スコアシート

エスリード(8877)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート

青いバッジの「8877」の下に大きく「エスリード」「銘柄分析 スコアシート」「東証プライム」と並ぶアイキャッチ画像。左上に「不動産業界をリードする」。下部に「近畿圏マンション開発&販売」「連続最高益」「高配当株&低配当性向」「16年以上非減配銘柄」など5つの特徴カード。右側は青空の下の白いマンションと緑の木々、右下の丸い枠に「株主優待 3,000円相当 カタログギフト」とリボン付きの箱。
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⚠️ 免責事項

この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月27日時点。

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今回は近畿圏を地盤とするマンションデベロッパー、エスリード(8877)。安い値札のまま配当を伸ばし続けてきた実力派だよ!

ただし、不動産業は景気の波をまともに受ける商売でもある。リスクと攻めの姿勢まで、今日はしっかり掘り下げていくよ!

東証プライム | コード 8877 | 不動産業 | 決算月:3月

エスリード

高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期 本決算(2026年5月公表)

現在株価(2026/08/27 終値)

5,370前日比-20 (↓0.37%)

時価総額 約831億円

配当利回り(予)
4.47%
240円(2027年3月期予想)
PER(予)
7.20倍
過去レンジ 4〜8倍
PBR(実)
1.00倍
過去レンジ 0.5〜1.2倍
MIX係数(PER×PBR)
7.20
22.5以下が割安の目安 MIX係数とは?
配当性向(予)
32.2%
2027年3月期 会社予想
(当ブログ算出)
ROE(予)
14.1%
ROA(予)4.3%
営業利益率(前期)
15.82%
2026年3月期
自己資本比率
30.4%
2026年3月期

※データ取得日:2026/08/27

🎁 エスリードの株主優待制度

100株以上の保有で、カタログから1点選べる「チョイスギフト」(3,000円相当)を年1回贈呈。

保有株数 株主優待の内容
100株以上 チョイスギフト(季節の食材・全国各地の特産品などから1点・3,000円相当)
株数の上位区分 設定なし(100株以上は一律)
株主優待配当利回り(予)

5.03%

100株保有・配当4.47%+優待0.56pt
(投資額537,000円・年間優待3,000円分)

※株主優待配当利回りは100株「(年間配当24,000円+優待3,000円分)÷投資額537,000円」で算出。カタログギフトは会社公表の「3,000円相当」を金額として用いています。基準日は毎年3月31日(年1回)、継続保有条件はなし。出典:エスリード 公式IR。株主優待配当利回りは2026/08/27現在。

エスリード(8877)はどんな会社?【事業内容】

エスリードは、分譲マンション企画開発・販売が柱の総合不動産デベロッパーです。近畿圏が地盤。親会社は森トラストで、議決権の過半を保有しています。売上高は直近10年で約3倍に伸びて1,000億円の大台を超え、営業利益率は15%前後を保っています。

この会社を理解するうえで欠かせないのが、用地取得から竣工まで一定年数かかるという事業の時間軸。「借りて仕込み、売って回収する」サイクルが、後述するキャッシュフローの独特な形を生んでいます。上場は東証プライム。業種は不動産業。決算月は3月。

📈 株価・PER・配当10年チャート

8877 エスリード|10年
株価(円) 1株配当(円) PER(倍) 当月点
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス
数値データを見る(表)

※株価は各年度末(3月末)時点の終値、1株配当は各年度の実績です。株式分割は対象期間に実施されていません。PERは各年度末の株価と実績EPSから算出。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANKYahoo!ファイナンス株探

年度株価(円)1株配当(円)PER(倍)
2017/031,514257.51
2018/032,193307.86
2019/031,522355.25
2020/031,396404.25
2021/031,683405.76
2022/031,675404.76
2023/032,200905.52
2024/033,5251507.23
2025/034,1301856.83
2026/036,1102408.44
株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

1株配当が10年で25円から240円って、10倍ちかくに増えてるよ!どうしてこんなに増やせたの?

TJ
TJ

理由は2つあるんだ。まずEPSが10年で約3.6倍に伸びたこと。

そして、配当性向の引き上げ。利益の1割ほどしか配っていなかった会社が3割まで還元を厚くした。成長と方針転換のかけ算だね!

📊 配当性向・配当利回り 10年推移

8877 エスリード|10年
配当性向(%) 配当利回り(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※配当利回りは各年度末株価に対する実績値、配当性向は各年度の実績です。出典:IR BANK

年度配当利回り(%)配当性向(%)
2017/031.6512.4
2018/031.3710.7
2019/032.3012.1
2020/032.8712.2
2021/032.3813.7
2022/032.3911.4
2023/034.0922.6
2024/034.2630.8
2025/034.4830.6
2026/033.9333.1

📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移

8877 エスリード|10年
EPS(円) 営業利益率(%) ROE(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※EPS・営業利益率・ROEは各年度の実績です。出典:IR BANK

年度EPS(円)営業利益率(%)ROE(%)
2017/03201.4913.068.91
2018/03279.0713.9711.09
2019/03289.9912.5410.47
2020/03328.5812.9010.74
2021/03292.0610.178.81
2022/03351.8311.619.75
2023/03398.4011.8610.08
2024/03487.2714.4911.24
2025/03604.7415.3512.70
2026/03724.0615.8213.70

📊 BPS・自己資本比率 10年推移

8877 エスリード|10年
BPS(円) 自己資本比率(%)
出典:IR BANK・決算資料
数値データを見る(表)

※BPS・自己資本比率は各年度末の実績です。出典:IR BANK

年度BPS(円)自己資本比率(%)
2017/032261.5658.6
2018/032516.1361.3
2019/032769.0263.1
2020/033058.8458.6
2021/033314.1348.8
2022/033609.8248.7
2023/033951.1944.9
2024/034334.0839.6
2025/034761.0732.4
2026/035285.3830.4
しばっち
しばっち

自己資本比率、10年で半分になっちゃったよ!このペース、さすがに攻めすぎじゃない!?

TJ
TJ

下がった理由はハッキリしていて、借入でマンション用地の仕入れを大きく増やしているからなんだ。

一方でBPSの棒グラフを見てほしい。純資産そのものは毎期しっかり積み上がっている。縮んでいるんじゃなく、資産側が先にふくらんでいる形だよ。

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

ROAとくらべて、ROEがずいぶん高いね。これも借入と関係あるの?

TJ
TJ

大アリだよ!借入をテコに、大きく稼ぐ体制になっているんだ。

ただし借入が多いぶん、金利や住宅市況が逆風になったときの振れ幅も大きくなるし、もし物件が売れなくなったらかなり警戒だね。

攻めと守りは表裏一体なんだ。

📋 財務指標 分析一覧

指標 評価
売上高 直近10年で約3倍に拡大し、2026年3月期に1,000億円の大台を突破。2027年3月期も会社予想1,300億円と増収を見込む。
経常利益 10年で3倍超に拡大。2027年3月期は会社予想176億円と、さらなる更新を見込む。
EPS 直近10年で約3.6倍の右肩上がり。落ち込む年はあっても長期の成長は鮮明で、2027年3月期の会社予想も過去最高圏。
ROE おおむね9〜13%台で推移し、上場企業平均(8%)を上回り続ける。直近は一段と上昇。
ROA おおむね4〜6%台。借入で総資産を拡大しているため、ROEに比べると落ち着いた水準。
営業利益率 おおむね1割台で推移し、近年は15%前後へ切り上がり。デベロッパーとして高い収益性。
売上原価率 おおむね7割台半ばで安定。建築費が上がる環境でも大きな崩れはない。
自己資本比率 かつての6割前後から近年は3割前後へ低下。借入による用地取得・開発拡大の局面が続いている。
利益剰余金 毎期積み上がり、直近10年で約2.5倍。内部留保の蓄積は着実。
有利子負債比率 有利子負債は株主資本の2倍規模まで拡大。用地仕入れを借入でまかなう、借入活用型のデベロッパー財務。
BPS 毎期の積み上がりで直近10年で約2.3倍。1株あたりの純資産は借入拡大の中でも増え続けている。
営業CF 直近は8年連続のマイナス。ただし中身は本業の赤字ではなく、販売用不動産(用地・開発中物件)の積み増しによるもの(決算短信で確認)。
投資CF おおむね小幅のマイナス。設備投資は小さく、この会社の投資の主戦場は営業CF側の「在庫=販売用不動産」にある。
財務CF 直近7年連続のプラス。用地取得を支える長期借入の調達超過が続き、営業CFのマイナスを補っている。
現金等 現金同等物はおおむね150億〜300億円台で推移。調達と仕入れの波で年による増減が大きい。
配当推移(10年) 2011年3月期から16年連続で減配なし(実績)。2023年3月期から4期連続増配(実績)で、2027年3月期は240円の据え置き会社予想。
配当性向 長く1割台だったが、近年3割前後へ引き上げ。会社方針も3割超を掲げ、還元姿勢が強まっている。
自社株買い 多くの年で数十万株規模の取得記録がある(IR BANK・株数ベース)。
PER推移(10年) 期末ベースでおおむね4〜8倍。市場平均(15倍前後)を大きく下回る低評価が長く続いてきた。
PBR推移(10年) おおむね0.5〜1.2倍。長く1倍割れが続き、近年は1倍近辺へ切り上がってきた。
配当利回り推移 年度末ベースで長く1〜2%台だったが、増配の加速で近年は4%前後へ上昇した。
リーマンショック後
の配当推移
リーマンショック後の2009年3月期にたな卸資産評価損23億90百万円(有価証券報告書で確認)を計上して赤字となり、翌2010年3月期に35円から25円へ減配。以後、2011年3月期からは16年連続で減配なし。
株主還元方針 30%を超える配当性向を2期連続で明言(決算短信)。業績の成長に合わせて配当を引き上げる利益連動型。
株主優待 100株以上の保有でカタログから1点選べる「チョイスギフト」(3,000円相当)を年1回贈呈(3月末基準)。会社公表の金額をもとに株主優待配当利回りを算出し、スコアシート上部に掲載している。
セグメント 不動産販売事業が売上の約7割を占める中核。賃貸・管理などその他事業が約3割を占め、周辺事業の拡大による収益源の多角化を進めている(有価証券報告書)。
海外売上比率 事業は国内に集中する内需型。近畿圏・東海圏への地域集中は有価証券報告書のリスクにも挙げられている。

▼ くわしくデータを見る

出典:IR BANKYahoo!ファイナンス決算短信・有価証券報告書

株勉強中 ショウくん
株勉強中 ショウくん

営業CFが気になるんだ。8年もマイナスが続いてるのに、会社は平気なの?

TJ
TJ

答えから言うと、マイナスの正体は赤字じゃなくて、マンション用地や開発中の物件という「在庫」の積み増しなんだ。TJも気になって、決算短信で確かめてきたよ。

会社説明では、用地取得から建物完成までは約3年。つまり、「借りて仕込み、3年後に売って回収する」商売のリズムが、このCFの形を作っているんだよ。

しばっち
しばっち

借金頼みってことか。地価が下がったり、マンションが売れなくなったりしたら危なくない?

TJ
TJ

そこがこの銘柄の急所だよ。有価証券報告書のリスクにも、建築費の上昇や金利、そして近畿圏・東海圏への地域集中が挙げられている。

実際、リーマンショック後には在庫の評価損で減配した歴史もある。好材料の数字と超ハイリスクの数字ーーエスリードは両方を天びんにかける銘柄なんだ。

🏆 エスリード(8877)総合評価

業績・財務・キャッシュフロー

エスリードは、近畿圏を地盤に分譲マンションの企画開発・販売を手がけるデベロッパーです(親会社は森トラスト・議決権の過半を保有)。売上高は直近10年で約3倍に伸びて1,000億円の大台を超え、EPSも約3.6倍。営業利益率は15%前後、ROEは2桁と、成長と収益性を兼ね備えた業績が続いています。

キャッシュフローには、この会社ならではの形があります。営業CFは直近8年連続のマイナスですが、決算短信を確認すると、その正体は赤字ではなく販売用不動産(用地・開発中の物件)の積み増しです。

用地の取得から竣工まで約3年かかり、その資金は借入が前提——つまり「借りて仕込み、売って回収する」3年サイクルが営業CFマイナス・財務CFプラスという独特の形を生んでいます。自己資本比率は3割前後まで低下しており、財務は拡大優先の局面です。

割安性・投資タイミング

株価の評価は一貫して低めです。過去10年の期末PERはおおむね4〜8倍と、好業績にもかかわらず低評価が定着してきました。一方、株価はこの10年で約3.5倍。それでも評価が低いままの背景には景気敏感な業種特性と借入の大きさがあります。割安さをどう受け止めるかは、この事業構造を受け入れられるかどうかにかかっています。

■ 同業の不動産2社との比較

銘柄 PER(予) PBR(実) 配当利回り(予) 営業利益率 基準日
エスリード(8877) 7.20倍 1.00倍 4.47% 15.82% 2026/08/27
LAホールディングス(2986) 5.62倍 2.22倍 6.11% 21.54% 2026/08/28
野村不動産HD(3231) 9.28倍 1.00倍 4.71% 14.67% 2026/08/27

※同業(不動産業)のごく一部との比較です。各社の数値は当ブログの各スコアシート記事(スコアカード)より、表中の基準日時点の値を取得したものです。PER・配当利回りは会社予想、PBR・営業利益率は前期実績ベース。決算期はエスリードと野村不動産HDが3月、LAホールディングスが12月で、比較する期がそろっていない点にご注意ください。

配当・株主還元

配当は2011年3月期から16年連続で減配なし(実績)。とくに近年は配当性向を1割台から3割前後へ引き上げ、2023年3月期から4期連続の増配(実績)で年間配当は大きく伸びました。

会社は「配当性向30%超」を2期続けて打ち出しており、利益が伸びれば配当も伸びる設計です。予想配当利回りは4%台半ば(2026年7月時点)。100株から3,000円相当のカタログ優待「チョイスギフト」もついてきます。

注意点・リスク

最新の有価証券報告書の「事業等のリスク」で目を引くのは、建築費の上昇・金利の動向、そして近畿圏・東海圏への地域集中です。用地仕込みを借入でまかなう事業構造のため、金利上昇や不動産市況の悪化は、利益と財務の両面に響きます。

なお、リーマンショック後には、たな卸資産評価損の計上(2009年3月期)を経て、翌2010年3月期に減配した歴史があります。好調な数字の裏にある景気敏感な体質は、この銘柄と向き合ううえで欠かせない前提です。なお、本記事の数値は2026年3月期実績・2027年3月期会社予想に基づいています。

 

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エスリード(8877)のよくある質問

Q. エスリードの営業キャッシュフローは、なぜマイナスが続いているのですか?

A. 赤字だからではありません。決算短信を確認すると、その正体は販売用不動産(用地や開発中の物件)の積み増しです。用地の取得から竣工まで約3年かかり、その間の資金は借入が前提となるため、「借りて仕込み、売って回収する」3年サイクルが営業キャッシュフローのマイナスと財務キャッシュフローのプラスという形を生んでいます。デベロッパー特有の姿です。

Q. エスリードの配当はどうなっていますか?

A. 2011年3月期から16年連続で減配していません(実績)。近年は配当性向を1割台から3割前後へ引き上げ、2023年3月期から4期連続で増配しました。会社は「配当性向30%超」を2期続けて打ち出しており、利益が伸びれば配当も伸びる設計です。ただし、リーマンショック後の2010年3月期には減配した歴史があります。

Q. エスリードに株主優待はありますか?

A. あります。100株以上の保有で、カタログから1点選べる「チョイスギフト」(3,000円相当)が年1回贈られます。金券ではない現物優待です。

Q. エスリードの最大のリスクは何ですか?

A. 有価証券報告書の「事業等のリスク」で目を引くのは、建築費の上昇、金利の動向、そして近畿圏・東海圏への地域集中です。用地の仕込みを借入でまかなう事業構造のため、金利上昇や不動産市況の悪化は利益と財務の両面に響きます。自己資本比率が3割前後という水準も、この構造の裏返しです。

▼ 質問と回答をすべて見る

💬 【TJの視点】

TJTJ(運営者・個人投資家)

エスリードは、私の監視リストで「買うか見送るか」を行ったり来たりしている1社です。

魅力的な材料は、10年で約3.6倍に伸びたEPS、配当性向30%程度の低配当性向で増配余力十分。16年連続で減配。

さらに、今年(2026年)は足元の業績は好調なのに株価は下落傾向にあり、私にはやや買いやすい水準に見えています。

ただし、不動産業はかなりの景気敏感株だということです。

一回つまづいたら大損失。減配だってあり得ます。

だからエスリードに限らず、不動産銘柄は良い数字に惹かれつつも、保有には慎重さが求められるハイリスク銘柄だと私は考えています。

監視を続けている一人の投資家の見方として、参考程度に受け取ってください。買う・買わないの答えは、あなた自身の納得で決めてくださいね。

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