ヤマウホールディングス(5284)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
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この記事はTJ個人の見解や実体験、IR BANKや決算資料からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年5月29日時点。
今回は、高配当株のヤマウHD(5284)を紹介するよ!九州を地盤に、道路や農業土木に使うコンクリート二次製品を手がける会社さんなんだ。
何と言っても魅力は増配傾向の高配当株で、TJの好きな稼ぎ上手な小型株。2026年3月期の本決算データも反映させたから、各財務指標を一緒に学んでいこうよ!
東証スタンダード | コード 5284 | ガラス・土石製品 | 決算月:3月
ヤマウホールディングス
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期(2026年5月公表)
現在株価(2026/05/29)
2247円
時価総額 約141億円
※データ取得日:2026/05/29
📈 株価・PER・配当10年チャート

ヤマウの10年チャート、株価も1株配当もこの10年で何倍にも大きくなっているね。それなのにPER(オレンジ線)はずっと一桁台と低いままなんだね?

いいところに気づいたね!EPS(1株当たり利益)が10年で4倍以上伸びたのに、PERは予想で6倍台と低いままなんだ。一般的な適正の目安15倍前後と比べても低い水準だよ。
配当も10年でぐっと増えていて、高配当株としての魅力も高まっているんだ。業績がしっかり伸びているのに割安に見える局面は、長期投資家のチェックしどころだよ。
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
📊 BPS・自己資本比率 10年推移

EPS・営業利益率・ROEのグラフを見ると、売上はあまり増えていないのに営業利益率が2%台から16%台までぐんぐん上がっているね。何が起きているのかな?

いい着眼点だね。ヤマウは売上の規模を追うより、採算を重視する方向へ舵を切ったんだ。売上原価率は10年前の約77%から約59%まで下がっていて、これが営業利益率とEPSを大きく押し上げた要因なんだよ。
売上が伸びていなくても、利益率の改善で稼ぐ力が増す会社もある。売上の大きさだけでなく、利益の中身まで見るクセをつけようね!

これだけ利益率が上がったのにPERが低いままなのは、市場がまだその変化を十分に評価しきれていない、ってこと?

そう考えることもできるね。実際、予想PERは6倍台で、ガラス・土石製品の業種平均より大きく低い水準にあるんだ。
それに、時価総額141億円ほどの超小型株で売買が少ない銘柄は、機関投資家が買いづらいから、割安(=バリュー株)に出やすい面もある。割安に見える理由まで考える習慣をつけよう!

📋 財務指標 分析一覧
| 指標 | 評価 |
|---|---|
| 売上高 | 2017年3月期217億円→2026年3月期212億円。過去10年は185~267億円で推移し規模はほぼ横ばい。2027年3月期は222億円を会社予想。 |
| 経常利益 | 2017年3月期5.8億円→2026年3月期35.1億円と10年で約6倍に拡大。売上が横ばいのなかで利益が大きく伸びている。 |
| EPS | 2017年3月期82.97円→2026年3月期363.60円と10年で約4.4倍に成長。2027年3月期の会社予想は371.36円。 |
| ROE | 2026年3月期16.06%。過去10年はおおむね10~19%台で、上場企業平均(8%)を上回る水準が続く。 |
| ROA | 2026年3月期9.83%。上場企業平均(5%)を大きく上回り、近年は10%前後の高水準で推移している。 |
| 営業利益率 | 2026年3月期16.68%。10年前の2%台から一貫して改善し、過去10年で最も高い水準にある。 |
| 売上原価率 | 2026年3月期59.29%。10年前の約77%から大きく低下し、採算重視への転換が利益率改善につながった。 |
| 自己資本比率 | 2026年3月期末61.2%。10年前の20.0%から毎期改善し、財務の健全性が大きく高まっている。 |
| 利益剰余金 | 2017年3月期末23.6億円→2026年3月期末120.5億円と、10年で約5倍。内部留保を着実に積み増している。 |
| 有利子負債 | 2026年3月期末31.0億円。有利子負債比率は10年前の約186%から22.5%へ低下し、借入依存度が大きく下がった。 |
| BPS | 2026年3月期末2,273.71円。1株当たり純資産は10年で着実に拡大。PBRはまもな1倍超え。 |
| 営業CF | 2026年3月期16.1億円。過去10年は6.0~38.6億円のレンジで、本業で安定した黒字を確保している。 |
| 投資CF | 2026年3月期-7.4億円。コンクリート製品工場などへの設備投資が中心で、毎期マイナスとなっている。 |
| 財務CF | 2026年3月期-12.5億円。借入の返済と配当の支払いにより、近年はマイナスが続いている。 |
| 現金等 | 2026年3月期末48.6億円。安定した営業CFを背景に、手元資金は厚みを保っている。 |
| 配当推移(10年) | 2017年3月期6円→2026年3月期110円と大きく増配。2021年3月期に13円→42円へ急増。2026年3月期は前期&今期W増配を実施。 |
| 配当性向 | 2026年3月期30.3%。2023年3月期以降は30%前後で安定し、会社は連結配当性向30%程度を目安としている。 |
| 自社株買い | 不定期に実施。2017年3月期に約7.7億円、2026年3月期に約1.5億円を実施しており、配当を主軸とした還元が中心。 |
| PER推移(10年) | 期末ベースで2.7~6.8倍のレンジで推移。前日終値の予想PER6.04倍は、市場平均や業種平均と比べ低い水準にある。 |
| PBR推移(10年) | 前日終値ベースで0.99倍。過去10年の期末レンジ(約0.4~1.1倍)の上方にあり、解散価値に近い評価水準。 |
| 配当利回り推移 | 期末ベースで2017年3月期1.8%→2026年3月期5.2%へ上昇。配当利回りは4.0%台後半を推移。 |
| リーマンショック後 の配当推移 |
2008年3月期1円・2009年3月期無配・2010年3月期2円・2011年3月期2円・2012年3月期2円。リーマンショックの影響で2009年3月期は最終赤字となり無配、翌2010年3月期に2円で復配した(第55期有価証券報告書)。 |
| 株主還元方針 | 有価証券報告書では「安定配当の継続」を基本指針とし、連結配当性向30%程度を目安に業績に応じた配当を実施するとしている。 |
| セグメント | 「コンクリート製品製造・販売事業」が中核。ほかに水門・堰、橋梁伸縮装置、地質調査・土木、点検・補修など計7事業を展開する。 |
| 海外売上比率 | 海外売上は区分開示されておらず、九州を地盤とした国内事業が中心。公共インフラ・土木需要に連動する内需型の企業。 |
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・有価証券報告書

ここまで見てきて、ヤマウは利益も配当もしっかり伸ばしてきた会社なんだなあ。財務もずいぶん良くなっているし、堅実な印象を受けたよ。

TJもショウくんと同じ印象だね。自己資本比率は10年で20%台から60%台へ改善して、財務はかなり健全になったんだ。
ただし「良い会社」と「良い投資先」は別物だよ。今の株価で買って報われるかどうかは、割安性とこれからの業績しだい。会社の質と株価の両方を見る&長期目線で判断しようね!

ボク、すっごく気になる点があるんだ。ヤマウはインフラ需要に業績が左右されるから、減益のときは減配もあり得るのかな?

ホントそれ!ヤマウの配当は、利益が減れば配当も連動して減配される可能性大の超景気敏感株。
業績連動型の配当は、好調な年は増配が期待できる反面、減益の年は減配もありえる。今の利回りの数字だけで判断せず、業績の波もあわせて見ておこうね!
ちなみにTJはじぶんのPFの割合と、ヤマウの総合的なメリット・デメリットを承知した上で、2026年4月に数株買ったよ!
🏆 ヤマウホールディングス(5284)総合評価
【業績・財務・キャッシュフロー】
2026年3月期は売上高212億円(前期比-7.0%)・営業利益35.4億円(ほぼ横ばい)と減収ながら営業利益は前期並みを確保し、経常利益35.1億円・純利益22.1億円となった。1株当たり利益(EPS)は363.60円、営業利益率は16.68%である。過去10年、売上高は185~267億円のレンジでほぼ横ばいだが、売上原価率が約77%から約59%へ低下し、営業利益率は2%台から16%台へ大きく改善した。財務面では自己資本比率61.2%・利益剰余金120億円・現金など48.6億円と良好で、有利子負債比率も10年前の約186%から22.5%へ改善した。営業キャッシュフローは16.1億円と毎期黒字を確保している。
【割安性・投資タイミング】
ヤマウホールディングスの予想PERは、前日終値ベースで6.04倍である。一般に適正とされる15倍前後を大きく下回り、ガラス・土石製品の業種平均PER19.6倍(株探・2026年5月22日時点)と比べても著しく低い。過去10年の期末PERは2.7~6.8倍のレンジで推移しており、現在の6.04倍はそのレンジの上寄りだが、市場平均・業種平均との比較では明確に低い水準にある。
PBRは0.99倍とほぼ解散価値の水準で、PERとPBRを掛け合わせたMIX係数は5.98と、割安の目安とされる22.5を大きく下回る。利益率を大きく改善させ財務も健全になった一方で、株価の評価倍率は低く据え置かれている。ただしヤマウホールディングスは時価総額141億円ほどの小型株で1日の売買が少なく、指標が割安に出やすい面もある。指標の上では長期のバリュー投資で買いやすい水準にあるが、割安に見える背景もあわせて見ておきたい。
【配当・株主還元】
配当は2017年3月期6円から2026年3月期119円へと大きく増配してきた。2027年3月期も2円増配。有価証券報告書では「安定配当の継続」を基本指針とし、連結配当性向30%程度を目安に業績に応じた配当を実施するとしている。2026年3月期の配当性向は30.3%で、前日終値ベースの予想配当利回りは4.99%である。自社株買いは不定期で、2026年3月期は約1.5億円を実施した。
【注意点・リスク】
最大の注意点は、業績が公共インフラ・土木の需要に左右される点である。主力のコンクリート二次製品は道路・農業土木向けが中心で、公共投資の動向に売上が連動しやすい。配当は配当性向30%目安の業績連動型のため、減益の年は減配となる可能性がある。また、時価総額141億円ほどの小型株で1日の出来高が少なく、売買時の流動性には注意が必要である。
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、IR BANKや決算資料からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年5月29日時点。


