エスリード(8877)銘柄分析|配当金・高配当株スコアシート
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月27日時点。
今回は近畿圏を地盤とするマンションデベロッパー、エスリード(8877)。安い値札のまま配当を伸ばし続けてきた実力派だよ!
ただし、不動産業は景気の波をまともに受ける商売でもある。リスクと攻めの姿勢まで、今日はしっかり掘り下げていくよ!
東証プライム | コード 8877 | 不動産業 | 決算月:3月
エスリード
高配当株 銘柄分析スコアシート | 2026年3月期 本決算(2026年5月公表)
現在株価(2026/08/27 終値)
5,370円前日比-20 (↓0.37%)
時価総額 約831億円
(当ブログ算出)
※データ取得日:2026/08/27
🎁 エスリードの株主優待制度
100株以上の保有で、カタログから1点選べる「チョイスギフト」(3,000円相当)を年1回贈呈。
| 保有株数 | 株主優待の内容 |
|---|---|
| 100株以上 | チョイスギフト(季節の食材・全国各地の特産品などから1点・3,000円相当) |
| 株数の上位区分 | 設定なし(100株以上は一律) |
5.03%
(投資額537,000円・年間優待3,000円分)
※株主優待配当利回りは100株「(年間配当24,000円+優待3,000円分)÷投資額537,000円」で算出。カタログギフトは会社公表の「3,000円相当」を金額として用いています。基準日は毎年3月31日(年1回)、継続保有条件はなし。出典:エスリード 公式IR。株主優待配当利回りは2026/08/27現在。
エスリード(8877)はどんな会社?【事業内容】
エスリードは、分譲マンション企画開発・販売が柱の総合不動産デベロッパーです。近畿圏が地盤。親会社は森トラストで、議決権の過半を保有しています。売上高は直近10年で約3倍に伸びて1,000億円の大台を超え、営業利益率は15%前後を保っています。
この会社を理解するうえで欠かせないのが、用地取得から竣工まで一定年数かかるという事業の時間軸。「借りて仕込み、売って回収する」サイクルが、後述するキャッシュフローの独特な形を生んでいます。上場は東証プライム。業種は不動産業。決算月は3月。
📈 株価・PER・配当10年チャート
数値データを見る(表)
※株価は各年度末(3月末)時点の終値、1株配当は各年度の実績です。株式分割は対象期間に実施されていません。PERは各年度末の株価と実績EPSから算出。最新の株価・指標はページ上部のスコアシートをご覧ください。出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・株探
| 年度 | 株価(円) | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|---|---|---|
| 2017/03 | 1,514 | 25 | 7.51 |
| 2018/03 | 2,193 | 30 | 7.86 |
| 2019/03 | 1,522 | 35 | 5.25 |
| 2020/03 | 1,396 | 40 | 4.25 |
| 2021/03 | 1,683 | 40 | 5.76 |
| 2022/03 | 1,675 | 40 | 4.76 |
| 2023/03 | 2,200 | 90 | 5.52 |
| 2024/03 | 3,525 | 150 | 7.23 |
| 2025/03 | 4,130 | 185 | 6.83 |
| 2026/03 | 6,110 | 240 | 8.44 |

1株配当が10年で25円から240円って、10倍ちかくに増えてるよ!どうしてこんなに増やせたの?
理由は2つあるんだ。まずEPSが10年で約3.6倍に伸びたこと。
そして、配当性向の引き上げ。利益の1割ほどしか配っていなかった会社が3割まで還元を厚くした。成長と方針転換のかけ算だね!
📊 配当性向・配当利回り 10年推移
数値データを見る(表)
※配当利回りは各年度末株価に対する実績値、配当性向は各年度の実績です。出典:IR BANK
| 年度 | 配当利回り(%) | 配当性向(%) |
|---|---|---|
| 2017/03 | 1.65 | 12.4 |
| 2018/03 | 1.37 | 10.7 |
| 2019/03 | 2.30 | 12.1 |
| 2020/03 | 2.87 | 12.2 |
| 2021/03 | 2.38 | 13.7 |
| 2022/03 | 2.39 | 11.4 |
| 2023/03 | 4.09 | 22.6 |
| 2024/03 | 4.26 | 30.8 |
| 2025/03 | 4.48 | 30.6 |
| 2026/03 | 3.93 | 33.1 |
📊 EPS・営業利益率・ROE 10年推移
数値データを見る(表)
※EPS・営業利益率・ROEは各年度の実績です。出典:IR BANK
| 年度 | EPS(円) | 営業利益率(%) | ROE(%) |
|---|---|---|---|
| 2017/03 | 201.49 | 13.06 | 8.91 |
| 2018/03 | 279.07 | 13.97 | 11.09 |
| 2019/03 | 289.99 | 12.54 | 10.47 |
| 2020/03 | 328.58 | 12.90 | 10.74 |
| 2021/03 | 292.06 | 10.17 | 8.81 |
| 2022/03 | 351.83 | 11.61 | 9.75 |
| 2023/03 | 398.40 | 11.86 | 10.08 |
| 2024/03 | 487.27 | 14.49 | 11.24 |
| 2025/03 | 604.74 | 15.35 | 12.70 |
| 2026/03 | 724.06 | 15.82 | 13.70 |
📊 BPS・自己資本比率 10年推移
数値データを見る(表)
※BPS・自己資本比率は各年度末の実績です。出典:IR BANK
| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|
| 2017/03 | 2261.56 | 58.6 |
| 2018/03 | 2516.13 | 61.3 |
| 2019/03 | 2769.02 | 63.1 |
| 2020/03 | 3058.84 | 58.6 |
| 2021/03 | 3314.13 | 48.8 |
| 2022/03 | 3609.82 | 48.7 |
| 2023/03 | 3951.19 | 44.9 |
| 2024/03 | 4334.08 | 39.6 |
| 2025/03 | 4761.07 | 32.4 |
| 2026/03 | 5285.38 | 30.4 |

自己資本比率、10年で半分になっちゃったよ!このペース、さすがに攻めすぎじゃない!?
下がった理由はハッキリしていて、借入でマンション用地の仕入れを大きく増やしているからなんだ。
一方でBPSの棒グラフを見てほしい。純資産そのものは毎期しっかり積み上がっている。縮んでいるんじゃなく、資産側が先にふくらんでいる形だよ。

ROAとくらべて、ROEがずいぶん高いね。これも借入と関係あるの?

大アリだよ!借入をテコに、大きく稼ぐ体制になっているんだ。
ただし借入が多いぶん、金利や住宅市況が逆風になったときの振れ幅も大きくなるし、もし物件が売れなくなったらかなり警戒だね。
攻めと守りは表裏一体なんだ。
📋 財務指標 分析一覧
▼ くわしくデータを見る
出典:IR BANK・Yahoo!ファイナンス・決算短信・有価証券報告書

営業CFが気になるんだ。8年もマイナスが続いてるのに、会社は平気なの?
答えから言うと、マイナスの正体は赤字じゃなくて、マンション用地や開発中の物件という「在庫」の積み増しなんだ。TJも気になって、決算短信で確かめてきたよ。
会社説明では、用地取得から建物完成までは約3年。つまり、「借りて仕込み、3年後に売って回収する」商売のリズムが、このCFの形を作っているんだよ。

借金頼みってことか。地価が下がったり、マンションが売れなくなったりしたら危なくない?
そこがこの銘柄の急所だよ。有価証券報告書のリスクにも、建築費の上昇や金利、そして近畿圏・東海圏への地域集中が挙げられている。
実際、リーマンショック後には在庫の評価損で減配した歴史もある。好材料の数字と超ハイリスクの数字ーーエスリードは両方を天びんにかける銘柄なんだ。
🏆 エスリード(8877)総合評価
▼ つづきを読む
エスリード(8877)のよくある質問
▼ 質問と回答をすべて見る
💬 【TJの視点】
エスリードは、私の監視リストで「買うか見送るか」を行ったり来たりしている1社です。
魅力的な材料は、10年で約3.6倍に伸びたEPS、配当性向30%程度の低配当性向で増配余力十分。16年連続で減配。
さらに、今年(2026年)は足元の業績は好調なのに株価は下落傾向にあり、私にはやや買いやすい水準に見えています。
ただし、不動産業はかなりの景気敏感株だということです。
一回つまづいたら大損失。減配だってあり得ます。
だからエスリードに限らず、不動産銘柄は良い数字に惹かれつつも、保有には慎重さが求められるハイリスク銘柄だと私は考えています。
監視を続けている一人の投資家の見方として、参考程度に受け取ってください。買う・買わないの答えは、あなた自身の納得で決めてくださいね。



執筆:TJ(個人投資家・プロフィール/記事の品質管理について)
⚠️ 免責事項
この記事はTJ個人の見解や実体験、決算資料等からまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身にてお願いいたします。本記事の情報は、2026年8月27日時点。
