スコアシート

図研(6947)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

図研(6947)銘柄分析スコアシートのアイキャッチ画像。「ZUKEN」のロゴと「構想をカタチにするテクノロジー」の言葉、金色の輪に「プリント基板CAD・CAM国内最大手」のバッジを掲げ、基板設計の画面とプリント基板が光る紺色の背景に、東証プライム、EPSとBPSの上昇トレンド、実質無借金経営で財務健全、営業CFの連続黒字、20年以上非減配という特徴が並んでいる。
TJ
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⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月27日時点。

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今回は、電子機器の設計ソフトで世界に挑む図研(6947)。TJの監視リストの中でも、財務三表のキレイさは指折りの1社だよ!

なにしろ、普通配当ベースで20年以上減配なし

そのぶん、割安さに欠けるのが悩みどころ。そこも含めて、みんなで一緒に見ていこうよ!

東証プライム | コード 6947 | 電気機器 | 決算月:3月

図研

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期 本決算(2026年5月公表)

現在株価(2026/08/27 終値)

5,010前日比+30 (↑0.60%)

時価総額 約1,115億円

配当利回り(予)
2.99%
150円(2027年3月期予想)
PER(予)
18.52倍
過去レンジ 16〜31倍
PBR(実)
2.57倍
過去レンジ 1.1〜2.6倍
MIX係数(PER×PBR)
47.60
22.5以下が割安の目安 MIX係数とは?
配当性向(予)
55.5%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
13.81%
ROA(予)8.4%
営業利益率(前期)
13.60%
2026年3月期
自己資本比率
61.0%
2026年3月期(実質無借金経営)

※データ取得日:2026/08/27

🎁 図研の株主優待制度

100株以上の保有で、継続保有期間にかかわらずQUOカード(1,000円分)を年2回贈呈。

保有株数 3月末基準 9月末基準
100株以上 QUOカード1,000円分 QUOカード1,000円分
株主優待配当利回り(予)

3.39%

100株保有
(年配当15,000円+優待2,000円)
÷投資額501,000円

※基準日は毎年3月31日・9月30日の年2回。贈呈時期は6月下旬・12月上旬。年配当は2027年3月期の会社予想150円で計算。出典:図研 公式IR。株主優待配当利回りは 2026/08/27現在。

📈 株価・PER・配当10年チャート

6947 図研|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株価は各年度末時点の終値、1株配当は各年度の実績です(2026年3月期は創立50周年記念配当100円を含みます)。PERは各年度末の株価と実績EPSから算出。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス

年度株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/031,3642026.30
2018/031,4662222.56
2019/031,4972616.47
2020/032,3062920.66
2021/032,8263030.74
2022/033,0203723.39
2023/033,4404525.02
2024/034,5055526.29
2025/034,73010019.96
2026/034,33020017.10
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

株価も1株配当も、グングン伸びてきたんだね!2025年に配当がポンッ!と跳ねているけど、あれはどうしたの?

TJ
TJ

創立50周年の記念配当が上乗せされた年なんだ。

記念分をのぞいた普通配当ベースでも増配基調が続いているのがポイント。業績の成長と足並みのそろった、気持ちのいいチャートだね!

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

6947 図研|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※配当利回りは各年度末株価に対する実績値、配当性向は各年度の実績です。2026年3月期は創立50周年記念配当を含みます。出典:IR BANK

年度配当利回り(%)配当性向(%)
2017/031.4738.6
2018/031.5033.8
2019/031.7428.6
2020/031.2626.0
2021/031.0632.6
2022/031.2328.6
2023/031.3132.7
2024/031.2232.1
2025/032.1142.2
2026/034.6279.0

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

6947 図研|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※EPS・営業利益率・ROEは各年度の実績です。出典:IR BANK

年度EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/0351.877.194.29
2018/0364.998.595.02
2019/0390.8811.386.48
2020/03111.6111.587.50
2021/0391.9210.035.55
2022/03129.1212.397.85
2023/03137.4712.637.82
2024/03171.3512.479.56
2025/03236.9913.2413.08
2026/03253.1513.6013.08

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

6947 図研|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※BPS・自己資本比率は各年度末の実績です。出典:IR BANK

年度BPS(円)自己資本比率(%)
2017/031208.8469.3
2018/031295.4769.0
2019/031402.4869.1
2020/031487.5067.2
2021/031656.2167.4
2022/031644.7664.7
2023/031758.5665.4
2024/031818.2063.3
2025/031843.7963.1
2026/031958.5461.0
しばっち
しばっち

配当性向と配当利回り、2026年にドーンと跳ね上がっているよ!無理して配当を出していないか心配!

TJ
TJ

あれは記念配当で一時的にかさ上げされた数字なんだ。

普通配当だけなら4割前後。稼ぎの範囲にきちんと収まった健全な水準だよ!

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

EPSもROEもきれいな右肩上がり。株主のお金を効率よく使って、稼げるようになってきたってこと?

TJ
TJ

そのとおり!しかも借金ゼロでこの伸びだから、中身が濃いんだ。自己資本比率も高くて、財務はまさに鉄壁だね!

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 電子機器の設計ソフトを軸に増収基調が続く。直近10年で約2倍に拡大し、2027年3月期は会社予想460億円と過去最高を見込む。
経常利益 直近10年で4倍超に拡大し、増益基調が鮮明。2027年3月期も会社予想78億円と、さらなる利益成長を見込む。
EPS EPS右肩上がりで直近10年で約5倍。2027年3月期の会社予想も過去最高の更新を見込み、非常に優秀。
ROE 10年前の1桁台前半から着実に改善し、直近は上場企業平均(8%)を大きく上回る2桁台に到達。稼ぐ効率の向上が続く。
ROA 上場企業平均(5%)を上回る水準へ改善。総資産の半分超を現金・有価証券が占めるなかでの高水準は優秀。
営業利益率 10年前の1桁台前半から2桁台へ大きく切り上がり。設計ソフトウェア事業らしい高収益体質が定着している。
売上原価率 おおむね3割前後で安定。ソフトウェア主体の事業構造で原価率は低く、収益効率が高い。
自己資本比率 一貫して6割超の高水準を維持。借入に頼らない経営で、財務は盤石。
利益剰余金 毎期着実に積み上がり、直近10年で約2.7倍。内部留保は厚い。
有利子負債比率 連結貸借対照表に借入金・社債の科目がない実質無借金経営。財務の健全性は文句なし。
BPS 右肩上がりで直近10年で約1.6倍。自社株買いを行いながらの積み上がりで、1株あたりの価値向上が続く。
営業CF 毎期黒字で本業の稼ぐ力は安定。直近は過去最高水準の流入で、キャッシュ創出力が一段と強まっている。
投資CF マイナスの年が多く、研究開発・事業投資を継続。プラスに転じた年もあるが、稼ぎの範囲内の投資が基本。
財務CF 毎期マイナス。無借金のため中身は借入返済ではなく、配当や自社株買いなど株主還元による流出が中心。
現金等 現金・預金は直近10年で約2倍に積み上がり、有価証券とあわせて純資産の大半に相当する厚み。抜群の手元流動性。
配当推移(10年) 普通配当ベースで20年以上減配なし。2017年3月期20円→2026年3月期は普通配当100円、2027年3月期は150円の会社予想と増配基調。
配当性向 記念配当を含む前期は高く見えるが、普通配当ベースならおおむね4割前後。無理のない範囲での還元を維持している。
自社株買い 直近3期連続で実施(各期数十億円規模)。配当とあわせた株主還元の姿勢が強い。
PER推移(10年) 期末ベースでおおむね16〜31倍で推移。市場平均より高めの評価が定着し、割安圏で放置される場面は少ない。
PBR推移(10年) おおむね1.1〜2.6倍で推移し、近年は2倍台へ切り上がり。資産価値から見た割安感は乏しい。
配当利回り推移 年度末ベースでおおむね1〜2%台と、配当利回りは低めで推移してきた銘柄。年度末の実績で3%を超えた年は、直近10年では記念配当を含む2026年3月期のみ。
リーマンショック後
の配当推移
リーマンショック直後の2009年3月期にも12円→14円へ増配し、以後も普通配当ベースで減配なし(有価証券報告書で確認)。配当のディフェンシブ性は非常に高い。
株主還元方針 安定配当を基本に、DOE(株主資本配当率)で期首の連結株主資本に対して5.0%以上を目安に配当を決定(有価証券報告書)。
株主優待 100株以上の保有で、継続保有期間にかかわらずQUOカード1,000円分を年2回(3月末・9月末基準)贈呈する金券型の優待。
セグメント 報告セグメントは所在地別で日本が中心。欧州・アジアも利益貢献する一方、米国は2026年3月期に赤字。
海外売上比率 売上の約3割が海外(欧州中心)で、為替変動の影響を受ける。内需一本ではないグローバル型。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンス有価証券報告書

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

表を見ていたら、お金がびっくりするくらい貯まっている会社に見えてきたよ♪

TJ
TJ

そこが図研のいちばんの個性だね。純資産の大半をまかなえるほどの現金・有価証券を持っているんだ。

貯め方は超一流。次は使い方をどう見せてくれるか、TJはそこを楽しみにしているんだ!

しばっち
しばっち

いい話が続いたけど、設計ソフトの会社にも弱点はあるよね?

TJ
TJ

お客さんの中心は製造業だから、設備投資や開発投資が細ると影響を受けやすいんだ。海外売上も約3割あるから、為替の波もかぶる。

ここが図研の大きなリスク。有価証券報告書にも最初に書かれているポイントだよ。

🏆 図研(6947)総合評価

【業績・財務・キャッシュフロー】
図研の本業は、電子機器の中身である基板や回路を設計するためのソフトウェア(CAD)の開発・販売です。売上高は直近10年で約2倍、EPS(1株あたりの利益)は約5倍と成長が続き、営業利益率も1桁台前半から2桁台へ大きく切り上がりました。

財務は自己資本比率が一貫して6割を超え、連結貸借対照表に借入金・社債の科目がない実質無借金経営。営業キャッシュフローは毎期黒字で、現金・有価証券は純資産の大半に相当する規模まで積み上がっています。業績・財務・キャッシュフローの三拍子がそろった、非常に優秀な中身とTJは見ています。

【割安性・投資タイミング】
一方で、株価の評価はすでに高めです。過去10年の期末ベースでもおおむね16〜31倍と、割安圏に放置される場面はほとんどありませんでした。PBRも近年は2倍台に切り上がっています。

ただし、見方を変えると、本記事執筆時点(2026年7月)のPER(予)は自社の過去レンジでは下限寄りで、電気機器業種平均(同時点で25倍超・株探調べ)と比べても低めの位置にあります。業績が伸びているのに株価は調整しており、過去と比べれば手が届きやすくなってきたのも事実です。

それでも指標面の割高感は残るため、高値づかみを避けたい方は、業績と株価のバランスをじっくり見極める姿勢が大切な銘柄です。

■ 同業電気機器2社との比較

銘柄 PER(予) PBR(実) 配当利回り(予) 営業利益率 基準日
図研(6947) 18.52倍 2.57倍 2.99% 13.60% 2026/08/27
日本信号(6741) 11.68倍 1.03倍 2.99% 10.30% 2026/08/28
チノー(6850) 13.16倍 1.22倍 3.53% 10.19% 2026/08/28

※同業(電気機器)のごく一部との比較です。各社の数値は当ブログの各スコアシート記事(スコアカード)より、表中の基準日時点の値を取得したものです。PER・配当利回りは会社予想、PBR・営業利益率は前期実績ベース。3社とも3月期決算です。

【配当・株主還元】
配当は普通配当ベースで20年以上減配なし。リーマンショック直後にも増配した実績があります(有価証券報告書で確認)。近年は増配ピッチが上がり、2027年3月期は普通配当を50円増やす年間150円の会社予想です。

配当方針はDOE(株主資本配当率)。期首の連結株主資本の5.0%以上を目安と明確です。DOEは利益ではなく会社の純資産を物差しに配当を決めるやり方で、利益がへこんだ年でも配当がぶれにくいのが特長です。直近3期は自社株買いも続けています。

いま(2026年7月時点)の予想配当利回りは3%台と、この銘柄の過去の推移(年度末ベース)ではめったに見られなかった水準です。100株以上の保有でQUOカードがもらえる株主優待もあります。

【注意点・リスク】
最新の有価証券報告書「事業等のリスク」では、製造業向けソリューションが主力のため、製造業の景気や設備投資の動向に業績が左右される点が最初に挙げられています。また売上の約3割は海外のため、為替や各国の政治経済の変動も利益を揺らす要因です。所在地別では米国が2026年3月期に赤字だった点も覚えておきたい事実です。

こうした波を、無借金の財務と厚い手元資金で受け止められるかがポイントです。なお、本記事の数値は2026年3月期実績・2027年3月期会社予想に基づいています。

 

▼ つづきを読む

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

私は図研を、監視銘柄に入れて外からウォッチしています。気になる銘柄として取り上げた記事はコチラで紹介しています。

惹かれている理由は、ピカピカの財務三表です。

業績・財務・配当・キャッシュフローの過去推移がそろって優秀で、借金はゼロ。ここまで実績のそろった銘柄は、正直めったにありません。

先日紹介したビジネスエンジニアリング(4828)と同じタイプの優等生で、実績の採点なら私の監視リストでも最上位クラスです。

そして面白いのが、純資産の大半に相当する規模まで、現金や有価証券を貯め込んでいることです。

なにか大きな投資をするのでは?と、私は勝手にワクワクしながら見ています。

一方、残念なのは、PERとPBRから見ると株価は割高。

市場はこの銘柄をすでに高く評価済み。バリュー株投資メインの私のスタイルからは、距離が遠い銘柄です。

ただ、2026年7月時点で見ると、直近1年は業績がいいのに株価は下落傾向。これまでが割高な水準だったので、調整の局面かな?と感じています。

そう思えば、少し前の高値圏より今のほうが安く買える。とはいえ、未来はどうなるかわかりません。

長らく配当利回り1%台が当たり前だった銘柄が、いまでは予想ベースで3%台。優秀な実績と好材料の多さを考えると、自分の保有リストに入れてもいいとも思っています。

好材料の多さと割高感。この2面性をあわせ持った銘柄で、買うかどうか本当に悩ましいところです。

この見方は、監視リストの外から眺めている私個人のもので、最終的な投資判断はご自身でお願いしますね。

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執筆:TJ(個人投資家・プロフィール記事の品質管理について

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