その他製品 | 決算月:3月
オカムラ
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/08/27 終値)
2,359円前日比-16 (↓0.67%)
時価総額 約2,374億円
配当利回り(予)
4.45%
105.00円(2027年3月期予想)
PER(予)
10.58倍
過去レンジ 約8.0〜14.8倍
PBR(実)
1.09倍
過去レンジ 約0.7〜1.3倍
配当性向(予)
47.1%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(実)
10.98%
ROA(実)7.43%
※データ取得日:2026/08/27
オカムラ(7994)はどんな会社?【事業内容】
オカムラは、オフィスチェアやデスクなどのオフィス家具で国内トップ級のメーカーです。神奈川・横浜が本拠、東証プライム上場で決算月は3月、業種は「その他製品」に分類。事業は「オフィス環境」「商環境」「物流システム」の3つ。商環境はお店の陳列棚やレジ回りといった什器(じゅうき=備え付けの器具)、物流システムは倉庫で荷物を自動で保管・仕分けする設備を手がけます。オフィスの移転や店舗の改装、物流拠点の新設といった企業の設備投資が需要のもとになります。
📈 株価・PER・配当10年チャート
7994 オカムラ|10年
株価(円)
1株配当(円)
PER(倍)
当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)
※株価は各年度末時点の値です。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
| 年度 | 株価(円) | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|
| 2017/03 | 989 | 24 | 13.13 |
| 2018/03 | 1450 | 26 | 14.76 |
| 2019/03 | 1159 | 28 | 12.47 |
| 2020/03 | 865 | 32 | 9.67 |
| 2021/03 | 1297 | 32 | 11.53 |
| 2022/03 | 1212 | 40 | 8.01 |
| 2023/03 | 1364 | 55 | 8.36 |
| 2024/03 | 2270 | 86 | 10.59 |
| 2025/03 | 1967 | 94 | 8.44 |
| 2026/03 | 2465 | 104 | 10.41 |
いいところに気づいたね!オカムラは業績が伸びつづけていて「配当性向40%以上を維持する」方針を掲げたことが注目点なんだ。
連続増配株じゃないけど、減らさずに増やしていく「累進配当」タイプの会社さんってことも覚えておこうね!
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
7994 オカムラ|10年
配当性向(%)
配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | 配当利回り(%) | 配当性向(%) |
|---|
| 2017/03 | 2.43 | 31.9 |
| 2018/03 | 1.79 | 26.5 |
| 2019/03 | 2.42 | 30.1 |
| 2020/03 | 3.70 | 35.8 |
| 2021/03 | 2.47 | 28.4 |
| 2022/03 | 3.30 | 26.4 |
| 2023/03 | 4.03 | 33.7 |
| 2024/03 | 3.79 | 40.1 |
| 2025/03 | 4.78 | 40.4 |
| 2026/03 | 4.22 | 43.9 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
7994 オカムラ|10年
EPS(円)
営業利益率(%)
ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | EPS(円) | 営業利益率(%) | ROE(%) |
|---|
| 2017/03 | 75.3 | 4.99 | 7.3 |
| 2018/03 | 98.23 | 5.44 | 8.64 |
| 2019/03 | 92.91 | 5.01 | 7.88 |
| 2020/03 | 89.44 | 5.29 | 7.34 |
| 2021/03 | 112.5 | 5.80 | 8.63 |
| 2022/03 | 151.25 | 6.12 | 10.51 |
| 2023/03 | 163.14 | 6.27 | 10.55 |
| 2024/03 | 214.27 | 8.06 | 11.77 |
| 2025/03 | 232.93 | 7.61 | 11.91 |
| 2026/03 | 236.8 | 7.34 | 10.98 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
7994 オカムラ|10年
BPS(円)
自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)
※年次の確定値のみを掲載しています。出典:IR BANK・決算資料
| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|
| 2017/03 | 1032.06 | 52.6 |
| 2018/03 | 1136.8 | 53.7 |
| 2019/03 | 1179.62 | 56.7 |
| 2020/03 | 1219.17 | 56.8 |
| 2021/03 | 1381.6 | 56.5 |
| 2022/03 | 1459.33 | 58.1 |
| 2023/03 | 1592.78 | 59.6 |
| 2024/03 | 1821.09 | 61.1 |
| 2025/03 | 1956.32 | 64.0 |
| 2026/03 | 2156.12 | 67.6 |
そうだね。自己資本比率は会社の体力を示す指標のひとつで、高いほど借金に頼らず自分のお金で経営できているということ。オカムラの財務の安全性は高い水準なんだ。
ROEも、近年は10%超を4期連続で達成しているし、財務の安全性と稼ぐ力を両立できているのは、優良なポイントだね!
業績も財務も良くて、それでPERもPBRも低いんでしょ?すごくお買い得に見えてきたよ!
魅力は多いよね。だけど、オカムラはオフィス家具がメインで、企業の設備投資の動き次第で業績が振れやすい「景気敏感」な一面があるんだ。そこはちゃんと覚えておいてね!
📋 財務指標 分析一覧
| 指標 |
評価 |
| 売上高 |
直近10年で2,300億円規模から3,000億円超へと着実に拡大。2027年3月期は会社予想3,470億円。 |
| 営業利益 |
売上の拡大とともに長期で水準を切り上げてきた。2027年3月期は会社予想260億円と増益を見込む。 |
| 営業利益率 |
おおむね5〜8%台で推移し、近年はオフィス需要の回復を背景に改善傾向にある。 |
| 純利益 |
直近期は過去最高水準。ただし2027年3月期は会社予想で減益見込み(政策保有株式の売却益の減少が主因で、本業の悪化ではない)。 |
| EPS(1株利益) |
株式分割のない一貫したベースで長期に上昇してきた。2027年3月期予想は222.87円(前期比では減益)。 |
| ROE |
過去10年はおおむね7〜12%で、近年は4期連続で10%超を達成。資本効率は高まっている。 |
| ROA |
総資産利益率も近年は7%台へ改善し、資産を効率よく使えている。 |
| 自己資本比率 |
50%台から60%台後半へと着実に改善しており、財務の安全性は高い。 |
| 有利子負債 |
有利子負債比率は1割台と低めで、手元資金がほぼ同規模。実質的に無借金に近い堅実な財務といえる。 |
| 利益剰余金 |
内部留保を着実に積み上げており、還元と成長投資の余力を確保している。 |
| BPS(1株純資産) |
1株当たり純資産はこの10年で約2倍に拡大。PBRが1倍前後で評価されている。 |
| 営業CF |
毎期プラスを継続しており、本業のキャッシュ創出力は底堅い。 |
| 投資CF・財務CF |
設備投資を継続しつつ、配当などの株主還元を実施している。 |
| 現金等 |
手元資金を厚く確保し、有利子負債とほぼ見合う水準にあり、安全性は高い。 |
| 配当推移(10年) |
株式分割のないベースで増配基調。ただし据え置いた年もあり、毎期増配の「連続増配」ではなく、減配せず水準を保つ「累進配当」型。2027年3月期は会社予想105円。 |
| 配当性向 |
近年はおおむね40%前後。中期経営計画で「配当性向40%以上を維持」する方針を掲げている。 |
| PER推移(10年) |
期末ベースでおおむね8〜15倍。足元の予想PERは10倍近辺で、レンジの中位以下にある。 |
| PBR推移(10年) |
期末ベースでおおむね0.7〜1.3倍。1倍前後での評価が続いている。 |
| 配当利回り推移 |
期末ベースでおおむね1.8〜4.8%。増配と足元の株価調整で、過去と比べ高めの水準にある(2026年6月時点)。 |
リーマンショック後 の配当推移 |
リーマンショック後の2009年3月期・2010年3月期に2年連続で減配し、1株配当はほぼ半減した実績がある。オフィス家具は企業の設備投資に連動する景気敏感型で、ディフェンシブ銘柄とは言いにくい。その後は業績回復とともに増配・累進配当へ転じている。 |
| 株主還元方針 |
中期経営計画で「配当性向40%以上を維持」する累進的な配当方針を掲げる。記念配当を実施する年もある。 |
| 事業・セグメント |
オフィス環境(チェア・デスク等/売上の約6割を占める高採算の主力)が中核。ほかに商環境(店舗用什器・約3.5割)、物流システム(保管棚・自動化機器/1割未満で苦戦)を展開。 |
| 特色・海外 |
コクヨと並ぶオフィス家具の国内トップ級メーカー。売上は国内中心の内需型で、アジア展開にも取り組んでいる。 |
▼ くわしくデータを見る
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・株探・会社四季報・決算資料
2027年3月期は会社予想だと純利益が減益なんだよね。ちょっと不安に感じるなあ。。。
そこはお和えておきたいポイント。ただ、中身を見ると本業の営業利益はむしろ増益の見込みなんだ。
純利益が減るのは、保有している株式(政策保有株)の売却益が、前の年より減るのが主な理由で、本業が悪くなるわけではないよ。
それでも会社は増配を計画していて、株主還元の姿勢は崩していない。数字の「なぜ」まで確かめて、総合的に判断していこうね!
🏆 オカムラ(7994)総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
オカムラの売上高は、この10年で2,300億円規模から3,000億円超まで積み上がりました。営業利益率はおおむね5〜8%台で、近年はオフィス需要の回復を背景に改善傾向にあります。ROEは近年4期連続で10%を超え、収益性も高まってきました。
財務は自己資本比率が60%台後半へと高まり、有利子負債は手元資金とほぼ見合う水準で、実質的に無借金に近い堅実さです。営業キャッシュフローも毎期プラスを確保しています。
割安性・投資タイミング
株価の評価について、当ブログでは、ベンジャミン・グレアムが著書『賢明なる投資家』で示した割安の目安(PER×PBR、すなわちMIX係数が22.5以下)を判断のものさしとしています。
オカムラは、業績が伸びても株価の評価がなかなか付いてこなかった時期の長い銘柄です。過去10年の期末実績を並べると、PERはおおむね8〜15倍、PBRは0.7〜1.3倍のレンジでした。純資産並みか、それを下回る評価を受けてきた期間が目立ちます。業績の伸びに対して株価の評価が控えめに置かれてきた、バリュー寄りの銘柄といえます。オカムラのMIX係数が22.5の内側にあるかどうかは、その日の株価しだいです。当日の実数は、記事上部のスコアシートでご確認ください。
市場の関心がAIや半導体などに集まりやすい局面では、オフィス家具のような堅実な内需銘柄が見直されにくい面もあります。ただし、会社の業績そのものが崩れたわけではない点は、10年チャートの数字から確認できます。
■ 企業の空間投資で稼ぐ3社との比較
| 銘柄 |
PER(予) |
PBR(実) |
配当利回り(予) |
営業利益率 |
基準日 |
| オカムラ(7994) |
10.58倍 |
1.09倍 |
4.45% |
7.34% |
2026/08/27 |
| サンゲツ(8130) |
13.98倍 |
1.55倍 |
4.83% |
9.40% |
2026/08/27 |
| 立川ブラインド工業(7989) |
16.64倍 |
0.95倍 |
4.42% |
10.35% |
2026/08/28 |
※オフィス・店舗の空間づくりに関わる銘柄のごく一部との比較です。
配当・株主還元
リーマンショック後の落ち込みからは大きく回復し、近年は増配基調が続いています。会社は中期経営計画で「配当性向40%以上を維持する」方針を掲げ、2027年3月期も会社予想で前期から増配を計画しています。
記念配当を含む年もありますが、本業の利益成長に支えられた還元姿勢は明確です。なお、これらは会社の方針・計画であり、将来の配当を確約するものではありません。
注意点・リスク
リスクは、最新の有価証券報告書(第91期・2026年6月提出)の「事業等のリスク」を参照しました。
会社が挙げるリスクのうち、TJがいちばん重く見ているのは「経済状況」です。国内の景気が悪化して企業が設備投資を抑えると、需要が縮んで業績が悪化する可能性があると、会社自身が書いています。つまりオカムラは、企業の設備投資に連動する景気敏感な事業だということです。実際、リーマンショック後には2年連続で減配し、1株配当がほぼ半減した実績があります。オフィス投資や店舗改装が落ち込めば、業績と配当が下押しされるリスクは意識しておきたいところです。
有報はこのほかに7項目を挙げています。製品・サービスの開発(顧客ニーズの変化に対応が追いつかないこと)、製品・サービスの品質維持(製造物責任や品質管理体制の不備)、サプライチェーンの分断(自然災害や感染症などによる供給の途絶)、情報セキュリティ(サイバー攻撃への対策不足)、人財育成や職場環境、気候変動への対応、そしてガバナンス・コンプライアンスです。
加えて、2027年3月期は会社予想で純利益が減益となる見込みです。政策保有株式の売却益が減ることが主因ですが、利益の振れ要因として頭に入れておきたいところです。物流システム事業の採算など、事業ごとの濃淡が残る点も、決算のたびに確かめておきたい要素になります。
▼ つづきを読む
オカムラ(7994)のよくある質問
Q. オカムラは連続増配銘柄ですか?
A. 毎期きっちり積み増していく「連続増配」ではありません。長い目で見れば配当は増えてきましたが、前の期と同じ額に据え置いた年もあります。いわゆる累進配当(減配せずに水準を保つ配当方針)に近い形といえます。会社は中期経営計画で配当性向40%以上を維持する方針を掲げており、2027年3月期の配当は会社予想で105円です。決算期は3月です。
Q. オカムラは景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄ですか?
A. ディフェンシブとは言いにくい銘柄です。オフィスを移す、店を改装するといった企業側の判断ひとつで受注が動くため、景気の波を受けやすい構造だからです。実際、リーマンショック後の2009年3月期と2010年3月期には配当が2期続けて引き下げられ、1株あたりの配当額は半分近くまで縮みました。有価証券報告書でも「経済状況」がリスクとして挙げられています。
Q. 2027年3月期の純利益が減益予想なのはなぜですか?
A. 保有している他社株式(政策保有株式)を売って得られる利益が、前の期より減ることが主な理由です。本業のもうけを示す営業利益は、会社予想では増益を見込んでいます。つまり本業が悪化したことによる減益予想ではない、という点が読みどころになります。
Q. オカムラの3つの事業のうち、稼ぎ頭はどれですか?
A. オフィス環境事業です。チェアやデスクなどを扱うこの事業が売上の約6割を占め、採算も高い主力にあたります。次いで、お店の陳列棚やショーケースを手がける商環境事業が約3.5割です。倉庫の保管棚や自動化機器を扱う物流システム事業は1割に届かず、採算面では苦戦しています。なお売上のほとんどを国内で稼ぐ、いわゆる内需型の会社で、アジア展開にも取り組んでいます。
▼ 質問と回答をすべて見る
💬 【TJの視点】
TJ(運営者・個人投資家)
オカムラって名前は聞きなれないかもしれませんが、会社のデスク等でよく使われています。
私も保有している銘柄です。
きっかけは、業績がしっかり伸びているのに株価はむしろ下落傾向にあって、「割安に買えるタイミングではないか」と感じたこと。
財務もキャッシュフローも配当の積み上がりも良好で、PERやPBRから見ても割高ではない——むしろ過去の推移と照らしても、落ち着いた水準だと捉えています。
業績が良いのに評価は控えめで、配当もしっかり、という会社は、私がいちばん好きなタイプなんです。
もちろん、オフィス家具は景気の波を受けやすく、過去には減配した局面もあった会社です。
そこは承知のうえで、業績が好調を保ちながら株価が冴えない今は、私にとってはむしろ買い場だと考えています。仮に・・・、ここからさらに下げる場面が来れば、それはそれで買い増しを検討したい——そんなスタンスで付き合っているところです。
これはあくまで私個人の見方ですので、最後はあなた自身でよく考えて判断してくださいね。
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月27日時点。
サイト運営者